塩野七生のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
大別すると2種類の本がある。わかりやすくイメージが伝わる本と伝わらない本。
本書は前者である。
見開き半分がモノクロームの精緻な版画、半分が塩野七生氏の文、そして版画の描かれた場面の地図で構成されている。
500年に渡る十字軍遠征の歴史が、切り取られた時間の積み重ねで版画と文で表現されている。
版画の選択、対応する地図、そして適切な解説。塩野七生氏のすばらしい労作である。
キリスト教徒が必ずしも十字軍の味方ではなかった。何が正義か?
それぞれの異なる正義が現代にも延々と引きつがれる。
大別すると2種類の本がある。歴史から現代を振り返えることができる本とそうでない本。
本書は前者である。 -
Posted by ブクログ
~裏表紙より~
西暦1571年、スペイン王フェリペ二世率いる西欧連合艦隊は、
無敵トルコをついに破った。
コンスタンティノープルの攻略から118年にして、
トルコの地中海世界制覇の野望は潰えたのだ。
しかし、同時に、この戦いを契機に、海洋国家ヴェネチアにも、
歴史の主要舞台だった地中海にも、
落日の陽が差し始めようとしていた。。。
文明の交代期に生きた男たちを壮大に描く三部作、ここに完結!
~感想~
第二部の『ロードス島攻防記』を読み終えたのが、
実に10数年前、やっと完結できました(*`д´)b
最近イタリア住みの人と仲良くなったせいか、
イタリア人に対しての評価が著しく落