塩野七生のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
愛して止まない塩野七生氏の本。エッセイとしては何冊目になるだろう?? 最近は専らローマ人の物語、それに文芸誌の短いエッセイの連載をしているのを時たま、思い出した頃に書店で見かける程度で、すこし寂しい。
この本の語り口は非常に丁寧だけれどそれは「誰にでもわかるように書いた」丁寧さではなく、それが『男たちへ』などと違い『ローマ人の物語』とも違う雰囲気を作っていて、これが彼女と移動年代の世代に向けて発信した当時の彼女の身丈のままの文章なんだろうなとおもう。
45歳の半分にも届いていない私の受ける印象は本来彼女の意図して書いた意思の何分の一なのだろう。
繰り返し繰り返し読み返したい一冊です。胸に響くく -
Posted by ブクログ
イタリアと日本に在住し、ローマ帝国関連の小説でお馴染みの作家による政治エッセイ。2013年の本で、日本では民主党政権の失敗や東日本大震災などを経ていた頃。そのため「決められない政治」に対しての苦言・提言が多い。
著者は日伊を生き来しており、両国の政治家たちを実名込みで時に辛辣に評価し、イタリア側については世間でどのように評価されているかも紹介している。そして古代〜中世ローマでの政治システムとの比較から主に「決められる政治」への転換を支持している。
その中で紹介されていた、ローマ帝国において半年間限定で認められていた独裁官制は興味深かった。政治が硬直した場合に採打破するための制度で、古代の人 -
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著者作は『コンスタンティノープルの陥落』に続き2冊目。夫の本棚にあったので読んでみたが、日本史選択だった自分にはイタリア史は未知の世界。この本は前提知識がなさすぎると辛い。同じような人には、YouTubeの「イタリア戦争」やよつばチャンネルの「メディチ家」解説をざっと見るのをおすすめする。
4人の法王が出てくる。面白かったのは2番目のアレッサンドロ6世(ボルジア)と、4番目のレオーネ10世(メディチ)。ともに「家系の縁」と「政敵」「他国との付き合い」などのしがらみに囚われつつ、「宗教上の敵」となったサヴォナローラ、ルターとの戦いでは権力者としてのしたたかな顔も見せる。今まで抱いていた教皇のイ -
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ネタバレふとしたきっかけで知ったエルサレム国王ボードゥアン四世に
心惹かれるところがあり、彼に関する記述周辺を中心に読みました。
彼の王としての責務や難病から逃げない姿勢は
本当に勇気を与えてくれます。
環境ではない自身の心の在り方で生き方は変わるのだと。
ただ周囲の人間に良くも悪くも頼らなくてはならない状況が
彼の運命を大きく変えた部分も多々あると思います。
母や姉に、彼を支える気概やものごとの本質を見抜く教養があれば
また違っていたのでは。
特に姉が見目麗しい(だけの)夫を選んだことは、
弟の心を非常に傷つけたのではないでしょうか。想像すると本当に胸が痛みます。
一方で優秀な側近や高い忠誠心を