塩野七生のレビュー一覧

  • ローマ亡き後の地中海世界(上)

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    ローマ帝国の崩壊後の混沌とした地中海沿岸世界(ここでは主にイタリア)と、北アフリカに勢力を伸ばしたイスラム教との関係を軸に中世前半のキリスト教とイスラム教の関係を明らかにしてゆく。
    上巻は西ローマ帝国崩壊後に未だに東ローマ帝国支配下にあった南イタリアとシチリアに、北アフリカのサラセン人がイスラム教の聖戦という名目で海賊行為を拡大して言った様子が描かれる。海賊といっても、金品略奪だけでなく、殺戮と住民の拉致を行い、拉致したキリスト教徒を北アフリカの海賊立国都市で奴隷として使っていたことや、それを首長(アミール)が容認していて国家としての事業であったこと、それに対して、領地を守るべきビザンチン帝国

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    2013年10月07日
  • ルネサンスとは何であったのか―塩野七生ルネサンス著作集1―

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    ルネサンスとは、ローマカトリック教会の呪縛からの解放、精神運動!聖フランチェスコやフリードリヒ2世から始まるルネサンス論、必見です!

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    2013年10月03日
  • 海の都の物語 ヴェネツィア共和国の一千年(上)―塩野七生ルネサンス著作集4―

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    ネタバレ

    ヴェネツィアを旅してみて、なぜこのような住むのに不便な地を選び、そこに都市を築いたのかということが不思議でした。ヴェネツィアの過去の栄光を見ただけに特にそれを感じたものです。その謎から本は始まります。1500年前のヴェネツィア建設。その立地故にむしろ、海の都(水の都ではなく!)として発展せざるを得なかった歴史は日本、英国などが貿易立国を目指さざるを得なかった背景と同じであり、面白いですね。後半はライバル・ジェノヴァとの死闘120年。ジェノヴァとの国民性の違いを通しても、ヴェネツィアがいかに独裁制を廃し、民主主義を貫こうとしていたか、またローマ法王からも自主独立を実現し、ビザンチン、イスラム文化

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    2013年08月24日
  • 日本人へ リーダー篇

    購入済み

    これは原則の話

    小泉首相の時代のエッセイを10年後に読むことになります 自民党が下野し民主党が崩壊しまた自民党が勢いを取り戻す時代にもヒントになることが多く書かれています 国際関係がきな臭い今だからこそ歴史という人類の知恵に触れるのは有意義ではないでしょうか?

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    2013年08月15日
  • 絵で見る十字軍物語

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    ネタバレ

    塩野七生の十字軍シリーズの序章。
    19世紀の歴史作家フランソワ・ミショーの文章に、版画家ギュスターヴ・ドレが描いた十字軍の挿絵を集めた版画集。
    ただし本書の解説文はミショーではなく、塩野七生。
    塩野七生が『ローマ人の物語』シリーズ、次いで『ローマ亡き後の地中海世界』に次いで描く『十字軍物語』シリーズの序章。
    そのため序文には、作者による『十字軍物語』全体の構成が説明されています。
    これまでにも『神曲』や『失楽園』の挿絵を描いてきたドレの版画により、十字軍の戦いが視覚的にも楽しめるうえ、物語全体のあらすじが判ります。
    十字軍の歴史を学ぶうえで、最良の入門書でしょう。

    ニン、トン♪

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    2014年01月18日
  • ユリウス・カエサル ルビコン以前──ローマ人の物語[電子版]IV

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    ローマの英雄、ユリウス・カエサルを知るには最適の本だと思います。世界史ではローマ史の一登場人物としてのみ学びましたが、この本を読んでカエサルがこんなにも偉大で有能で魅力的なリーダーであったことを知りました。
    今後、理想とするリーダー像は誰かと聞かれたら、迷わず「ユリウス・カエサル」と答えることでしょう。ルビコン以後の彼の活躍が楽しみです。

