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Posted by ブクログ 2018年11月12日
地中海での海賊の動きを中心にローマ後から近世までの地中海世界を描ききった作品。前半は海賊の暴れ放題で意気消沈するが、後半はマルタ攻防戦の勝利で、胸がすく思いであった。ヨーロッパVS海賊は、ヨーロッパVSトルコという構図であったことがよく理解できた。トルコという国名では、EUに加盟するのは心情的に考え...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年11月16日
塩野七生氏が言うように彼女の作品の殆どは樹であったのだが、今回は森を書いている。
中世5世紀から15世紀にかけての千年を地中海を、即ち広がりのある森を中心に描いている。
その森の中には、レパントの戦い、ロードス島の戦い、コンスタンチノープルの戦いなどこれまで氏が書いた物語が含まれている。
そし...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年07月25日
2003年の12月、ということは、もう7年以上前の話になるけれども、グラナダのアルハンブラ宮殿を訪問したことがある。名前からしてそのものであるが、アルハンブラ宮殿はイスラムの宮殿である。ということは、その昔、イベリア半島・スペインは、イスラムの勢力下にあった時期がある、ということだ。
アラビア半島は...続きを読む
地中海の島や都市はなかなか馴染みがないのですが
適宜地図が掲載されているので
とても読みやすかったです。
現代はキリスト教側が優勢な印象ですが
イスラム教側が優勢な時代もあったのだと
勉強になりました。
Posted by ブクログ 2018年10月23日
ローマ人の物語が完成し、早2年(だと思う)。10年以上の歳月を費やし、あれだけの大作を仕上げたのだから、もう七生さんの、新刊を読むこともあるまいと思っていただが、そうは問屋がおろさないとばかりに、「ローマ亡き後の地中海世界(上下巻あわせて800ページ)」の大作をこの短時間で仕上げてくるとは、まだまだ...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年04月06日
本棚を温めていた2冊を読むことができた。実は初めての塩野七生だったが、すばらしきストーリーテラーに導かれ、完全に地中海をタイムトラベル。海賊といえば、ワンピース並みにキャラの濃い実在の人物たちが生き生きと描かれ、著者がいうように樹と森のうち森がテーマな本書だけど、ちょこちょこ面白い逸話(=樹)を混ぜ...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年11月22日
下巻はコンスタンティノープルの陥落後、いよいよオスマントルコの勢力が地上でも海上でも西欧の脅威となっていた時代。オスマントルコ軍は赤ひげというギリシャ人海賊の頭目を海軍の司令官にしし、以後有力な海賊たちを利用することで、対西欧の海上での戦力としていた。一方西欧側もジェノバ人アンドレア・ドーリアなど、...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年12月23日
巻末には14頁にわたる参考図書が記載されているが本文中に書名が出てくることはない。これこそ歴史小説だと思う。自署についても最初に注意書き、後は注釈程度で良かったと思うが。
欧州諸国の何故は充分読み応えがあるが、イスラム世界側は今ひとつである。その地に今立っても書いている時代に戻れたほどの資料は集まら...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年01月11日
本書では、1453年のビザンチン帝国の首都コンスタンチノープルの陥落以降の地中海世界の歴史を描いている。この時代以降、イスラム教とキリスト教の対立は「大国のパワーゲーム」の世紀となる。オスマン・トルコのスルタン、スレイマン。フランス王フランソワ1世。スペイン王で神聖ローマ帝国皇帝でもあったカルロス...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年12月30日
7世紀から18世紀まで地中海世界の歴史は、北アフリカから来襲してくるイスラムの海賊なしには物語ることはできない。
現在の地中海の観光地のほとんどが、かっては海賊に荒され人も住まない地であった。
1740年、トルコは「海賊禁令」に国として調印、海賊は政府公認の「コルサロ」は無くなり私的な利益の「ピ...続きを読む
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