塩野七生のレビュー一覧

  • 皇帝フリードリッヒ二世の生涯(下)(新潮文庫)

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    マンフレディ、兄弟が次々に退場していくなかで優秀な父の後を継いでめちゃめちゃ頑張る!マンフレディの物語をよんでみたくなった。

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    2026年07月25日
  • 皇帝フリードリッヒ二世の生涯(上)(新潮文庫)

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    恥ずかしながら、皇帝フリードリッヒ2世という人をこの本を読んで初めて知った。

    法王vs皇帝
    最初の法王、皇帝を御すべく送り込んだ正妻もお目付け役も、結局フリードリッヒの味方になってしまっていたのは皮肉。

    子育て
    意外なことに、彼のような人でも一人目の育児は思い通りにはいかなかった。況や我々庶民に於いてをや、である。


    ところで、他の作品を読んだときにはあまり感じなかったのだが。本作では筆者の文章のクセというか同じような言い回しがちょいちょい出てきて、少し鼻につく。
    「〜ならば・・だった」とか「〜笑ってしまう」、特に必要のない「〜のである」など。

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    2026年07月12日
  • ロードス島攻防記

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    トルコ帝国のスレイマン1世がコンスタンティノープルを陥落させた後、ロードス島を攻防する話。駆け引きが面白い。アントニオ、オルシーニ、聖テンプル騎士団、ベネチア共和国、スルタン、十字軍、ムスタファパシャ、イエニチェリ軍団、マルチネンゴ、リラダン、これから地中海をどう攻めるか興味深い。

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    2026年07月05日
  • コンスタンティノープルの陥落

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    東ローマ帝国の首都として栄えたコンスタンティノープルがオスマントルコのマホメット2世、カリルバシャに滅ぼされる話。実にスリリングだ。海を舞台にローマのジェノバ、ベネチア、クレタ、アドリアーノポリをめぐって戦いが繰り返される。ビザンティン帝国、マケドニア、スルタン、ムラード、金角湾、マルモラ海、トレビザン、1453陥落、キリスト教とイスラム教、アドリアーノポリ、イェニチェリ軍団、中世の歴史はとても興味深い。

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    2026年07月05日
  • チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷―塩野七生ルネサンス著作集3―

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    まさにイタリア版織田信長である。そして塩野が理想の男性としてこのタイトルに込められた優雅という言葉でよくわかる。レオナルド・ダ・ビンチ、マキャベリの君主論はまさにチェーザレのことだとよくわかった。意思の強さもよく伝わった。

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    2026年07月05日
  • レパントの海戦

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    前作より面白い、文体は相変わらずあまり読ませるものではありませんが、おそらくはヴェネツィア偏愛感がより増しているからかと。
    やっぱり作家の想いは作品に満ちるものかと、その熱量に読者は感化される訳でして。地中海世界を知った気になれますものなぁ。

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    2026年06月20日
  • 十字軍物語 第四巻―十字軍の黄昏―(新潮文庫)

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    十字軍の始まりから終わりまで。
    十字軍の概要は知っていたが、それぞれの十字軍がどういった経緯で発足したのか、戦いの中心人物やイスラム側の事情などのディテールを知ることができた。

    個人的には第一次が好きだった。リチャード1世で有名な第三次は知っていたが、第一次のボエモンドや司教アデマール、タンクレディなどイェルサレム奪還を成し遂げた人たちのことは知らず裏側を知れた感じがして新鮮だったから。詳細を見ていくと人物もそうだがイスラム側・キリスト側の事情や現地での人々の戦い以外の交流を知ることができ、歴史の教科書に書かれているような単純な出来事ではなかったんだと痛感する。何事もそうだがディテールまで見

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    2026年06月17日
  • コンスタンティノープルの陥落

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    何百年前も現在も人間って変わらないなぁ。とにかく自分の領土を拡大していく、気に入らない、従わない者はなで斬っていく。そして後世に渡って延々と嫌われる。この繰り返しですが、それが性ってやつなんでしょうか。
    ここから現在の教訓をと言われても、現下の状況を鑑みるにお手上げ感あり。均衡を保つってことは余程力量ある、教養ある指導者でないと不可能であり、そういった人物の持続的輩出が社会の重要な仕事といったところでしょうかねぇ。

