塩野七生のレビュー一覧

  • ルネサンスの女たち―塩野七生ルネサンス著作集2―

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    男にも種類があるように、女にも種類があるのだなと思う。
    権力を持たせると強さを発揮したり、そうでなかったり。
    いつの時代も女には種類があるのだな。

    今の世の中に照らし合わせると面白いかも。
    塩野七生さんの小説はまさに歴史をどう今に反映させるかを考えさせられる。

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    2014年11月08日
  • マキアヴェッリ語録

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    君主論を初めとしたマキァヴェリの著作から,君主篇,国家篇,人間篇の3つに分けて名言・名文章をまとめたもの。
    特に君主篇・人間篇は刺激的。
    ただ,その性質上,体系だった本ではない。

    「君主にとっては,愛されるのと怖れられるのとどちらが望ましいであろうか。……ほとんどの場合一方を選ぶしかないとなるのだが,わたしは,愛されるよりも怖れられるほうが,君主にとって安全な選択であると言いたい。なぜなら,人間には,怖れている者よりも愛している者のほうを,容赦なく傷つけるという性向があるからだ。」(87頁「君主論」)

    「中傷がはばをきかすのは,告発という形式があまり用いられない場合か,それともその共同体内

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    2014年11月03日
  • 愛の年代記

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    イタリア中世末期からルネサンスを舞台にした9編の故意の物語。結末は全部ハッピーエンド、という安いものではなく、あくまでその時代時代の世相・風習・民衆意識・世界観を忠実に反映したものになっている。
    どれもフィクションのはずなのに、どこか欧州の博物館などに大事にしまわれている資料に書かれているかのごとく、鮮明に迫ってくる物語でした。
    どれもその時代に降り立ったかのような、新鮮な風が吹いていました。

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    2014年10月23日
  • マキアヴェッリ語録

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    マキアヴェッリの君主論から、塩野さんがその思想・視点を現している部分を抜粋した蔵言集。個人の価値体系から発言するのではなく、実直なまでの第3者的視点で現実のみを見続けたマキアヴェッリの思想がよく分かります。今の生活・社会にも流用できる言葉・考え方に感銘を受けました。

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    2014年10月22日
  • ロードス島攻防記

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    ネタバレ

    いゃーー 
    おもしろかった 
    「歴史は、まず何よりも物語でなければならない」と言っているけど、これって物語だよね、こんな細かい具体的な表現

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    2015年04月05日
  • イタリアからの手紙

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    塩野さんのエッセイ集。歴史に関係するものじゃないんだけれども、どことなく著者の意識がそちらに向いているんだなぁ・・・と感じ取れるものが多かったです。でも、この文章に表れてくる地中海の風景は非常に綺麗。解説でも書いてありましたが、「著者の精神の美しさによっている」というのは納得です。読んでいて、地中海の暖かく陽気な風景に囲まれているように、気持ちが良くなりました。

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    2014年10月12日
  • 日本人へ リーダー篇

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    週刊誌に連載されたエッセイをまとめた1冊なので、全体を通してのメッセージがあるわけではなく、本書のタイトルには少し違和感もある。ただ、各エッセイともに、ローマを中心とした歴史をベースに日本の現状をみると、こういうふうに感じられる、という姿勢がベースになっていて、なるほど、という鋭い指摘も多い。エッセイのまとめと捉えて楽しむとよいと感じました。

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    2014年09月21日
  • 人びとのかたち

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    塩野さんの映画評論をまとめた本。映画自体はほとんど見たことの無いものばかりでしたが、塩野さんの映画・俳優・演技に対する観察眼・姿勢・ポリシーが良く伝わってくる本でした。
    そうか、そういう見方もあるのか!とか、そうは考えたこと無いな、とか、新しい考え方に触れることができる一冊だと思います。

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    2014年08月28日
  • マキアヴェッリ語録

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    【本の内容】
    「天国へ行くのに最も有効な方法は、地獄へ行く道を熟知することである」「いかなる手段もその目的にとって有効ならば正当化される」「人間は必要に迫られなければ善を行わない」…。

    浅薄な倫理や道徳を排し、ひたすら現実の社会のみを直視した、中世イタリアの思想家・マキアヴェッリ。

    「マキアヴェッリズム」という言葉で知られる彼の思想の真髄を、塩野七生が一冊にまとめた箴言集。

    [ 目次 ]


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    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個

