塩野七生のレビュー一覧

  • 小説 イタリア・ルネサンス4―再び、ヴェネツィア―(新潮文庫)

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    マルコ・ダンドロが主人公となるベネチアを舞台にした小説の最終シリーズ。前3作は青年期の主人公が、ベネチア、フィレンツェ、ローマを舞台に恋も仕事も精力的に活動していたのでに対して、今回はベネチアの国力の停滞を主人公の衰えに投影しているようだった。前3作はワクワクして読んだが、今回はワクワク感は物足りないと感じた。

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    2021年02月13日
  • 小説 イタリア・ルネサンス3―ローマ―(新潮文庫)

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    悲劇が起きて余韻を残す。終わり方は1、2巻同様。しかし、そこに至る趣はかなり違う。退屈なまでの落ち着き。事件は起きない。主人公はダンドロ自身。研究に没頭する道の選択。愛人との結婚も果たして。一回休みを強いられている間に見出した深淵。戻れる場所に戻るための努力を止め、脇道の探求に勤しむ人生。魅かれる生き方。現代人にも思うところがあるだろう。だが、それはたいてい許されない。「お前の生きる道はそれではない」どこかから聞こえる声。いつの間にか元の道に戻る。一夜明けて覚める夢。動きだす日常との間に惑う。

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    2021年02月04日
  • 勝者の混迷──ローマ人の物語[電子版]III

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    カルタゴを滅ぼしたローマは敵を外から内に抱えることになる。グラックス兄弟の改革は兄の惨殺、弟の自害というかたちで阻まれ、兄弟の死後護民官になったマリウスは徴兵制から志願制へと改革するが、これが原因の一つになり同盟者戦争を引き起こす。スッラは独裁官となり国政体制の改革を行うも死後体制は崩壊。ローマの覇権を地中海全域にまで広げたポンペイウスは何故後に歴史に名を残す人物にならなかったのか…というのが次巻の楽しみ。

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    2021年01月23日
  • イタリアからの手紙

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    ローマ人の物語と同じ口調で書かれていて読みやすく、本人の性格なのか、軽快でおおらかでさっぱり潔い。そしてイタリア。ちょっとしたお供の本として良い。

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    2020年12月12日
  • 十字軍物語 第四巻―十字軍の黄昏―(新潮文庫)

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     ローマ人の物語を読む前にこの本を読んだ。キリスト教徒がなぜこれほどまで残虐なのか?聖書には、赦しなさいと書いてあるのに、なぜ教皇は侵略したがるのか?
    聖地奪還という御旗はあっても、異教徒は「会ったらとにかく殺せ」ということが神の教えなのか?

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    2020年11月28日
  • 生き方の演習 : 若者たちへ

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    若者への人生における箴言とご自身の経験に基づくアドバイス。
    自分に20歳未満の子供がいれば読ませたい。

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    2020年11月04日
  • コンスタンティノープルの陥落

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    1000年続いたビザンツ帝国が滅びる時のことが書かれています。
    歴史物が好きな方は面白いと思います。
    コンスタンティノープルでのオスマン帝国とビザンツ帝国との決戦が描かれています。

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    2020年09月28日
  • 日本人へ 危機からの脱出篇

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    短編エッセー集。筆者のウィットに富んだ、且つ専門家でない部分でも思いっきりスタンスを取る姿勢に微笑ましくなりながら読む。

    日本人にはずる賢さが足りない、とか危機感こそ重要、という根本的な主張は多くのエッセーに共通しており筆者の強い気持ちを表しているものなのだろう。

    軽い気持ちで隙間時間、気分転換に読むにはいいが、優先順位を高めてまで読むほどのものではないので星3つ。

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    2020年07月26日
  • チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷―塩野七生ルネサンス著作集3―

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    初期の作品だからか、少しぎこちなかったかも。
    他の塩野さんの(多くの)作品と違って、
    1人の人物を扱っているせいか、
    ですが、途中読むスピードがかなり落ちました(笑)。
    周りに出てくる人物や勢力図について、
    もっと詳しく知りたくなりました。
    特にウルビーノ公グイドバルト。
    また、「コンスタンティノープルの陥落」のように、
    最後チェザーレの力が落ちてからの描写が
    哀しくも心惹かれました。

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    2021年04月26日
  • 日本人へ 危機からの脱出篇

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    戦争は、血の流れる政治であり、外交は、血の流れない戦争であるから 
    危機の打開に妙薬はない。ということは、人を代えたとしても目覚ましい効果は期待できない
    ユダヤ教の法とは、法に人間を合わせる考え方であり、反対にローマ法は、、人間に法を合わせる考え方になる
    軍隊は国際政治の駒なのです、そして、駒になりきることこそが、軍隊の健全さを保つ上での正道なのです
    今や、敵と味方の区別が簡単ではない時代になった。この荒海で舵を操っていくには、見方さえも冷静に分析する視点が必要ではなかろうか

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    2020年04月24日
  • 皇帝フリードリッヒ二世の生涯(上)(新潮文庫)

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    作者は以前からこの本を書きたかったという。
    上巻を読んでつまらなくは無いがドラマは無いという印象。個人的にも興味ある主人公なので下巻も購入したがどうだろう?
    チェーザレボルジアのようなハラハラは無いかな?

