塩野七生のレビュー一覧

  • イタリア遺聞

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    1970年代に書かれた文章だというのに少しも古さを感じさせないのは彼女の力。レオナルドに愛、とは知らなかった。やはりイタリアと言えば塩野七生。今時の若い著者が霞むな〜

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    2009年11月18日
  • サイレント・マイノリティ

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    塩野七生氏の大好きなエッセイ。氏の年代の人たちについて焦点を当てて書いてあるものもあるが、実は私たちの世代にもとても共通するところがあるんじゃないかと思ってる。忘れた頃に読み直すと背中がしゃんとする一冊。

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    2009年10月04日
  • 海の都の物語 ヴェネツィア共和国の一千年(上)―塩野七生ルネサンス著作集4―

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    (手持ち)
    ほとんど全著作をもっている塩野さんの本のなかでこの本はアメリカに持ってきました。交商国家だったヴェネツィアの歴史と日本が比べられることが多く、「元気がない」と言われて久しい日本を外から見ている間にもう一度考えて見たかったのです。
    ヴェネツィアは最後に文化的に爛熟し、ナポレオンの攻撃でその栄華に幕を引きました。日本が最近サブカルチャーで「文化大国」となりつつあるのがその予兆だとしたら。。。方や数世紀の栄華、方や数十年の繁栄。
    だから、日本がんばろう、と思うのです。

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    2009年10月04日
  • 人びとのかたち

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    映画好きなので、塩野さんの映画話が讀めるこのエッセイはとても楽しく嬉しい。映画評ではないです。映画から、人間や社会、世界、くらしのことに話が広がって、なんというか、カフェで、教養のあるすてきな大人の女性と楽しくお話をしているような。エスプリに富んだすてきエッセイで、愛讀しています。

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    2009年10月14日
  • チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷―塩野七生ルネサンス著作集3―

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    ネタバレ

    小説ですが、歴史書を読破したような濃密な体験でした。敵だか味方だかナポリだかミラノだかこんがらがりつつ(あほ)次の展開が気になって、どんどん読み進めてしまった。チェーザレとレオナルドダヴィンチの共通点について触れた一節が、とても印象に残りました。

    『彼らは、自己の感覚に合わないものは、そして自己が必要としないものは絶対に受け入れない。この自己を絶対視する精神は、完全な自由に通ずる。宗教からも、倫理道徳からも、彼らは自由である。ただ、窮極的にはニヒリズムに通ずるこの精神を、その極限で維持し、しかも、積極的に生きていくためには、強烈な意志の力を持たねばならない。二人にはそれがあった。』

    チェー

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    2026年01月31日
  • 十字軍物語 第三巻―獅子心王リチャード―(新潮文庫)

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    第三次のサラディンとリチャードの清々しい戦いが印象的だったため、第四次および第五次のお粗末さに落胆を感じた。3次はヴェネチア元首のダンドロのもとザーラを攻め、ビザンチン帝国を滅ぼす。宗派は違えど同じキリスト教を攻めてラテン帝国を樹立。まさにヴェネチアの飛躍のための十字軍だった。5次は現地軍だけの十字軍で、老年のフランス人ブリエンヌが誰も候補がいない中イェルサレム王に担ぎ出され、原理主義に凝り固まった法王代理ペラーヨと言い争いを繰り返す、まったくまとまりの無い情けない十字軍となった。
    いかに第三次がイスラムにもキリスト教にも、戦争とはいえ清々しいものであったかを実感させられた。

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    2026年01月08日
  • ギリシア人の物語2―民主政の成熟と崩壊―(新潮文庫)

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    良くも悪くもペリクレスがいたからアテネの民主制が維持できたのだと思う。ペリクレスがいなかったらもっと早い段階で衆愚政治に陥って、アテネは滅んでいたんじゃないかと思う

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    2026年01月05日
  • 十字軍物語 第二巻―イスラムの反撃―(新潮文庫)

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    躍動感あふれて息つく暇を与えない第一次十字軍に比べて、愚鈍で見るものがない第二次十字軍。逆にイスラム側にゼンキ、ヌラディン、そしてサラディンという優秀な指導者が現れ形勢逆転。イスラムが呼ぶところのフランク人には人材不足が否めないが、そんな中、癩病で短い命と知りながら、前線に立ち続けたボードワン4世と、彼を支え続けて最後までイェルサレムの防御として戦ったバリアーノ・イベリンのカッコよさが際立っていた。こういう潔い悲劇のヒーローに、大衆は心打たれるんだよな。
    ちなみに英雄サラディンは、現在、差別をうけているクルド人だったが、塩野七生さんも今のイスラム教徒は、それを知っているのだろうかと疑問を投げか

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    2025年12月22日
  • チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷―塩野七生ルネサンス著作集3―

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    副題の通り、優雅さと冷酷さの両面をもつ、多面的でとても魅力的、蠱惑的な人だと感じた。法王の私生児という出自による足枷、縛りのようなものから逃れながら、自らの兵力を持つ難しさ。
    特に、フランス国王、マキャベリ、レオナルドダヴィンチとの関係性が、ヒリヒリするようで面白い。また、病にかかってから一気に転落していく様が、それまでの栄華の座に上り詰めるまでの半生からは、あまりに儚い。

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    2025年11月29日
  • ロードス島攻防記

