【感想・ネタバレ】女の勲章(下)のレビュー

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Posted by ブクログ 2014年01月26日

ギラギラと仕事に打ち込む男とそれに翻弄され欲にまみれて行く女。
欲にまみれたギラギラした世界観がたまりません。

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Posted by ブクログ 2013年10月19日

こんな面白いの読んだことない。身近なひとみんなに読んでもらっていろいろ話したい。銀四郎を前にしたら、私ならどの生き方をたどるのか、2人の女を同じ理由で死なせた白石教授の佇まいとはとか、何より私が産まれる20年前にあふれていたこの豊かな会話力と野心の力強さは、今わたしが触れる社会ではなかなか目にしない...続きを読むものだとか。

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

そうなのか?これはひょっとしてそうなのか?と思ってたら、
やっぱりそういう結末。
わかっているのにとまらない。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

式子は、銀四郎の強引なまでの求愛を受け入れる。だが銀四郎は、なぜか三人の弟子たちとも次々に関係を結ぼうとする。そうしたなか、式子は学院の理事に招請した銀四郎の恩師の静謐なたたずまいに心を奪われるのだが・・・。銀四郎の辣腕で、服飾デザイナーの頂点に昇りつめる式子。愛人の死亡記事をも広告料に換算する銀四...続きを読む郎。不照りのたどる愛と打算の相克をリアルに追った野心作。

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Posted by ブクログ 2023年06月23日

昭和36年の作品と思えないくらい生々しく男女のドロドロした感情や煩悶がリアルに描かれている。山崎豊子作品は仕事のできる真人間の男性が主人公の作品ばかり読んできたが、この女の勲章は女性が主人公で男女のドロドロした騙し合い裏切り合いが描かれ全く違う凄みがあった。
個人的に意外な結末も含めて読み応えのある...続きを読む作品でした。

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Posted by ブクログ 2022年02月11日

 印象的だったのはパリ、ポルトガルでの描写で、自分の頭で情景を思い浮かべて読んだ。
 上巻を読み終わった時点でこのままハッピーエンドで終わるはずもなく、絶対にどんでん返しが来ると思っていたが、やはり!

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Posted by ブクログ 2021年06月23日

ファッションデザイナー界での栄光を掴むため邁進する主人公。その背後には主人公を操る男の存在。女の世界の嫉妬や騙し合い、人間の欲望、愛憎、あらゆる感情が剥き出しで、ファッションビジネス面でも面白く、読み応えたっぷりな作品でした。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年01月19日

「白石教授に式子を奪われまいとする自分の嫉妬と未練でもあったのだ。」
この1文が泣ける。
式子も銀四郎も、どっちも。
異性に対する関係を、きちんと愛情として考えたことがなかった。それが不幸だった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年10月22日

上巻の後半から面白くなってきて、私にしては一気に読んだ。
ラストは仕返しして終わるかと思いきやで全体通しても面白かった。
登場人物が誰も好きになれなかった。
特に式子が白石教授のどこに惹かれたのか謎でした。

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Posted by ブクログ 2013年01月06日

上巻より続きます。

冷酷でやり手、切れ長眼の年下男、銀四郎(う~ん、何度書いてもワルそうな名前だ・・・)の冷淡な拡大計画はとどまるところを知らず、船場出身のいとはんデザイナー式子の地位をさらに高め、前例のない仕事を次々と成功裏におさめ、いよいよ、パリへ舞台を移そうとしていた。もはや日本のファッショ...続きを読むン界を代表するスターデザイナーとなった式子先生。しかし少しづつ、虚栄で飾られた勲章が重く影を落とし始めるのでした・・・

下巻も相変わらず、銀四郎の快進撃が続きます。あまりにやり手なので、腹立つー!と思いながら読むのですが、まあ、あそこまで徹底して商売として割り切れたらもうご立派としかいいようがありません。

物語のラストはなんとも残念なもので、やるせなくなってしまいますが、「やっと銀四郎から逃れられた・・・」という安堵感もないこともない。でも、
やっぱり残念。

ところで、この物語は大阪に実在する服飾専門学校の学園創始者であるデザイナーがモデルになっていると言われています。登場するエピソードも事実と酷似したものが多く、発表当時は著者との間で冷戦があったもよう・・・(そりゃそうでしょうねえ)
今もNGワードなのかしら。と思って学校のホームページを見てみると、この作品のことが紹介されていて、えっ、もういいの?と拍子抜け。
そして、そのニュースに添えられた三人の写真。並ぶのはディオール氏と先生、そして「銀四郎」らしき人物も・・・

物語を通して全体的にドロドロ渦巻く世界ですが、和装から洋装への過渡期に道をつけた逞しい女性たちの仕事ぶりや、のんびりした船場のいとはんがここぞと言うとき(理不尽で攻めてくる先輩デザイナーとの対決や、ファッションショーでの堂々とした挨拶など)には毅然とした態度でバーンとやってのけるあたり、すかっとする場面も多い作品です。
女性が男性にない領域の魅力と才能をもとに仕事をして輝いていた時代だったんたなあ・・・と思うと、なんとなく、自分の仕事ももっと攻めてみようかな(という性質の仕事でもないが)、なんて勇気をもらったりしました。

