塩野七生のレビュー一覧
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ローマの盛隆と衰退を書いた塩野七生の本。
11巻『終わりの始まり』を読んで、衰退は国ではなく人から始まっていくと感じた。
国が最盛期の安定している頃は、戦争に行くのに観光しながら長時間掛けて向かっても問題にならなかったりもしたけれど、逆にそれにより人は衰退しても国を存続できるシステムが稼動できたという経験によって、錯覚を起こし、問題に気づきにくくなるんだろうと思う。
でも2代目で会社が潰れるなど、学べる事・気をつける事などの気づける事は身近に沢山あると思う。
先人が残した書物があり海外のものも翻訳されて沢山学べるようにはなったが、命が脅かされる事が非常識となった安定的な今は、学ぶ必要がな -
Posted by ブクログ
11世紀半ば、聖地エレサレムをイスラム教徒の手から取り返そうと
ヨーロッパのキリスト教徒たちが行軍を開始した。
これが、有名な『十字軍』である。
キリスト教もイスラム教も、
自分たちの信じる神以外の神は認めないとする共通点があった。
だからこれは、お互いの神を旗印に掲げた、宗教戦争だったのだ。
「神がそれをのぞんでおられる」という言葉をかわきりに、主に民衆が集結した「第一次十字軍」が始まり、武装した騎士団を中心とした第2次、第3次、第4次と何年かごとに、十字軍の遠征は続く。その間の数多いエピソードや英雄伝、文化の交流など、十字軍の果たした役割は大きいようだ。
また、宗教に没頭する人々のエネ -
Posted by ブクログ
食わず嫌いの塩野七生でしたが、この作品は最高!
ローマの500年にわたる歴史を、こんなにリズムよくしかもユーモラスな文体で書ききるとは!
恐れ入りました!
知識の量も常人ではなく、エピソードも満点。
とにかく情報量が多いので、一回読んだだけではとてもじゃないが咀嚼できない!
手元に置いて、ことあるごとに開いて目を通したい一冊!
名将ピュロスとローマの戦い面白かったな。
文学的であり、理知的で、サービス精神旺盛!
キリスト教の考え方や、近代啓蒙主義的な思想を背負っていないところが、非常に好感がもてる!
古代ローマの時代性を的確に捉えようとする、澄んだ眼差しが非常に素晴らしく、歴史を書く方は、斯く -
Posted by ブクログ
現代では約2,000年前のローマ人を『インフラの父』と呼んだりするらしい。
そしてこの巻では、色んな本の中では地味であまり出てこない、『全ての道はローマに通ずる』の語源とも言える、『街道の建設』『上下水道の建設』などの生活のインフラについてのみ、書かれた本。
はじめ書きには、著者が自ら読みづらい本。しかし、どこにもない著者著しての挑戦の本でもあるということ。
現在でも道や水の確保が難しい地域がある中で、約2000年前に何も無い状態からこれを作り整備したのはとても凄いと思います。
これに近い方法を行なったのは、織田信長で楽市楽座や道を大きく広げた所が似ています。
まず『街道』には、戦略上 -
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「なぜリスクをとるリーダーが出ないのか―危機の時代こそ歴史と向き合え!」この台詞をテレビに映っている政治家にぜひとも言いたい。
この本を最初に読んだのは「日本人へ 国家と歴史編」とあわせて読んでいたような気がします。最近、この人の書いた大作、『ローマ人の物語』を読んでみようと思っています。しかし、あの量の多さが僕に二の足を踏ませている、というのもまた事実でございます。ここに書かれているのは「リーダー論」としての時事評なんですけれど、ぜひとも喧々諤々と不毛な政治闘争を繰り広げている日本の政治家センセイの方すべてに読んでいただきたいと、大マジメに思っております。
彼女の時事評はローマの歴史を -
Posted by ブクログ
文庫本を購入し休日に一気に読破しました!!。
この本はローマ時代の「五賢帝」のうちトライアヌス、
ハドリアヌス、アントニウス・ピウスの3人を取り上げています。
これらの皇帝時代がもっともローマ帝国が繁栄していた
そうです。是非、興味のある方はお読みください。
またこの塩野さんの本からするとアメリカはハリウッド映画でローマ帝国を批判するが国の制度はそっくりですね。
□中央政府と州(ローマとその他の属州の関係)
□大統領と議会(皇帝と元老院)
□だれでもアメリカ人になり権利が保障される
などなど。アメリカの国旗はローマ帝国にならって
鷹ですしね。
組織とは、仕事とは