無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ
2011年に読んだ本書をいままた再読して、チェーザレよりも年をとったからこそ、より一層彼のたった31年の人生を深く鮮烈に読む事ができた。
彼は強靭な精神と肉体を持ち、時の法王の息子であった。17才にして緋の衣・枢機卿の座にあり前途洋々。だが人々は彼の手段を選ばず非道な面に戦慄するようになっていく。
現代でいえばテックギャングのCEOの様な暴虐武人さ。伝統的な支配者層から警戒され、遂には部下達からも裏切られるが、徹底的に叩き潰す。
病を得た時、彼が何を考えていたか知るすべはない。部屋の中に2年も幽閉されていてなお、のこっているエピソードは城代の首を絞め殺しかけた話と、綱一本、身体一つで脱出し左腕を骨折しながら自由を得た話であるが、おそらく父である法王の死から彼は加護を失った。
悪魔の子と罵られる庶子の子に戻ってしまったのだ。どんな思いであっただろうか。しかも、塩野七生がすごいのは彼の最期をどこか愛情を込めて描写するものの、そこできっぱりと幕を引いたことである。
私であればその時の年代記作家や各国の反応を長々と書き連ねてしまいそうだが、始まった時の鮮烈さを思い出すかのように終わりもまた鮮烈であった。
Posted by ブクログ
久々に読んだ。
学生の頃に妹に勧められて読んで、大好きになったチェーザレ•ボルジア。顔もイケメンだったらしいけど、何より生き様がイケメン過ぎる。昔の地図や現在のGoogleマップを見たり、衣装や肖像画を検索しつつ読みました。
15世紀後半にイタリア統一の野望を掲げ、自らの軍も国も持たない所から、イタリア全土の1/3を支配下にしたチェーザレの物語です。
まぁ、軍と国は持ってなかったけど、法王の息子で、18歳で枢機卿に任じられてるし、“今世紀で最も美しい武将”と言われてたようだし、カリスマ性も賢さも持ち合わせてたようなので、持ってたものも多かった。
政治的手腕に長けていたようで、フィレンツェの大使としてチェーザレと接していたマキャヴェッリは、『君主論』の中で“理想の君主”と称えてます。
また、国土計画に関心があったレオナルド•ダ•ヴィンチは自分の理想を共同で実現する友人としてチェーザレと行動を共にします。
チェーザレの簡単な経歴を
1475生まれ
1493年 18歳で枢機卿に(パパは法王)
1498年 枢機卿の地位を返上
イタリア統一の野望のため動き始める
1502年 元々法王領だった土地を取り戻したりして、イタリアの1/3に当たる中部を支配下に置く。
1503年 父である法王が病で亡くなる
チェーザレも同じ病に倒れる
(多分マラリア)
完治する前に捕らわれたり、逃亡したりしつつも、義兄の国で再び戦いに参加するが、、、
1507年 31歳で亡くなりました。。。
いつの日かイタリア•スペインに聖地巡りに行きたい。
惣領冬実さんの『チェーザレ 破壊の創造者』も面白いのでオススメです。なんせ惣領冬実さんだから絵も美しくストーリーも素晴らしい。12巻が出てから5年経つけど、、、信じて待ってます。
内容が濃ゆいのと、物語の中ででも長生きして欲しくて1週間かけて読みました。
Posted by ブクログ
チェーザレ・ボルジア。
イタリアが統一される前の乱世の英雄。
日本で言えば、織田信長のような存在。
「わが友マキアヴェッリ」に何度となく名前が出てきて、マキアベッリの「君主論」にも当然登場する、チェーザレ・ボルジア。
手段を選ばず勢力を伸張しながら、時代の流れに乗り切れず31歳の若さで逝ってしまった。
時に残虐に、時に政治の力を駆使して強敵を倒していく姿にワクワクさせられた。
1500年前後といえば、日本は応仁の乱が終わった後の戦国時代に突入しつつある時期。
イタリアも複数の王国が割拠している時代で、法王の子という背景をフルに利用しながら統一の夢を見たチェーザレ。
戦国武将にワクワクするのと同じ憧れを彼に持ってしまうのだ。
解説で沢木耕太郎も書いているが、この本を傑作たらしめているのは、塩野七生のチェザーレの愛なのだろう。
Posted by ブクログ
塩野七生さんは、ローマ人の物語、私自身20代の頃から毎年新刊を読んでいました。ギリシャ人以来新刊が出ていないので、旧刊を読むことが出来てまずこの本のタイトルが気になり選択しました。世界史をきちんと学んでいないので、チェーザレ・ボルジアは未知でした。いわゆるコンセンサスとしては、法王の権威を背景としてイタリア統一を目指したということなのでしょうけど、まず私自身このコンセンサスを知らなかった。そして、塩野七生さんがこのコンセンサスに立ち向かったという内容で大変面白く読みました。ローマ人の物語で言えばカエサル編ぐらい力が入っている感じがしました。塩野七生さんの温故知新シリーズとしては良かったです。そして、後書きが、なんと沢木耕太郎という豪華版です。
Posted by ブクログ
チェーザレかっこいい!1500年前後ってことは、織田信長より半世紀ぐらい先輩か。
地続きのヨーロッパ、イタリアの外には強国フランススペイン神聖ローマ帝国。列強の勢力争いに煽られ巻き込まれながら、ローマ法王の御旗をかかげて武力による実効支配を強めたりと、めっちゃ戦国時代。
領主、僭主はどいつもこいつも信用できず現金主義だし、敵と味方がすぐ入れ替わったり影響及ぼしあったり陰謀が入り混じったりしてカオス。
日本で言うなら国盗り物語のようでおもろい。
イタリアの歴史をあまり知らない状態で読んだため、地名と人名がまあ入り混じって大変だったが、地図とにらめっこしながらロマーニャの小さな街を次々攻略していく行軍を追うのが楽しい。現地行ってみたい。
300年以上後の話だが、最終的なイタリア統一(リソルジメント)の流れも小説になってたらぜひ読んでみたい。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。