塩野七生のレビュー一覧
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「逆襲される文明」
2013年11月~2017年9月に文藝春秋に掲載された塩野七生のエッセイ集である。
エッセイ集なのでやむを得ないのかも知れないが、タイトルと内容がちょっと一致しない。今から見るとだいぶ古い内容もあるので、そういえばそんなこともあったなと思い出しながら読んだ。
ヨーロッパから日本を見ることの視点の違い、また、日本では気がつかない、あるいは報道されないヨーロッパの様子がよくわかる。
特に大量の移民問題は日本ではなかなかわかりにくい。常に接する人たちにとってはきれい事では済まされず、居住環境が悪化するのは目に見えている。幼稚園や小学校がうるさいと言って問題となるような日本で、大量 -
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紀元前1世紀、カエサルの生い立ちからルビコン川を越えるまで。少年時代の暮らしぶりを通して、当時のローマ市民の生活も詳細に描かれています。30代後半から台頭し、クラッスス、ポンペイウスと組んで三頭政治を開始、ガリア(ギリシア語でケルト、現在のフランス)総督に着任します。ヴェルチンジェトリックス(ヴェルキンゲトリクス)率いるガリア人部族連合とのアリシア攻防戦に勝利しガリア平定を決定的なものにします。この戦役は単なる征服としての意味を越えて、ライン以西、ドナウ以南を文明化(≒ローマ化)することによるヨーロッパの創出につながった、と著者は記します。そして三頭政治が崩壊したことによりポンペイウスとの対立
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Posted by ブクログ
筆者はルネサンスを「見たい、知りたい、わかりたいという欲望の爆発が、後世の人々によってルネサンスと名づけられることになる、精神運動の本質でした」と定義。
そしてなぜダビンチやミケランジェロといった天才がうまれアートが芸術がうまれたのか?について、何かを見聞きするだけではほんとに理解できない、それを語りあたり字にしたり絵にしたり建築にしたりといった「創造するという行為が、理解の「本道」につながると。知りたい、ほんとに理解したい、だから造る。
ほんとうの理解とは創造やアウトプットを通じて生まれるということを以下のようにも指摘。
「言語には、他者への伝達の手段としてだけではなく、言語を使って表現