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    2020年02月15日
  • ローマ亡き後の地中海世界(下)

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    塩野七生 「 ローマ亡き後の地中海世界 」

    ビザンチン帝国滅亡(コンスタンティノープル陥落)、レパントの海戦など イスラム教とキリスト教の戦い。宗教対立というより プロ同士の戦いなので お金の流れが止まったときに 戦いも沈静化している。

    ローマ帝国史のような皇帝個人の英雄伝ではなく、海賊、海軍、騎士団といった 組織対組織の戦いに スポットを当て、著者は 海賊の終わりをもって ローマ亡き後の地中海世界を 終わらせている


    宗教的背景が複雑で 登場人物も多いので、少し詰め込みすぎな印象を受ける。再読する時は 海賊目線で地中海世界を見る

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    2019年10月04日
  • ローマ亡き後の地中海世界(上)

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    塩野七生 「 ローマ亡き後の地中海世界 」

    ローマ帝国滅亡後の地中海通史=キリスト教とイスラム教の対立史。サラセンのシチリア征服(イスラム勢力の拡大)〜ノルマンコンクエスト(キリスト教国家の反撃)まで。


    印象に残るのは シチリアとヴェネツィア。

    シチリアの通史〜イスラム化、ノルマンコンクエスト、ノルマン王朝におけるイスラム教とキリスト教の共生の歴史〜は 未来的な感じがする。ヴェネツィア については 著者の「海の都の物語」を読もうと思う。


    ノルマンコンクエストの成功要因を
    *イスラム教徒間の宗教的な内紛(同一宗教内の対立)
    *地中海経済の共有を目的とした キリスト教国家間の協力

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    2019年10月02日
  • 神の代理人―塩野七生ルネサンス著作集6―

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    合う合わないがあるかな。前半はゆっくり、人物描写や心理変遷なども、細かな記述からその世界観を楽しんだが、だんだん、その構成と抑揚に読み疲れが出て、斜め読みすると、途端に読書の情熱が冷めてしまうような。説明書か教科書のような設定の羅列に置き去りにされてしまった。
    再読しようか、でも、そこまでのめり込めないので、うーむ、である。

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    2019年09月29日
  • コンスタンティノープルの陥落

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    東ローマ帝国の首都として一千年余も栄えたコンスタンティノープル。独自の文化を誇ったこの都も、しかし次第に衰え、15世紀後半には、オスマン・トルコ皇帝マホメッド二世の攻撃の前に、ついにその最期を迎えようとしていた――。地中海に君臨した首都をめぐる、キリスト教世界とイスラム世界との激しい覇権闘争

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    2019年09月08日
  • ルネサンスとは何であったのか―塩野七生ルネサンス著作集1―

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    フィレンツェ、ローマ、ヴェネツィアと、ルネサンスが花開いた三都市を順に辿り、レオナルド・ダ・ヴィンチをはじめ、フリードリッヒ二世や聖フランチェスコ、チェーザレ・ボルジアなど、時代を彩った人々の魅力を対話形式で説く

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    2019年09月08日
  • ロードス島攻防記

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    イスラム世界に対してキリスト教世界の最前線に位置するロードス島。コンスタンティノープルを陥落させ、巨大な帝国を形成しつつ西進を目指すオスマン・トルコにとっては、この島は喉元のトゲのような存在だった。1522年、大帝スレイマン一世はついに自ら陣頭指揮を取ってロードス島攻略戦を開始した――。島を守る聖ヨハネ騎士団との五ヶ月にわたる壮烈な攻防を描く

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    2019年09月08日
  • ルネサンスの女たち―塩野七生ルネサンス著作集2―

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    夫を敵国の人質にとられれば解放を求めて交渉し、生家の男たちの権力闘争に巻き込まれ、また時には籠城戦の指揮もとる――。時代を代表する四人の女の人生を鮮やかに描き出した

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    2019年09月08日
  • レパントの海戦

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    中世の地中海を舞台にした空前絶後の大海戦の物語。
    コンスタンティノープル陥落、ロードス島攻防記に続く作品で、中世バトルの3部作の最後を飾る。
    争うのはキリスト教の連合軍 VS イスラムのトルコ。
    著者の視点は完全にヴェネツィア側に立脚していて、かなりヴェネツィア贔屓に描かれている。
    人間模様もかなり踏み込んで描かれており面白いが、物悲しさが漂う作品になっている。
    塩野七生ファンにおすすめです。

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    2019年09月06日
  • コンスタンティノープルの陥落

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    東ローマ帝国の最後の戦いの物語。
    現在のトルコのイスタンブールで、15世紀の当時の名前はコンスタンティノープル。
    1000年続いた国の終焉であり、ローマ帝国の最後の残り火が本当に消えた瞬間なので、著者の感情もあってか寂しさがにじみ出ている。

    複数人の現場にいた証人が残した記録を元にしているらしく、複数の視点から眺めた形式になっている。
    導入部分は名前も覚えにくく正直読みづらいが、戦闘が始まる後半は生き生きと描かれており楽しく読めた。

    ローマ人の物語を読んだ人におすすめです。

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    2019年08月02日