塩野七生のレビュー一覧

  • ユリウス・カエサル ルビコン以後──ローマ人の物語[電子版]V

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    2009/11/28 復習しながら進んでくれるのでありがたい。有名な逸話も何も知らなかったのを思い知る。

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    2009年11月29日
  • パクス・ロマーナ──ローマ人の物語[電子版]VI

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    初代皇帝アウグストゥスがいかにして”皇帝”としての地位を暗黙裡に固めていったか、また、その後皇帝として行った数々の改革を中心に描かれる。
    アウグストゥスの巧妙で、バランス感覚に恵まれた施策の進め方に感心するとともに、苦悩、人間臭さも出ていて面白い。

    個人管理No. JI20091116-001

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    2009年11月17日
  • 危機と克服──ローマ人の物語[電子版]VIII

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    普通の人ならさらりと飛ばしてしまうだろう時代を克明に、しかも「とはいえ面白いのよ」と描き出す著者の文章には脱帽。この人は本当によく人を見る力があるんだなと改めて思う。
    でもこの巻は次の五賢帝の前座でしかない、と少し歴史を知っていれば思ってもしまうけれど。なんだかカエサルの時代が懐かしい。

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    2009年10月04日
  • 勝者の混迷──ローマ人の物語[電子版]III

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    スッラすげー…何がすごいって、こんなに粛清しまくったのに、ちゃっかり寿命全うして畳の上で死んだことだよね。
    志半ばにして非業の死を遂げたグラックス兄弟を思うと、因果応報ってなんだろうな…という気持ちになる。最後の奥さんとの馴れ初めエピソードがすごく可愛かった。
    理想に燃えるグラックス兄弟の青臭さが大好きだったので、彼らの話はもっと長く読みたかった。母親も素敵だったな。さすがスキピオの娘。

    ハンニバル戦記のように血湧き肉踊る部分じゃないけど、面白かったです。次はやっとカエサルだ〜

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    2009年10月09日
  • ルネサンスとは何であったのか―塩野七生ルネサンス著作集1―

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    対話形式で読みづらいかと思ったが、意外に却って読みやすかった。フィレンツェからローマ、ヴェネティアへ到るルネッサンスの人的系譜と、キリスト教の天蓋から離れて自己の独立心が羽ばたいたルネッサンスの意味づけについて、わかりやすくまとめてあった。

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    2018年10月14日
  • レパントの海戦

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    評価4.0
    トルコvsヴェネツィア・スペイン。歴史の曲がり角に生きた男達の壮大な叙事詩。三部作ここに完結
    ちょっとだけ恋愛仕立て

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    2009年10月04日
  • ローマ亡き後の地中海世界(下)

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    上巻だけでは不足なので下巻。すぐ出たこともプラスに評価したい。歴史を見ることで未来が見えるとは限らないが現在の見通しはよくなるのではないだろうか。

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    2009年10月07日
  • ローマ亡き後の地中海世界(上)

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    ローマ人の物語の続き・・・よく頑張って書きましたが・・・私もよく頑張って読みました〜西ローマ帝国滅亡後,ビサンチンがユスティニアヌス帝の時代にイタリア半島を支配したが,新たな人々・サラセン人が北アフリカに現れた。シラクサを最後にシチリア島を完全占領するのに,200年近くの時が流れ,ノルマン人の精鋭が来るまでキリスト教徒との良好な関係が築かれたが,イスラム教徒はイタリア・南フランスの地を襲撃しては略奪し,人を掠め取って奴隷とした。キリスト教徒救出の修道会や騎士団は各地で寄付を募り,アミールと呼ばれたイスラムの指導者と掛け合って,奴隷を買い戻していたのだ。イタリアの沿岸では海洋都市国家としての覚悟

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    2012年02月21日
  • ローマ亡き後の地中海世界(上)

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    おもしろかった!特に、西ローマ帝国の成立のエピソードが印象的。あそこらへんの、法王と皇帝の関係、西ローマと東ローマ、西欧とイスラムの理解があってこそのイタリア史。イタリアの歴史としては、ふーん。という感じだけれど、イタリア実情にいたるまでの周辺世界への解説がためになった。暗黒といわれる中世史こそが、本国やヨーロッパで熱いと某作家先生がおっしゃっていた。

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    2009年10月04日
  • 海の都の物語 ヴェネツィア共和国の一千年(上)―塩野七生ルネサンス著作集4―

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    古代ローマに関する本は多いが、ヴェネツィアに関する本は未だ少ない。

    その意味だけでも読む価値はあると思う。


    観光都市ではない頃のヴェネツィアがわかる。

    ローマ人の物語より簡潔で読みやすい。

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    2009年10月04日
  • イタリアからの手紙

