塩野七生のレビュー一覧

  • 愛の年代記

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    時代背景や人種などの違いはあっても、人間というのはいつの世も変わらないものなのだなと実感しました。こういう人間味の感じられる話は大好きです。特に「エメラルド色の海」はロマンチックで夢もあってとても素敵でした。イタリアの地理や歴史をちゃんと勉強したくなりました。

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    2015年12月13日
  • 愛の年代記

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    塩野夏生さんらしい短編集。史実や実際の古文書をベースにした創作のようだ。
    中世イタリアを舞台にした人間模様が、宝石のように輝き官能的に描かれている。一方、人間の嫉妬という感情は何百年も昔から変わらず、いろいろな人生を狂わせてきたのだなと思わされる。夢に出てきそうな恐ろしい話もあった。
    文章が丁寧で美しいので、読んでいてとても気持ちがいい。

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    2015年12月05日
  • 絵で見る十字軍物語

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    塩野七生氏はこの本を先に読んで(見て?)から本文の3巻を読むように勧めている。

    オペラの序曲のように。

    だが、ヨーロッパ史、特に十字軍について基本的な常識(?)がない者にとって、この本だけではあまりピンとこないだろう。

    やはりぼくのように、先ず第1巻の「第一次十字軍」を読んだ後のほうが正解じゃないだろうか。

    既に読んで得た細かい知識を持って、これから起こる未知の流れから十字軍の全体像を掴むには最適であろう。

    地図と挿絵と短い説明文で見開きページが構成されているが、地図はあまりにも大雑把で繰り返しが多く、ある程度はしょって説明文をもう少し長くしたほうが良かったのじゃないだろうか。

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    2015年10月31日
  • ローマは一日にして成らず──ローマ人の物語[電子版]I

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    他民族が地続きで接していると、必ず領土問題に直面し、それが戦争に結びつく。
    結果だけ見ると、戦争が政治のシステムを改変して成熟させたり、文化の交流の役割りを果たしていたのかもしれない。
    今の世界で行われている戦争を、後世から見たらどうなるんだろう?

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    2015年10月25日
  • サロメの乳母の話

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    おもしろかった!英雄や偉人、になるわけではなく、その妻や召使はたは馬にもなり、その裏側の顔を描き出す。。。秀逸だったのは、題名にもなっているサロメの乳母の話。サロメと聞くと無邪気で残忍という勝手なイメージがあったんですが、この物語を読むとフィクションだとしても、あぁなるほどね!と思ってしまう。妄想が膨らむのはほんとに楽しい。。。
    そして最後の饗宴・地獄篇。こと西洋の物語が大半の中で珍しく日本歴史が出てきて新鮮。そしてオチがね・・・。いや、最後まで楽しく読める1冊です。

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    2015年10月22日
  • イタリアからの手紙

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    塩野さんのエッセイ集。

    イタリア旅行から帰ってきて、イタリアの恋しさあまりに塩野さんの本を読んで旅行に思いを馳せているわけですが…

    60年代?~70年代のイタリアを日本人の目から客観的(とは言っても塩野さんの主観なわけですが)に見れる本。
    今に比べて家族の共同体とか、地方毎のカラーが色濃いような気がします。
    あと階級、貧富の差も。

    さすが芸術の国なだけあって、窃盗でさえ芸術的なイタリア。憎めない性格ゆえに、塩野さんも騙そうとする人に対してコーヒーとか奢っちゃってます(笑)

    北から南まで。
    貴族からマフィアまで。
    イタリアを愛する人がイタリアで暮らしている日常を切り取ると、こんなにチャー

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    2015年10月11日
  • 神の代理人―塩野七生ルネサンス著作集6―

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    ネタバレ

    ローマ方法3代の物語。世の中を動かす法王になったこと以外、似通ったところのないピオ2世・アレッサンドロ6世・レオーネ10世。その人の人生はどのような道を歩んだかでわかるというけれど、この3人を見比べて改めて自分の人生どうするのかと考えさせられる本でした。
    宗教のことだけ考えて動くのは難しいものですね。

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    2015年10月04日
  • マキアヴェッリ語録

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    他の哲学書を読んでから、マキアヴェッリを読むと「力」の必要性を感じるから、道徳だけじゃダメなんだと思い知らされます。

    自分にはマキアヴェッリの言葉は強いので、時々忘れたころに読み返して、自分に足りない物を頭の隅にとどめておくようにしています。

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    2015年09月27日
  • ルネサンスとは何であったのか―塩野七生ルネサンス著作集1―

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    ネタバレ

    対話形式をとりながら、ルネサンスという、それまで押さえられていた感情・欲望が爆発した革新の時代にするどく肉薄していく本でした。宗教・美術・政治など、それまでと全く違う方向へ歩みだす、その一歩をスローで眺めているような
    気にさせる内容で、とてもおもしろかった。

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    2015年07月02日
  • サロメの乳母の話

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    オデュッセウスの妻、サロメの乳母、聖フランチェスコの母…歴史上の英雄・偉人たちの周辺人物が語る舞台の裏側。

