塩野七生のレビュー一覧

  • 十字軍物語 第二巻―イスラムの反撃―(新潮文庫)

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    「ハッシシを吸う者たち」という意味の暗殺者集団が後の「アサシン」という言葉になったという事実が印象的。

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    2020年02月07日
  • 十字軍物語 第一巻―神がそれを望んでおられる―(新潮文庫)

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    タンクレディという姓がこの時代からあったことが、個人的トリビア。
    絶対的権力を持つ皇帝のような存在が立ち上がったわけではなく、地方貴族の財力によるところが大きかったということと、よっこらせという雰囲気でバラバラにイスラエルに向かったことが意外

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    2020年02月07日
  • 十字軍物語 第一巻―神がそれを望んでおられる―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    十字軍というとケビンコスナーの映画「ロビンフット」のイメージしかなかったが、この本を読んで随分イメージが変わった。もともと十字軍を体系だって書いてある本をあまり知らないので、非常に勉強になった。中世のイスラム教というと狂信的で残忍なイメージがあるが(多分にアメリカ映画ではキリスト教世界の敵役ということからかなりデフォルメして無表情な殺人者として描くことが多いからと思うが)、この本を読むと決してそのようなことはなく、むしろキリスト教側(特にローマ教会)の方が独善的であったようだ。それでも中世という時代だけあり、日本の戦国時代と同様、英雄がどちらの側にも輩出されその英雄譚を読むだけでも価値がある。

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    2020年02月02日
  • 皇帝フリードリッヒ二世の生涯(上)(新潮文庫)

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    塩野さんが書きたかった人物に興味 塩野さんの本は好き。書き手の「好き」が伝わってくる。西洋史のキリスト教が絡むあたりはあまり好きではなくて敬遠していたけど、塩野さんが前から書きたかった人物の本という事で買ってみた。読んでて楽しくなるのはさすが。

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    2025年12月13日
  • 皇帝フリードリッヒ二世の生涯(下)(新潮文庫)

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    中世のイタリアにこんな興味深い皇帝がいたとは知らなかった。小説ではなく、歴史書として書かれているんだが、ときどき著者の思い入れの強さのせいか、想像による解釈が断定調に書かれてたりするので、その点は注意したほうが良いかも。
    まぁ、その辺を割り引いてとても面白い。

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    2020年01月25日
  • 皇帝フリードリッヒ二世の生涯(下)(新潮文庫)

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    「ローマ人の物語」のカエサルの時もそうだったが、著者は、好きな男の女の話題は実に詳しくしかも楽しげに書いている。本書のフリードリッヒ二世の女たちの章には笑ってしまった。この男は実に愉快ないい男ではないか。
    本書は主人公がハッキリしているだけに、読んでわかりやすく楽しい。しかもそのままヨーロッパ中世史の知識も得られる本だ。
    本書が読んで楽しいのは過去の「歴史的事実」を知る事ができるからだけではない。後世でなければ得ることができない「歴史認識」をもって過去を読み解けるからだろう。そういう書を書ける著者の力を絶賛したい。
    しかし、フリードリッヒ二世が偉大な政治家だったことは言うまでもないが、それでも

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    2020年01月24日
  • わが友マキアヴェッリ フィレンツェ存亡―塩野七生ルネサンス著作集7―

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    塩野七生 「 わが友マキアヴェッリ 」

    マキアヴェッリ の政治思想「君主論」の思想背景を紐解いた本。

    君主論の目的は ロレンツォの死により滅亡の道を進むフィレンツェを救うために、チヤーザレボルジアが行ったような 市民兵による自力防衛を実現すること。

    マキアヴェッリは フィレンツェ市民兵による イタリア統一まで視野に入れているとし、マキアヴェッリのイタリア統一の野心は スペインによるローマ略奪を持って 終了したとする構成。


    君主論やマキアヴェッリを スペイン台頭など国際関係の変化、フィレンツェ人の気質、グイッチャルディーニ との比較から捉えている。著者しか書けない視点で面白い。

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    2020年01月29日
  • 皇帝フリードリッヒ二世の生涯(上)(新潮文庫)

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    法王と熾烈な闘争を繰り広げたことで知られる、中世きっての知識人であった皇帝フリードリヒリッヒ二世の前半生。
    エルサレムを血を流さず手に入れ、南イタリアのイスラム教徒と共存し、ミラノ大学を設立。

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    2020年01月19日
  • 十字軍物語 第一巻―神がそれを望んでおられる―(新潮文庫)

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    十字軍とは何だったのか?
    なぜ始まったのか?