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    2026年05月27日
  • 絵で見る十字軍物語

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    塩野氏による十字軍解説本。
    絵や地図と共にサラッと流れを説明されるので、入門書としては理想的かも。

    十字軍は「長年続いた宗教戦争」くらいの認識だったんだけど、そのおどろおどろしさがギュスターヴ・ドレの挿絵によって克明に描かれているね。
    宗教に明るくない現代の感覚からすると、死後が約束されるという理由だけで戦争に参加する意義は全く分からないけど、まぁ日本も一向宗とかいたしな……。

    テンプル騎士団とかリチャード1世とか知ってる名前がちょくちょく出てきて興奮でした。いやー、ここらへんはもう少し詳しく勉強すべきだなぁ。

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    2026年05月05日
  • コンスタンティノープルの陥落

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    1000年超続いたビザンチン帝国(東ローマ帝国)の最期の戦いが、その前の駆け引きや、その後の登場人物まで含めて描かれています。今の国々の歴史思い浮かべると1000年てかなり長いとあらためて思います。生き残った方々の記録、日記等を元に書かれているので、感情移入もしやすく、また、た戦争でつきものの、たられば、も随所で浮かんできます。ヴェネチア、セルビア、アルバニア、ギリシャ・・。少し違っていれば、どんな現状になっていたのか、、、。はたまた変わらないのか。良著です。

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    2026年04月15日
  • チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷―塩野七生ルネサンス著作集3―

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    チェーザレかっこいい!1500年前後ってことは、織田信長より半世紀ぐらい先輩か。

    地続きのヨーロッパ、イタリアの外には強国フランススペイン神聖ローマ帝国。列強の勢力争いに煽られ巻き込まれながら、ローマ法王の御旗をかかげて武力による実効支配を強めたりと、めっちゃ戦国時代。
    領主、僭主はどいつもこいつも信用できず現金主義だし、敵と味方がすぐ入れ替わったり影響及ぼしあったり陰謀が入り混じったりしてカオス。
    日本で言うなら国盗り物語のようでおもろい。

    イタリアの歴史をあまり知らない状態で読んだため、地名と人名がまあ入り混じって大変だったが、地図とにらめっこしながらロマーニャの小さな街を次々攻略して

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    2026年03月26日
  • コンスタンティノープルの陥落

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    タイトルの通り、コンスタンティノープル(現イスタンブール)の陥落をとてもわかりやすく詳細に書かれている良書の作品。

    1000年以上続いた東ローマ帝国の滅亡で地中海は西洋からトルコが支配もあるが大砲を大胆に使用する事で戦争のやり方、城壁の作り方などあらゆる物が大きく動いた時代の転換期であった。

    陥落したのは15世紀だが14世紀にも周りの都市が次々と陥落して危機的状況があった。そのトルコ軍の勢いを消しとめた軍勢が東からのモンゴル軍だったという事で上には上があると感心した。

    本書はコンスタンティノープル攻撃前の両者の駆け引きも書かれており、圧倒的軍事力の差の中での話し合いは無意味であるという教

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    2026年02月27日
  • ギリシア人の物語4―新しき力―(新潮文庫)

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    知ってはいるが点でしかなかった事象が線で繋がった。歴史の面白さはそこにあると言える。現代社会の根幹となるもののほとんどがギリシャによって生み出された。そんな偉大な社会がなぜ永続させられなかったのか、考える意味はあると思う。

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    2026年02月18日
  • コンスタンティノープルの陥落

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    【感想要約】
    攻防戦を群像劇として描くことで歴史の臨場感が際立ち、単なる軍事的事件ではなく西欧人の精神的支柱であったローマの伝統喪失としての意味を実感させられた。コンスタンティノープルの陥落は西欧人にとって後の時代意識にも影響を与えた精神的転換点だったと考える。

