塩野七生のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
初めての塩野七生。前書きでご本人も認めているように、若いときの作品で「若書き」であると。
文章が固いのは年齢ではなく作家の特徴かも知れないが、所々、ものすごく読むのに疲れた。
題材は興味深く、その点はでは面白いのだが、まるで教科書を読んでいるか、講義を聴いているときのような退屈感との戦いだった。学生ではない身からすると、もう少しこなれた文章で読みたいものだ。
そんな中、ジュリオ二世かヴェネチア大使ピサーノと釣りをしながら、ヴェネチアの考え方を探るシーンがある。お互い背中合わせで釣糸をたれながらの会話で、振り向きながら相手に声をかける。法王の問いに対し、ピサーノが、振り向いて『冷ややかに』答える -
Posted by ブクログ
ネタバレ●君主篇
・君主は、人間的なものと野獣的なものを使い分ける能力を持っていなければならない
・悪しき行為は一気にやってしまう。恩恵は長く味わわせるために小出しに施す
・愛される君主像は捨てざるを得ないが、恨みや憎悪だけは避けねばならない
・君主にとっての最大の悪徳は、憎しみを買うことと軽蔑されること
・人の恨みは悪行からだけでなく、善行からも生まれる
・あなたに意見を率直に述べてもよいことにすると、あなたへの敬意を減じてしまう
・常に部下たちに君主は必要だと思わせること。そうすれば忠誠でありつづける
・偉大なことを成したいと思うならば、権謀術数を習得する必要がある
・必要に迫ら