塩野七生のレビュー一覧

  • サロメの乳母の話

    Posted by ブクログ

    歴史上の有名人について、その人をごく身近で見ていた人の視線、という設定でお話が進められる。
    今まで持っていた歴史観や、歴史上の人物へのイメージがこんなにも簡単に塗り替えられるとは、自分の想像力のなさに驚きます。
    楽しく読める一冊です。

    0
    2012年05月17日
  • 生き方の演習 : 若者たちへ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     若者に特に読んで欲しいと思う。
     これからの混沌とした情報であふれる世界で生きて行く為に、何を見て、何を聞き、どう考え、どう学ぶベば良いかの作者からのアドバイスだと思う。

     特に、「国や年齢を超えて理解し合う最良の方法とは?」の問いに、
    「自分にひきこもってしまう人生は、つまらない。自分を他に伝えることができるのは重要なこと。
     それには、きちんとした話し方、「起承転結」のような論理的な話し方をすることが、他者に自分をちゃんと伝えることを可能にするのだ。」という答えに、とても共感しました。

    0
    2012年04月15日
  • わが友マキアヴェッリ フィレンツェ存亡―塩野七生ルネサンス著作集7―

    Posted by ブクログ

    マキャヴェッリ  これまでは「君主論」の著者ということくらいしか知らなかった(もっとも、君主論だっていまだ読んじゃいないのだが。。)。
    ふーん、もともとはフィレンツェの敏腕官僚&外交官なんだね。それも相当な労働中毒だ。
    42才の時クーデターが起き、それまで活躍しすぎていたこともあって、あえなくクビ。収入の道を絶たれ、生きがいも無くし、失意の中で「君主論」など後世に残る著作を次々とものにする。人生、何が不幸なのか、何が幸いするのかわからないもんで、このクビがなければ後世これほどマキャヴェッリの名前が残っていないはず。
    マキャベリズム  辞書によれば「目的のために手段を選ばないやり方」とある。いささか印象が悪い。これも後世の人々の誤解や歪曲がかなり入っているらしい。聞いて見なけりゃわからんもんだ。とはいえ、塩野先生はほれ込んだらあばたもエクボっぽく書くので、塩野説を100%信じてもいないわけだが。。。。

    0
    2012年04月15日
  • 男の肖像

    Posted by ブクログ

    塩野さんが大胆な想像も加えてペリクレス、アレクサンダー、カエサル、時宗、信長、西郷どん、ナポレオン、フランツヨゼフ一世、毛沢東、チャーチルなどについて論じている。史上の大人物を女の視点からみるのもなかなか面白い。

    0
    2012年04月11日
  • 賢帝の世紀──ローマ人の物語[電子版]IX

    Posted by ブクログ

    比較的平和な時代が続き、落ち着いて読めた。
    公共事業や施策の記述が多くて面白かったが、読者の好き嫌いは分かれるかもしれない。

    大きな出来事のひとつは、ユダヤが火を噴いたこと。
    それについて、ユダヤ人の考え方、他民族とのその違いについて詳細に書かれており、納得感があった。歴代皇帝の扱いの変遷についてもまとめられており、理解の助けとなった。

    個人的には、一神教はよいことがほとんどないと思う。弱者に生きる希望を与えるだけならよいのだけれど。排他的、選民思想、教則を理由に権利だけ主張して義務を拒否する、ということであれば、それなりの扱いをされても仕方がないと感じた。
    現代でも状況は変わらないし、どこまでいっても合意することはできないだろうと思う。

    0
    2012年04月07日
  • 危機と克服──ローマ人の物語[電子版]VIII

    Posted by ブクログ

    文学的な歴史書、というところが面白いのだろうと思う。事実の積み上げではなく、筆者の推測、考えがところどころに色濃く出ていて、読んでいる方も楽しめる。
    本書の対象の時代はわかりやすい英雄もいないし、血みどろの内戦もあり、史実の部分は少々読むのがつらい部分もあった。それでも、前世の皇帝のどういう政策を引き継いだかとか、後世の皇帝がどの政策を引き継いだか、あるいは引き継がなかったか、という点から対象者を評価しているところなどはとても面白かった。

