山崎豊子のレビュー一覧

  • 不毛地帯 第一巻

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    組合委員長の恩田さん、ストライキって本当にやってたのね昔は。それだけ労働条件が悪かったのだよね、特に空港現場と丸の内本社間の格差。てかいつ天王洲に移ったんだろ本社。
    人材の流動性が乏しく、大企業に入ったら転職できず、人事権を持った会社側とのパワーバランスが悪い。
    スト権という強烈な武器を持ってしまい、それを行使したからゆえの、会社からの激烈な報復行為。
    これからも恩地は、張る必要のない意地を張り続けるのか。
    こりゃさ、家族の優先順位低すぎて即刻離婚案件だわ。

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    2026年10月30日
  • 白い巨塔(五)

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    凄い話やった、医療の技術水準は昔の前提だが、全く古くさい感じがせず、現代にも通ずる人間社会の生々しさが描かれており、読むのを止められない。正確にいうとオーディブルで聞いていたのだが、聞くのをやめられず家に帰る前にベンチに座って聞き続けてしまったほど。文章がしっかりしているから、オーディブルで聞いても話の骨子を逃すことが無くストレスが少ない。おそらく、プロのナレーターの技量も多分に貢献しているが、良い読書体験ができた。当時は、末期がん患者に対して通知してなかったんだよな、自分の死期を悟るのはメンタルにきつすぎるからという理由で。いまは軽い感じですべて通知する(=医者側のリスク管理の為に、隠さず伝える)ことが一般になっているようですが、なぜそうなったのだろうか。私は耐えられそうにないし、私の良心も、認知機能がはっきりしているときに死期を突き付けられるよりは、認知機能が落ちてから亡くなった方が死の不安に押しつぶされなくていいなと思う。
    人間に完全に善悪の白黒はないし、良い所と悪い所、長所と短所があり、Greatになるためには長所を最大限に生かすため、欠陥も目立つようになる。
    組織の論理だったり、出世争いだったり、名誉を求める心など、普遍性のある話だなと思った。私も組織人として、一歩引いて客観的に今の組織、各個人の利害関係・欲望に目を向けて分析し、自分が擦り減らないように生きていくことが肝要だなと思った。

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    2026年10月21日
  • 大地の子(一)

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    20年以上前に読み、衝撃を受けた作品。
    時をおいての再読でも、全く色褪せない。

    満州開拓民であった7歳の松本勝男は、中国残留孤児となる。妹と生き別れ、中国人に奴隷のように扱われるも、小学校教師の陸徳志に養子として引き取られ、中国人として育てられることに。

    ・北京鋼鉄公司での批判大会と労働改造所送り
    ・満州からの集団移動と奴隷労働
    ・陸徳志との出会い
    ・いじめと袁力本と進学、初恋と就職
    ・羊飼いと日本語、破傷風と江月梅
    ・北京への直訴と陸徳志の手紙

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    2026年10月19日
  • 白い巨塔(三)

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    裁判の様子はちょっと簡潔に過ぎるきもするが、要約としては良いのだろう。里見助教の研究が続けられるといいなあ。組織で生きるのは大変だなあ、財前五郎にくらべると今の上司なんて簡単なもんやな、と思ったり。

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    2026年10月12日
  • 華麗なる一族(下)

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    個人的にすごく良かった。山崎豊子の作品が好きだと改めて思わされた作品だった。
    世の中は非情だし結局どこまで強かに大きな絵図を描けるか(要は器と視座を上げる)に限るのだと改めて感じた。
    僕は三雲と大介どっちにも寄り添える箇所があり、両方うまくいって欲しいと思いながら読み進めていた。
    鉄平は結局仕事と出生に振り回されたが、仕事がそんなに大切なのかと、結局は資本主義の歯車の一部ではないかとも思うが、それほどの熱量がないとあれほどの責任感と仕事は出来ないのかとも思った。
    総じてとても面白かった

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    2026年10月12日
  • 白い巨塔(二)

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    医学部まで出て医者になってスキルだけじゃなくて政治力コミュニケーション力がないと、教授になれないなんて結構無理ゲーだな。医学科なんてどっちかと言うと学級肌で寡黙なひとが多いのに。
    オーディブルで聴いてると、ラジオドラマ聞いてるみたい。2巻は財前五郎の絶頂期から、遠くに雨雲が見えるくらいの感じ、、、。

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    2026年10月10日
  • 白い巨塔(一)

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    とても面白かった。この本を読んで特に覚えていることは、財前助教授と東教授の手術の方式について討議するシーン。側から見ると医者同士の理知的な会話に見えるものが、双方の感情的な思惑によってギスギスしており、医療の世界における人間関係の歪さを象徴しているようであった。

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    2026年10月09日
  • 大地の子(四)

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    同僚にはめられて、またも僻地に飛ばされる主人公の運命やいかに!最後の最後で題名の意味が明かされる演出がにくい。
    現地取材のハードルが高い中、当時の胡耀邦総書記の支援が得られ綿密な取材ができたという
    僥倖もあったようで、一読の価値あり。

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    2026年10月05日
  • 二つの祖国(一)

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    戦時中の日系人が、この様な扱いを受けていた事。ある程度、苦労しただろうとは思っていたが、この本を読み驚いた。次号を早く読みたい

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    2026年10月05日
  • 二つの祖国(四)

