塩野七生のレビュー一覧

  • 絵で見る十字軍物語

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    約200年に渡る十字軍遠征の世界観が、ギュスターヴ・ドレの絵と塩野七海の解説で分かる。キリスト教側での視点での絵になってしまうが、ギュスターヴ・ドレの作品の多さは圧巻。でもダンテの神曲のほうが迫力あったかな。

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    2015年10月03日
  • サロメの乳母の話

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    歴史の「実はこうだった」的な話を脇役視点の話し言葉で綴ったもの。
    非常に読みやすいし、本当に真相はこうだったのかもしれない。

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    2015年09月15日
  • マキアヴェッリ語録

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    マキアヴェッリの語録。
    各書や手紙からの抜粋。
    読みやすいし、解説なども一切ないので語録量は多い。
    抜粋元に記載にある
    『若干の序論と考慮すべき事情をのべながらの、資金援助についての提言』
    が気になるわー。

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    2015年08月20日
  • 日本人へ リーダー篇

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    タイトルとはあまり関係ないだろう。
    イタリア在住作家のエッセイ。
    あえて名付けるとすれば、イタリアにいる作家から日本について思う、古代ローマとの比較。
    かなぁ、字余り。

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    2015年07月15日
  • 絵で見る十字軍物語

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    ギュスターヴ・ドレの絵に地図と解説(絵の示す状況に関する解説)がつけられた本。
    十字軍の歴史、良く分からない…から手に取ったのだが、イメージをふくらますのには丁度良かった。

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    2015年02月04日
  • 生き方の演習 : 若者たちへ

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    「私が若者であった頃、若者に理解の手をさしのべたがるオトナを、気味悪いと思って眺めていたのを思い出す。」そうなんだよなぁ。。

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    2014年10月04日
  • 日本人へ 危機からの脱出篇

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    ☆3(付箋10枚/P253→割合3.95%)

    歴史のチカラ。ヨーロッパの多様性を長い歴史を通じて見て来た著者の言はとても含蓄がある。だけど、それも結果から見れば運命のように思われるけれど、始めたときは必然では無かったそう。そういうものなんですね。

    ・今では多くの人が、イタリア・ルネッサンスや古代ローマの歴史を書くことは塩野七生の天命とでも思っているかもしれない。ところがその「天命」なるものは、娘時代の自信の無さをどうにかしなくてはという想いで始めた数多の悪あがきの結果にすぎないのである。
    (試験されると落ちるので、一人ならば落としようもない)

    ・書類選考は通ったらしく、面接には進んだ。小

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    2014年09月01日
  • 絵で見る十字軍物語

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    タイトルに偽りはないが、さすがに薄すぎる。以降のシリーズのはしりとして全体観を示すために、ギュスターヴ・ドレの連作に簡単な解説を書いて並べた本。ではあるが、十字軍遠征に対する約200年の総評があるわけではなく、絵の1枚1枚に、ごくごく短い、状況の説明がついてるだけ。本というか画集?最終的な評価はシリーズを読み終えてからするべきだろうが、現時点では単品で買って見る必要はないだろう一冊。

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    2018年10月20日
  • ルネサンスとは何であったのか―塩野七生ルネサンス著作集1―

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    ルネサンスは、14世紀から16世紀にまたがる古代文明の復興活動と教わってきた・・・。

    塩野女史の考えるルネサンスとは、キリストの教義に疑いを持つことで、イタリア中心にヨーロッパに興った文化活動を紐解く。

    当時の多くの文化人を取り扱う一方、対話形式で時代とイタリア各地をめぐりながら話が展開する。

    やや教科書的な側面は避けられないが、解説書としても充分魅力がある。

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    2014年08月10日
  • マキアヴェッリ語録

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    主に君主論、政略論からの抜粋された語録。感情抜きの客観的な視点で人間社会の真理だけを切り出されており、1つ1つ心にぐさっとくるがなるほどと共感できる。共感できるということは、今も昔も人間の行動パターンはあまり変わっていないということだろう。ただ、人間篇の運命に関する記載だけは客観性が欠けた意見のようにも聞こえたが、これは社会の真理というより経験則かもしれない。よくマキアヴェッリは倫理や道徳を排した思想だといれわれるが、現実社会の経験則だと思って読めばもう少し身近に感じることができそうだ。

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    2014年08月02日
  • ルネサンスとは何であったのか―塩野七生ルネサンス著作集1―

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    実はこの本、数年間積読状態だった。それが、先日TVで同じタイトルの紀行番組を見て(出演:塩野七生、向井理)、あらためて手に取ったしだい。映像による知識のおかげで、今回はすんなりと内容が理解できた。

    ルネサンスとはなにか? ルネサンスはなぜイタリアで花開いたのか? ダヴィンチやミケランジェロのような天才たちが活躍できた背景について語られている。

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    2017年01月31日
  • イタリアからの手紙

