塩野七生のレビュー一覧

  • サイレント・マイノリティ

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    この本で初めてマイノリティって言葉を知りました。そんな状態なので読み終えてどう消化しようかと考えると私の手には余ってるのが正直なところなんですが、それでもおもしろい。文章での見せ方がうまいんですよ。プロのお仕事に触れた気分になれる読後感のいい1冊です。

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    2009年10月04日
  • サロメの乳母の話

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    歴史は必ずしも事実とは限らず、後世の人がどのように受け取るかによって左右されるものだろう。学校で教えられる歴史は、歴史はただひととおりの道でしかないような印象を与えがちだが、史実をもとに、どのように考えるか、ということが歴史の本当の面白さなのだろうと思う。『サロメの乳母の話』は言うなれば、西洋史で誰もが知っている人物の意外な素顔をその人物に近しい人の口に語らせた外伝的な物語の数々だ。

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    2009年10月04日
  • 人びとのかたち

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    有名な映画俳優をピックアップし、「人として、こうあるべき」と語っている。塩野七海さんの視点が非常に奥行きがあり面白い。

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    2009年10月04日
  • 悪名高き皇帝たち──ローマ人の物語[電子版]VII

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    高くて面白いのでもったいなくてちょっとずつ読んでる途中です。『悪名』高き皇帝はとても魅力的だ。でも、ユリウス・カエサルの足元にも及ばない。当時のローマ市民もそう思ったのかなあ。

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    2009年10月04日
  • イタリア遺聞

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    1970年代に書かれた文章だというのに少しも古さを感じさせないのは彼女の力。レオナルドに愛、とは知らなかった。やはりイタリアと言えば塩野七生。今時の若い著者が霞むな〜

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    2009年11月18日
  • サイレント・マイノリティ

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    塩野七生氏の大好きなエッセイ。氏の年代の人たちについて焦点を当てて書いてあるものもあるが、実は私たちの世代にもとても共通するところがあるんじゃないかと思ってる。忘れた頃に読み直すと背中がしゃんとする一冊。

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    2009年10月04日
  • 海の都の物語 ヴェネツィア共和国の一千年(上)―塩野七生ルネサンス著作集4―

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    (手持ち)
    ほとんど全著作をもっている塩野さんの本のなかでこの本はアメリカに持ってきました。交商国家だったヴェネツィアの歴史と日本が比べられることが多く、「元気がない」と言われて久しい日本を外から見ている間にもう一度考えて見たかったのです。
    ヴェネツィアは最後に文化的に爛熟し、ナポレオンの攻撃でその栄華に幕を引きました。日本が最近サブカルチャーで「文化大国」となりつつあるのがその予兆だとしたら。。。方や数世紀の栄華、方や数十年の繁栄。
    だから、日本がんばろう、と思うのです。

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    2009年10月04日
  • 人びとのかたち

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    映画好きなので、塩野さんの映画話が讀めるこのエッセイはとても楽しく嬉しい。映画評ではないです。映画から、人間や社会、世界、くらしのことに話が広がって、なんというか、カフェで、教養のあるすてきな大人の女性と楽しくお話をしているような。エスプリに富んだすてきエッセイで、愛讀しています。

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    2009年10月14日
  • 皇帝フリードリッヒ二世の生涯(上)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    恥ずかしながら、皇帝フリードリッヒ2世という人をこの本を読んで初めて知った。

    法王vs皇帝
    最初の法王、皇帝を御すべく送り込んだ正妻もお目付け役も、結局フリードリッヒの味方になってしまっていたのは皮肉。

    子育て
    意外なことに、彼のような人でも一人目の育児は思い通りにはいかなかった。況や我々庶民に於いてをや、である。


    ところで、他の作品を読んだときにはあまり感じなかったのだが。本作では筆者の文章のクセというか同じような言い回しがちょいちょい出てきて、少し鼻につく。
    「〜ならば・・だった」とか「〜笑ってしまう」、特に必要のない「〜のである」など。

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    2026年07月12日
  • ロードス島攻防記

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    トルコ帝国のスレイマン1世がコンスタンティノープルを陥落させた後、ロードス島を攻防する話。駆け引きが面白い。アントニオ、オルシーニ、聖テンプル騎士団、ベネチア共和国、スルタン、十字軍、ムスタファパシャ、イエニチェリ軍団、マルチネンゴ、リラダン、これから地中海をどう攻めるか興味深い。

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    2026年07月05日
  • コンスタンティノープルの陥落

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    東ローマ帝国の首都として栄えたコンスタンティノープルがオスマントルコのマホメット2世、カリルバシャに滅ぼされる話。実にスリリングだ。海を舞台にローマのジェノバ、ベネチア、クレタ、アドリアーノポリをめぐって戦いが繰り返される。ビザンティン帝国、マケドニア、スルタン、ムラード、金角湾、マルモラ海、トレビザン、1453陥落、キリスト教とイスラム教、アドリアーノポリ、イェニチェリ軍団、中世の歴史はとても興味深い。

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    2026年07月05日
  • チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷―塩野七生ルネサンス著作集3―

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    まさにイタリア版織田信長である。そして塩野が理想の男性としてこのタイトルに込められた優雅という言葉でよくわかる。レオナルド・ダ・ビンチ、マキャベリの君主論はまさにチェーザレのことだとよくわかった。意思の強さもよく伝わった。