    ワイルドの『サロメ』を最近読んだのをきっかけに表題作に惹かれて。どの章も20ページ程で、原作を読んだ後に本作を読むとイメージが付きやすいです。
    オデュッセウス編では、妻のぼやきにも似た語り口調は軽快で、あくの強すぎる原作の主役を思い起こせばこんな想いも抱えるだろうと想像できます。狂気が注目されがちなサロメも、乳母の目から見ると賢い女性像が浮かびます。また、舞の描写は見事でした。最後の「饗宴・地獄篇」は、まぁ著者の悪ノリみたいなものでしょうか(笑)

    イメージが固まりがちな名主役たちも、

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    2015年06月30日
  • 人びとのかたち

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    塩野女史がおそらく50代の頃に書かれたと思われる。映画についてのエッセイで興味深かった。昔の映画の紹介が多かったが、スタローンのランボーやダイ・ハード、プラトーンの紹介もあった。

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    2015年05月07日
  • すべての道はローマに通ず──ローマ人の物語[電子版]X

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    ローマのインフラ、特に街道、橋、上下水道のハードなインフラと医療、教育のソフトなインフラに一冊を丸々割いた感じ。ローマ帝国の凄さをこの一冊からだけでも感じとれる。

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    2015年03月11日
  • コンスタンティノープルの陥落

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    コンスタンティノープルを興したビザンチン帝国は、4Cに創立、5-6Cに全盛期を迎えたが、11Cには大幅にその支配圏を縮小、15Cにオスマントルコに攻められ陥落したという。
    合戦が本格的になってからの記述はエキサイティング。

    イスタンブールのメジャーな観光施設である、アヤ・ソフィアやトプカプ宮殿が歴史的にどれだけ意味をもったランドマークであるか、というのも感じることができた。あるいはまたイスタンブール(コンスタンティノープル)という地が、長らく反映してきた帝国の都であったということも理解した。しかしこの本を読んでかえって強く感じたのは、この「陥落」こそが、キリスト教とイスラム教との交戦の発端に

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    2021年06月11日
  • ルネサンスの女たち―塩野七生ルネサンス著作集2―

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    男にも種類があるように、女にも種類があるのだなと思う。
    権力を持たせると強さを発揮したり、そうでなかったり。
    いつの時代も女には種類があるのだな。

    今の世の中に照らし合わせると面白いかも。
    塩野七生さんの小説はまさに歴史をどう今に反映させるかを考えさせられる。

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    2014年11月08日
  • マキアヴェッリ語録

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    ネタバレ

    君主論を初めとしたマキァヴェリの著作から,君主篇,国家篇,人間篇の3つに分けて名言・名文章をまとめたもの。
    特に君主篇・人間篇は刺激的。
    ただ,その性質上,体系だった本ではない。

    「君主にとっては,愛されるのと怖れられるのとどちらが望ましいであろうか。……ほとんどの場合一方を選ぶしかないとなるのだが,わたしは,愛されるよりも怖れられるほうが,君主にとって安全な選択であると言いたい。なぜなら,人間には,怖れている者よりも愛している者のほうを,容赦なく傷つけるという性向があるからだ。」(87頁「君主論」)

    「中傷がはばをきかすのは,告発という形式があまり用いられない場合か,それともその共同体内

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    2014年11月03日
  • 愛の年代記

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    ネタバレ

    イタリア中世末期からルネサンスを舞台にした9編の故意の物語。結末は全部ハッピーエンド、という安いものではなく、あくまでその時代時代の世相・風習・民衆意識・世界観を忠実に反映したものになっている。
    どれもフィクションのはずなのに、どこか欧州の博物館などに大事にしまわれている資料に書かれているかのごとく、鮮明に迫ってくる物語でした。
    どれもその時代に降り立ったかのような、新鮮な風が吹いていました。

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    2014年10月23日
  • マキアヴェッリ語録

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    マキアヴェッリの君主論から、塩野さんがその思想・視点を現している部分を抜粋した蔵言集。個人の価値体系から発言するのではなく、実直なまでの第3者的視点で現実のみを見続けたマキアヴェッリの思想がよく分かります。今の生活・社会にも流用できる言葉・考え方に感銘を受けました。

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    2014年10月22日
  • ロードス島攻防記

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    いゃーー 
    おもしろかった 
    「歴史は、まず何よりも物語でなければならない」と言っているけど、これって物語だよね、こんな細かい具体的な表現

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    2015年04月05日
  • イタリアからの手紙

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    塩野さんのエッセイ集。歴史に関係するものじゃないんだけれども、どことなく著者の意識がそちらに向いているんだなぁ・・・と感じ取れるものが多かったです。でも、この文章に表れてくる地中海の風景は非常に綺麗。解説でも書いてありましたが、「著者の精神の美しさによっている」というのは納得です。読んでいて、地中海の暖かく陽気な風景に囲まれているように、気持ちが良くなりました。

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    2014年10月12日
  • 日本人へ リーダー篇

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    週刊誌に連載されたエッセイをまとめた1冊なので、全体を通してのメッセージがあるわけではなく、本書のタイトルには少し違和感もある。ただ、各エッセイともに、ローマを中心とした歴史をベースに日本の現状をみると、こういうふうに感じられる、という姿勢がベースになっていて、なるほど、という鋭い指摘も多い。エッセイのまとめと捉えて楽しむとよいと感じました。

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    2014年09月21日