塩野七生のレビュー一覧

  • 小説 イタリア・ルネサンス1―ヴェネツィア―(新潮文庫)

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    ヴェネツィア貴族のマルコ・ダンドロを主人公とした歴史小説。塩野七生さんの唯一の小説。この巻では、親友であるアルヴィーゼ・グリッティがもう一人の主人公。

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    2024年05月05日
  • ハンニバル戦記──ローマ人の物語[電子版]II

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    ハンニバルにイタリア半島まで攻め込まれたローマ。19年に渡る防衛戦で遂に勝利し、やがて地中海世界の覇者となる。遠い時代の、遠い所の、知らない歴史。その叙述が何故こうも面白く思えるのだろう。

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    2024年04月01日
  • ギリシア人の物語2―民主政の成熟と崩壊―(新潮文庫)

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    ペリクレスすごい。
    この人も英雄だと思います。
    その後のアテネとても残念。
    転がり落ちる速さがひどい。
    ローマはすごかったんだなぁ。

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    2024年02月10日
  • マキアヴェッリ語録

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    ■結果さえ良ければ手段は常に正当化される。
    ■必要に迫られて止むを得ずやったことでも、自ら進んで
     選択した結果であるかのように思わせることが重要。

    学ぶところ大である。特に上記2点は自分には無い考え方なので興味深い。いつも自分にとって共感できる文面を探して賞賛する、という手法でこれまでやってきたので、これからはこういう手法を取り入れよう。ただし取り繕って出したものは「良い結果」とは言えないし、それゆえそんな結果を作る手段は正当化されない。

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    2024年02月08日
  • すべての道はローマに通ず──ローマ人の物語[電子版]X

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    古代ローマのインフラについて取り上げた巻。
    街道、橋、水道、医療、教育といったハード・ソフト両方の基盤を紹介してくれる。
    特にハードなインフラの方はレベルの高さに驚かされる。今から2000年以上前とは思えないクオリティで作られ、維持されていたとのこと。
    例えば水道は長いもので全長90キロメートル以上で、場所によって高架橋であったり地下を水が流れる。垂れ流しにすることで腐らないようにしていて、水質が良かったとのこと。そして一人当たりに供給される量は現代の主要都市と変わらなかったらしい。
    こんなことを当時やっていたのはローマ人だけで、属州への普及には骨が折れたらしい。
    こういったインフラを大事にする民族性が、長きに渡る帝国を作り上げたのかもしれないと思った。

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    2024年02月05日
  • チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷―塩野七生ルネサンス著作集3―

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    普段歴史小説は敬遠しているけど友人に勧められて読んでみたら、面白い。事実に基づきつつもストーリー性があるというか、作者が文献に当たった結果こういったストーリーを描かれたのだろうなと、作者が楽しんでイタリア史を研究されているのが伝わってきて良かった。最後にはすっかりチェザーレに魅せられていたので歴史上変えられないのにも関わらずハッピーエンドを祈ってしまった…しかし終わり方も含めて美しかった。

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    2025年08月16日
  • ギリシア人の物語4―新しき力―(新潮文庫)

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    アレクサンドロスの開拓するスピード感の見応えが凄かった。兵士からの人望が厚く政治、軍事面共に才能が長けていて判断力の正確さや行動への素早さは古代ギリシア時代のテミストクレスを
    彷彿させる勢いだった。人情味もあり、それでいて突飛な行動でクスッと笑えるシーンもあり
    読んでいて楽しかったです。

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    2024年01月04日
  • 海の都の物語 ヴェネツィア共和国の一千年(下)―塩野七生ルネサンス著作集5―

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    ベネチアとトルコの激戦、ビザンチン帝国の興亡、マキャベリの台頭、ルネサンス時代、地中海を通じた貿易、やはり海を通じて栄えた都だ。しかし歴史的にこれだけ色々な都市と関わってきた街は無いと思う。

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    2024年01月04日
  • ローマは一日にして成らず──ローマ人の物語[電子版]I

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    単行本全15巻の第1巻。ローマ建国からイタリア半島統一までの約500年。何故ローマは栄えたか。如何に栄えたかと共に描かれる。この先長い物語が続く。

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    2023年12月26日
  • ギリシア人の物語2―民主政の成熟と崩壊―(新潮文庫)

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    どこのポリスも繁栄と衰退を繰り返す戦争は一時的な手段に過ぎず結果的には負の概念しか生み出さない。 
    国家を築き上げるため民衆を生かすため戦争は避けては通れない事態背景がある事もあり人間の愚かさもあり、それを繰り返さないためには自分達がそこから学ぶしかないんだと思った。
    その代表的な偉人として大哲人であるソクラテスが度々、登場するが精神や知的に豊かで優れても
    先導する者がいなければ成り立たないのも国家だと感じた。

