塩野七生のレビュー一覧
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第5巻は紀元前49年「ルビコン」からカエサルの勝利、カエサル暗殺、アントニュウスとクレオパトラ、オクタヴィアヌスの勝利、紀元前30年帝政ローマのスタートまで。
たった19年間だがめまぐるしい展開でローマ世界が動く、歴史が動くときは、一気に世の中が変わるのだろう。
西洋の歴史は、帝政から共和制へ進んだとばっかり思っていたら、ローマは王政から共和制、帝政へと進んでいる、共和制が正義ではない。
多神教のローマがなぜキリスト教を国教とするのか、興味は尽きない。
「カエサル・・・何ものにもまして私が自分自身に課しているのは、自らの考えに忠実に生きることである。だから他の人も、そうあって当然と思ってい -
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第4巻はいよいよカエサルの登場。
紀元前100年の誕生から、紀元前49年ルビコン川を渡る「賽は投げられた!」まで。
「生涯を通じて彼を特徴づけたことの一つは、絶望的な状態になっても機嫌の良さを失わなかった点であった。幼児に母の愛情に恵まれて育てば、人は自然に、自信に裏打ちされたバランス感覚も会得する。」
「スッラ・・・人は仕事ができるだけでは、できる、と認めはしても心酔まではしない。言動が常に明快であることが、信頼心をよび起すのである。世間の評判を気にしない男であった」
「アテネと並んで、当時の最高学府の名が高かった、ロードス島(バラの花咲く島という意味で名づけられた)に進学」
「ローマ人は -
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第3巻は、紀元前146年カルタゴ滅亡から、紀元前60年ポンペイウスによるオリエント制圧完成、地中海をめぐる全地域がローマの覇権下に入るまで。
シリア・エルサレムがこの時期ローマの属州となり、ユダヤ・キリストの世界と結びついていく。
「いかなる超大国といえども、長期にわたって安泰であり続けることはできない。国外には敵をもたなくなっても、国内に敵をもつようになる」
「多くの普通人は、自らの尊厳を、仕事をすることで維持していく。ゆえに、人間が人間らしく生きていくために必要な自分自身に対しての誇りは、福祉では絶対に回復できない」
「無知な大衆とは、政治上の目的でなされることでも、私利私欲に駆られての -
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「ローマ人の物語」も、とうとうこの15巻で完結。第一巻の発行が92年(だったと思う)ので、だいたい15年かけて完結に至ったということになる。私自身が読み始めたのは、文庫化されてからのことなので、それほど前のことではないが、ここ何年かは、決まって年末に発行されるこの本を買い、年末年始に読むということを続けてきた。とにかく面白くて、読みごたえがあり、自分自身の生涯ベスト10に必ずはいる本だ。ローマ帝国の誕生から滅亡までを、物語風に記録し、著者自身の考えをあらわした本。歴史本というと、事実(のみ)を記述した無味乾燥なものか、あるいは、歴史上の特定の人物や出来事に焦点をあてたフィクション等が多いが、こ