塩野七生のレビュー一覧

  • 人びとのかたち

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    塩野さんの映画評論をまとめた本。映画自体はほとんど見たことの無いものばかりでしたが、塩野さんの映画・俳優・演技に対する観察眼・姿勢・ポリシーが良く伝わってくる本でした。
    そうか、そういう見方もあるのか!とか、そうは考えたこと無いな、とか、新しい考え方に触れることができる一冊だと思います。

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    2014年08月28日
  • マキアヴェッリ語録

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    【本の内容】
    「天国へ行くのに最も有効な方法は、地獄へ行く道を熟知することである」「いかなる手段もその目的にとって有効ならば正当化される」「人間は必要に迫られなければ善を行わない」…。

    浅薄な倫理や道徳を排し、ひたすら現実の社会のみを直視した、中世イタリアの思想家・マキアヴェッリ。

    「マキアヴェッリズム」という言葉で知られる彼の思想の真髄を、塩野七生が一冊にまとめた箴言集。

    [ 目次 ]


    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

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    2014年08月23日
  • レパントの海戦

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    大帝国トルコと海洋国家ヴェネツィアを軸にした、地中海世界中心の世の中が終わり始める大海戦:レパントの海戦。これをきっかけというように、地中海を中心にした経済・政治が衰退し始め、と同時にトルコ・ヴェネツィアも力にかげりを見せ始める。
    世の中が移り変わる様を、多くの登場人物の目線で描き出す三部作の締めくくりです。
    おもしろい!読み出したら止まりません。。。歴史は物語。いい作品でした。

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    2014年08月05日
  • ロードス島攻防記

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    コンスタンティノープルが陥落し、トルコ帝国がその手を地中海に伸ばす中で、要となるロードス島を攻略するために始まる篭城戦。トルコ軍に対するは聖ヨハネ騎士団。5ヶ月に渡る攻防の上に迎える結末とは?
    前作に続き、多くの人物から1つの時期を見つめる物語形式は秀逸。歴史は物語形式、というのも納得。
    前作に続き、国の興亡・戦う人の想い・人の一生というものを考えさせられる物語でした。

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    2014年07月26日
  • マキアヴェッリ語録

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    マキャベリの語録という形で各著書の言葉をまとめている。抜粋であるため君主論等を先に読んでから復習がてら読むにちょうど良い。
    マキャベリはまさリアリズム。

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    2014年07月06日
  • 日本人へ リーダー篇

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    思考力に惚れ惚れする。
    現在の世界情勢を、古代ローマを参考にしながら読み解いているのが面白い。
    文章執筆への姿勢も、非常に参考になる。

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    2014年07月01日
  • ロードス島攻防記

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    塩野氏の本はこれまでもいくつか読んでますが、ごく簡単に言ってしまうと「詳しい割に読みやすくて面白い」という評に尽きると思います。
    史実やディテールを詳しく描写することで、ともすると難しい話になって拒否反応を起こす可能性もある中、塩野氏はちょうどいいバランスで「説明のための」記述を終え、次の舞台へと進めてくれます。各所に散りばめられた知識を拾い集めて読み進めていくうちに、いつの間にか全体的な知識と世界観が読み手の頭の中に作られている文章の運び方はまさに職人芸、といったところ。

    作品の舞台は16世紀初頭、地中海に浮かぶロードス島。イスラム教勢力がキリスト教勢力を脅かし、西欧世界に侵略の手を伸ばそうとしていた時代、イスラム勢力にとっては「キリストの蛇」、キリスト勢力にとっては「最前線の砦」としてロードス島に立ちはだかっていた「聖ヨハネ病院騎士団」を主軸に置いた物語です。とは言っても、対立軸であるイスラム側のオスマン・トルコ帝国を単純に「悪」とすることはなく、冷静かつ中立的な視点から、むしろ帝国の専制君主であるスルタン・スレイマン一世を威風堂々とした尊敬すべき人物として描いていることに好感が持てます。

    具体的なストーリーについて語れるほどの筆力がないので粗筋については触れませんが、恐らく世界史の教科書にさえ黙殺されかねない「騎士団」とはどんな構成員から成る集団であり、どのように生計を立て、どのような存在意義のもとで生きていったのかについて、小説を楽しみながらも知ることができます。
    娯楽と教養を無理なく両立できる良書です。

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    2014年05月21日
  • ローマ亡き後の地中海世界(上)

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    ローマ亡き後の地中海世界を彩るキーワード「神聖ローマ帝国」「イスラムの台頭」「海賊」「イタリアの海洋都市国家」「十字軍」をつなぎあわせ、ひとつのストーリーとして書き下ろした歴史書である。

