山崎豊子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
空港という場所、飛行機という乗り物が大好き。広くて清潔でサービスが行き届いていて、何人もの人生が交錯していて、飽きることがない。
その背後には、あらゆる国のあらゆる航空会社のあらゆる社員、管制官が「安全に人とモノを運ぶ」という一つの目的のために陰に日向に働く姿がある。
そのはずなのに、という物語。
やっぱり山﨑豊子の社会ものが大好き。引き込まれる。
労働組合のあたりは、自分の職場の組合と対比しながら読んだ。
うちの職場の組合もその昔ストを打ち逮捕者も、、、という話は何となく聞いたことがるけど、今やただの御用組合。労働環境が冴えなさは組合活動を盛り上げて是正しようというパワーも奪うんだよね。 -
Posted by ブクログ
山崎豊子、、人生88年の中でこのレベルの小説を何作品も執筆していることが信じられない。すごい。
山崎豊子小説は、沈まぬ太陽、大地の子に続いて3作目。江口洋介のイメージが強かったけど、主役の財前五郎を演じたのは唐沢寿明だったのね!
白い巨塔では、教授選挙、医事裁判、学術会議選挙、と、普通ならそれ単体でテーマになるであろう大きな出来事が息つく暇なく次々と展開されるため、読む手が止まらない。その長編の中で、初期に描いた登場人物の行動を、動機や伏線としてその後展開されていく仕掛けのおかげで、キャラクターの価値観や背景をすんなり理解しながら読み進めることができる。
面白いなと思ったのは、主人公が「イ -
Posted by ブクログ
第1巻を読み終えた。中国残留日本人となった主人公一心が、過酷な運命により、魂が削られるような悲惨な境遇に陥るさまは、読んでいて胸が苦しくなった。満州開拓団と文化大革命はどちらも歴史的な事実であり、国家という巨大な装置による個人の運命の蹂躙である。一心のように、国の都合によって不条理な悲劇に見舞われた人々が多くいたのだと思うと、個人の努力や幸福など、奔流に飲み込まれる木の葉に過ぎないのだと気づかされる。
しかし、そんな奔流のなかでも、輝く希望がある。残留孤児であった一心を無条件に愛した養父・陸徳志の愛情とその愛に報いるために生き続ける一心の報恩の精神だ。どんなに悲惨な状況にあろうと、この二人の精