塩野七生のレビュー一覧

  • キリストの勝利──ローマ人の物語[電子版]XIV

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    ローマ帝国、キリスト国教化が進む。
    ギリシア・ローマ世界の終焉を迎える。
    廃仏毀釈ではないが、多くの美術品、記録を残した書物が散逸する。
    ルネサンス待ち遠し。

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    2010年12月26日
  • 日本人へ 国家と歴史篇

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    この本を読んでいると、面白い話をするおばちゃんとお話しをしているような気分になる(悪い意味ではない)
    この本のおかげで、改めて世界史を勉強してみようと思うことができたのは、きっと自分にとって有益なことだとおもう。
    早速お正月の課題図書として、面白いと評判のマクニールの世界史を買っちゃいました(塩野さんが勧めているわけではない)。間違って上巻を2冊買っちゃって、ちょっとヘコんだけど(´・_・`)

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    2010年12月21日
  • 生き方の演習 : 若者たちへ

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    塩野七生さんの、若者に向けたメッセージ。
    好き、嫌いがはっきりしていて、自分の生き方がちゃんと持っていて、まっすぐ。
    私がなりたい女性が、また一人増えた。

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    2010年12月05日
  • 日本人へ 国家と歴史篇

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    どうやれば日本は、二度と負け戦をしないで済むか。
    自国のことは自国で解決する、で行くしかない。
    自分で自分を守ろうとしない者を、誰が助ける気になるか。

    日本的な秀才は、予期していた事態への対処は上手いが、予期していなかった事態への対処は下手なのが特質らしい。
    真正面から答えるか、それともすり抜けるかのちがいはあっても、予期しなかった質問に対処して初めて、頭脳の出来の良し悪しが計れるのである。

    天下りに関して、五十を過ぎてしかも他より優秀な人たちに、なぜ国が再就職を世話してやらねばならないのか。

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    2010年11月21日
  • わが友マキアヴェッリ フィレンツェ存亡―塩野七生ルネサンス著作集7―

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    2010.11.10 めまぐるしく移り変わる時代のなかで、変化に翻弄されながら官僚として、そして作家として生きるマキアヴェッリの生涯。作家として、名声を得たあとも、最後まで政治への思いは潰えなかった。母国フィレンツェを愛した偉人の一生。

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    2011年09月26日
  • 生き方の演習 : 若者たちへ

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    「ローマ人の物語」の著者。
    受験勉強をとても嫌っているが、いい側面もあると思う。ただ日本の受験・就職はただ自分の意見を持たず、考えず素直に受け入れる人が成功するというのはそのとおりだと思う。
    母国語をしっかり学び、考えて自分の意見を持つ。外国語を道具として学ぶ。論理的に話す能力を身につけることを述べている。

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    2010年10月31日
  • パクス・ロマーナ──ローマ人の物語[電子版]VI

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    アウグストゥスの治世。
    スキピオ、カエサルのドラマチックな業績に比べるとどうしても後継者、引かれたレールを上手に辿った感は否めない。

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    2010年10月29日
  • サイレント・マイノリティ

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    週刊誌での連載をまとめたものかな? 政治とかを説教くさくなく小気味よく語るから好き。文章は若干まわりくどいけども。

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    2012年03月06日
  • ユリウス・カエサル ルビコン以後──ローマ人の物語[電子版]V

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    前巻ほどリアリティをもって書かれているわけではないけれど、当時の生活様式と歴史的な変遷を知るには良書だと思う。

    第一回三頭政治が終わりを告げ、Caesarが独裁官になるところからスタートする。本書の中盤でCaesarが暗殺され、後継者のAugustusへとバトンを渡し、第二回三頭政治そして帝政ローマ帝国を誕生させるところまでが後半。

    歴史的事実とそれに対する筆者の考察のバランスが良い。読み手を飽きさせない文章は流石です。

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    2010年08月06日
  • 勝者の混迷──ローマ人の物語[電子版]III

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    表紙に使われている彫刻がすごく男前だった。
    歴史から彫像を見るって発想がいままでなくて
    これから美術館でも楽しめそうだ。

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    2010年06月20日
  • レパントの海戦

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    歴史の転換点だなー。もっと船団の配置とか図であればよかったけど。昔の人物をいきいきと描いていて、面白く読めた。

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    2010年04月13日
  • サロメの乳母の話

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    ローマ人の物語の作者による、歴史人物考察・・・とでも言えばいいのでしょうか。能書きはともかく、面白い。誰もが知ってるサロメ、ではなく、その乳母がサロメを語る。あのイエス・キリスト、ではなくその弟がキリストを語る。なんて面白いんだ!世の中に知られている有名人の、知られざる一面が読める本です。

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    2009年11月28日
  • サイレント・マイノリティ

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    塩野七海さんのエッセイ。
    少数派であることに誇りを持たなくてはならない。
    堂々とそれでいて慎重に丁寧に生き抜くしたたかさを身に付けよう。
    てんこ盛りで質感溢れるエッセイです。

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    2009年10月07日
  • ルネサンスとは何であったのか―塩野七生ルネサンス著作集1―

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    「暗黒の中世」はイメージが先行している、といわれていますが、少しでもルネサンスの精神に触れると、やっぱり「中世は暗黒だ」とおもってしまいます。対話形式の書き方は、性にあいませんでした。質問者のレベルが高すぎません?