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    2014年08月23日
  • レパントの海戦

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    大帝国トルコと海洋国家ヴェネツィアを軸にした、地中海世界中心の世の中が終わり始める大海戦:レパントの海戦。これをきっかけというように、地中海を中心にした経済・政治が衰退し始め、と同時にトルコ・ヴェネツィアも力にかげりを見せ始める。
    世の中が移り変わる様を、多くの登場人物の目線で描き出す三部作の締めくくりです。
    おもしろい!読み出したら止まりません。。。歴史は物語。いい作品でした。

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    2014年08月05日
  • マキアヴェッリ語録

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    マキャベリの語録という形で各著書の言葉をまとめている。抜粋であるため君主論等を先に読んでから復習がてら読むにちょうど良い。
    マキャベリはまさリアリズム。

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    2014年07月06日
  • 日本人へ リーダー篇

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    思考力に惚れ惚れする。
    現在の世界情勢を、古代ローマを参考にしながら読み解いているのが面白い。
    文章執筆への姿勢も、非常に参考になる。

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    2014年07月01日
  • ローマ亡き後の地中海世界(上)

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    ローマ亡き後の地中海世界を彩るキーワード「神聖ローマ帝国」「イスラムの台頭」「海賊」「イタリアの海洋都市国家」「十字軍」をつなぎあわせ、ひとつのストーリーとして書き下ろした歴史書である。

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    2014年05月04日
  • レパントの海戦

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    海戦の部分は物足りないが、それまでの盛り上げ方というか前振りはうまい。塩野さんはこれぐらいの長さの方が面白いのではないでしょうか。

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    2014年04月08日
  • 日本人へ リーダー篇

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    面白かった…!!
    はっきりとした物言いが小気味良い。
    現代と歴史を有機的に結びつけた分析は説得力がある。
    色々と、覚えておきたいと思ったことが多かった。
    特に最近日本の働き方について考えることが多いものだから、自尊心と職業の関係のところでは、頭を抱えてしまった。
    この本が出版されてから、4年が経とうというのになにかが良くなっている実感があまり持てないのだ。
    考え続けたい。

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    2014年03月03日
  • 日本人へ 危機からの脱出篇

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    イタリア在住の立場から3・11後の日本を見て、エールを送る連載エッセイ。

    著者が記録したローマ帝国は1000年以上続いたが、その期間、内乱も外部侵入もあったし、政治システムも君主制や民主制、独裁制、共和制とコロコロと変わった。そんな困難のたびにローマ人はリーダーを信じて、解決の努力を続けた。日本人が見習うべきはそんなローマ人の粘り強さとリーダーへの信頼だと、著者は説き、震災復興と復活した自民党政権に期待する。

    ただし、著者はこうも言っている。民主制とは完璧ではない。優れた民衆が多く出れば、まとまった決断ができないリスクがある。それは衆愚政治であり、古代ギリシャが没落した原因でもある。日本人

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    2014年01月04日
  • 日本人へ 危機からの脱出篇

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    著者による「文藝春秋」の連載エッセイの第3弾。2010年5月号~2013年10月号への掲載ということで、日本では東日本大震災から安倍政権のこと、イタリアではモンティ内閣とその後の混乱の様子と、著者の歴史見識を踏まえた見解が小気味いい。
    日本の外からの視点での日本人への貴重なエールだと感じる。
    13-170

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    2013年12月28日
  • 日本人へ 危機からの脱出篇

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    震災のこと、日本の政治、イタリアの政治など、すっきりしない世の中が何故すっきりしないのか、すっきりさせる為の方法などが、ギリシャ・ローマ等の歴史から語られています。
    たまに同意しかねる意見も有りましたが、塩野先生の本質を見る鋭い洞察力には頭が下がります。

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    2013年11月20日
  • 日本人へ 危機からの脱出篇

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    20131110 歴史を理解すると今が見えるのだろう。説得力のある提言に聞こえるのも歴史上の事実の裏付けがあるからなのだろう。賢者は歴史から学ぶ。

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    2013年11月11日
  • 日本人へ 危機からの脱出篇

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     文藝春秋で連載されている,塩野さんの「日本人へ」というエッセイをまとめた3冊目の作品です。東日本大震災前後の時期の作品がおさめられているので,地震の前後で変わった日本を取り巻く状況に思いを巡らせながら読んでいました。
     イタリアや日本を取り巻く状況は変わっているのですが,その変化の中でも,塩野さんが主張されている内容は過去から大きくは変わっていないなと思って読んでいました。「ローマ人の物語」でのローマや,「海の都の物語」でのヴェネツィアのように,総合力をいかにして発揮するかということと,大きな問題に対しては,安定した基盤が必要という塩野さんの基本的な考え方は,いつの時代でも変わらないと思いま

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    2013年10月30日