塩野七生のレビュー一覧

  • 小説 イタリア・ルネサンス2―フィレンツェ―(新潮文庫)

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    今回はメディチ家の話。
    サスペンスやロマンスを交えつつ、しっかり歴史の勉強になる。
    ベネツィアとフィレンツェの性格の違いがよくわかる。
    ボッティチェリのヴィーナスの誕生とプリマヴェーラは好きな絵なので、出てきてうれしい。

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    2021年03月22日
  • ユリウス・カエサル ルビコン以前──ローマ人の物語[電子版]IV

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    スッラの独裁から元老院派が力を持っていた頃、カエサルはイタリア中を転々とし大学で学び軍に入隊していた。前61年に執政官に立候補し、当選を確実にする為ポンペイウスとクラッススと協力することになって始まった三頭政治。やがてガリア属州総督として現在のフランス・スイス・ベルギー・ドイツやイギリスにまで手を伸ばしたカエサルはガリア平定後再び執政官に立候補しようとするが、カエサルの兵力を恐れた元老院派はポンペイウスを味方につけ、カエサルのローマへの帰還と軍隊解散を命じる…ついにルビコンを渡る!という前49年までの物語。

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    2021年03月22日
  • 小説 イタリア・ルネサンス4―再び、ヴェネツィア―(新潮文庫)

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    ヴェネツィアは海軍国であり、経済国家であった。有能な人物が多々いたが個人主義には陥らず国家として成り立ち続けた。
    朝日文庫の頃は3巻ローマで終わっていたものに、4巻再びヴェネツィアを加えて完結。『レパントの戦い』(新潮文庫)『海の都の物語』(単行本で読んだ)の復習にもなり、
    今シリーズで追加された挿絵や写真が旅行に行けない今日の慰めにもなった。リアルな海外旅行に行きたいですけどね!

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    2021年03月21日
  • 小説 イタリア・ルネサンス2―フィレンツェ―(新潮文庫)

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    舞台はヴェネチアからフィレンツェへ。前巻から時間がたっていても、すーっといにしえのイタリアへマルコと一緒に旅立てたのがとても嬉しい。途中から傍観者の立場になったマルコだが、概念的で少々辟易した哲学のお話しもその後の布石になってしっかりと物語に乗っかってくる組み立てはさすが。抗えながらも様々な葛藤で生きていくしかなかった人々のお話しは今回も圧巻。普通にマキャベリやダ・ヴィンチ、ダンテが登場してくるのも興味深かった。

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    2021年03月18日
  • 小説 イタリア・ルネサンス1―ヴェネツィア―(新潮文庫)

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    史実を絡めつつの小説。若干サスペンス仕立ての部分もあり。歴史あり、外交あり、ロマンスあり。豪華。
    この世界観が癖になる。

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    2021年03月16日
  • チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷―塩野七生ルネサンス著作集3―

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    チェーザレ本人のセリフはほとんどない。ただ周囲の人たちの言動で、チェーザレという人物の行動力や影響力を感じることができる。恐怖支配だけでは、
    全イタリア人の民衆の心を掴むことができない。読み終わって一週間ぐらいは本書について考えてしまいそうなくらい重い本である。
    理想とは何か。君主とは何か。

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    2021年03月08日
  • 男たちへ フツウの男をフツウでない男にするための54章

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    塩野さんの男とはかくあるべき。要は惹かれるオトコ、カッコいいオトコとはいかなるものかを、歴史上の人物や身近な人たちを比較して考察している。
    ただ比較といっても読者を煙に巻くような論調ではなく、コーヒーを飲みながらカフェで話してるような雰囲気。
    昼下がりのママたちが「あの人ってステキよね。なにが違うのかしら」という口調。しかし塩野さんの魔法にかかると、説得力が全く違う。

    男女問わず、人間性とは何か?を知りたければぜひ本書をおすすめする。

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    2021年03月06日
  • 小説 イタリア・ルネサンス4―再び、ヴェネツィア―(新潮文庫)

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    中央集権化が進む中、ヴェネツィアは中世で最も長く独立を保ち続けたこと、共和国であり続けたことの理由が本書にはある。

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    2021年03月04日
  • チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷―塩野七生ルネサンス著作集3―

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    著者の初期の作品をようやく読んでみた。カエサルやフリードリヒ2世など、著者が好きなタイプの人選。既成概念に囚われない野心家の話は、読んでいて楽しい。

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    2021年02月24日
  • すべての道はローマに通ず──ローマ人の物語[電子版]X

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    文庫版では27・28に相当。この巻はこれまでのように時系列や皇帝の歴史に沿うのではなく、ローマのインフラについての巻で、いわば番外編。
    しかしこのインフラについてまとめるという視点はよかった。わかりやすいし、教訓もたくさん。

    インフラはローマ人の定義では「人間が人間らしい生活をおくるためには必要な大事業」ということで、現代の政治家よ国策よ、そうしておくれ。

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    2021年02月21日
  • 小説 イタリア・ルネサンス3―ローマ―(新潮文庫)

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    塩野さんの唯一の連作小説。
    ヴェネツィアとフィレンツェは朝日文庫で読んでいたが、
    『黄金のローマ』は品切となり読めていなかった。今回、新潮文庫で関連するローマの写真と絵画を加えて復活。
    ローマを訪れた際に見たマルクスアウレリウス(『自省録』も読書中)の騎馬像の運搬の話は面白かった。