    とても面白かったです。
    作者がキリスト教徒では無いので、
    中立性があったかと思います。
    日本人だからかヨーロッパ寄りでしたが。
    それでも、物語としてとても面白い物になってます。

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    2020年01月05日
  • ルネサンスとは何であったのか―塩野七生ルネサンス著作集1―

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    ☆☆☆2020年1月☆☆☆


    「ルネサンスとは何?」
    高校の世界史では絶対に答えの出ないもの。
    作者の名前と作品を暗記するだけでその意義なんて授業では習わない。


    物事をキリスト教というフィルターを通してではなく、「ありのまま」に見ようという意識の高まり。
    「見たい・知りたい・わかりたい」という欲求が下地として存在し、芸術はその表現方法の一つであるといえる。
    ルネサンスこそが、中世から近代への移行の始まりであり、大航海時代や産業革命につながっていく。


    歴史は暗記科目ではない!!
    そのことを改めて教えてくれた一冊。

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    2020年01月03日
  • すべての道はローマに通ず──ローマ人の物語[電子版]X

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    9巻までの共和制から帝政までの為政者たちの歴史から打って変わり、ローマ街道、上下水道、医療、教育などインフラに特化した作品。

    街道も水道も2000年前に作られたとは思えない、とてつもない距離だ。しかも、ピラミッドのように為政者の権威を示すものではなく、人々が暮らしのために使う機能的なものとして作られていることが古代でありながら新鮮に感じる。

    ローマ皇帝の責任である食と安全、その前提となる平和を維持達成するための必要最小限の軍隊、自治を認める形での属州化と文明化。そのための手段としてインフラの確立とメンテナンスがあった。現代の国家の枠組みがとても小さく、遅れていると感じるほど先進的な考え方で

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    2019年12月09日
  • 十字軍物語 第四巻―十字軍の黄昏―(新潮文庫)

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     第六次十字軍は、カトリック的には無かったものとされている。
     神聖ローマ帝国皇帝フリードリッヒは全く戦わなかったのだ。
     フリードリッヒはイスラム側のスルタンとの交渉によって、聖墳墓教会はキリスト教、岩のドームはイスラム教というイェルサレムの分割統治という方法で聖地を奪還した。

     しかし、戦わず講和によってイェルサレムをキリスト側に取り戻した功績を、ローマ法王が許さなかった。
     キリスト教、イスラム教それぞれが互いを不信神の徒と罵り合っていた中で、その不信神の相手と講和するなどもってのほか。
     聖地イェルサレムはキリスト教徒の血によって解放されねばならぬ。

     その信条を貫いたフランス王、

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    2019年12月08日
  • 十字軍物語 第二巻―イスラムの反撃―(新潮文庫)

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    サラディンという名前だけは知っていた程度。
    クルド人だったのか。
    もうこの頃から、イスラム原理主義との対立とかあったんだね。

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    2019年12月05日
  • 十字軍物語 第三巻―獅子心王リチャード―(新潮文庫)

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     三巻目。第三次から第五次まで。

     花の十字軍といわれる第三次十字軍には、神聖ローマ帝国王バルバロッサ・フリードリッヒ一世、フランス王オーギュスト・フィリップ二世、そして本命はイギリス王獅子心王・リチャード一世の三人がイェルサレム奪還を目指して出発する。
     そのうち、バルバロッサはあっけなく死に、オーギュストは地領拡大のために十字軍を放棄してフランスへ帰る。
     残る獅子心王リチャード一世がイスラム下にあったパレスティーナ沿岸の町を解放しつつ南下する。

