塩野七生のレビュー一覧
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「ロードス島攻防記」
塩野七生の「コンスタンティノープルの陥落」「ロードス島攻防記」「レパントの海戦」三部作の一つ。
強大なオスマントルコに対してロードス島で防衛する聖ヨハネ騎士団の奮戦を描いた作品である。超大国のイスラム勢力に対抗するキリスト教徒の聖ヨハネ騎士団は、イスラム側から見れば低開発国の海賊にしかすぎないように見える。
物語はイタリア、フランスの二人の騎士とベネチアの築城技師を中心に描かれるが、書き方は「ローマ人の物語」に近く歴史奇譚調である。
10万の大軍を率いて攻めてくるオスマントルコに対し騎士団側は600名ばかり。もちろん島の住民の協力はあるものの圧倒的な多勢に無勢。
オスマン -
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君主論で有名なマキャベリの語録。彼の代表的著作といえる君主論、政略論から、塩野七生氏が選別した「名言」が掲載されている。解説や補記はないが、一つ一つ良く理解できる。16世紀に書かれたものとは思えず、現在でも価値を失わないことに驚いた。「罠を見抜くには狐でなくてはならず、狼を追散らすにはライオンでなければならない」「結果さえ良ければ手段は常に正当化される」「中立でいるということは勝者にとっては敵となるだけでなく、敗者にとっても助けてくれなかったということで敵視される」「歴史上自由を持つ国だけが豊かになる」「信頼出来る民とは会から上位に昇進するものより、上位から下位に下がっても不平なく仕事をこなす
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読書録「絵で見る十字軍物語」4
著者 塩野七生
絵 ギュスターヴ・ドレ
出版 新潮社
p120より引用
“ 国家の弱体化は、外的要因よりもずっと
高い割合で、内的な要因によるものである。
言い換えれば、国内の混迷が国全体の力を弱
めるのだ。”
古代ローマや中世ヨーロッパに関する多く
の著作を持つ著者による、長年に渡る宗教対
立を描いた一冊。
聖地巡礼に関わるいざこざから始まり歴史
に残る大きな戦まで、地図と美しい絵を使い
描かれています。
上記の引用は、ビザンチン帝国皇帝が親族
に殺されたエピソードについて書かれた項で
の一節。
味方同士で諍いあっていると、敵に横っ面を
叩かれる -
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ネタバレ一千年のキリスト教の抑圧へ
人間の欲望が反逆する。
それがルネサンス。
再読。
塩野七生を読むと
知的好奇心に駆られる。
中世から近世のヨーロッパについて
学びたい意欲が沸々とこみ上げる。
ルネサンスなんて高校時代は
たいして興味もなかった。
過去は過去。
温故知新?
はあっ?
って感じ。
でもね。
歴史に学ぶ。
歴史を学ぶって
とっても大切。
そう思うのはジジイだからか。
断定。そう。
で、塩野七生である。
珍しく、解説書。
ルネサンスを語る。
もちろん、口調はいつもの塩野節。
この人、絶対Sだよな。
でも、嫌いじゃない。
語られるのはルネサンスの人、人、人。
人なんだよな。
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塩野七生氏はこの本を先に読んで(見て?)から本文の3巻を読むように勧めている。
オペラの序曲のように。
だが、ヨーロッパ史、特に十字軍について基本的な常識(?)がない者にとって、この本だけではあまりピンとこないだろう。
やはりぼくのように、先ず第1巻の「第一次十字軍」を読んだ後のほうが正解じゃないだろうか。
既に読んで得た細かい知識を持って、これから起こる未知の流れから十字軍の全体像を掴むには最適であろう。
地図と挿絵と短い説明文で見開きページが構成されているが、地図はあまりにも大雑把で繰り返しが多く、ある程度はしょって説明文をもう少し長くしたほうが良かったのじゃないだろうか。 -
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塩野さんのエッセイ集。
イタリア旅行から帰ってきて、イタリアの恋しさあまりに塩野さんの本を読んで旅行に思いを馳せているわけですが…
60年代?~70年代のイタリアを日本人の目から客観的(とは言っても塩野さんの主観なわけですが)に見れる本。
今に比べて家族の共同体とか、地方毎のカラーが色濃いような気がします。
あと階級、貧富の差も。
さすが芸術の国なだけあって、窃盗でさえ芸術的なイタリア。憎めない性格ゆえに、塩野さんも騙そうとする人に対してコーヒーとか奢っちゃってます(笑)
北から南まで。
貴族からマフィアまで。
イタリアを愛する人がイタリアで暮らしている日常を切り取ると、こんなにチャー