    0
    2012年03月15日
  • イタリアからの手紙

    Posted by ブクログ

    塾で使用している国語の教材に本書の一部が引用されていたので読んでみた。

    イタリア行きたいなー・・・

    0
    2012年03月03日
  • 絵で見る十字軍物語

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    十字軍か~。
    正義のための軍だと思ってた・・orz
    宗教に狂って、勝手に正義だとか、自分の罪を消すために他国に進軍した人たち。
    イスラム教徒を殺せば罪が洗われ、何故か天国にいけると本気で信じた変な人たち。
    わたしは好きなれない。ただの野蛮人としか思えない。
    なんか失望したよー。
    ともあれ十字軍とイェルサレムにまつわる歴史が知れたのは満足。

    0
    2012年03月02日
  • 日本人へ 国家と歴史篇

    Posted by ブクログ

    「ローマから日本が見える」よりは良かった。
    エッセイ集で,要約ではないので新たに得るものが多かった。
    それなりに高評価にしているのは,基本的に塩野七生が好きだから。

    0
    2012年02月26日
  • 生き方の演習 : 若者たちへ

    Posted by ブクログ

    例えば考えることが大切とか、語学は道具とか、自分の分野以外のことにも興味を示すとか、人を選ばないとか、同意するところが多々あった。

    0
    2012年02月08日
  • 絵で見る十字軍物語

    Posted by ブクログ

    緻密なドレの版画とわかりやすい地図、簡潔な文章で、なんとなく十字軍とはどういったものかわかる本。
    十字軍や獅子心王、サラディンって名前だけは知っているけど、その実何も知らんって人や、ギュスターヴ・ドレが好きな人にオススメ。
    欲を言えば、年代も書いてほしかった。

    0
    2012年02月08日
  • 絵で見る十字軍物語

    Posted by ブクログ

    十字軍の始まりから終わりまでのダイジェストが、絵と地図と簡潔な説明でわかりやすく描写されています。
    これから読む予定の十字軍物語1~3を読む際の、ウォーミングアップなったような気がします。

    0
    2012年02月05日
  • 悪名高き皇帝たち──ローマ人の物語[電子版]VII

    Posted by ブクログ

    悪名も高名も、ちょっとした勘違い、ちょっとした自己認識や時代認識の違いによってどちらにころぶか分からないものだとつくづく思う。殺されたり、自死せざるを得なかった皇帝たちも、どこかほほえましい部分もある。

    0
    2012年02月01日
  • 最後の努力──ローマ人の物語[電子版]XIII

    Posted by ブクログ

    崩壊しかけたローマ帝国に、2人の皇帝が最後の歯止めをかける。しかし、東西ローマの分裂への一歩を踏み出し、キリスト教を公認し擁護することで中世ヨーロッパ時代の教会の横暴・悪乗りのタネを植えるなど、失ったものも多い。
    巻の最後の言葉「これほどまでして、ローマ帝国は生き延びねばならなかったのか」が印象的。

    0
    2012年01月28日
  • ローマ亡き後の地中海世界(下)

    Posted by ブクログ

     本書では、1453年のビザンチン帝国の首都コンスタンチノープルの陥落以降の地中海世界の歴史を描いている。この時代以降、イスラム教とキリスト教の対立は「大国のパワーゲーム」の世紀となる。オスマン・トルコのスルタン、スレイマン。フランス王フランソワ1世。スペイン王で神聖ローマ帝国皇帝でもあったカルロス。そしてローマ法王パオロ3世。キャラの立つ登場人物が繰り広げる国際政治は、現在といささかも変わらぬリアルでシビアな冷酷さを持ったものであると感じた。
     著者は戦いの描写がうまく、おもしろい。それぞれの勢力の背景である社会制度や経済状態、また文化の違いの描写は詳細にわたっており、興味深い。
     「マルタ騎士団の戦い」は、読んで人間の残忍さとともに、血湧き肉踊るワクワク感をも感じた。全ての力を振り絞った戦いには残酷さとともに感動をも覚える。そして、戦いの最終決戦のような「レパントの戦い」(1571年)へと物語りは盛り上がる。
     地中海世界におけるイスラムの海賊は、正規の事業として運営されていたことが本書で詳細に紹介されている。時代と価値観が違うとはいえ、あまりにもむごいと感じた。我々が「海賊」というと、ディズニーのカリブの海賊を思い浮かべるが、この地中海世界ではつい最近まで多くの「海賊」が跋扈しており、あらゆる海賊行為の厳禁を宣言した「パリ宣言」が成立したのは1856年だったことを本書は教えている。本書は、「平和」の価値と、それが成立するための条件をいろいろと考えさせてくれると思った。上・下巻ともに飽きずに読める良書であると感じた。