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    2013年04月07日
  • レパントの海戦

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    1571年、スペイン王フェリペ2世率いる西欧連合艦隊は、無敵のオスマン帝国を破り、地中海世界制覇への野望を阻止した。無敵のトルコ神話を打ち破ったことで、西側諸国の精神的重要性は圧倒的であった。逆にトルコは地中海支配の喪失と陸の支配に動揺をもたらした。この戦いを契機に文明の交代期が起こり始め、海洋国家ヴェネツィアにも、歴史の主要舞台だった地中海にも、落日の陽が差し始める。本書は、文明の後退期に生きた男たちを壮大に描いた3部作の完結編である。

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    2013年02月12日
  • イタリアからの手紙

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    イタリアがすごく魅力的な土地であると、感じさせられた。なにより筆者のイタリアでの生活する姿が素晴らしい!色々なものに触れ色々なことを考え、とても密度の濃い、良い人生を送っているのだなあと思った。筆者の人間性にも魅力を感じさせられる本でした。

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    2013年01月26日
  • ルネサンスとは何であったのか―塩野七生ルネサンス著作集1―

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    ネタバレ

     塩野七生先生のルネサンスについて描かれている一冊。塩野先生の作品では珍しく(?)対話形式で書かれている。対話形式なので、言葉遣いなど柔らかくわかりやすく描かれている。が、対話形式のせいで、塩野先生作品の特徴である小説なのか歴史書なのかよくわからない、あの文章が読めないことがとっても残念。

     ただ、ルネサンスについて勉強したい人にはお勧め。裏表紙にも書かれている通り、素晴らしい入門書だと思った。巻末についている人々の略歴がおもしろかった。解説も、対話形式になっており、こったかたちとなっていた。

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    2013年01月19日
  • 神の代理人―塩野七生ルネサンス著作集6―

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    ネタバレ

    【ピオ2世】知識が多くあるせいで、教会の権威復活を思い、過去の栄光であった十字軍を提唱してしまう。そこに、教皇になってしまったことへの悲しさが表れていた。また、十字軍も最初の方しか成功していなかったから、この年数がたってからの十字軍の提唱は受け入れがたいものだったのだろうと思った。

    【アレッサンドロ6世】サヴォナローラとの手紙での対決は面白く読めた。私としては、アレッサンドロ6世の方に正義があるように読めた。というのも、サヴォナローラは、最初の方は民衆のためにやっていたのであろうが、その民衆の熱狂的な支援を得続けるために、過激で、熱狂的な改革を提唱せざるを得なかったのであろう。その点では、ア

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    2012年12月29日
  • 男の肖像

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    歴史上の人物14名を独自の視点で評価していく。著者がローマ世界、中世ヨーロッパを書いてきたからこそ、その視点に思わず唸る。特に織田信長の比叡山焼き討ちに対する評価はさすがだと思う。他に北条時宗、千利休、西郷隆盛に対する視点も印象深い。

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    2012年12月21日
  • サイレント・マイノリティ

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    ネタバレ

     塩野七生先生のエッセイ集がところどころに入っている短編集。前の作品についての言及や、今日の日本についてや主義・主張について、一言述べているような章もあり、読み応えがあった。とくに面白かったのは、以下の3つ。

     昔から争いの絶えないイェルサレムの問題だが、解決を図ろうとしていたトップが妥協した、という事実やその協定がしごく普通かつまともなものがなされていたものというのが面白い事実だった。ただ、その協定も、教皇や他の君主によって破棄されてしまったのは、とっても残念な結果である。

     また、歴史を研究するのと、歴史を描くというものの違いを書いている節も、すごくためになり、面白かった。歴史が、それ

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    2012年12月22日
  • ユリウス・カエサル ルビコン以前──ローマ人の物語[電子版]IV

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    いよいよカエサルの登場である。

    名前を知らない人はいないくらい有名であるが、実際、どんな性格でどのような戦略を立て、どのような政治を行ったのか、私はまったくしらなかった。
    この第四巻は、カエサルの幼年期からガリア戦役までが詳細に描かれている。