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    2011年07月15日
  • 迷走する帝国──ローマ人の物語[電子版]XII

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    3世紀の危機を描いている。
    元老院は力を失い、軍団から支持されて皇帝になってもすぐに殺され、
    蛮族の侵入は激化し、まさに満身創痍といった雰囲気。
    拡大期と衰退期では国民性から違ってきてしまうんかなぁ。
    今の日本も衰退期にある気がするから、この先心配。

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    2009年10月04日
  • ローマ亡き後の地中海世界(下)

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    以前紹介した塩野七生さんの『ローマ亡き後の地中海世界』の下巻であり、キリスト教世界が地中海でようやくイスラームに対して積極的な政策に出ようとする15世紀頃から、地中海におけるキリスト教勢力とイスラーム勢力との対立でキリスト教勢力が優勢となる「きっかけ」となった1571年のレパントの海戦、そしてその後のヨーロッパ人が海を見る目が地中海から大西洋へと移っていく16世紀終わり頃までを描いています。近年の歴史学は、口さがない人にいわせれば“判官贔屓\\\"といわれるかもしれません。それまでスポットの当たっていなかったものにスポットをあて、普通の人や社会的「弱者」の歴史的役割を重視する傾向があります。それは歴史学の「発展」といっていいものだと思います。その流れに乗ってか、最近高校世界史の教科書でも近現代における欧米を中心とする記述からイスラームなどにも十分に紙面を割くようになってきました。そこでは、イスラーム文化の独自性やイスラームが持つ元来の「平和主義」が強調されています。曰く「コーランか剣か」という言葉は、キリスト教世界側がイスラームという宗教の「頑迷」さを強調しようとして広めた「造語」であると。確かに、欧米諸国の社会・文化を「自由」「理性的」とするのに対しイスラーム文化を「教条」「野蛮」という風に教えるのであればそれは変えていかねばなりません。しかし、当時のヨーロッパ人にとっては地中海を渡るイスラーム教徒はやはり「野蛮」で「残忍」と映っていた。そういった同時代的な歴史の見方からこの本は書かれていると思います。もちろん、塩野先生の参考文献が「ヨーロッパ側」の文献に偏っているかもしれません(巻末に参考文献が書かれてあるが、ほとんどが欧米文献であり、それがどういった歴史的視点から書かれたものかは判然としない)。しかし、私のような歴史にたずさわる者に対し、この本は「歴史学の成果について、常に批判的な態度でもって接しなさい」と訴えるものでした。

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    2010年01月04日
  • イタリア遺聞

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    イタリアの過去、そして現在について、その歴史文学については何冊もの良書を書かれている著者が自らの体験も交えて記したもの。
    特に興味深かったのは・・・
    ●第一話「ゴンドラの話」と第十六話「家探し騒動の巻」
    僕自身が09年2月に新婚旅行でイタリアに行ったのですが、その時立ち寄ったヴェネツィアとフィレンツェについて書かれていた話。
    「確かに言われて見れば疑問」だったことをこの二話で書いてくれていて、非常に身近に興味深く読めました。
    経済効果と効率が優先し、便利で新しいものが最大の価値を持つ日本と違い、その歴史的な遺産を頑なに守り抜ける環境があるイタリアを羨ましく感じます。
    ●第十三話「ある出版人の話」と第十四話「語学について」。さらに第十八話「聖地巡礼」
    500年以上も前のヴェネツィアおよびイタリアにおいて、例えば文庫本の発刊や言論の自由であったり、例えば言葉の壁を乗り越えようとする商人(ビジネスマン)であったり、半分観光地と化した聖地エルサレムにガイド付きでツアー観光する人々であったり、全く異世界で考えも全然違うと思い込んでいた当時の人々が、実はテクノロジーの差があるだけで本質は現代の我々と殆ど変わらない考えや嗜好、また努力を原動力に動いていたと教えてくれる話でした。

    イタリアに1度でも行ったことがある人、歴史に興味がある人にはお薦めします。
    その光景を想像し、思い出し、この地に足を踏み入れたくなります。行ったことがある人は特に。どの著作もそうですが、著者の優雅で教養的で、その場の空気感までリアルに伝える文章には惹き込まれます。雑学や暇つぶしではなく、1話1話ゆっくり、マイペースでじっくり味わいながら読んでほしいです。