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    2023年12月23日
  • ギリシア人の物語2―民主政の成熟と崩壊―(新潮文庫)

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    塩野七生のすごいところは、要約能力の高さと文章のライトさだと思っています。
    つまり、600ページ以上あるこの2巻を読んで、長いとは感じないんです。

    古代ギリシアについては、歴史、哲学、文学、芸術などでたくさんの本が書かれてきているので、ネタには事欠かないはずです。
    そんな中で寄り道したのは、プラトン『饗宴』を通じてアルキビアデスに触れたり、悲劇や喜劇を若干取り上げた程度で、あとは戦争と政治の話ばかりです。
    その上、登場人物がかなり少ない。歴史ものは群像劇になりがちなのですが、極力一本道で語っていきます。

    そんなふうに強力に要約されている反面、600ページもかけているので、ギリシア史について詳しくなった気になれます。
    この長さは、結構大事です。
    ペロポネソス戦争でアテネが凋落していくこと自体は読む前から知っていましたが、読書前は腑に落ちないところがありました。
    しかし、本書はシラクサ攻防戦やエーゲ海の東における戦いについて、順を追って語っていくので、分かった気にならずにいられない。

    ただ、普通長い文章を読むのは苦痛なんですが、要約とライトさで読ませてくる。
    文体は、時々変な執着(作者がスパルタのエフォロスを嫌いすぎなことなど)があったり、違和感のある日本語になっているところはあるのですが、全体的にはスラスラ流れていくので不思議です。

    作者はローマの衰退に文庫にして43巻をかけたわけですが、ギリシアについては4巻ということで、スピード感も高まっているかもしれません。

    ところで、スパルタにおけるエフォロスと王による政体は長続きしているし、個人的にはアテネのデマゴーグも同じくらい有害だと思います。
    アテネが凋落していく過程で使われるようになった、ストラテゴスに対する弾劾裁判は死刑直行も多いからアルキビアデスのように逃げるしかないし、議論をふっかけるだけのデマゴーグに有利すぎるといいますか。
    とはいえこの問題は、程度の差こそあれ、現代でも解決できていないことでもあります。

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    2023年12月17日
  • ギリシア人の物語1―民主政のはじまり―(新潮文庫)

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    紀元前数百年前から現代に繋がる政治体制の根幹やギリシア、アテナの民主制など学べて面白かった。こんな時代から政治や軍事、市民の生活の
    基盤が構築されていて驚嘆したし、歴代の統括者の性質や能力によって特色は出るが、どの歴代の人物も我が国のために実直に良い国家にしようと精力的だし現代の日本の一部の政治家達と違い
    自分の至福ばかり肥やそうとせず汚職には塗れずに誠実だった。
    ペルシア戦争についても知れて、数よりも質で優ったギリシア軍からは学ぶべき事も多かったので勉強になりました。

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    2023年12月14日
  • ローマ亡き後の地中海世界(上)

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    暗黒の時代と呼ばれるローマ後の世界。巻末の年表はオドアケルによるローマ帝国滅亡から始まっている。
    内容はシチリアを中心にしたイスラム海賊史がメイン。

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    2023年12月10日
  • 皇帝フリードリッヒ二世の生涯(下)(新潮文庫)

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    フリードリッヒ二世の生涯をテーマにしてるのに十字軍を上巻で終わらせて下巻どうするんだろうと心配したが、下巻のほうが面白かった。

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    2023年12月06日
  • ギリシア人の物語4―新しき力―(新潮文庫)

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    21歳で東征に立つ。軍勢3万5千。敵の数はその何倍もいる。軍資金はか細いもの。緻密な戦術。自らが先頭で切り込む。連戦連勝の中、何度も負った重傷。未知の道。命の保証のない砂漠行。当たり前のように生き延びる。はるか東のインダス河。従う兵士が限界。南下してアラビア海の河口まで。海沿いを帰る。謀反の兆し。父王以来の側近の処分。その一方で敗者同化の融和策。親友を亡くし自らも病に倒れる。駆け抜けた33年足らず...壮大な世界史。わずか一つの各々の人生。こんな生涯もあったのだ。そして女史が筆を置く。通史はこれで終わる。

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    2023年11月22日
  • パクス・ロマーナ──ローマ人の物語[電子版]VI

