塩野七生のレビュー一覧

  • すべての道はローマに通ず──ローマ人の物語[電子版]X

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    第10巻はハードなインフラ(街道・橋・水道)とソフトなインフラ(医療・教育)、各地の遺跡の写真と地図など。
    「賢者は歴史に学び愚者は経験に学ぶ、歴史は知識だがそれに血を通わせるのは経験」
    「パレスチナ・コソボ・マケドニア・・・民族間の紛争の解決は、民族自決を唱えてしまった現代、ますます遠くなりつつあるのかもしれない」
    「神頼み、人間誰でも身体の具合が悪くなると不安になるもので、頼れるものがあれば何にでも頼りたいという心境になる」
    「神頼みだからといって非科学的と断定できない。休暇・体力面でのふるい・粗食による清浄化・温泉・同病相憐れむの環境」
    「人間とは無意識にしても、意外と利己的な存在である、不幸に絶望していた人でも、右にも左にも病人がいる環境の中では、軽症であることだけでも幸せに思えてきて、力がわいてきたりする」
    「キリスト教帝国・・・あるひとつの考え方で社会は統一されるべきと考える人々が権力を手中にするや考え実行するのは、教育と福祉を自分たちの考えに沿って組織しなおすこと」
    「人間の生活にとって最も重要なことは、古今東西ひとつの例外もなく、安全保障なのであった。現代でも、戦乱の続く地帯に住む人々の苦しみを見れば、このことを納得できる。ローマ史を書くことは軍事史を書くことにならざるをえない」」

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    2009年10月07日
  • 賢帝の世紀──ローマ人の物語[電子版]IX

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    紀元98年13代皇帝トライアヌスから、161年15代皇帝アントニニヌスの死まで。
    「女とは、同姓の美貌や富には羨望や嫉妬を感じても、教養や頭のよさには、羨望もしなければ嫉妬も感じないものなのだ」
    「隣り合って住む民族同士は、仲が悪いのが常である。仲が良かったとすればそのほうが異常」
    「人間は飢える心配がなければ穏健化する、過激化は絶望の産物である」
    「財政が破綻状態にあって利益を得るのは少数でしかなく、その他多数は被害者になる、そうなると社会は不安定化する」
    「分離が固定しない限りの格差ならば、あったほうが社会の安定に寄与する場合も少なくない」
    「ニュースとは珍しくて目だったからニュースになるので、通常になされることはニュースにならない」
    「女が男の心を引きつけておくための最善の策は、そばに居つづけることではない。かえってそばから離れることである。しかも、追うことも不可能なところに永久に去ってしますことだ」
    「ユダヤ・・過激が勢いを持ち始めると穏健は影をひそめる」
    「ユダヤ教徒は、自分たちと同じ生き方をしない他者すべてに対して、表面には現れない時でも常に、激しい憎悪をいだいている」
    「選民思想のユダヤ教徒には布教活動はない」
    「ユダヤ人に対する配慮の数々、イエスキリストを処刑、救世主を名乗るユダヤの若者の死を強く望んだのが、エルサレムを牛耳りユダヤ社会に強大な影響力を持っていた、祭司階級であった」
    「ローマに対して先鋭化する一方であったユダヤの過激派から決別したのが、当時のキリスト教徒であった」
    「人格円満な人が、大改革の推進者になる例はない」

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    2009年10月07日
  • 危機と克服──ローマ人の物語[電子版]VIII

