塩野七生のレビュー一覧
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戦争は血の流れる政治であり、外交は血の流れない戦争であるのだから。
犠牲者、戦死者
人間ならは誰にでも。現実のすべてが見えるわけではない。多くの人は見たいと欲する現実しか見ていない(カエサル)
情報に接する時間を少し節約して、その分を考えることにあててはいかがか。
悪いことだからやってはいけない、ではなくて、見苦しいからやるな、であった点である。基準は善か悪かではなく。。。
人は誰でも自分自身への誇りを自分にかされた仕事を果たしていくことで確実にしていく。だから、職を奪うということは、その人から自尊心を育む可能性さえも奪うことになる。
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本書では、1453年のビザンチン帝国の首都コンスタンチノープルの陥落以降の地中海世界の歴史を描いている。この時代以降、イスラム教とキリスト教の対立は「大国のパワーゲーム」の世紀となる。オスマン・トルコのスルタン、スレイマン。フランス王フランソワ1世。スペイン王で神聖ローマ帝国皇帝でもあったカルロス。そしてローマ法王パオロ3世。キャラの立つ登場人物が繰り広げる国際政治は、現在といささかも変わらぬリアルでシビアな冷酷さを持ったものであると感じた。
著者は戦いの描写がうまく、おもしろい。それぞれの勢力の背景である社会制度や経済状態、また文化の違いの描写は詳細にわたっており、興味深い。
「マルタ -
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本書は、「ローマ人の物語」(全15巻)の続編として、ローマ帝国崩壊以降の地中海世界の興亡を描いた書であるが、とにかくおもしろい。「ローマ人の物語」では、「ユリウス・カエサル」を描いた2巻が最高に面白く、おそらく著者もそこを一番書きたかったのではなかったかと思わせるものであるが、本書も、歴史のダイナミズムを教えてくれるものであると思った。
本書では、西ローマ帝国が滅亡した紀元476年以降を描いているが、「イスラムの急速な拡大」や「十字軍」、「海賊」等々、内容は詳細だが、おもしろく、地中海の風景が目の前に浮かぶような文章だと感じた。
この時代のイスラム教とキリスト教の対立はなんとすさまじいも -
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「ローマ人も物語」の続編…
地中海はキリスト教国と、イスラム世界の対立が続く
「海賊」の認識がひっくり返る
キリスト教とイスラム教の対立は永遠に続くと思わざるを得ない
イスラム勢力圏の急速な台頭、アラビア半島から始まり、100年でペルシャからスペインまで征服、「新興の宗教が常に持つ突破力と、アラブ民族の持つ征服欲が合体した結果」」「右手に剣、左手にコーラン」
狙われる修道院、「貧しさを徳とし神に生涯を捧げた修道僧たちが、祈りと労働に明け暮れる静けさに満ちた日々を送る宗教施設…中世の修道院ではない」
「神に祈ったことが成就しなくても、それは信仰心が不十分である…」
「プラスには必ずマ -
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『ローマ人の物語』の塩野七生が1-16世紀の地中海世界(ヨーロッパ)を、木を見て樹を見ずにならないように、全体像をうまくまとめた大作。
◆1-5世紀 ローマ帝国の時代
ローマ帝国による平和、パクス・ロマーナが実現した時代。ヘロドトスの「歴史」にはこうある。
人間ならば誰でも神々に願いたちと思うことすべて、そして神々も人間に恵んでやりたいと思うであろうことのすべては、アウグストゥスが整備し、その継続までも保証してくれたのであった。それは、正直に働けば報酬は必ず手にできるということへの確信であり、その人間の努力を支援してくれる神々への信念であり、持っている資産を誰にも奪われないですむということ