塩野七生のレビュー一覧
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久しぶりに、塩野さんのローマ人の物語を手にとってみた。千年近くを旅する物語も既に全15巻のうち13巻目。時代は3世紀末から4世紀になる頃で、同じく古代文明が花開いた中国では秦漢王朝も後継の三国も滅び、西晋が異民族の侵入で滅ぼされる時期に当たる。理性が花開いた古代は終わりに近づき、「暗黒の」とも形容される中世が近づいている。
今回はそんなローマの本質が変わりゆく時代に、帝国を立て直そうとしたディオクレティアヌスとコンスタンティヌスを採り上げる。強くしなやかだったローマは既に過去のものになった。皇帝と軍隊は内紛を繰り返し、国の主導権は辺境の守護者であるバルカン人たちに委ねられる。しかしローマは分 -
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ローマ時代の歴史書として有名な一冊。
世界史の教科書では三頭政治の一人でガリア遠征で成功を収め、志半ばでBrutusに暗殺された悲劇のヒーローとしてしか学ばなかったGaius Julius Caesarについての本。
この本で学ぶべき知識は次の二点にあるとおもう。つまり、ローマ時代の風俗と価値観そしてGaius Julius Caesarその人自身である。
ローマ時代の風俗特筆すべきはその政治体制であると思う。元老院が国会のそれにあたり、元老院のメンバーが国会議員と同様に、議論を行ない法を施行する。現在の政治システムの礎がローマにはある。
そしてGaius Julius Caesarそ