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    第8巻は紀元68年、第6代皇帝ガルバから、紀元96年第12代皇帝ネルヴァの死まで。29年間に7人の皇帝が続く、内乱と混乱の日々、ヴェスヴィィオ火山の噴火によるポンペイの埋没もこの時期。
    「まず持って人間には、自らが生きた時代の危機を、他のどの時代の危機よりも厳しいと感じてまう性向がある」
    「政体が何であるかには関係なく統治者と被統治者の二分離は存続せざるを得ないのが現実」
    「平凡な資質の持ち主は、本能的に、自分より優れた資質の持ち主を避ける」
    「独裁体制の国家では、その国の持つ軍事力の真の存在理由は、国内の反対派を押さえることにあって、国外の敵から国民を守ることにはない」
    「人間が人間を裏切るのは、恐怖よりも軽蔑によってである」
    「戦闘という人類がどうしても超越できない悪が持つ唯一の利点は、それに訴えることで、これまで解決できないでいた問題を一挙に解決できる点にある。リーダーの第一条件は、自軍の兵士たちをコントロールする力量」
    「自由と独立の二語・・・他者を支配下におくことを考えた民族で、この二語を旗印にかかげなかった民族は皆無である」
    「他民族に長く支配された歴史を持つ民族は、精神の柔軟性が失われてかたくなになる。また、何に対してであろうと過敏に反応しやすい。そして、過酷な現実を生き抜く必要からも夢に頼る。ユダヤ教では救世主待望がそれに当たった」
    「多神教の民族では、政治と宗教は分かれているのに反し、一神教の民族では、宗教が積極的に政治に介入してくる神権政体にならざるをいない」
    「ユダヤ戦記(山本書店)・・・史書の傑作」
    「ユダヤ戦役・・・純粋を至上の生き方と信ずる人にとって、不純ほど唾棄すべきものはない、純粋であればあるほど、少しの不純も許せなくなる」
    「人間であることの宿命は、何かを成せば成したで、それによって起こる新しい問題に直面せざるをえない」
    「トライアヌス・・・運命とは何が機縁で変わるか分からない、人間の運不運を幸運の女神に気まぐれの結果にしたがる人の気持ちもわからないではない」
    「人間とはなぜか貴種には甘く、高貴な生まれでも育ちでもない人物が強権を振るおうものなら、ヒステリックなほどに反撥する傾向が強い」
    「人間にとっての最上の幸運とは、自分のためにやったことが自分の属する共同体のためになること、私益と公益が合致すること」

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    2009年10月07日
  • 悪名高き皇帝たち──ローマ人の物語[電子版]VII

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    第7巻は紀元14年、第2代皇帝ティベリウスの即位から、紀元68年第5代皇帝ネロの自死まで。
    「追従かそれを言われた人を不快にするのは、そのようなばかげたことを言われてイイ気になる程度の人と値踏みされた事が不快なのである」
    「人事権を手中にしているのは権力を手中にしているのと同じだが、その施行となると簡単ではない。当事者に加えて周辺も納得させねばならない」
    「外交は平和裡の解決ではない、軍事力を使って脅した後こそがもっとも有力な外交であると歴史が証明している。人間とは、理で目を覚ます場合は少ないのに、武力を突きつけられれば目を覚ますものだからだ」
    「多神教の神は、一神教の神がそれを信ずる人々の生き方まで定めるのとは違って、人々を保護する役割しか持たない」
    「情報収集の重要性とは絶対的な速度にはなく、他の誰よりも早くそれを得て、得た情報を基にしての判断を他の誰よりも早く下し、そしてそれによる指令を他の誰よりも早く発することにある」
    「カリブ島の干菓子の端の崖の上に立てられたヴィラを南の海上から眺めたことのある人ならば、ロードス島中部のリンドスの崖の上に建つ神殿を思い出すのではないか・・・リンドスのアクロポリスの遺跡を訪ねたときは、小石が散乱する細く曲がりくねった田舎道をロバの背にゆられながら、やっとの想いで着いたものだった」
    「人間は、常にニュースを求める。大事に関心を持つ必要がなければ、小事に関心を持ってしまう」
    「カリグラ・・・すべてを所有する人にとっての最大の恐怖は、現に所有しているものを失うことである」
    「ユダヤ教・・・一神教の神は非寛容な神にならざるをえない。多神教の世界で、弱者の立場で守り抜こうとすれば、神から選ばれた民族であるという選民思想が、唯一の拠りどころになる」
    「常に弱者の立場にあり続けた民族は、被害者意識から自由になることが難しい・・・強者に対しては過敏に反応しがちである」
    「テロ行為とは、文明が未熟であるから起きるのではない。権力が一人に集中しており、その一人を殺せば政治が変わると思えるから起きるのである」
    「歴史に関心を持つということは、懐古趣味などではまったくない。人間性に関心を持つか否か、がそれを決める」
    「歴史に関心を持つことは、自分を含めた個々の人間の独創力に全面的な信を置かないことでもあるからだ」
    「理を解してそれを了承する人は、常に少数派である。多数派には、脅しのほうが効果的な場合が多い」
    「皇妃メッサリーナの放縦は、虚栄欲と物欲と性欲という、考えてみれば実に女らしい欲望を満足させることに向かう」
    「多くの人の人生は、喜劇と悲劇の繰り返しで成り立っている」
    「誠心誠意やっていれば分かってもらえるのか?人間とは心底では、心地良くだまされたいと望んでいる存在ではないか」
    「人間は問題がなければ不満を感じないというわけではない。枝葉末節なことであろうと問題を探し出しては、それを不満の種にするのは人間性の現実である」
    「勝気な女が逆上すると、言葉は洪水のごとくにほとばしり出る」
    「ネロには、問題の解決を迫られた場合、極端な解決方法しか思いつかないという性癖があった。本質的にはナイーブであったゆえ・・・」
    「マキャベリ・・・悪事を働かなければならない場合は一気にやるべし。他民族侵略という悪行は短期に済ませ、戦後処理を充分にしたほうが、征服者にとっても被征服者にとっても好都合。歴史は侵略の歴史でもあり、人間の悪業の歴史でもある」
    「戦争は、武器を使ってやる外交であり、外交は、武器を使わないでやる戦争である」
    「新しい運動は、もっとも身近な人々からの反発をまず浴びるものである。エルサレムのユダヤ教会の敵意が、イエスの処刑の真因であった」
    「ユダヤ教の選民思想・・・他民族への布教には不熱心」
    「キリスト教・・・キリスト教の神の前には人間はみな平等、その神を信じない人は真の宗教に目覚めないかわいそうな人だから、その状態から救い出してやることこそがキリスト者の使命と信じている」