しかし、小説として眠らせておくのは惜しい。昔、ドラマ化もされたようですが、今やれば、ぜったい盛り上がると思うわ・・・。

沢口靖子と及川ミッチーあたりでいかがでしょう。

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Posted by ブクログ 2011年06月12日

男女、金銭、さまざまな欲情が絡み合い、駆け引きが行われる。気付いた時には、もう引き返せないところまできてしまっていた式子。
読み始めたら止まらなくなる。

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Posted by ブクログ 2020年01月26日

少し中途半端な終わり方で消化不良気味。
男に翻弄され続けてきた式子がかわいそうだ。
銀四郎、白石教授の二人のキャラクターが憎らしくて仕方なかった。
こう思ってしまうことが、山崎豊子の術中にハマっているのかもしれない。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年02月02日

こんな終わり方。。
デザイン業界という華やかな世界で生きる一方、男に翻弄されていく式子。パリの描写は素晴らしかったけど、それだけエンディングの落胆が激しい。

松嶋菜々子でドラマ化らしいけど、銀四郎は誰がやるんだろ。

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Posted by ブクログ 2016年04月17日

白石先生始めから気に入らんかったよ…。イヤな男ばかり出てくるね。式子ほどの女性がこんなふがいない結末つまらない。銀四郎のパリへの渡航費が45万?時代を感じる。

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Posted by ブクログ 2016年02月14日

残念な結末ですね、後味が悪いです。主人公、式子を取り巻く銀四郎と白石先生の組み合わせで不幸が完成しています。
特に白石先生の学問優先、恋愛に対して潔癖過ぎ、それ故他を突き放す姿勢が際立ちます。その姿勢で一度目の過ち、元妻の自殺から学習せず二人目の犠牲者を出すことに。
二人の男とも、自らの欲を最優先さ...続きを読むせることで周りの人たちが不幸になる構図です。
倫子も同様に自分の欲を優先してしまうが、まだ躊躇いがあり、終始一貫している男二人とは違いますね。

女の勲章という表題とは裏腹に男の我儘に翻弄される女達という印象の物語です。結末を知りたいという思いだけで最後まで読みました。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年04月20日

 つらい。この救いのなさ、後味の悪さ。

 船場の嬢はん出身の主人公大庭式子は、洋裁学校を立ち上げ、デザイナーとして脚光を浴びていく。式子を中心に、打算と野心にまみれた敏腕マネージャー銀四郎、優秀で抜け目ない3人の助手、そして式子の精神的支えになっていく白石教授によって複雑に人間関係が絡まっていく。...続きを読む
 式子が銀四郎のお膳立ての上、意のままに操られていけばいくほどに式子の不安定さが増し、読者は目を離せなくなる。自分=商品である芸能の世界の人たちなどにとって、自分のコントロールできない渦ができていく様子は他人事とは思えないのでは。
 倫子、かつ美の富と名声を求める野心、虚栄心も浅ましく、唯一銀四郎と対等に取引し、ランベールの型紙を盗み銀四郎を出し抜こうとする富枝のしたたかさが小気味いい。
 白石教授が銀四郎に対して怒りを込めて放った言葉とその答えが印象的。
「君は、一流の大学で教育を受け、仏文を勉強した人間なのか。」
「知能テストがよかったから一流の国立大学へ入れただけのことで、教育と人格が遮断されているのが日本の教育やおまへんか。」
 この会話に二人の対照的な考え方が凝縮されており、銀四郎のほうが現実をよく分かっていると思わざるを得ない。同時にこれは「白い巨塔」での財前教授と里見助教授を彷彿とさせ、豊子自身、白石教授のような理想論者よりも銀四郎というキャラクターを愛しているのだろうと感じた。

 著者の作品の中で主人公が最後に死を選んでしまう結末といえば、「華麗なる一族」があるが、この作品との違いは
・主人公が理性的か、感情的か
・志を持っているか否か
・死後遺された人々に悔恨など残せたか否か
 どうしても万俵鉄平の死ほど無念に思えなかった。
 哀れだとは思うけど、銀四郎の仕掛けた経理のレトリックなんて自身で管理・把握していれば見破れたはずで、打つ手はいくらでもあったであろう。本来の志を忘れ名声欲と金銭欲にまみれたのは自分自身であり、挙句愛に生きる!なんて頭の中お花畑かよ、と思ってしまう。ただただ式子は経営者に向いていなかった。それだけ。

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Posted by ブクログ 2012年03月15日

白石教授の登場で、式子が普通の女性になり、あっけなく幕を引いてしまったのが残念。銀四郎に一矢報いるのでは?と予想していたのだけれど。それは他の3人の弟子も同様で、結局、銀四郎ばかりが得をしているようなのは納得できない。
富枝には一番期待してたんだけどな。

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Posted by ブクログ 2011年01月09日

富枝のくだりから、面白くなってきた。結末は、ポルトガルの辺りから何とな~くそうかな?と思ったけど、それにしても救いようなさすぎ。銀四郎には痛い目見てもらいたかった!

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

「女系家族」に少し似ている気がした。式子の女性らしい強さにエールを送りつつ、いつ銀四郎の本性に気付くかドキドキしながら、面白くてどんどん頁をめくった。ラストが衝撃。

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