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     40年近く前の塩野女史のイタリア発エッセイです。どれも女史のユーモアとイタリアの美醜に対する愛情がこめられています。
     『骸骨寺』『皇帝いぬまにネズミはびこる』では皮肉まじりのユーモアを楽しめますし、『ナポリと女と泥棒』『ナポレターノ』では愛敬半分あきれ半分に、だけれどどこか憎めないナポリでの出来事を追体験できます。イタリアの美しさだけでなく、ある種の欠点すらも奥深く楽しむように書かれています。
     ちなみに私は規則と分類が好きなドイツ的人間(偏見)なので、ナポレターノとは気が合わないかと。でもどこか奔放な自由さには惹かれるものを感じるのです。

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    2009年10月04日
  • サロメの乳母の話

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    なまなましい本だ。
    やっぱ凄いよ塩野先生。仰々しい文章でもなんでもないのに、迫りくるあの高揚感。
    うっかりサロメに共感しかけた自分に、ちょっとだけ危機感。

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    2009年10月04日
  • イタリアからの手紙

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    地中海特有の乾いた空気と蒼い海と空、気候同様に陽気な、それでいて強かな人々の様子が、文面から自然に伝わってきます。

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    2009年10月04日
  • サロメの乳母の話

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    もしかすると真実はこうであったのかも…と思ってしまう。歴史小説と言われるようなものを読む時にはいくらか構えてしまうが、この本は大変読みやすかった。

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    2009年10月04日
  • 愛の年代記

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    2007年10月14日
    塩野七生著。面白かった。中世イタリアの女性の人生の恋の話。恋愛をしたことで、人生を踏み外してしまった人たちの話。恋愛の力ってこわい。気をつけよう。

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    2009年10月04日
  • わが友マキアヴェッリ フィレンツェ存亡―塩野七生ルネサンス著作集7―

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     読んでいると作者が女性だということを忘れる。繊細さや柔らかさにですら潔さが漂う感じ。
     フィクションなんだかノンフィクションなんだか、この人の話を読む時は読んでいると境界が分らなくなる。
     じっとり染み込んできて、拾い読みが許されないくらい濃密な厳しさみたいなのを感じる。
     それでいてすごく艶かしい文章を書く人だなあというのをいつも思う。この人の作品って大抵そう。
     「ルネサンスの女たち」が一番好きなのだけれど、この本はハードでもお構いなしに鞄に押し込んで読み漁った。凄く楽しかった。
     余談だが、この人が物凄く好きだったので、受験中世界史の問題の全てに私はこの表記を使い通した。

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    2012年11月25日
  • 愛の年代記

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    まるで良質な映画を見ているかのよう。
    ずっとずっと昔から、人は恋をして、笑ったり涙をながしたりしてきたんだ。
    こういった「恋」や「愛」をテーマに据えた短編集は星の数ほどあるけど、
    その中でも一際輝いてる一冊だと思う。

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    2009年10月04日
  • 人びとのかたち

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    映画論+エッセイ。豊富な知識を持つ人物の書物は、ただその知識を並べ立てているものではない限り、抜群におもしろい。1つの映画に対して、関連映画を紹介しつつ関連書物を紹介しつつ著者自身の生活を暴露しつつ持論を主張展開する。著者のズバリ切り込む物の言い方も心地良い。しっかりと輪郭を整えた言葉をたくさんもらった。私には到底受け売りできない著者自身の感覚が溢れている。あそこまで堂々と美学を語れるなんてかっこいい。ローマ人の物語にも是非挑戦したい。

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    2009年10月04日
  • ユリウス・カエサル ルビコン以後──ローマ人の物語[電子版]V

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    英雄カエサルの壮年後期〜改革〜暗殺。
    さらに後継者オクタヴィアヌスがアクティウムの海戦で
    アントニウス/クレオパトラ連合軍を破るまでを描く。

    志半ばにして凶刃に倒れたカエサルであったが、後継者選びには成功した。
    当初の目論見通り、事実上共和制に幕を引き、帝政への礎を築いたカエサルの
    卓越した政治手腕と先見性に脱帽の一冊。

    野心に燃えるクレオパトラ、恋に落ちるアントニウスなど
    カエサル以外の登場人物のドラマも見逃せない一冊でもある。

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    2009年10月04日
  • ユリウス・カエサル ルビコン以前──ローマ人の物語[電子版]IV

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    筆者が愛してやまない英雄カエサルの物語(前半)。
    カエサルの幼年期〜ガリア戦役〜ルビコン渡河までを描く。
    筆者のカエサルに対する惚れ込みようが文中から伝わってくる。
    リーダー論の視点から読んでも面白い一冊。
    以下、本文から抜粋。

    「〜イタリアの普通高校で使われている歴史の教科書より
     指導者に求められる資質は、次の五つである。
     知性。説得力。肉体上の耐久力。自己制御の能力。
     持続する意志。カエサルだけが、このすべてを持っていた」

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    2009年10月04日