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    端正な、どこまでも端正な。

    何度も読み返した。

    地中海世界の歴史小説の雄
    塩野七生氏はエッセイも一味違う。
    ゆるぎない構成と抑えた感情が
    端正さを際立たせる。

    どの作品も一遍の短編映画を観るようだ。

    冒頭は「カイロから来た男」
    筆者がいつも訪れる
    ローマ国立美術館で出会った
    男との邂逅、そして、別れが描かれる。
    最後のエピソードを
    新作のインタビューで終えるところが
    心憎い。

    今は有名だそうな「骸骨寺」を紹介したのも
    塩野氏の「骸骨寺」と題されたエッセイからだそうだ。

    ローマの街のネズミの話を描いたかと思えば
    人物点描も好ましい。

    そして、「地中海」や「カプリ島」など風景描写はこ

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    2014年06月07日
  • ルネサンスの女たち―塩野七生ルネサンス著作集2―

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    ネタバレ

    ルネサンス期のイタリアに生きた4人の貴婦人を描く。
    小説といえば小説なんだろうけど、史実をなぞり塩野解釈でそれぞれの女性を魅力的に、そして現代人にも身近に理解できるよう描いた解説書とも言える。

    そう、よくも悪くも解説書に読めてしまうんだよなぁ。
    ローマ人の物語が「やっぱり史実って小説よりも奥深くて面白くて勉強になる」と思えたのに比べて、本書は小説的な面白みに欠けるように思った。俺自身の基礎素養の貧弱さと「ローマ人の物語」に比べて圧倒的にボリュームが足りないのが原因だとは思うが、初期作品でもあるし、筆がこなれていないこともあるのかも知れない。これから塩野作品を読み勧めていくことで、俺の基礎素養

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    2014年05月21日
  • 神の代理人―塩野七生ルネサンス著作集6―

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    当時としては多分に実験的な書き方をされているが、ウザくならず、どんどん読み進めたくなるのは著者のチカラなのだろう。

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    2014年04月21日
  • 日本人へ 国家と歴史篇

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    塩野七生が自由気ままに書いたエッセイ。
    海外からみた日本はこんな感じなのだろうな、と、日本に染まっている私などからしたら、斬新な感じがした。納得する部分も多い。
    「地震国・日本ができること」は納得。「昔・海賊、今・難民」は、知らなかったヨーロッパの現状を垣間見た感じ。
    強引というか無茶無茶というか、、、なんというか勝手に言いたい放題感も多少するが、そういう勝手でもなんでも自分の思うところをしっかりと持って、はっきり、きっぱりとした文体は、ちょっとカッコいい感じだ。
    ただ、このエッセイが書かれたのは2006年10月~2010年4月らしいので、やはりちょっと一昔前の話題の感じがしてしまう。
    リアル

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    2014年02月11日
  • 日本人へ 危機からの脱出篇

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     しっかり自分の足で立ってるきりっとした人だなあと思う。
     内容に関係ないけれど、送り仮名に違和感がある。

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    2014年01月17日
  • 日本人へ リーダー篇

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     なるほどなあと思いながら読んだが、読み進むうちに何がなるほどだったか忘れてしまった。馬鹿だ。1日1つずつ読んで考えるくらいでちょうど良いかも。
     働くことで人は、自尊心を持てるので、失業対策は、人の自尊心を育てるための取り組みであるとのことなるほど。
     1週間遅れで日本の情報を読むことによって読むに値する文章がわかるという。毎日あふれる情報に振り回されてる自分はなんなんだろう?と思う。
     日本を少し離れたところから見て、歴史を研究しているものとしてズバッと切る感じ。

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    2014年01月07日
  • 日本人へ 危機からの脱出篇

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    イタリアと日本の情勢を比較して、最近の政治や経済について鋭い指摘をしている。が、各タイトルが時々に書かれたエッセイ調なので、手すきの際に書いた文章を寄せ集めた新刊書というチープさは否めない。

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    2013年12月28日
  • 日本人へ 危機からの脱出篇

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    ”日本人”が外から見た”日本”ほど示唆に富んだものはない。

    以下引用~
    ・勝ち続けながらも、一方では譲りつづけたのである。
    ローマが主導して成り立った国際秩序でもある。
    「パクス・ロマーナ」とは、この哲学の成果であった。

    ・要するに、「実力」には、客観性などないのである。「ヤレル!」と思った瞬間に、「実力」の方も上がってくる。

    ・楽天とユニコロという日本では誰でも知っている会社が、日本の中でも社内では英語オンリーと決めたと知ったときには、御冗談でしょうと一笑に付したものだった。
    ・・・想像力を自由に羽ばたかせたいと思えば、母国語にまさるものはない。

    ・指導者に求められる資質は次の5つで

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    2013年11月21日
  • サロメの乳母の話

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    ネタバレ

    物語や歴史の主人公を少し違った視点から描いた短編小説。
    例えばギリシャの英雄オデュッセウスを妻の視点から、サロメは乳母から、ダンテは妻、聖フランチェスコは母から…等。しかしこれ、完全にオリジナルの話を知っているという前提で描かれてます。そうでないと全然面白くないでしょうね。そういう意味で読み手を選ぶ小説ではあります。

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    2013年11月16日