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    初代皇帝アウグストゥスの生涯が書かれています。
    カエサルの後継者でありながら、慎重で、戦いに弱く、才能よりも血にこだわるなど、カエサルとは異なるところが多かったようですが、カエサル以後のローマを平和に導いた功績は大きいと思われます。
    カエサル以後の割と平和な時代には、アウグストゥスのような人物がローマを率いたことはローマにとって良かったのではないでしょうか。
    アウグストゥスはカエサル程、才能には恵まれてはいませんでしたが、統治能力、慎重さ、平和裏に帝政へ移行する忍耐力等は優れており、自分に才能がないところは、アグリッパ、マエケナス2人の友に支えられながら、ローマを平和にしていきました。
    カエサルとはまた違った魅力を感じる人で、苦労した人生を見ると親近感が湧く人物でもあります。

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    2023年11月18日
  • 完全版 ローマ人への質問

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    古代のローマとギリシア世界を研究し物語として綴ってきた著者による、古代ローマに対する様々な疑問が纏められた一冊。
    古代ローマにおける個人的なものから国家としての課題などが扱われています。
    この時代のこの場所で確立された物事が現代でも通じる点の多いことに驚きを隠せませんが、さてしかし何故これほど高度な文明は終わってしまったのでしょうか。
    その理由が最後の話題として語られていますが、今の日本にも当てはまるものに思えます。
    我々は黄昏にいるのかもしれないと、残念ではありますが考えさせられました。

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    2023年11月15日
  • マキアヴェッリ語録

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    新潮文庫 塩野七生 マキアヴェッリ 語録

    「君主論」「政略論」などマキアヴェッリ箴言集


    〈君主篇〉
    君主は、悪しき者であることを学ぶべきであり、それを必要に応じて使ったり使わなかったりする技術も会得すべきなのである

    君主には、運命の風向きと事態の変化に応じて、それに適した対応の仕方が求められるである

    征服国と被征服国の言語や風習が共通している場合、次の二点さえ守れば、征服者は被征服者と融合できる
    一.昔からの君主の血統を根絶やしにする
    二.そこの法律や税制に手をつけない

    征服国と被征服国の言語や風習が異なる場合
    一.征服者自身がその地域に移り住む
    ニ.被征服国の重要拠点に移民の共同体を創設する

    君主にとっての敵は、内と外の双方にある。敵から身を守るのは〜防衛力と友好関係である

    人の上に立つ者が尊敬を得るには
    一.大事業を行い、前任者とは違う器であることを示す
    二.敵に対する態度と味方に対する態度を、はっきりと分けて示す

    中立を保つことは、あまり有効な選択肢ではない〜中立でいると、勝者にとっては敵になり、敗者にとっては助けてくれなかったことで敵視される

    優秀な指揮官は、必要に迫られるか、好機に恵まれるかしなければ、決して勝ちを急がない

    指揮官は一人であるべき〜指揮権が複数の人間に分散されているほど、有害なことはない

    人の運の良し悪しは、時代に合わせて行動できるか否かにかかっている

    君主は、民衆がなにか誤りを犯したとしても苦情を言うことはできない〜大衆は統治者を模倣する

    歴史は、われわれの行為の導き手である。とくに指導者にとっては師匠である

    〈国家篇〉
    改革の必要性は、初心に戻ることにある

    国家が秩序を保ち、国民が自由を享受するには、清貧が最も有効

    〈人間篇〉
    運命は変化するものである〜自分流のやり方を続けても時勢に合っている間はうまくいけば、時代の流れにそわなければ失敗するしかない〜慎重であるより果敢である方がよい

    人間は、運命に乗ることはできても逆らうことはできない

    好機というものは、すぐ捕まえないと、逃げ去ってしまう

    忍耐と寛容により人間の敵意を溶解できるなど思ってはならない
    報酬や援助を与えれば、敵対関係を好転しうると思ってはならない

    他者を強力にする原因をつくる者は、自滅する

    人物を評価する最も簡単で確実な方法は、その人物がどのような人々と付き合っているかを見ることである

    中くらいの勝利で満足する者は、常に勝者であり続ける

    天国に行くのに最も有効な方法は、地獄へ行く道を熟知することである









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    2023年11月14日
  • ローマ亡き後の地中海世界(下)

    A

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    地中海の島や都市はなかなか馴染みがないのですが
    適宜地図が掲載されているので
    とても読みやすかったです。
    現代はキリスト教側が優勢な印象ですが
    イスラム教側が優勢な時代もあったのだと
    勉強になりました。

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    2023年11月01日
  • ロードス島攻防記

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    ネタバレ

    『コンスタンティノープルの陥落』が面白かったので、第二弾を。いつか行ってみたいマルタのマルタ騎士団が、ロードスにいた聖ヨハネ騎士団だったのかと、勉強にもなった。スレイマンもかなり寛大。

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    2023年10月31日