山崎豊子のレビュー一覧

  • 不毛地帯 第五巻

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    戦後のシベリア抑留から総合商社のビジネスマンとしての戦いを描いた物語。時代背景に思いを馳せながら熱い気持ちにさせてくれる。時代は違えど何かに熱く取り組むことの素晴らしさと儚さ。名作だと思う。

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    2026年05月03日
  • 沈まぬ太陽(三) -御巣鷹山篇-

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    これほど胸が締め付けられる本に出会ったことはありません。それもそうですよね。実話です。

    520名の尊い命。
    もうダメだと思いながら過ごした機内でのことを想像するだけで、恐ろしく何度でも涙が込み上げる。

    山崎さんの真実を伝える使命感に感謝
    事故現場の凄まじさと、ご遺族の叫び。
    航空会社は安全性を重く受け止めてほしい。
    安全第一に目的地まで送ってほしい。

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    2026年05月02日
  • 沈まぬ太陽(一) -アフリカ篇・上-

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    令和の現代から見ると時代設定の古さを感じるが、こんなに激しく団交していたことは初めて知った。
    今私の職場では組合の組織率が低く、自分たちの権利が他人事になっている。
    騙し討ちのような形でさせられた組合委員長であるのに、組合員のため、声を上げられない弱者のために身を粉にして働く恩地さんは、神や仏のように尊い存在だ。
    続きがとても楽しみ。

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    2026年05月01日
  • 二つの祖国(四)

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    戦争が賢治や椰子に与えた傷はあまりに深く重く、なんとも言えない読後感が残った。戦争は誰も幸せにせず、生き残ったとしても多くの人間の人生を台無しにし、心をズタズタに引き裂かれる。賢治たち当事者は一体自分はどこから来た誰で何のために誰と戦っているのだろう、と感じざるをえない。あまりにも重すぎて、時代と国家と自己のアイデンティティに翻弄されながら生きることさえ諦めてしまった賢治に思いを馳せることもできない。
    未だ世界のどこかで戦争が起きている現代において、答えは見つからないがこの小説から何を学ぶべきなのだろうか深く考えたい。

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    2026年04月30日
  • 二つの祖国(三)

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    東京裁判の真実を知り愕然としながら読んだ。この不条理の中で祖国とは一体何か、自分の出自や信念や運命など、自分ではコントロールできないものに抗いながらも敗戦国の指導者として生きていくために自分の感情にどう整理をつけるのか。決して正しい答えのない問いに向き合いながら葛藤を重ねていく様が痛々しくもあり、何とも例えようがない感情に襲われる読後だった。

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    2026年04月27日
  • 大地の子(一)

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    第1巻を読み終えた。中国残留日本人となった主人公一心が、過酷な運命により、魂が削られるような悲惨な境遇に陥るさまは、読んでいて胸が苦しくなった。満州開拓団と文化大革命はどちらも歴史的な事実であり、国家という巨大な装置による個人の運命の蹂躙である。一心のように、国の都合によって不条理な悲劇に見舞われた人々が多くいたのだと思うと、個人の努力や幸福など、奔流に飲み込まれる木の葉に過ぎないのだと気づかされる。
    しかし、そんな奔流のなかでも、輝く希望がある。残留孤児であった一心を無条件に愛した養父・陸徳志の愛情とその愛に報いるために生き続ける一心の報恩の精神だ。どんなに悲惨な状況にあろうと、この二人の精

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    2026年04月26日
  • 華麗なる一族(中)

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    私自身が作者の意図をどこまで理解できたのか分からないところが悔しいけれど、内容が濃くて重くて未知の世界を垣間見せてもらっている。

    ちょうど、テレビで再放送しているので、下巻を先に読むべきか、ビデオをみてしまうか、悩んでますwww

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    2026年04月25日
  • 大地の子(四)

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    松本に育ての親が過去の一心の状況を語る箇所はたまらなく辛い。息子を返して欲しいと言わないのも辛い場面。ただし、最後はものすごくいい。この作品が世に出て本当に良かった。

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    2026年04月23日
  • 二つの祖国(二)

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    戦争は国家と国家の問題であるが、そこに身を投じる一人の人間まで解像度を上げると、なんとも理不尽で残酷で、読んでいて辛かった。なんの容赦もなく人生を狂わせアイデンティティの拠り所も奪い人間をズタズタにしていく営みであることがよくわかった。戦争は絶対に起こしてはいけないことだが、それでもなくならないのも戦争であり、この小説から発せられる問いが深く刺さる。

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    2026年04月23日
  • 白い巨塔(三)

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    今回の『白い巨塔』第3巻は、主として医療裁判を中心に構成された内容であった。読み進める中で、最終的に重要となるのは、患者が十分に納得できるような説明を行うこと、そしてその前提として、日頃から信頼関係を築いておくことであると感じた。また、本巻を通して、医師が患者と真摯に向き合う姿勢に、医の倫理と静かな厳粛さを見いだすことができた。

