山崎豊子のレビュー一覧

  • 白い巨塔(五)
    【感想】
    さて、ついに長編「白い巨塔」を読み終えました!!
    かなりの話題作でありながら、これまで1回も本作品に触れてこなかった自分にとって、とても新鮮味のある作品でした。

    前半は、単なる財前のサクセスストーリー。
    教授になるための競争や根回しに明け暮れ、かなり消耗しながらも無事教授の椅子をGETし...続きを読む
  • 沈まぬ太陽(一) -アフリカ篇・上-
    山崎豊子作品では一番好きな書籍である。
    本の世界に入り込まれ一気に読み進めてしまいました。
    このような組織の中での生き方というのは正解はないようには思うが、不公平な扱いをされることはやはりあるだろう。
    この作品は主人公の状況、大企業の組織、人間の正義、エゴも上手く描写されているとお思う。
    なので5つ...続きを読む
  • 華麗なる一族(下)
    経済界・金融界、そして万俵家のドロドロとした関係を精緻にかつドラマティックに描いており、改めてとんでもない作家だと圧倒された。

    上巻冒頭の華やかな万俵家の食事の風景が、最後にはもの寂しい風景に変わっており、この華麗なる一族が終焉を迎えたことを深く印象付ける。
    銀行家としての野心や名声のために、家族...続きを読む
  • 華麗なる一族(下)
    人の欲望の持つ負のエネルギーを見せて貰いました。自らの野望を遂げるためには、人を人とも思わず、利用価値というフィルターを通した生活を送る万俵大介。誇張されたキャラクターではありますが、怪物感がよく出ていたと思います。それでも、政治の世界が絡むと新銀行の頭取となった大介もいずれは...となる怖い世界。...続きを読む
  • 白い巨塔(四)
    財前側の人間が皆ホントやな奴ばっかりです。
    ケイ子さんだけは別。

    特に国平弁護士と佃が本当に嫌。

    逆に関口弁護士はすごく好感が持てました。
    分野外のことを自分の知識にするのって難しいと思います。

    佐々木さん一家の応援をしつつ最終巻に突入します。
  • 白い巨塔(五)
    判決を言い渡されるあたりはドキドキしながら読みました。

    最後100頁ほどはあんなに憎かった財前が可哀想になりました。

    そして何よりケイ子さんのいい女っぷりが素敵でした。
    泣けました。

    読み終わりもよく、久しぶりに面白い長編が読めました。
  • 白い巨塔(三)
    すごい勢いでページが進みました。

    正義よりも悪が勝ちました。
    やっぱり原告のよし江さんに同情しながら読んでしまいました。

    そして最後の里見先生が切ない。

    とにかく早く続きが読みたいです。
  • 白い巨塔(二)
    病院に不信感を覚える巻でした。

    でも、面白くてページが止まらない。

    教授選の辺りと吻合手術の辺りは驚くほど集中してしまいました。

    早く三巻へ行きたいです。
  • 約束の海
    山崎豊子未完の遺作。
    自衛隊の潜水艦くにしおと一般の漁船の衝突事故を中心に、関係者一人一人の思惑や自衛隊に対する世間の風当たりの強さが多角的に描かれていて面白かった。特に審判では漁船の船長に批判的な見方をするサキや、自衛隊に一太刀浴びせようとする田坂弁護士や、堂々と弁明する筧艦長に不信感を持つ頼子や...続きを読む
  • 大地の子(一)
    初めての山崎豊子さんの本。壮大で悲しくてとても考えさせられた。序盤は主人公が迫害される部分が辛かったけど、その人柄と能力で少しずつ道を切り開いて行くのでどんどん読める。中国と日本の間にある根深い歴史、歴史の犠牲になった多くの人達のことを初めて知った。途中、主人公を貶めた人物が地位を失うところが、説明...続きを読む
  • 白い巨塔(三)
    ものすごく簡単に言うと、絶対読んだ方が良い本です。
    作者がものすごく病院の事について調べ上げたんだなと分かります。また、さまざま登場人物がおり主人公とその親友の性格が真反対であり、医師としての考え方が違います!そこで病院の黒い部分が鋭く描かれています!
    まさに作者が病院の闇に鋭いメスを入れていました...続きを読む
  • 約束の海
    高校に入ってから図書室にたくさんの本をリクエストして買ってもらっている。この本も買ってもらった。久々に“本”を読んだな、という印象。空母いぶきを見て海自に興味を持って読んだが、国同士ではなくマスコミとの戦いがリアル
  • 女系家族(下)
    いつ、どうギャフンとなるのかなと楽しみだったが、最後の最後でそうきたか。生前認知なんてできるんだ。宇一さんはまあひどいな。もっとも、そういう環境に置かれていれば自然と考え方も感化されていくのだろう。
  • 約束の海
    3部構成になる予定だったそうだが、作者の死去に伴い第1部だけで終結。
    巻末に今後のシナプスが載っている。
    それを見ると完結してもらいたかったとつくづく思う。
    作者の終生のテーマである「戦争と平和」を締めくくる作品になる可能性もあったと思った。
  • 女系家族(上)
    あまりいない同じ名前に惹かれて購入。
    面白くなってきましたね。最初は言葉も難しく、調べながら読んだ。不甲斐なし。
    女三兄弟は犬神家もそうだが、お互いを牽制しつつ、結束するとどこまでも酷い事ができて面白い。一癖も二癖もある宇市さんと共に、今後どの様な展開になるのか楽しみ。
  • 大地の子(四)
    ドラマ化されてから読んだのでよく理解できました。歴史的な事柄だけでなく、人の気持ちの通じ合うところが感動しました。
  • 大地の子(四)
    戦争孤児、文革…日本人故に中国で理不尽な目に合いつつも、腐らず誠実にひたむきに生きる主人公の姿に感動しました。
    また、近代中国や日本についても知ることが出来る良書です。
  • 不毛地帯 第二巻
    山崎豊子の新聞社出身という、その精緻な表現が好き。
    わたしも行ったことのある、感じたことのあるニューヨーク、ロサンゼルス。こんな表現は思い浮かばなかった。けど、そうそう!と手を打ちたくなるくらい的を得てる。

    「壹岐は眠れぬまま、ベッドから窓辺へたって行った。周囲の灯りは消えていたが、屹立するビルの...続きを読む
  • 白い巨塔 1巻
    医療ドラマの原点にして頂点。
    かつて田宮二郎や唐沢寿明、そして岡田准一など、ベテラン俳優によって、何度もドラマ化された山崎豊子原作の『白い巨塔』。

    あの重厚な雰囲気はそのまま、財前助教授と東教授の確執からストーリーが始まります。

    いろいろな話の中で、財前助教授の上昇志向が垣間見え、今後の展開が期...続きを読む
  • 不毛地帯 第一巻
    本の中で初めて恋をした主人公、壹岐正。

    右近さんを思い浮かべながら
    実直で硬派な姿がとてもかっこいい。

    1巻はシベリアの描写。
    キの字の板の上で寝たり、アカムシの沸く蚕棚で寝たり、垢のついた帽子で腐ったキャベツのスープを飲んだり。
    シベリア勾留は本当にこのくらい熾烈だったのか。

    それに比べると...続きを読む