    なんといっても驚かされるのがガリア戦記である。

    カエサルの戦術が見事に描かれている。これが紀元前1世紀の者の著作とは・・・

    そしてガリア戦役での彼の戦術も、ただ突進するだけのものとは全く異なり、相手の心理、行動をよく見極めての戦術であり、読み進めていてもドキドキしてしまう。

    ライン河に橋を架けたという史実も、私の想像を超えていた。

    現代でもそ

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    2012年11月20日
  • マキアヴェッリ語録

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    マキアヴェッリの語録を抜粋して、ヨーロッパ史に詳しくなくても理解しやすく編集してある。歴史を理解することで、さらに理解が深まる。これから先、時々読み直したい。

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    2012年09月26日
  • レパントの海戦

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    塩野七生さんの代表作を久しぶりに読みました。もう20年前の著作。地中海のキプロス島を巡る領土問題ですが、いつの世の中も領土問題の解決は難しいんだなあと、妙に切実な気分になりました。

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    2012年09月12日
  • ルネサンスの女たち―塩野七生ルネサンス著作集2―

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    『ローマ人の物語』で古代ローマを描き切った塩野七生さんのデビュー作、
    後書に1969年とありますからもう40年以上も昔の一冊ですが、決して古臭さはありません。

    "デビュー作にはすべてがつまっている"とはよく言ったもので、
    史料に溺れることなく、人の営みとそこから出てくる"歴史"を魅力的に描き出しています。

    - 女を書くことは、結果として歴史の真実に迫ることになる。

     イザベッラ・デステ:夢もなく、怖れもなく
     ルクレツィア・ボルジア:皇帝か、無か
     カテリーナ・スフォルツァ:イタリアの女傑
     カテリーナ・コルネール:まずはヴェネツィア人、その次に

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    2024年06月28日
  • 日本人へ 国家と歴史篇

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    前作である同タイトル「リーダー編」と同様、なるほどと思えるところはたくさんあったけど同じく要約できないので、特に気になったポイントを羅列。これほど横着した書評もないもんだ。

    「(靖国神社参拝や戦争に関する展示をそれぞれの視点から見ていくことで)これをつづけていると、人間への見方が暖かくなる。ムキになるのも人間の特色の一つなのだと考えるようになる。そして、言うまでもないことだが、双方でちがう言い分を聴いて比較する作業に慣れてくると、それらの合い間に自然に浮かび上がってくる真相も見えてくるようになるから面白い」
    「史料は整理しないんです。仕事のほうを整理しちゃったので」
    「選挙で選ばれたわけでも

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    2012年09月10日
  • 日本人へ リーダー篇

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    芯が一本通ってる人の論って、やっぱり読みやすい。あんまり丸々書き写すのもマズいとは思いつつ、このレベルの本を要約できる能もないので、背景が分からないと真意が伝わらないかもしれないとは思いつつ、琴線に触れたところを抜き書きしてみます。少しでも気になるところがあったら、手に取る価値はある。

    「意思を持続させるに必要なエネルギーの中で、最も燃料効率の高いのが私利私欲」
    「日本人も外国人と同じ言行をすべきだと言っているのではない。相手がどう考えどう出てくるかを知って勝負に臨むのは、ゲームに参加したければ最低限の条件であると言いたいだけ」
    「危機の時代は、指導者が頻繁に変わる。首をすげ代えれば、危機も

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    2012年09月10日
  • 終わりの始まり──ローマ人の物語[電子版]XI

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    五賢帝時代の掉尾を飾り哲人皇帝としても名高いマルクス・アウレリウス。後世の評価も高い彼の時代に、既に衰亡への萌芽は見えていた――従来の史観を覆す新たな「ローマ帝国衰亡史」が今始まる。

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    2012年09月10日
  • 賢帝の世紀──ローマ人の物語[電子版]IX

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    紀元二世紀初頭、ダキアとメソポタミアを併呑して帝国の版図を最大にした初の属州出身皇帝トライアヌス、帝国をくまなく視察巡行し、統治システムの再構築に励んだハドリアヌス、穏やかな人柄ながら見事な政治を行なったアントニヌス・ピウス。世にいう五賢帝のなかでも傑出した三者の人物像を浮き彫りにした、極め付きの指導者論。

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    2012年09月10日