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    2009年10月07日
  • パクス・ロマーナ──ローマ人の物語[電子版]VI

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    第6巻は紀元前30年、オクタヴィアヌス(アウグスツウス)の皇帝即位から、紀元後14年アウグスツウスの死まで。
    「マキャヴェリ  新しい政策を断行しなければならない場合は、人々に考え批判する時間を与えないように次々と行うべきである」
    「情報公開  秘密とは、それを所有する者の権力を増す上で、最も有効な手段である」
    「アウグスツウスの卓越した手腕  一つ一つは完全に合法でありながら、それらをつなぎ合わせていくと、共和政化では非合法とするしかない、帝政につながっていくからである」
    「ローマ街道  ひとつの目的のために完璧につくられたことは、他の目的のためにも役立つという真理」
    「価値観さえ共有していれば、妥協は常に可能である」
    「平衡感覚とは、中間点に腰をすえることではない、問題の解決により適した一点を探し求めるという、永遠の移動行為」
    「ローマ人の家庭には必ず、その家の守護神と先祖たちの「霊」を祭る一画がある。神的なまでの天分に恵まれた生者は死後には星・守り神になる  日本の神々との類似性」
    「平和を目指すからこそ常備軍が必要という、方針が確立」
    「マキャヴェリ  いかなる事業も、それに参加する全員が、内容はそれぞれ違ったとしても、いずれも自分にとって利益になると納得しないかぎり成功できないし、その成功を永続させることもできない」
    「税制改革  いかなる事業であろうと、財源の確保なしには存続は望めない」
    「一見逆説のようだが、逆説ではなく真実である。文明のどが高ければ高いほど、その民族の制覇は容易になり、低ければ低いほど、その民族の制覇は困難になる」
    「長生きすることは、親しい人の死に出会う回数が増えることである。同年代の人が多くなると、人間は老いを、そして自分の死も、深く感ずるようになる」
    「人間とは、責任感と自負心を持ったときにもっともよく働く、使う側から言えば駆使できる、生き物である」
    「女は愛されていなくても愛するフリをしてくれるだけでも耐えられないこともない」
    「ローマの共和制とは、貴族性・寡頭制であり、現代の我々が考える民主政体ではない」
    「人間は、自分では忘れたいと思っていることを指摘されると、腹を立てるものなのである」

