塩野七生のレビュー一覧

  • 危機と克服──ローマ人の物語[電子版]VIII

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    1.ガルバ
    皇帝らしいことは何一つない、人身の読めない普通のおじいさん。

    2.オトー
    皇帝の座を巡り内乱が起こる。内乱を収めるためか、自死。

    3.ヴィテリウス
    権威と権力を持っていたが活用法を知らなかった。内戦に敗れ死亡。

    4.帝国の辺境では
    ローマの内乱を好機と捉え、外乱が起こる。挙句の果てにガリア帝国まで建設される。結局鎮圧されるが、寛容で迎える。内乱の余波であることを自覚していた、自らの非を認めたが故の行動。

    5.ヴェスパシアヌス
    庶民的であり、身の丈にあった行動におさえている。皇帝法の成立により、元老院からの承認を得なくても皇帝が成立するようになった。コロッセウム建設。死ぬまで

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    2022年04月21日
  • 悪名高き皇帝たち──ローマ人の物語[電子版]VII

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    1.ティベリウス  おっさん
    外観は共和政で内実は帝政を引き継ぐことに不明瞭さを感じる。誇り高き人で自分に厳しく周りにも冷徹。情で動かず着実に帝政の安全保障を進める。名門の出であることから、元老院との二人三脚を目指したが、阿呆に着いていけずむしろ帝政を盤石のものに進める。

    2.カリグラ  若者
    ティベリウスのように厳しく国益を追求すると民衆の不満を買うことが分かっていたため、民衆が喜ぶ政策を財政無視で行う。すぐさま膨大な国家黒字が赤字に。遠征に失敗し、手っ取り早い金策として元老院など富裕層から搾取するも、元老院はもちろん、民衆にも飽きられていた。統治4年目に殺害される。政治も人心も何もわかっ

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    2022年04月20日
  • ルネサンスの女たち―塩野七生ルネサンス著作集2―

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    イタリア、ルネサンス期の女性4名を描く短編集。

    別個のあらすじだが、微妙に交わっていくのが面白い。
    同作者のチェーザレやヴェネツィア目線とは違った見方が見れる歴史の醍醐味。
    各都市に個性があるイタリアにより行きたくなってきます。

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    2022年03月16日
  • 男たちへ フツウの男をフツウでない男にするための54章

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    わりといまっぽいカバーの文庫本だったから最近の本かと思いながら読み始めたら、もともとは1980年代に「花椿」で書かれたものの文庫の新装版だった。
    実は塩野七生の本を読破したのって初めてじゃないだろうか。初めてにちょうどいいくだけた感じのエッセイで好き勝手(を装って?)男性論を展開している。自分の勝手な塩野七生像って研究者的な面をもち、史実に材をとりながらノンフィクションとフィクションの境い目あたりをゆく硬派な作家というイメージだったんだけど、アラフィフあたりの人生経験や外国生活を重ねた女性としての視点や、母としての顔ややっぱり戦前生まれかもと思わせるような古風なところも垣間見え、印象が近寄りや

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    2022年02月26日
  • 逆襲される文明 日本人へIV

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    欧州に住まう塩野氏による著書
    通読して得た印象はこちら
    ①私の日本に対する感想≒著者の日本に対する感想
    ②私の欧州に対する感想≠著者の欧州に対する感想
    概ね著者が日本の感想を書くときは一時帰国に際するもの
    つまり、著書と私で得ている情報が近しい
    よって①は妥当
    では②だが、著書は自らが住まう地域の感想であるのに対して、私はメディアを通しての感想しか抱けない
    ①②からメディアというのは非常に情報を選定、もしくは偏向していると考えられる
    故に①についても偏向した情報を元に著者も私も感想を抱いていると考えられる
    げに恐ろしき情報かな

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    2022年01月27日
  • 小説 イタリア・ルネサンス4―再び、ヴェネツィア―(新潮文庫)