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    2014年05月04日
  • レパントの海戦

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    海戦の部分は物足りないが、それまでの盛り上げ方というか前振りはうまい。塩野さんはこれぐらいの長さの方が面白いのではないでしょうか。

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    2014年04月08日
  • 日本人へ リーダー篇

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    面白かった…!!
    はっきりとした物言いが小気味良い。
    現代と歴史を有機的に結びつけた分析は説得力がある。
    色々と、覚えておきたいと思ったことが多かった。
    特に最近日本の働き方について考えることが多いものだから、自尊心と職業の関係のところでは、頭を抱えてしまった。
    この本が出版されてから、4年が経とうというのになにかが良くなっている実感があまり持てないのだ。
    考え続けたい。

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    2014年03月03日
  • 日本人へ 危機からの脱出篇

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    イタリア在住の立場から3・11後の日本を見て、エールを送る連載エッセイ。

    著者が記録したローマ帝国は1000年以上続いたが、その期間、内乱も外部侵入もあったし、政治システムも君主制や民主制、独裁制、共和制とコロコロと変わった。そんな困難のたびにローマ人はリーダーを信じて、解決の努力を続けた。日本人が見習うべきはそんなローマ人の粘り強さとリーダーへの信頼だと、著者は説き、震災復興と復活した自民党政権に期待する。

    ただし、著者はこうも言っている。民主制とは完璧ではない。優れた民衆が多く出れば、まとまった決断ができないリスクがある。それは衆愚政治であり、古代ギリシャが没落した原因でもある。日本人には、ある程度の独裁制を認める広い心を持つことも大事だと。

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    2014年01月04日
  • 日本人へ 危機からの脱出篇

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    著者による「文藝春秋」の連載エッセイの第3弾。2010年5月号~2013年10月号への掲載ということで、日本では東日本大震災から安倍政権のこと、イタリアではモンティ内閣とその後の混乱の様子と、著者の歴史見識を踏まえた見解が小気味いい。
    日本の外からの視点での日本人への貴重なエールだと感じる。
    13-170

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    2013年12月28日
  • 日本人へ 危機からの脱出篇

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    震災のこと、日本の政治、イタリアの政治など、すっきりしない世の中が何故すっきりしないのか、すっきりさせる為の方法などが、ギリシャ・ローマ等の歴史から語られています。
    たまに同意しかねる意見も有りましたが、塩野先生の本質を見る鋭い洞察力には頭が下がります。

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    2013年11月20日
  • 日本人へ 危機からの脱出篇

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    20131110 歴史を理解すると今が見えるのだろう。説得力のある提言に聞こえるのも歴史上の事実の裏付けがあるからなのだろう。賢者は歴史から学ぶ。

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    2013年11月11日
  • 日本人へ 危機からの脱出篇

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     文藝春秋で連載されている,塩野さんの「日本人へ」というエッセイをまとめた3冊目の作品です。東日本大震災前後の時期の作品がおさめられているので,地震の前後で変わった日本を取り巻く状況に思いを巡らせながら読んでいました。
     イタリアや日本を取り巻く状況は変わっているのですが,その変化の中でも,塩野さんが主張されている内容は過去から大きくは変わっていないなと思って読んでいました。「ローマ人の物語」でのローマや,「海の都の物語」でのヴェネツィアのように,総合力をいかにして発揮するかということと,大きな問題に対しては,安定した基盤が必要という塩野さんの基本的な考え方は,いつの時代でも変わらないと思いますし,変化の大きい時代では,より重要なことだと思います。

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    2013年10月30日
  • 日本人へ 危機からの脱出篇

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    いちばん格好イイお姉様のひとり、塩野七生氏による文藝春秋のコラム集第3弾。2010年5月号から2013年10月号までというから、ずいぶん最近のものが収められている。
    イタリアの多くの歴史を俯瞰し、どっぷり浸かって書き進めた著作が示す通り、彼女の現代を見る目は、冷徹で鋭く、それでいて熱い。イタリアと日本をただ比較するのとは違い、特質にあった対処法や指針を明確に示しているところに多くの共感が集まるのだろう。
    そして、ここに彼女の作家としての特質が見て取れる。
    すなわち、小説家ではない、というところに尽きるように思う。

    塩野氏の評価と讃辞を集めてあまりあるカエサルを主人公とした小説を、なぜ彼女は書かなかったのか。
    本来、歴史書であれば、誰かに肩入れすることなく、冷徹に、事実のみを、という姿勢が必要なのだろう。そこへ行くと、先述の通り、カエサルへの肩入れは尋常ではないし、同時代人として有名なキケロに対しては、あれれというほどに情けなさを浮き立たせた書きぶりが「ローマ人の物語」ではみてとれる。
    このスタイルをデビュー当時に司馬遼太郎が評して曰く「歴史小説でも歴史研究でもないその中間」とのこと。人のいない道を突き進んだのである。それすら、娘時代の自信のなさからくる悪あがきの結果に過ぎないのだから、がんばって欲しいという、「若者たちへ」のエール。この方の年齢を考えれば、もしかしたらわたしだって「若者たち」に入れてもらえるのかも知れない。