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    2009年10月07日
  • ユリウス・カエサル ルビコン以後──ローマ人の物語[電子版]V

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    第5巻は紀元前49年「ルビコン」からカエサルの勝利、カエサル暗殺、アントニュウスとクレオパトラ、オクタヴィアヌスの勝利、紀元前30年帝政ローマのスタートまで。
    たった19年間だがめまぐるしい展開でローマ世界が動く、歴史が動くときは、一気に世の中が変わるのだろう。

    西洋の歴史は、帝政から共和制へ進んだとばっかり思っていたら、ローマは王政から共和制、帝政へと進んでいる、共和制が正義ではない。
    多神教のローマがなぜキリスト教を国教とするのか、興味は尽きない。

    「カエサル・・・何ものにもまして私が自分自身に課しているのは、自らの考えに忠実に生きることである。だから他の人も、そうあって当然と思っている」
    「オクタヴィアヌスにはカエサルにはなかった資質があった。それは、偽善だった」
    「失敗した場合、人は二種に別れる。失敗した事態の改善に努めることで不利を挽回する人、それはそのままでひとまずは置いておき、別のことを成功させることによって、一挙挽回を図る人である。カエサルは、後者の代表格」
    「カエサル『内乱記』・・・パニックが起きると、人は自分個人のことしか考えなくなる」
    「憎悪とは対等かでなければ上位にある者に対して抱く感情である」
    「苦境は友を敵に変える」
    「カエサル・・・アレクサンドリアで、ポンペイウスの死を知った、小林秀雄・・・大理石に刻まれた、文章というよりは古代の美術品」
    「クレオパトラとカエサル・・・女とは理によったのではなく、自分の女としての魅力によったと信じるほうを好む人種なのである」
    「カエサル・・・自己制御能力とは、緊張の張りとゆるみを自ら制御する能力でもある」
    「筆者・・・歴史は、勝者が自分たちに都合のよいように書いたものだという、思い込みがまかり通って久しい。そうとは限らない。カエサル暗殺時のキケロの書簡集こそが、現場証人の証言集である」
    「なぜカエサル下の高級将校が、カエサルの暗殺に参加したのか・・・王政への移行を阻止し、元老院主導の共和制に戻すこと・・・人間ならば誰にでも、すべてが見えるわけではない。多くの人は、自分が見たいと欲することしか見ていない」
    「ひとかどの女ならば生涯に一度は直面する問題、優れた男は女の意のままにならず、意のままになるのはその次に位置する男でしかない」
    「歓待とは、客人が無意識かで望んでいたものを提供することである。ただし、それだけでは充分ではない。満足してもいつかは飽きるからだ。ゆえに、思いもしなかったものを提供することで。プラスアルファする必要がある」
    「他者の文化を、自分のものにはしなくても尊重することこそ、知性である」

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    2009年10月07日
  • ユリウス・カエサル ルビコン以前──ローマ人の物語[電子版]IV

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    第4巻はいよいよカエサルの登場。
    紀元前100年の誕生から、紀元前49年ルビコン川を渡る「賽は投げられた!」まで。