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    2009年10月04日
  • 男の肖像

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    塩野 七生さんが、歴史上の男性を辛口で批評。なじみのなかったペリクレスや、アグリッパ、有名なアレキサンダー大王、カエサルなど地中海世界の人物に加え、織田信長や千利休、毛沢東までとりあげています。あまりパッとしないイメージだった北条時宗が、世界に通じるヒーローだという話など、新鮮な見方もあり興味深かったです。

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    2009年10月04日
  • ローマ亡き後の地中海世界(下)

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    上巻は12月・・・下巻は1月末日・・・読み終えたのは三月の初日〜コンスタンティノープルが陥落し,スルタン・マホメッド2世の時代からエーゲ海に進出すると海上戦力としての海賊に気が付き,イオニア海から西地中海へと出ていくクルトゴルが有名であるが,法王庁も海軍を創設し「神聖同盟」で撃退しようとする。スペイン王カルロス5世,フランス王フランソワ1世,スレイマン1世の中では神聖ローマ皇帝が6歳若い。メディチ家出身の法王レオーネ10世は聖ヨハネ騎士団(マルタ騎士団)の共闘を成立させ海賊「ユダヤ人シナム」のNo1の地位を落とさせたが,海賊赤髯(バルバロッサ)がトルコ海軍総司令官の地位を手に入れる。ジェノヴァ出身の傭兵隊長アンドレア・ドーリア(ジェノヴァ有力家系)がカルロスの意を請けて海賊退治に活躍する。スペインに対抗したいフランス王はトルコと同盟し,対トルコ連合艦隊はプレヴェザで戦わずに敗れ去る。赤髯の配下にはドグラーというイタリア出身の海賊が出現し,バルバロッサは国賓としてフランスに招かれる。アルジェの攻略もドグラーの本拠地であるジェルバの攻略も失敗したが,フィレンツェが作った聖ステファノ騎士団が結成されると形勢はキリスト教陣営に傾いていく。その転機はマルタ島の攻防戦。スレイマンの大軍は撃退されて,ヴェネツィア支配下のキプロスを攻略すると,ヴェネツィア主導の連合艦隊が結成され,レパント海戦でトルコ配下の海賊を蹴散らし,ヨーロッパ勢は勢いがつく。地中海沿岸に領地を持つ貴族たちは防衛に必死になり,聖ステファノ騎士団はイスラム海賊と同じ手口でイスラム勢を追い込む。スルタン・セリム1世の母はヴェネツィアの貴族の娘であり,ヴェネツィアの利益に反する宰相は暗殺される。1740年にトルコは国として「海賊禁令」に調印し,北アフリカの主要都市で海賊禁止法が適用され,1830年にはアルジェリアがフランスの植民地となり,1856年には,あらゆる海賊行為の厳禁を宣言した「パリ宣言」が成立して,地中海から海賊は消滅したが,世界の中心も大西洋岸への移動する〜マルタ騎士団は貴族の家系でなくては入れなかったが,聖ステファノ騎士団は誰でもOKで,トルコ帝国もイスラム教徒であれば,運と才能でのし上がることができた。庶民にとってはイスラムの方が楽しそうだな。それにしても「別の著作に譲るとして」が多いこと,多いこと。他の本も売ろうとして書いたのと思ってしまう

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    2012年02月21日
  • ローマ亡き後の地中海世界(上)

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    ローマ帝国滅亡後の地中海についての話ですが、内容はサラセン人(北アフリカのイスラーム教徒)海賊による地中海沿岸各地に居住するキリスト教徒への略奪と、それに対するキリスト教徒側の対応がメインです。作者が歴史家ではなく小説家であるため、普段歴史家が見落としがちなが書かれてあり、読んでいて非常に参考になる一方、所々に歴史的な間違いもありました(カール大帝の父をカール・マルテルとしたり)。しかしそれでも“歴史学”という、科学として何かを明らかにしなければならないという制約がないため自由闊達に書かれてある印象をもちました。例えば46ページ「「暗黒の中世」と後世の歴史家たちは言う。その一方では、中世は暗黒ではなかった、と主張する学者たちもいる。だが、少なくともイタリア半島とシチリアに住む人々にとっては暗黒以外何ものでもなかったのが、彼らが生きた「中世」なのであった。」という言葉は、より活発な面ばかりにスポットをあてがちな歴史家の性では、なかなか出てこない言葉ではないでしょうか。また、歴史教科書には触れられない「救出修道会」や「救出騎士団」の活動も知ることができました。海賊に拉致され、イスラーム世界で奴隷として酷使されていたキリスト教徒を救出するために設立された2団体の活動についてですが、この本は新聞で麻生総理も買ったと書いてあり、総理にはぜひこのくだりを読んでもらいたいものです。しかしキリスト教徒たちが自身の“兄弟”たちの救出に熱狂していた一方で、海の向こうではインディオや黒人たちを奴隷として使役していたという現実は、信仰の限界と皮肉を感じます。

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    2009年10月04日