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    シリーズ前3作は、
    「緋色のヴェネツィア―聖(サン)マルコ殺人事件」
    「銀色のフィレンツェ―メディチ家殺人事件」
    「黄金のローマ―法王庁殺人事件」
    上記3作の改題であるので、要注意。

    国政に復帰したマルコを中心に、
    またもや濃密な物語が展開されるのかと思いきや、
    この作品は「海の都の物語」と「レパントの海戦」の改作かと感じてしまう。
    その意味では、シリーズ前3作とはまるで毛並みが違う作品。

    個人的には、前3作の物語の続きとして、
    純粋に楽しみたかった感が大きいので、評価が下がるところである。

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    2022年01月08日
  • コンスタンティノープルの陥落

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    コンスタンティノープルの陥落と東ローマ帝国の滅亡を描いた歴史小説。
    陥落までの短い期間を戦争映画のように描いた作品。
    自分の好みではなかった。

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    2021年12月14日
  • チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷―塩野七生ルネサンス著作集3―

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    はっきり言ってどのように優雅で冷酷なのかわからない。
    イタリアがイタリアにいたる史実を書き連ねているのだが、前後のこともわからない人間が読むには描写が不足。あんなにローマやらなにかのことを書いてイタリアに在住しているのにカトリックの信者が賛美歌を歌うという記述を見て、がっくりきた。
    カトリックでは讃美歌はうたわない。
    カトリックは聖歌という表現を日本では使っていると思う。
    よく他でも神父と牧師がごちゃまぜな日本だがそのたぐいか、あるいはプロテスタントが出てないから讃美歌と称していたのかと考えることもできるけれど、今の殆どの人にそんなことは余計わからないのでカトリックの信者向けに注釈があってもい

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    2021年11月18日
  • 神の代理人―塩野七生ルネサンス著作集6―

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    価値観が全然現代とは違ってるので、よくキリスト教第一の世界に住んでるな。
    人間の信じるという力に脱帽するし、多視点での物の見方が大事だと思う。
    教育って大事だなぁ。と今更思わされる一冊出した。

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    2021年11月08日
  • 勝者の混迷──ローマ人の物語[電子版]III

    ネタバレ 購入済み

    まさに混迷

    ローマ史の位置づけとしてはカエサル登場の前哨となるが、登場人物はいずれも一癖も二癖もある人ばかりで読みごたえは十分です。スッラの死後の「スッラ体制の崩壊」という流れが、リーダーのあるべき姿を考えさせられます。

    #ドキドキハラハラ #深い

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    2021年10月25日
  • イタリア遺聞

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    3.5くらい。軽く読め、今まで読んだ「海の都の物語」「ロードス島攻防記」「コンスタンティノープルの陥落」「レパントの海戦」「チェーザレ・ポルジア」の裏事情も知れて、面白かった。

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    2021年09月07日
  • マキアヴェッリ語録

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    社会や人間の本質が客観的に淡々と述べられているので、心に響くこともなく読み終わってしまった。

    授業みたい。
    大切なことが凝縮されているのに、後で何も頭に残ってない。

    それでも考えてしまった一文
    「どこの国が今までに防衛を他人に任せたままで自国の安全が保たれると思ったであろうか。」

    自分自身にも言えるのでは?と思った。



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    2021年09月05日
  • チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷―塩野七生ルネサンス著作集3―

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    確か10年以上前、塩野氏の「ローマ人の物語」1巻途中で挫折しており、苦手な意識が植えついてしまい、ついつい避けてきてしまった
    でもイタリアは好きだし、イタリアの歴史をもう少し知りたい(しかし歴史の教科書のような本を読むのも面白くない…)
    というわけで、塩野氏へいざ再チャレンジ!