    「生涯を通じて彼を特徴づけたことの一つは、絶望的な状態になっても機嫌の良さを失わなかった点であった。幼児に母の愛情に恵まれて育てば、人は自然に、自信に裏打ちされたバランス感覚も会得する。」
    「スッラ・・・人は仕事ができるだけでは、できる、と認めはしても心酔まではしない。言動が常に明快であることが、信頼心をよび起すのである。世間の評判を気にしない男であった」
    「アテネと並んで、当時の最高学府の名が高かった、ロードス島(バラの花咲く島という意味で名づけられた)に進学」
    「ローマ人は家族を大切にする。それに、多神教の民族だ。この二つの流れが出会うとき、ごく自然に祖先を敬う気持ちが生まれる。」
    「カエサルは女にモテ、しかもその女たちの誰一人からも恨まれなかった稀有な才能の持主。女が何よりも傷つくのは、男に無下にされた場合である。女と大衆はこの点ではまったく同じだ。」
    「カエサルがなぜあれほども莫大な額の借金ができたのか、・・・多額の借金は債務者にとっての悩みの種であるよりも、債権者にとっての悩みの種になる」
    「小林秀雄、ガリア戦記を読みおえて・・・少しばかり読み進むと、もう一切を忘れ、一気呵成に読み終えた。それほど面白かった。充ち足りた気持ちになった。近頃、珍しく理想的な文学鑑賞をした。」
    「プロパガンダの重要性・・・人間は噂の奴隷であり、しかもそれを自分で望ましいと思う色をつけた形で信じていまう」
    「復讐心・・・感情とはしばしば、理性で必要とされる限界を超えてまで、暴走する性質を持っている」
    「カエサルは、正確に書くことこそ自分の考えをより充分に理解してもらえる、最良の手段であることを知っていた。意識的な嘘が一つでもあれば、読者は他のすべてを信用しなくなるからである」
    「虚栄心とは他者からよく思われたいという心情であり、野心とは何かをやり遂げたい意思である」
    「人間誰でも金で買えるとは、自分自身も金で買われる可能性を内包している人のみが考えることである。非難とは、非難される側よりも非難する側を映し出すことが多い。」
    「憎悪も怨念も復讐心も、自分は相手よりも優れていると思えば超越できる。憎悪や怨念や復讐心は、軽蔑に席をゆずる。

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    2009年10月07日
  • 勝者の混迷──ローマ人の物語[電子版]III

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    第3巻は、紀元前146年カルタゴ滅亡から、紀元前60年ポンペイウスによるオリエント制圧完成、地中海をめぐる全地域がローマの覇権下に入るまで。
    シリア・エルサレムがこの時期ローマの属州となり、ユダヤ・キリストの世界と結びついていく。

    「いかなる超大国といえども、長期にわたって安泰であり続けることはできない。国外には敵をもたなくなっても、国内に敵をもつようになる」
    「多くの普通人は、自らの尊厳を、仕事をすることで維持していく。ゆえに、人間が人間らしく生きていくために必要な自分自身に対しての誇りは、福祉では絶対に回復できない」
    「無知な大衆とは、政治上の目的でなされることでも、私利私欲に駆られてのことであると思い込むのが好きな人種である」
    「人間とは、食べていけなくなるや必ず、食べていけそうに思える地に移動するものである。、これを古代では蛮族の侵入と呼び、現代ならば難民の発生という・・・民族の移動とは、多少なりとも暴力的にならざるをえない」
    「すべての物事は、プラスとマイナスの両面を持つ。プラス面しか持たないシステムなど、神の技であっても存在しない。ゆえに改革とは、もともとマイナスであったから改革するのではなく、当初はプラスであっても時が経つにつれてマイナス面が目立ってきたことを改める行為なのだ」
    「恵まれた階級以上に頑迷な旧守派と化す プアー・ホワイトは、いつの世にも存在する」
    「戦争とは、それが続けられるに比例して、当初はいだいてもいなかった憎悪までが頭をもたげてくるものだ。・・・内戦が悲惨であるのは、目的が見えなくなってしまうからである」


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    2009年10月07日
  • イタリア遺聞

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    エスプリ豊かな女史のエッセイ。読んでて気持ちいいです。
    米国の地中海研究者がダニエリ(超高級ホテル)に泊まったと聞いて私も次の取材は絶対ダニエリに泊まる!と言い出したり高所恐怖症なのに遺跡に登ったり、葡萄酒の見極め方を語ったり。

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    2009年10月04日
  • パクス・ロマーナ──ローマ人の物語[電子版]VI

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    オクタヴィアヌスがカエサルの後を継ぎ
    アントニウスとの闘いなどを経て初代皇帝アウグストゥスとなったところです。

    晩年のエピソードが好きです。

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    2009年10月04日
  • ユリウス・カエサル ルビコン以後──ローマ人の物語[電子版]V

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    ユリウス・カエサルがルビコン河を渡った以降のお話。
    「賽は投げられた!」で有名な、その後。