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    2021年02月20日
  • 小説 イタリア・ルネサンス3―ローマ―(新潮文庫)

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    運命とはなんと残酷なことだろう。

    ローマを見るためには2つの目が必要になる。
    人は物事を見る目である。
    もう一つは、過去の歴史をみるための心の目である。

    主人公はこの2つの目でローマを見る。今のローマと過去のローマを。
    盛者必衰の理はローマだけではなく、祖国ヴェネツィアもなのだろうか。

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    2021年02月20日
  • 小説 イタリア・ルネサンス2―フィレンツェ―(新潮文庫)

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    舞台はベネツィアからフィレンツェへ。

    花の都と呼ばれるフィレンツェが舞台であり、華やかな文体が心地よい。
    フィレンツェに行った時を思い出した。

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    2021年02月16日
  • 絵で見る十字軍物語

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    この本で唯一の写真であるフリードリッヒの彫像が最も心に残った。
    血を流さずに十字軍の目的を果たしたために、同胞から蔑まれた第六次十字軍指揮官。彫像はキリスト教徒の手によって無惨に傷付けられている。
    現代的な価値観では最良の成果を出した人物が、こんな評価を受けたとは。

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    2021年02月14日
  • 小説 イタリア・ルネサンス4―再び、ヴェネツィア―(新潮文庫)

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    帰国後のマルコの活躍。小説形式だが実態は歴史エッセイ。トルコ・スペイン・フランス、領土型国家と肩を並べて強国といわれた都市国家ヴェネツィア。マルタでの騎士団の勝利、その煽りを受け占領されたキプロス。国家の危機の中、レパントの海戦へ持ち込む。キリスト教国連合の中ヴェネツィアの果たした勝利への役割は大きい。海軍力と交易、そして共和国という特性。人材登用と外交。自国の個性を踏まえた上での戦略。損して得とれ。名を捨てて実を。・・オリンピック開催にメダルの数。名誉ばかり追い求める今の日本が見習うべきはここだ。

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    2021年02月11日
  • 賢帝の世紀──ローマ人の物語[電子版]IX

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    塩野七生 「 ローマ人の物語 」 賢帝3人が平和なローマ世界を樹立した巻。著者は 3賢帝の安全保障策、属州統治策、インフラ整備策に 賢帝たる理由を 見出している

    トライアヌス が平和の基盤を作り、ハドリアヌス が平和のために改革をして、アントニヌスピウス が 平和なローマ世界を定着させた

    平和は最上の価値
    *平和は 理想ではなく現世で享受すべき利益→経済的繁栄
    *抑止力としての軍事力は必要→戦争は怖れるべきでない、だが こちらから挑発すべきでもない
    *安全の保証→食の保証
    *パックスロマーナの成功=外的排除+内紛防止

    ローマ世界は一つの大きな家
    *ローマ世界は 異民族、異文化が混ざり合っ

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    2021年01月14日
  • ユリウス・カエサル ルビコン以後──ローマ人の物語[電子版]V

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    ルビコン以後は カエサルとポンペイウスの内乱、元老院との政治闘争が中心。外国だけでなく、自国をも デザインしようとしたのが、ハンニバルやポンペイウスとの違い

    カエサル50歳以後の 数々の改革は 驚く。ローマの安定成長の基礎を カエサル一人で 築いている

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    2021年01月14日
  • ユリウス・カエサル ルビコン以前──ローマ人の物語[電子版]IV

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    ハンニバルは戦争のプロだが、カエサルは戦争と政治を操れたエリート。ルビコン前は ガリア戦記が中心

    カエサルは 借金、人妻好き、政略結婚と人物的には 評価しづらい。戦争と政治を使い分け、ポピュリズム、人心操作で、地位を確立していった と感じた

    カエサル、ポンペイウス、クラッスス、キケロを中心に 物語を追っていくと わかりやすい。

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    2021年01月14日
  • ハンニバル戦記──ローマ人の物語[電子版]II

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    この本の面白さは、ローマ目線とカルタゴ目線の展開の早さと感じました。戦勝国や敗戦国として、どちらかを取り上げるのではなく 両方の目線で プロセスを分析する本だと思います

    正義とか悪とかの話ではなく、将棋の感想戦のように 行動の動機を考える本だから ビジネスマンに人気があるのでしょう

    ローマは 税の取り方をシステム化して、国を近代的に運営していることに驚きます

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    2021年01月14日
  • ローマ世界の終焉──ローマ人の物語[電子版]XV

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    塩野七生 「ローマ人の物語」最終巻 テオドシウスからのローマ帝国滅亡まで。

    ローマ帝国が 何を失って滅亡したのかを伝えている

    著者の最後の言葉〜地中海の役割の変化〜が印象的
    「多民族、多宗教のローマ帝国にとって、地中海は内海(つなぐ海)であったが、地中海が、つなぐ海でなく、異なる宗教や文明をへだてる境界に変わったとき ローマ世界は終わった」

    カエサルやアウグストゥスと比較すると ローマ帝国末期は皇帝の資質が低い。キリスト教の王権神授説により、人意でなく 神意で 皇帝を決めたことが 資質の低さとなり、市民の参政意識や国家防衛の士気は薄れた原因とする論調

    ローマ帝国隆盛時にローマ市民が持っ

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    2021年01月14日