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    2026年04月18日
  • 大地の子(三)

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    並行して話が進む主人公のルーツ探しが気が気でない感じ。妹に会う希望が主人公を強くさせているものと読んだ。最終巻に期待したい。

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    2026年04月18日
  • 白い巨塔(一)

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    唐沢版白い巨塔を視聴後、原作小説も読みたいと思い読み始めた。
    医療物の小説はこれしか読んだことがないので比較も何もできないが、今後もし医療物を読む時がある際比較してしまう自分がいそうで嫌だ…と思うくらいに印象に残り、且つ重厚な内容でした。

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    2026年04月18日
  • 大地の子(四)

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    やっと再開できた妹あつ子(玉花)の命が途絶える場面は涙なしでは読めなかった。いつか日本に行ってみたいと願って叶わず40年の短い生涯を終えたあつ子が可哀想。そして、松本耕二と陸一心が親子だとわかってからの二人の心の葛藤も想像し難いほどのものだが山崎豊子の豊かな文章で表現されていて心を打った。
    現地取材に3年、連載期間5年、取材から完結まで8年がかりだそうだが、まさに大作だし、徹底した取材に裏付けられた山崎豊子の作品は小説だけどルポルタージュのような錯覚を覚える。
    読み応えがあり、大大大満足です。

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    2026年04月16日
  • 二つの祖国(一)

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    日系二世という微妙な立ち位置で、戦争という極限的に過酷な状態に置かれた主人公の心の持ちようが深く刺さる。平時には曖昧に出来るアイデンティティが戦争という究極の有事に突きつけられ、自分が保てなくなる。当然そのような経験はないが、自分はどこから来た何者なのか考えさせられる深い内容だった。

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    2026年04月16日
  • 大地の子(三)

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    陸一心こと松本勝男はやっと妹の敦子との再会を果たす。しかし、あつ子は童養しとして貧しい農家て労働力として働かされ、年頃になると息子の嫁にされてからもこき使われていた。
    病に伏せてしまってからは栄養あるものを食べさせてももらえずボロ布団にくるまって寝ている妹の姿が痛ましい。一心も苦労したが陸徳志という人徳のある養父に育てられたことで立派になった兄と家畜のような扱いを受け読み書きもできない妹の境遇の違いに驚く。
    実の父松本耕次も子供の消息を探し始めたおり、はやくこの親子を会わせてあげてとねがいながら読み進めた。
    あつ子が生きている間に実の父に会えたら良いなと思う。

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    2026年04月14日
  • 大地の子(二)

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    冒頭は1巻からの続き。苦しい感じが少し和らぐ。主人公と月梅との再会の場面は胸が熱くなる。後半は話題が変わりプロジェクトXに似た感じになってくる。今後が楽しみ。

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    2026年04月12日
  • 大地の子(一)

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    冒頭から読んでいて辛くなる極限状態が描かれる。「夜と霧」に似ている。人はこれほどまでに残忍になれるものかと、悲しくなる。

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    2026年04月05日
  • 花のれん

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    1910年

    大阪、南で一流の寄席をもつことに
    寄席を自分で商いすることに
    東奔西走した女性多加の一生の物語

    落語中心から、新しい笑い「漫才」に着目しする多加の才覚には驚くべきものがある

    当時の興行を現代の「笑いの総合商社」へと成長させる道標を作ったのが多加というバイタリティのある女性というのが驚きだった

    その溢れる行動力、気力、生命力の反面、胸にしまった恋情にグッときた


    吉本興業の成り立ちを思いがけず知れておもしろかった

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    2026年04月04日
  • 沈まぬ太陽(一) -アフリカ篇・上-

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    大企業って怖い
    理不尽人事 
    組合と会社
    組織の裏が見れる小説。。
    恩地元頑張れ!の気持ちで早く2巻読みたい。

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    2026年04月03日
  • 大地の子(一)

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    かつてNHKのドラマを観て感動した大地の子。読みたいと思っていた作品。戦争孤児となった勝男は学校教師陸徳志とその妻淑琴に慈しまれ育つ。敗戦直後に人買いによって奴隷のように扱われる日々、徳志に息子一心として育てられながらも小日本人鬼子といじめられる少年時代、大学は優秀な成績を収めるも研究室には残れない理不尽さ。鋼鉄公司で技術者として誠実に務めるも文化大革命の折、日本人というだけでスパイの冤罪で囚人としての辛い日々を送る。とにかく救いがないくらい悲惨なのである。養父陸徳志がとにかく素晴らしい人、名前のとおり徳の塊。
    そして、内蒙古の労働改造所で破傷風にかかり生死をさまよう一心を看護してくれた江月梅

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    2026年03月24日