    様々な事柄について書かれているため、わたしのレポもとりとめもなく流れていくおしゃべりになったが、このことは一つ書き加えておこう。
    日本人の英語教育も、どんどんと早期化していくようだが、イタリアに住んで長い塩野氏とて、やはり思考は母国語である日本語で行うのがいちばんだという。すなわち、母国語の豊かさが、思考の豊かさになるというもの。
    言語そのものが豊かであると共に、その習得具合の豊かさもまた、思考を支える一柱となる。日本語以外――会話に不足のないイタリア語を話すことですら、ストレスになるのだともいう。
    別に外国語習得が必要ないといっているのではない。ただ、以前の日本のように、足元の豊かさを見失い、踏みにじるようなことがないように、とだけ気をつけたいと思ったのである。

    他サイトより転載

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    2017年11月26日
  • ローマ亡き後の地中海世界(下)

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    下巻はコンスタンティノープルの陥落後、いよいよオスマントルコの勢力が地上でも海上でも西欧の脅威となっていた時代。オスマントルコ軍は赤ひげというギリシャ人海賊の頭目を海軍の司令官にしし、以後有力な海賊たちを利用することで、対西欧の海上での戦力としていた。一方西欧側もジェノバ人アンドレア・ドーリアなど、海上戦術に優れた指揮官を登用することで対イスラムの海上防衛を組織的に行うかに見えたが・・・。 当時の強国スペイン、フランス、そして交易国家のヴェネチア、さらにローマ法王庁のそれぞれの利権とキリスト教国としての立場が錯綜していて、まあ統制のとれないこと!よく500年後の今現在EUというひとつの共同体を組成できていると思う。そもそもイタリアという国もよくひとつの統一国家に成れたと思うけど。それも戦争の功罪?
    この本は主にヴェネチア共和国を軸に描かれているように思うが、1600年代以降の記述がないのは残念だと思う。でも、地中海が世界の中心であった時代は確かにここまで。以後新大陸の発見で舞台は大西洋へと移ってく。
    上巻は海賊と奴隷の話に終始していたが、時代が下るにつれ、今巻では突出した個人が活躍しているので、読みやすさではこちらかな。でもあまりに登場人物が多くて混乱してしまいます。
    少し前に「コンスタンティノープルの陥落」を読んだばかりだったので、入っていきやすかったですね。

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    2013年11月22日
  • レパントの海戦

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    トルコが西欧に負けたという程度の知識しかなかったレパントの海戦。戦争の発端がキプロスを巡るトルコとヴェネチアの争いであったが、ヴェネチアがローマ法王とスペイン王フェリペ2世を味方にした事で、戦いの姿はキリスト教VSイスラム教という宗教戦争の様相を呈してくる。
    この作品は主にヴェネチアの視点で描かれている。バルバリーゴ、ヴェニエル、ソランツォ、ベルバロといった人物を中心に話が展開する。 スペインとヴェネチア、法王の間で「誰が総裁となるか」で意見がまとまらなかったが、最終的に総裁に決まった、若きドン・ホアンという人物の事もとても気になるところだ。

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    2013年10月02日
  • ユリウス・カエサル ルビコン以前──ローマ人の物語[電子版]IV

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    歴史の裏付けがとても細かく、重みのある一冊。カエサルだけでこの厚さ!深い。古代ローマを思いながら頑張って読みました。

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    2013年09月13日
  • すべての道はローマに通ず──ローマ人の物語[電子版]X

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    このシリーズでは異質な一巻です。人物中心ではなく、テーマはローマ帝国を支えたインフラである道、橋、水道などのハード、そして医術、教育などのソフト面のインフラ。ローマ人は子供の時から母国語のラテン語と世界共通語としてのギリシャ語を話したと言う。特に道の建設は当時としても土地の接収から始まる公共事業の大変さの記述など、現代にも通じる記述は迫力があります。ローマが世界帝国として現代に至るまで圧倒的な存在感を持っているもの凄さに圧倒されます。ローマ人とギリシャ人の違い、ローマがいかにインフラを重視し、清潔さを望んだか、ギリシャは美を求める割には、清潔さはあまり求めなかった!永年の繁栄、異常に少ない疫病の流行、パクス・ロマーナの実現は、これなくしてはなかったということが良く分かります。著者は全15巻の中で、この巻の副題、書く内容も決めていたというだけに力が入った作品です。

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    2013年08月24日