    15世紀末、当初のイタリアは今のように国家が出来上がっておらず、ナポリ王国、フィレンツェ共和国、ヴェネツィア共和国…というような小国家が群生している状態であった
    誰も「イタリア」と言葉にしないような時代に、統一国家を目指そうと野心あふれる一人の男
    それがチェーザレ・ボルジアである
    父が法王であり、その父がチェーザレを

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    2021年08月24日
  • コンスタンティノープルの陥落

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    再即位したムラト2世VSメフメト2世、ハリル・パシャに対抗するザガノス・パシャ、コンスタンティノープル攻略戦の背後で権謀するハリル・パシャ、苦難の末に完成し火を吹くウルバンの巨砲、艦隊の山越えの責任者の苦悩、自ら死地に赴くコンスタンティノス11世、等々の熱い戦史小説と勝手に思い込んで購入。
    本書籍はそうではなく、当時の人々の記録を淡々と記述した物語です。

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    2021年08月12日
  • 十字軍物語 第四巻―十字軍の黄昏―(新潮文庫)

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    十字軍の活躍と没落を描いた最終作。イスラムの軍勢に囲まれた海洋都市アッコーでの最後の籠城戦における騎士団の生き様と死に様が切ない。

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    2021年08月09日
  • チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷―塩野七生ルネサンス著作集3―

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    ひと昔前にありがちな表題ですが、付けてやったぜ感満載で作家は酔ったなという気がする。
    さておきこの作家のトーンにはやっぱり最初から合ってないんですな、当方は。それがはっきり分かりました。
    歴史書でもなく、小説でもなく、塩野噺だということで、独自路線を築き上げたのは凄いことだけれども、個人的には惹かれない。
    そんなに好きではないけれども、司馬遼の方がずっと面白いなぁ、このお方より。まぁ好みの話です。
    しかしマンガの「チェーザレ」、その後どうなってんでしょ?この本を読んでしまったので、色んな意味で気になってますわ。

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    2021年06月16日
  • 十字軍物語 第一巻―神がそれを望んでおられる―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ローマやヴェネツィアと比べて、内輪のいがみ合い、足の引っ張りあいから、泥沼感が強い印象。勇敢で恩義に厚い永遠の若者タンクレディや、なんとなく憎めないサン・ジル、GOTのタイウィン・ラニスターを彷彿とさせるボエモンド、魅力的な人物もいた。

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    2021年06月05日
  • 想いの軌跡(新潮文庫)

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    ネタバレ

     塩野氏の作品と言えば、古代ローマやルネサンス期の歴史小説。
     歴史好きとしてはいつか挑戦してみたい大作だとかねてより思っていました。ただそのボリュームにひよった結果、手にしたのが本作。

     そして思ったことと言えば・・・。
     やっぱり塩野氏とくれば歴史小説を読んだ方が良いのではないでしょうか。
     
     という感想となりました。

     初めての塩野氏の著作ですが、今更ながら読む順番を間違えたかもしれません。
     始めに何らかの歴史小説作品を読んでいれば、作品の作風や著者の人となりを曲りなりとも感じ取ったうえで本エッセーを読めるかと思います。

     ところが私は本作が初で、しかもこれがエッセーでした。第

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    2021年05月24日
  • 小説 イタリア・ルネサンス4―再び、ヴェネツィア―(新潮文庫)

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    マルコ・ダンドロとオリンピアを主人公にしたルネサンスの3大都市の物語の続編になります。ヴェネツィアやレパントの海戦を主題にした塩野さんらしい作品だなと思いました。塩野さんにヴェネツィアやレパントを書かせると,やはり上手いなと思いましたし,続きを書くのならこういう感じになるのだろうなと。そう思える作品だったという印象を持ちました。

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    2021年05月16日
  • 男たちへ フツウの男をフツウでない男にするための54章

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    男を考えるために。主観の世界は理解ではなく、感じるものであり、圧倒的にセンスであることや、生き様が容姿振る舞いにも出ること、など、奥深い。

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    2021年05月16日