塩野七生のレビュー一覧

  • チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷―塩野七生ルネサンス著作集3―

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    チェーザレー・ボルジアはルネサンス期の軍人、政治家で、イタリアという国家を構想した偉大な人物。
    でも運がなかった。

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    2019年03月06日
  • 十字軍物語 第一巻―神がそれを望んでおられる―(新潮文庫)

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    第一次十字軍の制覇行。無謀な宗教戦争なようにみえるが、迎え撃つ側の問題で成功してしまう。聖地がいかに一神教には大事なのか、多神教側からは実感しにくいものである。

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    2019年01月09日
  • 勝者の混迷──ローマ人の物語[電子版]III

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    古代ローマはカルタゴとの戦いであったり、カエサルの業績など、目立つ部分に注目が集まりその間の時期の知識は私もほとんどなかった。しかし、その期間も優秀な人材をローマは輩出し、その度に障害が発生することで改革が中断するなど困難も多くあったことを知った。昔の時代のことを知ることで現代を生きるための教訓にできる場面があるはずだ。ぜひ、このシリーズを最後まで読み切りたい。

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    2019年01月05日
  • 生き方の演習 : 若者たちへ

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    塩野さんが若者に贈る、人生指南の書。外国語は道具、意味ない受験勉強の追放など、興味深かった。また、塩野さん常に文庫本を携帯しているという。本というのはいいものなのだなと改めて感じた。

    以下注目点
    ・勉強とか仕事というのは一種のリズムで、自分の体や頭をそれに慣らしていくことが大切。

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    2018年11月12日
  • 日本人へ リーダー篇

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    文藝春秋への寄稿文(2003/6-2006/9)をまとめたもの。時事テーマである、戦争を通じて、政治について考えさせられる一品。

    以下注目点
    ・意思を持続させるエネルギーの中で、最も燃料効率が良いのは私利私欲。
    ・相手がどう考えどう出てくるかを知って”勝負”に臨むのは、ゲームに参加したければ最低の条件である。
    ・派兵の目的はいずれも軍事ではなく政治にあるのでは共通しているのだから。
    ・「やる」ことよりも、「やりつづける」ことのほうが重要である。
    ・体力、国家にとっての経済力、の回復が必要不可欠になる。
    ・政策の継続性の欠如こそが三世紀のローマ帝国にとって、諸悪の根源であったのだった。
    ・大義

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    2018年11月12日
  • 日本人へ 国家と歴史篇

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    文藝春秋への寄稿文(2006/10-2010/4)をまとめたもの。時事的な内容が多いが、塩野節が随所に効いており、面白い。

    以下注目点
    ・私が人物のところへ行くことにした。
    ・政治とは、感性に訴えて獲得した票数、つまり権力を、理性に基づいて行使していくものだからである。
    ・ストラテジーの意味の一つは、予期しなかった困難に遭遇してもそれを解決していく才能。
    ・大衆は、問題点を具体的に示されたならば意外にも正しい判断を下す。

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    2018年11月12日
  • パクス・ロマーナ──ローマ人の物語[電子版]VI

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    ローマの初代皇帝アウグストゥス、オクタヴィアヌスの生涯を描く。
    カエサルの養子で若くして後継者に指名されていたオクタヴィアヌス。美男子であったが、虚弱で、身長もカエサルが180センチくらいであったのに比べ、170センチほどで、カエサルほど洒落者ではなかったという。
    戦闘は、右腕のアグリッパに任せ、領土拡大に走っていたカエサルから全てを受け継いで、アウグストゥスは、領土維持、パクスロマーナの時代へと移行する。

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    2018年11月04日
  • 日本人へ リーダー篇

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    一つ一つが非常に短い短編になっているので読みやすい。
    あまり知らないイタリア人の特性が読み取れて面白かった。

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    2018年10月25日
  • 日本人へ リーダー篇

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    塩野七生の本(特にローマ人の物語)は、読んでみたいなと思ってはいるのだが、なかなか手が出ないでいる。手始めは軽く読める新書から。

    「野心」やるべきと信じたことをやること
    「虚栄心」よく思われたいこと
    両方持っていてもよいが、問題はどちらが大きいか、小さいか
    理想形は、つまらないこで「虚栄心」を満足させ、重要なことは「野心」で勝負する。

    肝に銘じておこう。

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    2018年10月09日
  • レパントの海戦

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    『コンスタンティノープルの陥落』『ロードス島攻防記』(ともに新潮文庫)につづく三部作の最終巻です。

    地中海を支配しつつあるオスマン帝国に対して、ヴェネツィア共和国を中心とする西洋諸国が戦いをいどみ勝利するも、その後の政治的な駆け引きにおいてなおも苦慮する立場に立たされる当事者たちの姿をえがいています。

    司馬遼太郎の『坂の上の雲』に比較すると分量的にはかなり小さな作品ですが、東西文明の大きな潮流のなかで転換点をなす海戦を、何人かの登場人物の眼を通しつつも大きな視野のもとでえがききった作品だという点に、共通するところがあるように感じました。

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    2018年09月05日
  • ロードス島攻防記

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    『コンスタンティノープルの陥落』につづき『レパントの海戦』へとつながる三部作の第二弾です。