    0
    2012年01月11日
  • ローマ亡き後の地中海世界(上)

    Posted by ブクログ

     本書は、「ローマ人の物語」(全15巻)の続編として、ローマ帝国崩壊以降の地中海世界の興亡を描いた書であるが、とにかくおもしろい。「ローマ人の物語」では、「ユリウス・カエサル」を描いた2巻が最高に面白く、おそらく著者もそこを一番書きたかったのではなかったかと思わせるものであるが、本書も、歴史のダイナミズムを教えてくれるものであると思った。
     本書では、西ローマ帝国が滅亡した紀元476年以降を描いているが、「イスラムの急速な拡大」や「十字軍」、「海賊」等々、内容は詳細だが、おもしろく、地中海の風景が目の前に浮かぶような文章だと感じた。
     この時代のイスラム教とキリスト教の対立はなんとすさまじいものか。延々と戦い、延々と殺しあう、正義と正義の戦いだ。なんと不毛なことか。その被害の大きさには、ため息さえ出ない。人間とはなんとおろかなことか。現在でもイスラエルとパレスチナの戦いを見ると、過去を笑うことはできないと思った。人間とは進歩がないと言うべきか、代わらないのが人間だと言うべきか。
     ヨーロッパの詳細な歴史を知る機会は、あまり多くはなく、学校の歴史教科書でも数ページ程度かと思う。本書は、ヨーロッパの土台を教えてくれる本であると感じた。分厚さの割には、飽きずに読める良書である。

    0
    2012年01月11日
  • 勝者の混迷──ローマ人の物語[電子版]III

    Posted by ブクログ

    国家の経済が発展したからと言って、国民が豊かになるとは限らない。

    富の分配は大事な施策だが、「富める者から奪って貧しき者に配る」という発想は、あまり好きじゃない。少なくとも今の時代には合わないんだろうな。

    農牧業に代わる新たな産業を興すという発想はなかったのかな。

    0
    2012年01月08日
  • パクス・ロマーナ──ローマ人の物語[電子版]VI

    Posted by ブクログ

    偉大な業績と同時に、血の世襲へのこだわり。オクタヴィアヌスはカエサルの明とすると、暗、太陽と月見草といったところか。

    0
    2012年01月01日
  • ローマ亡き後の地中海世界(下)

    Posted by ブクログ

    7世紀から18世紀まで地中海世界の歴史は、北アフリカから来襲してくるイスラムの海賊なしには物語ることはできない。

    現在の地中海の観光地のほとんどが、かっては海賊に荒され人も住まない地であった。

    1740年、トルコは「海賊禁令」に国として調印、海賊は政府公認の「コルサロ」は無くなり私的な利益の「ピラータ」に戻った。
    1830年、フランスによるアルジェリアの植民地化の開始
    1856年、あらゆる海賊行為を禁止する「パリ宣言」が成立。

    0
    2011年12月30日
  • ローマ亡き後の地中海世界(上)

    Posted by ブクログ

    「ローマ人も物語」の続編…

    地中海はキリスト教国と、イスラム世界の対立が続く

    「海賊」の認識がひっくり返る

    キリスト教とイスラム教の対立は永遠に続くと思わざるを得ない

    イスラム勢力圏の急速な台頭、アラビア半島から始まり、100年でペルシャからスペインまで征服、「新興の宗教が常に持つ突破力と、アラブ民族の持つ征服欲が合体した結果」」「右手に剣、左手にコーラン」

    狙われる修道院、「貧しさを徳とし神に生涯を捧げた修道僧たちが、祈りと労働に明け暮れる静けさに満ちた日々を送る宗教施設…中世の修道院ではない」
    「神に祈ったことが成就しなくても、それは信仰心が不十分である…」

    「プラスには必ずマイナスがついてくる、拉致に対する救出活動が盛んになればなるほど拉致が金になり、続いていく…」

    地中海に海賊が消えたのは、1830年フランスがアルジェリアを植民地にしてから。

    0
    2011年12月29日