塩野七生のレビュー一覧
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1.ガルバ
皇帝らしいことは何一つない、人身の読めない普通のおじいさん。
2.オトー
皇帝の座を巡り内乱が起こる。内乱を収めるためか、自死。
3.ヴィテリウス
権威と権力を持っていたが活用法を知らなかった。内戦に敗れ死亡。
4.帝国の辺境では
ローマの内乱を好機と捉え、外乱が起こる。挙句の果てにガリア帝国まで建設される。結局鎮圧されるが、寛容で迎える。内乱の余波であることを自覚していた、自らの非を認めたが故の行動。
5.ヴェスパシアヌス
庶民的であり、身の丈にあった行動におさえている。皇帝法の成立により、元老院からの承認を得なくても皇帝が成立するようになった。コロッセウム建設。死ぬまで -
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1.ティベリウス おっさん
外観は共和政で内実は帝政を引き継ぐことに不明瞭さを感じる。誇り高き人で自分に厳しく周りにも冷徹。情で動かず着実に帝政の安全保障を進める。名門の出であることから、元老院との二人三脚を目指したが、阿呆に着いていけずむしろ帝政を盤石のものに進める。
2.カリグラ 若者
ティベリウスのように厳しく国益を追求すると民衆の不満を買うことが分かっていたため、民衆が喜ぶ政策を財政無視で行う。すぐさま膨大な国家黒字が赤字に。遠征に失敗し、手っ取り早い金策として元老院など富裕層から搾取するも、元老院はもちろん、民衆にも飽きられていた。統治4年目に殺害される。政治も人心も何もわかっ -
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わりといまっぽいカバーの文庫本だったから最近の本かと思いながら読み始めたら、もともとは1980年代に「花椿」で書かれたものの文庫の新装版だった。
実は塩野七生の本を読破したのって初めてじゃないだろうか。初めてにちょうどいいくだけた感じのエッセイで好き勝手(を装って?)男性論を展開している。自分の勝手な塩野七生像って研究者的な面をもち、史実に材をとりながらノンフィクションとフィクションの境い目あたりをゆく硬派な作家というイメージだったんだけど、アラフィフあたりの人生経験や外国生活を重ねた女性としての視点や、母としての顔ややっぱり戦前生まれかもと思わせるような古風なところも垣間見え、印象が近寄りや -
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はっきり言ってどのように優雅で冷酷なのかわからない。
イタリアがイタリアにいたる史実を書き連ねているのだが、前後のこともわからない人間が読むには描写が不足。あんなにローマやらなにかのことを書いてイタリアに在住しているのにカトリックの信者が賛美歌を歌うという記述を見て、がっくりきた。
カトリックでは讃美歌はうたわない。
カトリックは聖歌という表現を日本では使っていると思う。
よく他でも神父と牧師がごちゃまぜな日本だがそのたぐいか、あるいはプロテスタントが出てないから讃美歌と称していたのかと考えることもできるけれど、今の殆どの人にそんなことは余計わからないのでカトリックの信者向けに注釈があってもい -
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確か10年以上前、塩野氏の「ローマ人の物語」1巻途中で挫折しており、苦手な意識が植えついてしまい、ついつい避けてきてしまった
でもイタリアは好きだし、イタリアの歴史をもう少し知りたい(しかし歴史の教科書のような本を読むのも面白くない…)
というわけで、塩野氏へいざ再チャレンジ!
15世紀末、当初のイタリアは今のように国家が出来上がっておらず、ナポリ王国、フィレンツェ共和国、ヴェネツィア共和国…というような小国家が群生している状態であった
誰も「イタリア」と言葉にしないような時代に、統一国家を目指そうと野心あふれる一人の男
それがチェーザレ・ボルジアである
父が法王であり、その父がチェーザレを -
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ネタバレ塩野氏の作品と言えば、古代ローマやルネサンス期の歴史小説。
歴史好きとしてはいつか挑戦してみたい大作だとかねてより思っていました。ただそのボリュームにひよった結果、手にしたのが本作。
そして思ったことと言えば・・・。
やっぱり塩野氏とくれば歴史小説を読んだ方が良いのではないでしょうか。
という感想となりました。
初めての塩野氏の著作ですが、今更ながら読む順番を間違えたかもしれません。
始めに何らかの歴史小説作品を読んでいれば、作品の作風や著者の人となりを曲りなりとも感じ取ったうえで本エッセーを読めるかと思います。
ところが私は本作が初で、しかもこれがエッセーでした。第