    ビザンチン帝国がオスマン・トルコに敗北したのち、ロードス島に拠点を置く聖ヨハネ騎士団がトルコのスルタンであるスレイマン一世の猛攻に対してどのように戦い、どのような結末を迎えたのかということを、ラ・ヴァレッテ、オルシーニ、アントニオといった若き騎士たちや、ヴェネツィア共和国からロードス島へわたり砦の強化に尽力した築城技師マルティネンゴといった登場人物の眼を通してえがいています。

    同時に著者は、前著であつかった1453年のコンスタンティノープル攻防戦を参照しつつ、「1522年のロードス島攻防戦は、……七

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    2018年09月04日
  • ユリウス・カエサル ルビコン以前──ローマ人の物語[電子版]IV

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    現在のヨーロッパの原型を作った英雄ユリウス・カエサルについて、幼年期からルビコン以前までを描く。
    返されないくらいの借金をして、著名な政治家たちの奥さんと不倫を繰り返すなど派手な女性関係をしても女性からは決して恨まれることがなかったという。
    カエサル自身のガリア戦記をもとにしており、当時の詳細なカエサルの歴史が手に取るようにわかります。
    非常に魅力的な人物。実に面白い。

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    2018年08月25日
  • 勝者の混迷──ローマ人の物語[電子版]III

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    紀元前133年から前120年のグラックス兄弟の時代。ティベリウスとガイウス兄弟。護民官の立場で農地解放、失業者対策に乗り出すが、結局ローマ市民の理解得られず。短期で失敗し、肖像さえも残っていない。
    前120年から前78年、マリウスとスッラ。
    平民出身で各地の軍団渡りあるいてきたガイウス・マリウス。 軍政改革実施し、ローマ軍団を志願兵制とする。ゲルマンなど蛮族が同盟国や周辺の属州地域への侵入を排除。マリウスには、知識なく、平時の統治能力はなかった。
    同盟者戦役を経てローマを統一したスッラは、独裁者として行政改革など数多く改革を行う。このとき、イタリア半島の全住民に市民権認める。スッラは国政改革

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    2018年08月05日
  • ローマは一日にして成らず──ローマ人の物語[電子版]I

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    ローマの創世記。ローマ建国からローマ王政、ローマ共和政まで。
    ローマ文明は何故栄えたか。
    ケルトショックからの復興、当時のローマにとっての先進国であるアテネ、スパルタとの違い。何故ローマは繁栄し、アテネ、スパルタは衰退したのか。
    ローマ人の知恵には、驚かされます。非常に面白い、

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    2018年07月09日
  • 逆襲される文明 日本人へIV

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     塩野さんの著作は、何冊もの「ローマ人の物語」を始めそこそこ読んでいますが、本書は最近出た塩野さんのエッセイ集です。
     「歴史事実は一つでも、その事実に対する認識は複数あって当然で、歴史認識までが一本化されようものならそのほうが歴史に接する態度としては誤りであり、しかも危険である」
    という記述が強く印象に残りました。

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    2018年03月25日
  • 再び男たちへ フツウであることに満足できなくなった男のための63章

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    衰退の因はグッときたな。成功要因がすぐに失敗要因になると。

    読み方としては、自分のアンテナに引っかかった部分をつまみ食いするのが良い

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    2018年01月16日
  • 逆襲される文明 日本人へIV

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     日本とイタリアを愛する著者が日本人へ危機への対処を語るシリーズ。

     人は話して自分の考えを伝える時に、二種類の人がいるという。
     「前者は、長く話せば話すほど頭がはっきりしてくる人。
     後者は、長く話しているうちに頭がこんぐらがってしまう人」
     はい、後者は俺です。

     その場合は起承転結で話にメリハリをつけるとよいといいという。
     重点が明確になるから、聞く側に分かりやすいだそうです。

     とまぁ印象に残ったのはこのくらい。

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    2017年11月27日
  • 逆襲される文明 日本人へIV

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    「逆襲される文明」
    2013年11月~2017年9月に文藝春秋に掲載された塩野七生のエッセイ集である。
    エッセイ集なのでやむを得ないのかも知れないが、タイトルと内容がちょっと一致しない。今から見るとだいぶ古い内容もあるので、そういえばそんなこともあったなと思い出しながら読んだ。
    ヨーロッパから日本を見ることの視点の違い、また、日本では気がつかない、あるいは報道されないヨーロッパの様子がよくわかる。
    特に大量の移民問題は日本ではなかなかわかりにくい。常に接する人たちにとってはきれい事では済まされず、居住環境が悪化するのは目に見えている。幼稚園や小学校がうるさいと言って問題となるような日本で、大量

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    2017年11月23日
  • 逆襲される文明 日本人へIV

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    塩野七生って女の人だったんだ…
    女性目線のエッセイっぽいところもあり、ふむふむと思いながら読みました。
    海外と比較しつつ、現代の日本を改めて知ることができる一冊。

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    2017年11月03日
  • 逆襲される文明 日本人へIV

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    20171015 日本人へ シリーズ。出ると買ってしまうのは歯切れの良い文章を浴びたいから。読むと何かスッキリした気になる。歴史を学ぶ事の意義は計り知れない。今の日本に置き換えて読めるのも塩野さんの勉強のおかげだと思う。ギリシャ人の物語も読みたくなった。

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    2017年10月15日