     対するイスラム側はサラディンを中心にまとまっていた。
     ダマスカスとカイロを手中にしたスルタン・サラディンは十字軍と相対する。
     そして戦

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    2019年12月04日
  • 十字軍物語 第二巻―イスラムの反撃―(新潮文庫)

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     エデッサの陥落の報によりヨーロッパ社会は震撼した。
     エデッサ陥落の報を受け、神聖ローマ帝国皇帝とフランス王直々に攻めた第二次十字軍は完全な失敗に終わる。

     第一次十字軍のち、イェルサレム王国を中心とする十字軍国家は停滞していた。
     慢性的な兵力不足が原因だった。
     それでも王国が保たれていたのは、対するイスラム側にまとまりがなかったからだ。
     シーア派とスンニ派に分かれ、部族、領主は領土拡大で敵対しあい、まとまってキリスト側に反撃することがなかったのである。

     しかし、ついにイスラム側にも英雄が現れる。
     ゼンギ、ヌラディンに続き、イスラム社会をまとめ上げたのは少数部族クルド出身のサラ

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    2019年11月24日
  • レパントの海戦

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    ネタバレ

    西欧の連合艦隊がトルコを破った歴史的海戦。
    この一戦で大きく歴史が転換したわけではないが、西欧がトルコに一矢を報い、結果として歴史のキーポイントとなった。

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    2019年11月24日
  • 十字軍物語 第一巻―神がそれを望んでおられる―(新潮文庫)

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     神がそれを望んでおられる。

     後世で悪名高き十字軍、キリスト教によるイスラム教への宗教戦争とは何だったのか。
     11世紀ヨーロッパは東ローマ帝国、西ローマ帝国に分かれ、それぞれギリシア正教、カトリックと内紛を起こしていた。
     西ローマ帝国皇帝ハインリヒ4世のカノッサの屈辱から、ローマを追われたローマ法王グレゴリウス7世の後任、法王ウルバン2世は自らの権威を示すため、キリスト教の共通的を作り出す。

     聖地イェルサレムを解放せよ。

     この言葉に共鳴したキリスト教徒は十字軍編成を待たずしてオリエントへと旅立ち、そして斃れていった。
     その後構成された第一次十字軍はわずか5年弱で地中海沿岸にイ

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    2019年11月19日
  • チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷―塩野七生ルネサンス著作集3―

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    従来のチェーザレのイメージとは異なり、マキャベリの「君主論」に近い英雄的な姿を表した書。
    読んでいて半世紀遅れて日本に現れる織田信長にとても酷似していると感じた。手向かうものには容赦なく冷酷に対峙するが、能力を認めた者(この場合、ダビンチ)は登用し、近くに侍らす(マキャベリ)。
    30歳そこそこで死んだチェーザレは時代を駆け抜けた英雄であったことには間違いない。

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    2019年11月13日
  • チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷―塩野七生ルネサンス著作集3―

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    本当はどんな人だったのか、とても気になる人物。

    謀殺、守る気なしの講和条約、降伏→安全を保証→1年後に謎の死、、そういう仕事ばかりと言えばそうだけど、傭兵からの脱却(→徴兵)やイタリアの統一など新しいことも見えていて、何より、いずれに対してもたくさん行動してきた。それをマキャヴェリが話し相手として観察し、のちに有名な作品として残したことで、彼の一生も少しは、単なる悪役として以外にも、きちんと刻まれることになった。
    この人とは絶対同盟とか組みたくないし、どこに魅力があるのかわからない。でも魅力がない訳ではない。どこにかわからないけど、妙にある。マキャヴェリさんは彼をどういう風に説明したのか、読

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    2019年10月27日
  • ロードス島攻防記

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    「キリストの蛇の巣」をオスマン帝国が攻める話。騎士団と言うより日本で言う村上海賊みたいなものだったのかというものであったのかと思いました。
    しかしこの騎士団が現在でも「国家」として存在しているのには衝撃を受けました。

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    2019年10月18日