    【内容】
    オスマン帝国によるコンスタンティノープル侵攻の攻防を双方の視点から描く。コンスタンティノープル侵攻前の双方の準備から陸海での攻防戦、そして陥落とその後の人々の動向を、単なる戦史としてでなく人間群像劇として叙述している。
    15世紀半ば、ビザンツ帝国は東西教会の合同を巡る内部対立や長期にわたる「滅亡の危機」に晒され続けたことに

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    2026年02月16日
  • 十字軍物語 第二巻―イスラムの反撃―(新潮文庫)

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    サラディンがとった行動は、あの時代に置いては珍しく、今もなお賞賛されるものだろう。統治者として素晴らしい。

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    2026年02月11日
  • チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷―塩野七生ルネサンス著作集3―

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    小説ですが、歴史書を読破したような濃密な体験でした。敵だか味方だかナポリだかミラノだかこんがらがりつつ(あほ)次の展開が気になって、どんどん読み進めてしまった。チェーザレとレオナルドダヴィンチの共通点について触れた一節が、とても印象に残りました。

    『彼らは、自己の感覚に合わないものは、そして自己が必要としないものは絶対に受け入れない。この自己を絶対視する精神は、完全な自由に通ずる。宗教からも、倫理道徳からも、彼らは自由である。ただ、窮極的にはニヒリズムに通ずるこの精神を、その極限で維持し、しかも、積極的に生きていくためには、強烈な意志の力を持たねばならない。二人にはそれがあった。』

    チェー

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    2026年01月31日
  • 十字軍物語 第三巻―獅子心王リチャード―(新潮文庫)

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    第三次のサラディンとリチャードの清々しい戦いが印象的だったため、第四次および第五次のお粗末さに落胆を感じた。3次はヴェネチア元首のダンドロのもとザーラを攻め、ビザンチン帝国を滅ぼす。宗派は違えど同じキリスト教を攻めてラテン帝国を樹立。まさにヴェネチアの飛躍のための十字軍だった。5次は現地軍だけの十字軍で、老年のフランス人ブリエンヌが誰も候補がいない中イェルサレム王に担ぎ出され、原理主義に凝り固まった法王代理ペラーヨと言い争いを繰り返す、まったくまとまりの無い情けない十字軍となった。
    いかに第三次がイスラムにもキリスト教にも、戦争とはいえ清々しいものであったかを実感させられた。

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    2026年01月08日
  • ギリシア人の物語2―民主政の成熟と崩壊―(新潮文庫)

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    良くも悪くもペリクレスがいたからアテネの民主制が維持できたのだと思う。ペリクレスがいなかったらもっと早い段階で衆愚政治に陥って、アテネは滅んでいたんじゃないかと思う

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    2026年01月05日
  • 十字軍物語 第二巻―イスラムの反撃―(新潮文庫)

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    躍動感あふれて息つく暇を与えない第一次十字軍に比べて、愚鈍で見るものがない第二次十字軍。逆にイスラム側にゼンキ、ヌラディン、そしてサラディンという優秀な指導者が現れ形勢逆転。イスラムが呼ぶところのフランク人には人材不足が否めないが、そんな中、癩病で短い命と知りながら、前線に立ち続けたボードワン4世と、彼を支え続けて最後までイェルサレムの防御として戦ったバリアーノ・イベリンのカッコよさが際立っていた。こういう潔い悲劇のヒーローに、大衆は心打たれるんだよな。
    ちなみに英雄サラディンは、現在、差別をうけているクルド人だったが、塩野七生さんも今のイスラム教徒は、それを知っているのだろうかと疑問を投げか

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    2025年12月22日
  • チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷―塩野七生ルネサンス著作集3―

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    副題の通り、優雅さと冷酷さの両面をもつ、多面的でとても魅力的、蠱惑的な人だと感じた。法王の私生児という出自による足枷、縛りのようなものから逃れながら、自らの兵力を持つ難しさ。
    特に、フランス国王、マキャベリ、レオナルドダヴィンチとの関係性が、ヒリヒリするようで面白い。また、病にかかってから一気に転落していく様が、それまでの栄華の座に上り詰めるまでの半生からは、あまりに儚い。

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    2025年11月29日