山崎豊子のレビュー一覧
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米軍の語学将校となった賢治。
アメリカへの忠誠を示し、米軍に志願し、欧州に向かった勇。
日本で、帝国陸軍兵士として、出征した忠。
戦争は3人の兄弟を、家族を巻き込んでいく…
ドイツ軍からテキサス大隊の救出にあたっていた勇は…
戦闘の激しさがます、フィリピンで賢治と忠は…
賢治の恐れていたことが…
そして、8月6日、広島…
もう日本の敗戦が決まっているというのに、広島に落とす必要があったのか⁇
戦争とはいえ…
たくさんの一般市民を犠牲にする必要があったのか。
2度とあってはならない。
賢治と忠はどうなっていくのか…
東京裁判は賢治の行く末にどんな影響を与えるのか。
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アメリカで生まれ、アメリカ人として育てられた日系二世。
日本による真珠湾攻撃により、太平洋戦争が勃発。
アメリカに残る日本人、日系人には過酷な試練が待っていた。
日系二世たちはアメリカ人として生きるか?
日本人として生きるか?問われる…
天羽賢治も日系二世として、厳しい選択に迫られる…
どちらを選ぶべきなのか…
父・乙七は日本人としての、薩摩の郷士としての誇りを。
弟・勇は、アメリカで生まれ、育ち、日本に対する想いや天皇陛下に対する想いもなく、アメリカ人として生きることを。
賢治は…
難しい選択。
日系二世だとしたら、どう生きるだろうか…
チャーリーのような生き方はできないだろ -
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最高裁への上告を棄却され、家業も失った、失意の弓成は、死地を求めて、沖縄にたどり着く…
第二次大戦、日本で唯一、地上戦が行われた地・沖縄で、戦争体験者たちから、当時の壮絶で悲惨な話を聞くうちに、立ち直っていく、弓成。
そして、米軍海兵隊員による少女暴行事件、米軍ヘリ墜落事故…
現代の基地問題へとつながっていく…
やがて、機密文書が発見され、弓成の身の潔白も…
結局は機密情報漏洩を隠蔽するために、弓成を有罪としたのか…
国家権力がジャーナリズムを押し潰そうとしたのか…
由里子とも再会を果たし、『長い間、すまなかった』と詫びる…
『沖縄を知れば知るほど、この国の歪みが見えてくる。それ -
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戦争孤児となった日本人・松本勝男こと陸一心。
ようやく生き別れた妹・あつ子にめぐり会うことができたが…
松本耕次も中国で孤児となったあつ子の元に辿り着くが…
松本耕次は、陸一心が我が子・松本勝男であることを、陸一心は松本耕次が父であることを知ることに。
『仏壇に線香を1本、手向けてやってほしい』と松本耕次に言われたことが、陸一心を惑わす…
そして、松本耕次の家を訪れ、亡き祖父、母、妹たちに線香を手向けたことで、再び、陸一心は窮地に…
やはり、日本人という出自は、一生、陸一心を苦しめるのか…
日本人だからと差別され続けるのか…
この許し難い理不尽さはなんなのか…
これだけ中国のために尽