塩野七生のレビュー一覧

  • チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷―塩野七生ルネサンス著作集3―

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    ネタバレ

    中世ヨーロッパ(イタリア)の織田信長みたいな人。領主の家系でもないのにかかわらず、父であるローマ法王の後ろ盾を最大限活かして中部イタリアを制覇するも、イタリア統一という志半ばにして不幸にもマラリア(?)に罹患し、そのために父法王が死去するとともに自分もしばらく病床に伏したために抵抗勢力の激しい反撃を受けて無念のうちに短い一生を終わることになるチェーザレ・ボルジア。日本で知っている人はほとんどいないと思われるが、西欧ではどうなのだろう?カトリック的にはカトリックの敵(父が法王だが、法王が死去した後は反ボルジアが法王となったためカトリックの敵になった)として扱われているようなので、否定的な評価が多

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    2023年02月18日
  • コンスタンティノープルの陥落

    A

    購入済み

    面白かった

    コンスタンティノープル、東ローマ、
    日本人には馴染みのない題材ですが
    面白く読めました。
    おすすめはしませんが、読む価値はあると思います。

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    2023年02月10日
  • 小説 イタリア・ルネサンス4―再び、ヴェネツィア―(新潮文庫)

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    ほとんどがレパントの海戦。シリーズ1からの伏線の回収もあるが、さまざまな登場人物像は面白く描けているが他のシリーズほど面白くはない。全四作、読み応えはあったと思う。

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    2023年01月19日
  • チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷―塩野七生ルネサンス著作集3―

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    チェーザレ・ボルジアの活躍と没落。
    もっとチェーザレに肩入れしているのかと思っていたが、そうでもなかった。

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    2023年01月15日
  • 男たちへ フツウの男をフツウでない男にするための54章

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    基はかなり前の作品なので、社会背景や出てくる男性、女性、作品が古いけれどそれでも面白く読める。
    ユーモアがところどころに散りばめられ、それが今でも面白いところがすごい。
    これを読んだから、フツウでない男になるかと言ったらそうではないと思うけれど、男なら1回読んでみてもいいと思う。

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    2022年11月22日
  • 日本人へ リーダー篇

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    「律法」と「法律」の話は非常に興味深かった。ルールに自分を合わせるべきか、ルールに自分を合わせるかというスタンスはどちらが正解という訳ではないが、盲目的にならずにしっかり自分で考えなければいけないと思った。

    そして、何よりローマ史についての自分の不勉強を痛感した。。

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    2022年11月07日
  • 小説 イタリア・ルネサンス1―ヴェネツィア―(新潮文庫)

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    篠原千絵『夢の雫 黄金の鳥籠』からの夢枕獏『シナン』を経てたどり着きました。
    アルヴィーゼ・グリッティの生涯を親友マルコの目を通して語られている。
    『夢の雫』『シナン』はオスマントルコからの視点なので、当時のヴェネチアの政治的、文化的な背景も詳細に書かれていて面白い。

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    2022年09月18日
  • サロメの乳母の話

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    神話や歴史の逸話の人物たちの周りの人が、その時の話をする形で、それぞれの語る人ごとに話が形成されていく。
    完全にタイトル買いをした作品だったが、地獄会議以外はかなり面白く感じた。特に神話逸話の中で待たされることの多い妻や、タイトル作品である乳母など、主人公に近いが主人公ではない人間が語るその世界は、もとの世界の解像度をあげ、より人間的なものにするものだなと思う。

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    2022年08月22日
  • 逆襲される文明 日本人へIV

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    ローマ人の物語などを執筆した塩野氏のエッセイ集。ヨーロッパに住み、国際的な視点で、かつ欧米の文化、宗教を知り尽くした塩野氏ならではの視点で、世界で今起きている事件に鋭い視線で切り込んでいる。
    ヨーロッパの人々の考え、一神教と多神教など、なるほどと思う。

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    2022年08月03日
  • レパントの海戦

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    ネタバレ

    前二作ですっかりヴェネツィア共和国推しになったのち、連合艦隊結成までの各国の足並みの揃わなさにキレ散らかしながら読んでいた。
    バルバリーゴ死んじゃ嫌だ〜〜〜(;∀;)

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    2022年07月01日
  • チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷―塩野七生ルネサンス著作集3―

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    レオナルド・ダビンチを採用し、マキャベリを従えていたチェーザレ。
    後ろ盾の父、ロドリーゴは、法皇だったが、庶子の身分は、不安定だった。
    若くして、枢機卿になったけど、とっととやめて、自分の野望である、王国建設に取り掛かる。

    なんだか、あんまり好きではない人物。
    なんでだろう?