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    聖ヨハネ騎士団をはじめとした宗教騎士団の歴史、聖地を追われた聖ヨハネ騎士団の新たな根拠地ロードス島の歴史、そしてロードスの住民を抱えながらのオスマン帝国との攻防戦がドラマチックに描かれている。
    聖地を追われても、海賊としてオスマン帝国に立ち向かう騎士団。そしてロードス島を失って新たに辿り着いたマルタ島での復讐戦。不屈の精神で戦い続ける、宗教騎士団としての誇りを感じた。

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    2025年11月24日
  • ギリシア人の物語3―都市国家ギリシアの終焉―(新潮文庫)

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    これまでの2冊に比べると本が薄い。覚えておくべき新出の人物もいないような気がする。歴史は発生して繁栄して衰退して滅亡してがoneセットである。長く続いた影響力のある国家ほど、盛衰がわかりやすいから、研究もしやすいだろうし。この3巻ははっきり言って辛いものがあった。英雄のいない時代の話。

    『十字軍物語』シリーズでは、次数が後になるほど目的も履き違えた尻すぼみの感に堪えないところがあったが、ギリシア世界は違う。これからアレクサンダー大王が出てくるのだ。アレクサンドロス三世とは、もう次巻読まずにいうけれど、華々しさの結晶だろう。もう今から楽しみでしょーがない。

    父王フィリッポスの築き上げてきたも

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    2025年11月24日
  • ロードス島攻防記

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    騎士団対トルコ軍、城壁対大砲の攻防が物語的に描かれていて歴史を追体験しているかのような感覚になる。
    当時の騎士・貴族事情やヨーロッパの世情も言及されていてわかりやすい。
    エピローグまで読むと、歴史の巡り合いはかくも面白いものだなあと思う。
    アントニオとオルシーニの同性愛も、当時の騎士たちの一例、物語のスパイスとして楽しみました。

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    2025年11月21日
  • コンスタンティノープルの陥落

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    それぞれの立場の要人たちの視点から描いたコンスタンティノープルの陥落。一つの大戦をここまでコンパクトに、かつ俯瞰的に描き切るのは見事。こんなふうに歴史を捉えられたら楽しいだろうな。
    ヴェネツィア海の都の物語を読んでいたので繋がる部分もあり面白かった。

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    2025年11月18日
  • レパントの海戦

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    地中海の戦さの三部作、完。今回は短期間での海戦でら前の二作とはまた趣かが違っていて面白かった。あとがきにもき記載があったが、塩野さんのヴェネツィアの民への愛情を強く感じました。自分は正直一作目が1番ワクワクしたけど、二作、三作目のロマンスもまた素敵でした。

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    2025年09月23日
  • ギリシア人の物語1―民主政のはじまり―(新潮文庫)

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    忘れもしない高校の倫理。何を学ぶのかもよくわからないまま、最初に必ず学ぶギリシア哲学の中には、政治体制の堕落した姿が提示されていた。民主政治の変わり果てた姿は"衆愚政治"と教科書にはあった。戦慄した。まさに今がそうではないか。歴史の中に既に答えがあるではないか。そう思ったのがもうかれこれ10年以上も前になる。今そこから何か変わったか?問いへの答えをここでは持たない。民主政を両手放しで受け入れるほど子供ではないし、独裁政を理想としたあの頃からは大人になっただろうか。

    初めて中学の図書室で塩野七生の『ローマ人の物語』を手に取ってからだいぶ経った。確か五賢帝くらいまでで読むのを

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    2025年09月12日
  • ロードス島攻防記

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    第一作目のコンスタンティノープルの陥落、ほどには強く印象に残らなかったけれど、どこか粋で清々しさして感じる良作。騎士団の気高い姿や、主要な登場人物たちが戦さの中で生き生きと描かれている様に、塩野さんらしい華やかで豊かな眼差しを感じて、あっという間に引き込まれて読み進めてしまいました。

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    2025年09月10日
  • 皇帝フリードリッヒ二世の生涯(下)(新潮文庫)

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    中世のヨーロッパに、こんなにも革新的な皇帝がいたという事を本書を読んで初めて知った。
    そしてこれは、如何にして次世代に受け継いでいくか、現代のカリスマ経営者以後の企業のありかたにも通ずる。
    しかしローマ法王の執念深さは、ある意味凄い。

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    2025年09月04日
  • 誰が国家を殺すのか 日本人へⅤ

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    『ローマ人の物語』など地中海世界の歴史を、人に焦点を当てながら長く重厚に書を起こしてこられた方の時事エッセイです。
    国を守るとはどういうことかを直言されていて、「寸鉄人を刺す」書だと感じました。

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    2025年08月10日
  • 男たちへ フツウの男をフツウでない男にするための54章

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    男たちにとって、かなり手厳しいエッセイ。偏見ばかりの快刀乱麻。私的なことも、嘘が書けないところは歴史作家の性か。

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    2025年07月30日
  • ローマは一日にして成らず──ローマ人の物語[電子版]I

    匿名

    購入済み

    本作品が歴史書かどうかは議論されるところだが、あとがきを読むと塩野氏自身、いわゆる歴史学のアプローチには疑問を持っていたことがうかがえる。それに飽き足らず、独特の評論を挟んだ文になっているのだろうと感じた。

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    2025年07月26日