山崎豊子のレビュー一覧

  • 大地の子(一)
    業界に携わるものとして読んでおけと言われて読み始めている。残虐な状況が目に浮かぶ…これが史実にそっめ描かれているのだから余計に震える。

    日本人はよく平和ボケしていると言われるが、山崎豊子の戦争三部作は必読と痛感(あとの2作は「二つの祖国」と「不毛地帯」
    続きが楽しみ
  • 華麗なる一族(上)
    以下、上中下巻で同じ感想です。

    最近、「近過去」のドキュメンタリーや小説が面白い。
    人間の織りなすドラマの本質は古今東西いつも変わらないのかもしれないが、舞台設定として、いわゆる「ザ・昭和」は実は1950-60年代、すなわち昭和30年代前後であり、もちろん、働き方や家庭生活など今ではありえないよう...続きを読む
  • 華麗なる一族(中)
    以下、上中下巻で同じ感想です。

    最近、「近過去」のドキュメンタリーや小説が面白い。
    人間の織りなすドラマの本質は古今東西いつも変わらないのかもしれないが、舞台設定として、いわゆる「ザ・昭和」は実は1950-60年代、すなわち昭和30年代前後であり、もちろん、働き方や家庭生活など今ではありえないよう...続きを読む
  • 華麗なる一族(下)
    以下、上中下巻で同じ感想です。

    最近、「近過去」のドキュメンタリーや小説が面白い。
    人間の織りなすドラマの本質は古今東西いつも変わらないのかもしれないが、舞台設定として、いわゆる「ザ・昭和」は実は1950-60年代、すなわち昭和30年代前後であり、もちろん、働き方や家庭生活など今ではありえないよう...続きを読む
  • 女系家族(下)
    もうこれはホラーです。
    1番怖い、というかおぞましいのは幽霊でも地球外生物でもなく、人間だった。
    エゴと欲にまみれた登場人物ばかりだけど、彼女たちのように強気で横柄な生き方を貫くことができたら、それはそれで幸せなのかもしれない。
    ただ、お葬式で悲しんでくれる人は少ないかもしれないが。

    どろどろと恐...続きを読む
  • 女系家族(上)
    本は自分の頭の中で登場人物の表情を想像してるなぁと当たり前のことを再認識した。
    人間の欲とエゴ、それが露わになった瞬間の顔が、これを読んでて感じ取れた。
    そしてそれを感じ取った時、おぞましかった。
    この人の善人だと思ってたけど、違うかも!みたいな。
    もはや、人間に善なんてものはないのではないかな。
    ...続きを読む
  • ぼんち
    結局人は時代の波の中で生きていくんだな~と改めて思いました。大阪の船場や芸者文化などに重ねて、明治大正昭和と激動の時代。喜久治と5人の女のつきあい方、祖母、母とのかかわり方、今の時代では考えにくいけれど、きっとそれぞれ強い信念のもと、相当な覚悟を決めていたに違いない。男の強さ、女の強さを感じました。...続きを読む
  • 沈まぬ太陽(五) -会長室篇・下-
    はぁ、、読み終えた。振り返ろ〜。
    古書店で5冊セットが格安だったため、有名よなコレ〜と軽く買って見たがどハマりしてしまった、、

