塩野七生のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ塩野七海のライフワークとも言える15年をかけたローマ人の物語のうちの12巻が本作「迷走する帝国」になる。取り上げるのは、歴史的には3世紀の危機と呼ばれる時代で、軍人皇帝が次々と皇帝になっては退場していく時代を描く。
教科書レベルの話だと、ローマ帝国はゲルマン民族の大移動というか、北からのゲルマン民族の侵入によって崩壊したとされているが、本作を読むと、少なくともその侵入は3世紀から行われていたことがわかる。
・・・というか、このシリーズの愛読者であれば、ゲルマ民族の侵入というのは、ローマ帝国にとっては切り離せない問題だったことを知っている。
とはいえ本作に書かれているように、蛮族の侵入が大き -
Posted by ブクログ
ネタバレ塩野七海のライフワークとも言える15年をかけたローマ人の物語のうちの11巻が本作「終わりの始まり」になる。取り上げるのは、五賢帝最後の皇帝であるマルクス・アウレリウスから息子のコンモドゥスそして、内乱を経ての軍人皇帝セプティミウス・セウェルスまでだ。
本作における作者の問題意識はかなり明確で、5賢帝の後に訪れるローマ帝国の衰退は、実はマルクス・アウレリウスの時代に始まったのではないかというものだ。
彼女の描く『ローマ人の物語』は、経営者層をはじめとして、いわゆるおっさんたちに大ヒットをしたことでよく知られている。一方で、学会からは歴史の描写が不適切であるとか、勉強が不十分であるといった批判が -
Posted by ブクログ
ネタバレ1453年、オスマン帝国の大王といわれたマホメッド2世が、ローマ帝国の一つのビザンツ帝国を陥落させる話。孫にセリム、その次がスレイマン大帝で、シナンの時代である。
はあーーー面白かった。2週目したい。ちょうどトルコに行ったばかりで、行きの飛行機でも途中まで読んでいて、これがあの城壁かあなどしみじみしたし、行ったからイメージが湧く上で読むのも面白かった。
滅ぼされる側にも正義があって、正義のために死んだのだ。そして死ぬ前に、喜びもあったし、人間臭いドラマもあったとわかった。イタリアが意外と絡んでいて知らなかったけど面白いなあと思った。ギリシャ人が、東ローマ帝国の末裔をしていて、もう弱体化してる