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    賢治は最後の最後まで不器用な生き方で、なんとなく予想はしていたけで、やっぱりハッピーエンドにはならなかった。器用に生きるチャーリーとの対比も読んでいて面白い。
    第二次世界大戦の戦中・戦後を知る上でも、参考になる本だった。特に3・4巻は東京裁判について詳細に書かれており、「勝てば官軍」を思い知らされる。今日の日本が親米なのは、東京裁判を通じて、「戦争責任は軍部にあって、自分たちは被害者だ」という意識が、日本国民の中に生まれたからかもしれない。

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    2026年10月02日
  • 白い巨塔(一)

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    学生の時読んだりドラマで見たりしたけど、サラリーマン生活を経験して読み直して見ると沁みるなあ。里見助教授みたいな生き方に憧れるよなあ。
    財前五郎のように、内政も外交もできる助教授は珍しい。教授からすると、働きの良い女房を持ったようで、使い得だよ、とか痺れるなあ。
    女使用人とか、結構今だとアウトな思想が垣間見えて面白い。

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    2026年10月01日
  • 不毛地帯 第一巻

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    シベリア出兵の話が終わるまで鬱すぎるが、その後の高度経済成長期における各商社の熾烈な争いが、かなり面白い、大本営の参謀が第二の人生として、商社マンとなり、謀略を尽くしながら経済界を渡り歩く。

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    2026年08月22日
  • 沈まぬ太陽(五) -会長室篇・下-

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    ー 無責任体質と派閥人事が横行している社内では、良心に基づいて、監査を行うことは、非常に勇気がいることであった。

    和光自身は、五年前、監査役に就任した時、監査役たる者の「五シンの戒め」を自らの言葉で記し、座右の銘としていた。

    一、私心を捨てること。
    二、保身を捨て使命に生きること。
    三、邪心を捨てること。
    四、野心を捨てること。
    五、慢心を捨てること。

    この五シンの戒めをもって、公正に職務を行おうとすると、周囲からそれとなく疎外され、孤立して、会社が抱えている重大な問題が真剣に論議されることはなかった。 ー

    涙無くしては読めない作品。
    こんな名作を今まで読まなかったなんて後悔。
    人としてどうあるべきか、考えさせられる作品。

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    2026年08月08日
  • ぼんち

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    ネタバレ

    面白かった。面白くなかったら結構長いなと思ったけど心配無用だった。一気に読んだ。
    途中まで女好きすぎるやろって思ってたけど(感想が浅すぎる)、最後はカッコいいとさえ思ってしまった。めっちゃぼんちじゃんって。
    わからんけど今の時代では書く人によっては、しきたりを壊す的な物語にもなりそうだけど、しきたりはしきたりとして生まれ育った環境とかを受け入れて、というか受け入れる以外になかったのかもしれんけど、、でも皆、人生って感じで小説としてとても良かった。

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    2026年07月18日
  • 沈まぬ太陽(五) -会長室篇・下-

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    この結末、ストーリー的には星3だなあ、と思いつつ読み終わりました。ここまでアフリカ篇、御巣鷹山篇、会長室篇、それぞれ読んで最後どうなるんだろうと思っていたら何ともいえない締めくくり。ですが、あとがきを読んで評価が変わってしまいました。この話が事実に基づかれて構成されていること、この事実を書き記そうとしたこと、事前調査、聞き込み量、現地視察を考えると評価を上げざるを得ませんでした。現在において、このような結末の作品は少ないと思います。貴重な作品に出逢えたなと感じています。

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    2026年07月15日
  • 運命の人(四)

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    1巻から3巻までは沖縄返還交渉の密約問題の行方が気になり、あっという間に読みきったが、4巻は沖縄の歴史と現実に改めて絶句するとともに、作者の思いを受け取るために一字一句読み漏らすまいと時間をかけて読んだ。
    これからは、沖縄のことはもちろん、日本の外交、防衛について、他人事ではなく自分のこととして真摯に考えたい。

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    2026年07月11日
  • 沈まぬ太陽(三) -御巣鷹山篇-

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    ネタバレ

    『沈まぬ太陽』最大のハイライト。
    御巣鷹山に縁のある場所に住んでいるのでページをめくる手が止まらなかった。
    元自衛官で実際の事故被害者の遺体収容作業に携わった人の話も少し聞いたことがある。
    自衛官のほか、地元の医療関係者の奮闘の描写が凄まじくてもう忘れられない。
    このドキュメンタリーを読めてよかった。
    実在の名前を出した被害者の描写は唯一無二だろう。

    私は家族が胴体の一部、足一本、腕一本、指先ひとつになったとして探し当てられるだろうか。

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    2026年07月10日
  • 沈まぬ太陽(三) -御巣鷹山篇-

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    これまでは恩地の物語だったが、突如ルポルタージュに変貌。
    御巣鷹山で起きた凄惨な事故についてただただ実直に綴られた一冊。
    遺体が完全な状態で戻らず、遺灰がほんの少ししか残らなかった描写に接し、涙が止まらなかった。

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    2026年07月07日
  • 運命の人(四)

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    長い歴史を早送りで見てきたような4冊でした。
    この本に出会えてよかった。
    運命の人ってどんな人のことだろうと読み始め最後で題名に辿り着けた

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    2026年07月04日
  • 沈まぬ太陽(二) -アフリカ篇・下-

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    カラチ、テヘラン、ナイロビの10年もの僻地左遷の歳月、組合員長時代の回想、そして次第に蝕まれてゆく会社、、、
    壮絶なアフリカ篇だった。

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    2026年06月28日