    ⑴⑵とアフリカ編。
    壮大な自然と恩地の不遇に耐えながらも突き進む強さ。

    ⑶御巣鷹山編。
    予備知識入れず手にし、御巣鷹、おすたか?ん??聞いた事あるね、、?あの飛行機事故...続きを読む
  • 不毛地帯 第一巻
    久しぶりに大作を読んだ。山崎豊子氏の不毛地帯である。どんな内容か全く知らないまま読み始めた。
    第二次世界大戦で日本軍の参謀だった壹岐は、戦後シベリアに抑留され、11年もの長い月日を寒さと飢えに耐え忍びつつ、過酷な労働をさせられた。ようやく日本に戻ることが出来てからは、関西の繊維系総合商社に採用され、...続きを読む
  • 沈まぬ太陽(五) -会長室篇・下-
    超大作やった。素晴らしかった。
    しかし、まさかこんな終わり方とは・・・恩地報われなさすぎてつらい。でも、正義は貫き通したな・・・!
    ここまで読むのに時間がかかったやつも久々や。
    おもしろかった!
  • 沈まぬ太陽(三) -御巣鷹山篇-
    自分が子供の頃に起きたジャンボ機墜落事故そのものの話しだった、、、当時私はお盆で父方の実家を訪れており、大好きな従姉妹のお姉ちゃんがもうすぐ出産で大きなお腹に手を当てて、ニュースがこればかりなんよ。とジャンボ機墜落のニュースを流すテレビを指さしたのを鮮明に覚えている。お姉ちゃんと楽しむ時間に夢中でそ...続きを読む
  • 二つの祖国(一)
    山崎豊子ワールドはやっぱり面白いなあ。ドラマを見たことあるけど、ドラマではとても描ききれない濃厚さがある。まだ三冊もこの世界に浸れるかと思うと嬉しさしかない。
  • 女系家族(下)
    構成のうまさに脱帽しました。若い日にも読みましたが、感想変わらず、テレビ化も忠実で魅力が伝わりました。
  • 約束の海
    さすがの読み応え。第一部のみまでしか読めないことが残念でならないが、構想段階ではあるものの、その後を公開いただいたことに感謝です。いろいろ考えさせられますね。
  • 沈まぬ太陽(一) -アフリカ篇・上-
    航空業界の期待の星が不本意な形で労働組合の代表となり、労働条件をよくしようと奮闘する。その結果、会社から要注意人物と思われてしまい、厄介なので、テヘラン、ナイロビと遠くに駐在することになる。
    家族を犠牲にしてそれでも自分の信念を曲げず、目の前の仕事にとり来る姿はたくましいなと思った。
    でも私だったら...続きを読む
  • 二つの祖国(四)
    さまざまな視点から見た東京裁判。
     この裁判での答弁は日本企業(経営者と従業員)に置き換えられる、と感じた。責任を取らない経営者と必死に働き憤死する従業員。
     ただ東条氏の裁判におけるロジカルかつ至極真っ当な答弁とその潔さは、これまで自分が思い込んでいた人物像と随分異なった。
     いずれにしても「二つ...続きを読む
  • ムッシュ・クラタ
    山崎豊子氏の作品はスケールが大きく、大作の印象だけど、初期の頃のだけど、素晴らしい読みごたえのある内容だった。
    戦前中後をダンディに生き抜いたクラタ氏の、パリでの様子、戦争中も文学と芸術、パイプを愛した男、調べて書くという彼女の才覚溢れる作品だった。
  • 二つの祖国(三)
    これまでの東京裁判に関する知識は中学歴史教科書レベルだった。こんな裏の事実があったのかと。なぜ日本は戦争に突入せざるを得なかったのか、考える機会になった。
  • 沈まぬ太陽(三) -御巣鷹山篇-
    1.著者;山崎豊子さんは、小説家。大阪の老舗昆布店に生まれ、毎日新聞に勤務後、小説を書き始めました。上司は作家の井上靖氏で、薫陶を受けています。19歳の時、学徒動員で友人らの死に直面。「個人を押しつぶす巨大な権力や不条理は許せない」と言っています。社会派小説の巨匠と言われ、権力や組織の裏側に迫るテー...続きを読む
  • 二つの祖国(二)
    同じ人種、日本人として生まれたのに、その時代、場所が違うだけで差別を受け、命の重みが違うかのごとく扱われる。この自分が生まれる僅か数十年前の今住む日本と過去に住んでいたアメリカで起こっていたことなんだと。今現在を生きる平和ボケした自分の小さな先行きの不安など些細な妄想に過ぎないんだとも。