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    2022年05月26日
  • 危機と克服──ローマ人の物語[電子版]VIII

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    1.ガルバ
    皇帝らしいことは何一つない、人身の読めない普通のおじいさん。

    2.オトー
    皇帝の座を巡り内乱が起こる。内乱を収めるためか、自死。

    3.ヴィテリウス
    権威と権力を持っていたが活用法を知らなかった。内戦に敗れ死亡。

    4.帝国の辺境では
    ローマの内乱を好機と捉え、外乱が起こる。挙句の果てにガリア帝国まで建設される。結局鎮圧されるが、寛容で迎える。内乱の余波であることを自覚していた、自らの非を認めたが故の行動。

    5.ヴェスパシアヌス
    庶民的であり、身の丈にあった行動におさえている。皇帝法の成立により、元老院からの承認を得なくても皇帝が成立するようになった。コロッセウム建設。死ぬまで

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    2022年04月21日
  • 悪名高き皇帝たち──ローマ人の物語[電子版]VII

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    1.ティベリウス  おっさん
    外観は共和政で内実は帝政を引き継ぐことに不明瞭さを感じる。誇り高き人で自分に厳しく周りにも冷徹。情で動かず着実に帝政の安全保障を進める。名門の出であることから、元老院との二人三脚を目指したが、阿呆に着いていけずむしろ帝政を盤石のものに進める。

    2.カリグラ  若者
    ティベリウスのように厳しく国益を追求すると民衆の不満を買うことが分かっていたため、民衆が喜ぶ政策を財政無視で行う。すぐさま膨大な国家黒字が赤字に。遠征に失敗し、手っ取り早い金策として元老院など富裕層から搾取するも、元老院はもちろん、民衆にも飽きられていた。統治4年目に殺害される。政治も人心も何もわかっ

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    2022年04月20日
  • ルネサンスの女たち―塩野七生ルネサンス著作集2―

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    イタリア、ルネサンス期の女性4名を描く短編集。

    別個のあらすじだが、微妙に交わっていくのが面白い。
    同作者のチェーザレやヴェネツィア目線とは違った見方が見れる歴史の醍醐味。
    各都市に個性があるイタリアにより行きたくなってきます。

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    2022年03月16日
  • 男たちへ フツウの男をフツウでない男にするための54章

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    わりといまっぽいカバーの文庫本だったから最近の本かと思いながら読み始めたら、もともとは1980年代に「花椿」で書かれたものの文庫の新装版だった。
    実は塩野七生の本を読破したのって初めてじゃないだろうか。初めてにちょうどいいくだけた感じのエッセイで好き勝手(を装って?)男性論を展開している。自分の勝手な塩野七生像って研究者的な面をもち、史実に材をとりながらノンフィクションとフィクションの境い目あたりをゆく硬派な作家というイメージだったんだけど、アラフィフあたりの人生経験や外国生活を重ねた女性としての視点や、母としての顔ややっぱり戦前生まれかもと思わせるような古風なところも垣間見え、印象が近寄りや

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    2022年02月26日
  • 逆襲される文明 日本人へIV

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    欧州に住まう塩野氏による著書
    通読して得た印象はこちら
    ①私の日本に対する感想≒著者の日本に対する感想
    ②私の欧州に対する感想≠著者の欧州に対する感想
    概ね著者が日本の感想を書くときは一時帰国に際するもの
    つまり、著書と私で得ている情報が近しい
    よって①は妥当
    では②だが、著書は自らが住まう地域の感想であるのに対して、私はメディアを通しての感想しか抱けない
    ①②からメディアというのは非常に情報を選定、もしくは偏向していると考えられる
    故に①についても偏向した情報を元に著者も私も感想を抱いていると考えられる
    げに恐ろしき情報かな

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    2022年01月27日
  • 小説 イタリア・ルネサンス4―再び、ヴェネツィア―(新潮文庫)

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    シリーズ前3作は、
    「緋色のヴェネツィア―聖(サン)マルコ殺人事件」
    「銀色のフィレンツェ―メディチ家殺人事件」
    「黄金のローマ―法王庁殺人事件」
    上記3作の改題であるので、要注意。

    国政に復帰したマルコを中心に、
    またもや濃密な物語が展開されるのかと思いきや、
    この作品は「海の都の物語」と「レパントの海戦」の改作かと感じてしまう。
    その意味では、シリーズ前3作とはまるで毛並みが違う作品。

    個人的には、前3作の物語の続きとして、
    純粋に楽しみたかった感が大きいので、評価が下がるところである。

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    2022年01月08日
  • コンスタンティノープルの陥落

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    コンスタンティノープルの陥落と東ローマ帝国の滅亡を描いた歴史小説。
    陥落までの短い期間を戦争映画のように描いた作品。
    自分の好みではなかった。

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    2021年12月14日
  • チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷―塩野七生ルネサンス著作集3―

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    はっきり言ってどのように優雅で冷酷なのかわからない。
    イタリアがイタリアにいたる史実を書き連ねているのだが、前後のこともわからない人間が読むには描写が不足。あんなにローマやらなにかのことを書いてイタリアに在住しているのにカトリックの信者が賛美歌を歌うという記述を見て、がっくりきた。
    カトリックでは讃美歌はうたわない。
    カトリックは聖歌という表現を日本では使っていると思う。
    よく他でも神父と牧師がごちゃまぜな日本だがそのたぐいか、あるいはプロテスタントが出てないから讃美歌と称していたのかと考えることもできるけれど、今の殆どの人にそんなことは余計わからないのでカトリックの信者向けに注釈があってもい

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    2021年11月18日
  • 神の代理人―塩野七生ルネサンス著作集6―

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    価値観が全然現代とは違ってるので、よくキリスト教第一の世界に住んでるな。
    人間の信じるという力に脱帽するし、多視点での物の見方が大事だと思う。
    教育って大事だなぁ。と今更思わされる一冊出した。

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    2021年11月08日