    塩野先生はカエサルが大好きなので絶賛。
    たしかにカッコイイ惚れます。
    兄貴!ついていきやすぜ!!!そんな感じ。

    かの有名なクレオパトラも出てきます。
    塩野版彼女、結構コテンパン。

    塩野版オクタヴィアヌスは好き。大好きです。
    そして私のローマバイブル。

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    2009年10月04日
  • わが友マキアヴェッリ フィレンツェ存亡―塩野七生ルネサンス著作集7―

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    細川選。

    フィレンツェ共和国みたいですね。うちの部は。
    サヴォナローラ該当者が多すぎますけどね。
    もちろん中道主義者・大統領ソデリーニとか気狂いピエロも…

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    2009年10月04日
  • サイレント・マイノリティ

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    平田選。

    みずからの置かれた状況を冷静に把握し、果たすべき役割を完璧に遂行する。しかも皮相で浅薄な価値観に捉われることなく、すべてを醒めた眼で、相対的に見ることができる人間―。それが行動的ペシミスト。「声なき少数派」である彼らの代表として、大声でまかりとおっている「多数派」の「正義」を排し、その真髄と美学を、イタリア・フィレンツェで綴ったメッセージが本書である。

    行動的ペシミストになれたのだろうか…なれるのだろうか。

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    2009年10月04日
  • イタリアからの手紙

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    イタリアの色、香、風を思い出すようだ。イタリア人の気質に触れながら、イタリアの光の温かさや空気までも感じられるようなエッセイ。
    連綿と続く歴史の上を、今もなお歩むイタリアを美しく繊細に、かつ忠実に描いているのは本当に素晴らしい。
    また、イタリアが好きになる一冊。

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    2009年10月04日
  • 海の都の物語 ヴェネツィア共和国の一千年(上)―塩野七生ルネサンス著作集4―

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    ARIAでヴェネツィア・ヴェネツィアに興味がわき手を出した一品。
    『ローマ人の物語』で有名な塩野七生さんの作品。

    海洋国家ヴェネツィアがいかに成立し、どうして長きに渡って繁栄できたのかが分かりやすく書かれています。現代日本の示唆になるようなことも書かれているのでは、と思います。

    『ARIA』とこの『海の都の物語』を読んで、更にヴェネツィアに興味がわき、是非一度訪れてみたいと思うようになりました。

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    2009年11月13日
  • イタリア遺聞

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    ゴンドラの話とハレムの話、スパイの話が印象に残っています。
    本気でアメリカにも大使が居れば、凄く興味深い報告書を書いてくれたと思いました。
    でも、世界史習ってないとわかんないよね、全体的に。
    素直に楽しめる雑学でした。

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    2009年10月04日
  • サイレント・マイノリティ

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    歴史、政治、思想、エッセイなど「少数派」というキーワードで繋がる読み物。

    所々、塩野七生のアクの強さが気になるが、その膨大な雑学量に圧倒されること間違いなし。

    旅行の時は必ず持っていく一冊である。

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    2010年03月15日
  • ローマ世界の終焉──ローマ人の物語[電子版]XV

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    ローマ人の物語のなかでは、『ハンニバル戦記』の次に、夢中になって読んだ。パクスロマーナ以降は、巻を経るごとに読み応えがなくなってきたが、さすがにこの最終巻は密度が濃い。
     意外だったのが、オドアケルとデオドリックの治世に関する記述。思っていた以上に有能な人たちであることに関心。逆にユスティアヌス帝は、イメージとまったく違い、少なくとも軍事面では無能。
     アカデミア、水道 などギリシア・ローマ文明の終焉を味わえる。

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    2009年10月04日
  • おとな二人の午後

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    対談だし、写真も多いので読みやすいと思います。お洒落で格好いい「おとな」のエッセンスが厭味なくちりばめられていて、こうやって年をとり、素敵な年齢の重ね方をしたいなって感じさせられます。

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    2009年10月04日
  • 海の都の物語 ヴェネツィア共和国の一千年(上)―塩野七生ルネサンス著作集4―

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    私をイタリアマニアの巣窟へ陥れた一冊。ここの本から不思議でなおかつ美しい海の都に魅入られた私。ある意味私の本を読む姿勢を変えた名著。

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    2009年10月04日