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    2026年07月05日
  • レパントの海戦

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    前作より面白い、文体は相変わらずあまり読ませるものではありませんが、おそらくはヴェネツィア偏愛感がより増しているからかと。
    やっぱり作家の想いは作品に満ちるものかと、その熱量に読者は感化される訳でして。地中海世界を知った気になれますものなぁ。

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    2026年06月20日
  • 十字軍物語 第四巻―十字軍の黄昏―(新潮文庫)

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    十字軍の始まりから終わりまで。
    十字軍の概要は知っていたが、それぞれの十字軍がどういった経緯で発足したのか、戦いの中心人物やイスラム側の事情などのディテールを知ることができた。

    個人的には第一次が好きだった。リチャード1世で有名な第三次は知っていたが、第一次のボエモンドや司教アデマール、タンクレディなどイェルサレム奪還を成し遂げた人たちのことは知らず裏側を知れた感じがして新鮮だったから。詳細を見ていくと人物もそうだがイスラム側・キリスト側の事情や現地での人々の戦い以外の交流を知ることができ、歴史の教科書に書かれているような単純な出来事ではなかったんだと痛感する。何事もそうだがディテールまで見

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    2026年06月17日
  • コンスタンティノープルの陥落

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    何百年前も現在も人間って変わらないなぁ。とにかく自分の領土を拡大していく、気に入らない、従わない者はなで斬っていく。そして後世に渡って延々と嫌われる。この繰り返しですが、それが性ってやつなんでしょうか。
    ここから現在の教訓をと言われても、現下の状況を鑑みるにお手上げ感あり。均衡を保つってことは余程力量ある、教養ある指導者でないと不可能であり、そういった人物の持続的輩出が社会の重要な仕事といったところでしょうかねぇ。

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    2026年05月27日
  • 絵で見る十字軍物語

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    ネタバレ

    塩野氏による十字軍解説本。
    絵や地図と共にサラッと流れを説明されるので、入門書としては理想的かも。

    十字軍は「長年続いた宗教戦争」くらいの認識だったんだけど、そのおどろおどろしさがギュスターヴ・ドレの挿絵によって克明に描かれているね。
    宗教に明るくない現代の感覚からすると、死後が約束されるという理由だけで戦争に参加する意義は全く分からないけど、まぁ日本も一向宗とかいたしな……。

    テンプル騎士団とかリチャード1世とか知ってる名前がちょくちょく出てきて興奮でした。いやー、ここらへんはもう少し詳しく勉強すべきだなぁ。

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    2026年05月05日
  • コンスタンティノープルの陥落

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    1000年超続いたビザンチン帝国(東ローマ帝国)の最期の戦いが、その前の駆け引きや、その後の登場人物まで含めて描かれています。今の国々の歴史思い浮かべると1000年てかなり長いとあらためて思います。生き残った方々の記録、日記等を元に書かれているので、感情移入もしやすく、また、た戦争でつきものの、たられば、も随所で浮かんできます。ヴェネチア、セルビア、アルバニア、ギリシャ・・。少し違っていれば、どんな現状になっていたのか、、、。はたまた変わらないのか。良著です。

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    2026年04月15日
  • チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷―塩野七生ルネサンス著作集3―

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    チェーザレかっこいい!1500年前後ってことは、織田信長より半世紀ぐらい先輩か。

    地続きのヨーロッパ、イタリアの外には強国フランススペイン神聖ローマ帝国。列強の勢力争いに煽られ巻き込まれながら、ローマ法王の御旗をかかげて武力による実効支配を強めたりと、めっちゃ戦国時代。
    領主、僭主はどいつもこいつも信用できず現金主義だし、敵と味方がすぐ入れ替わったり影響及ぼしあったり陰謀が入り混じったりしてカオス。
    日本で言うなら国盗り物語のようでおもろい。

    イタリアの歴史をあまり知らない状態で読んだため、地名と人名がまあ入り混じって大変だったが、地図とにらめっこしながらロマーニャの小さな街を次々攻略して

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    2026年03月26日
  • コンスタンティノープルの陥落

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    タイトルの通り、コンスタンティノープル(現イスタンブール)の陥落をとてもわかりやすく詳細に書かれている良書の作品。

    1000年以上続いた東ローマ帝国の滅亡で地中海は西洋からトルコが支配もあるが大砲を大胆に使用する事で戦争のやり方、城壁の作り方などあらゆる物が大きく動いた時代の転換期であった。

    陥落したのは15世紀だが14世紀にも周りの都市が次々と陥落して危機的状況があった。そのトルコ軍の勢いを消しとめた軍勢が東からのモンゴル軍だったという事で上には上があると感心した。

    本書はコンスタンティノープル攻撃前の両者の駆け引きも書かれており、圧倒的軍事力の差の中での話し合いは無意味であるという教

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    2026年02月27日
  • ギリシア人の物語4―新しき力―(新潮文庫)

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    知ってはいるが点でしかなかった事象が線で繋がった。歴史の面白さはそこにあると言える。現代社会の根幹となるもののほとんどがギリシャによって生み出された。そんな偉大な社会がなぜ永続させられなかったのか、考える意味はあると思う。

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    2026年02月18日