山崎豊子のレビュー一覧

  • 不毛地帯 第一巻

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    伊藤忠商事瀬島元会長がモデル。

    ロシア勾留の記述、関東軍、満州の記述、日ソ中立条約、国際条約をも破り、捕虜規定を顧みず、対米のための安い労働力として酷使するロシアの卑劣さ。

    第二次世界大戦、誰も得しない、その揺り戻しが大きい日本。憲法に"軍備を保有せず"を誓いながら、朝鮮戦争時にアメリカの要請で自衛隊を作る。一方、論理的なドイツ等とは異なり、憲法では軍備廃棄の文言を残したままという、矛盾に満ちた国家。説明できないことを、空気で説明する日本の悪文化を感じた。

    商社エピソードについては、仕立戦の書き振りがリアルで面白い。実弾か空売りか、大勢をどう味方につけるのか。

    また

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    2026年01月18日
  • 花のれん

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    裸一貫から大阪で商売を始める多加。大阪女商人のど根性物語。大阪弁が軽快で面白い。何よりも商売の立上げとはこうやってやるんだと言うばかりのお手本のようなドラマだ。退職して浪人中の僕みたいに、さぁこれからセカンドライフ何しようなんて考えているときに勇気と元気を与えてくれる痛快な小説だった。

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    2024年12月03日
  • 不毛地帯 第一巻

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    戦争の悲惨さを学んだ。歴史の授業では軍部が暴走して戦争を始めたように教わりがちだが、恐らく当時の世界情勢から、戦争をせざるを得ない状況、抗わないと支配される状況であったのだろうと推測した。単に野蛮な軍人もいたのだろうが、多くの軍人は、この本の登場人物のように、家族や愛する人、郷土を守るために戦わねば、勝たねば、と考えて行動していたのではないだろうか。

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    2024年12月01日
  • 不毛地帯 第三巻

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    ネタバレ

    2024.11.27
    妻を失ってそのありがたみをかみしみて生きるかと思いきや、の展開に私も含め男という生き物はしょーもないなと感じた。

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    2024年11月27日
  • 不毛地帯 第一巻

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    シベリア抑留の悲惨さをこれでもかとしつこく描かれています。寒さ、日本人同士の妬み、尋問、社会主義、重労働。こんな環境で11年も暮らせるとはとても思えません。

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    2024年11月23日
  • 沈まぬ太陽(二) -アフリカ篇・下-

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    2001年(発出1999年) 484ページ

    2巻を読み終わって感じたことは、モデルである日本航空の御巣鷹山墜落事故、そして、日本航空経営破綻をニュースで見聞きしていた過去の経験から、ナショナル・フラッグ・キャリアにはこの先も暗雲が待ち構えているのだと教えてあげたくなるような気持ちです。この小説が書かれた頃は倒産はしていないけど、さもありなんと思わせるような中身の濃い2巻でした。3巻の御巣鷹山編は心して読もうと思いました。
    私事ですが、風邪をひいて小説を読むのも辛かったのですが、この2巻目は途中をAudible で聞きました。Audible といっても聴き流しでは内容が入ってこないのである程度

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    2024年11月17日
  • 沈まぬ太陽(一) -アフリカ篇・上-

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    2001年(発出1999年) 410ページ

    『この作品は、多数の関係者を取材したもので、登場人物、各機関・組織なども事実に基き、小説的に再構築したものである。』

    小説の冒頭にあるとおり、この物語は日本航空と日本航空社員・小倉寛太郎氏をモデルとした作品です。山崎豊子さんの小説は初読みですが、綿密な取材によるリアリティ、スケールが大きくまた美しい自然の描写、しっかりとした人物造形、骨太な文章で、1冊目でとても好感を持ちました。
    モデルとなった時代背景や登場人物も古風な趣きを感じさせますが、魅力的な人物が多かったです。

    主人公の恩地、私は大好きです。確かに、立ち回りは下手くそで家族・親戚を悲し

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    2024年11月17日
  • 大地の子(四)

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    ネタバレ

    まさかの父松本として分かり合えるのがあつ子の死を見届けた直後だとは心が痛んだ。そしてようやく父と再会を果たしたその後も、僻地に飛ばされたりそれでもなおルーイーシンは結果を残し真面目に働く姿に胸が打たれた。
    何より最後に、父が日本へ帰ろう、このままここにいても安全は一生確保されないとお互いで分かっていながらも、大地の子である、と中国残留を決めた結末により心が痛み、この本を次の世代の人にも進めて知って欲しいなと思った。

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    2024年11月12日
  • 華麗なる一族(下)

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    上、中、下巻の感想です。
    作品名のとおり、華麗なる一族の話。
    途中で想像した結末とは大分違う終わり方でした。
    豪華な世界も良いけど、ドロドロとした部分も多くあり、自分は庶民がたまに贅沢するくらいがあってるなと。

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    2024年11月11日
  • 華麗なる一族(中)

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    上、中、下巻の感想です。
    作品名のとおり、華麗なる一族の話。
    途中で想像した結末とは大分違う終わり方でした。
    豪華な世界も良いけど、ドロドロとした部分も多くあり、自分は庶民がたまに贅沢するくらいがあってるなと。

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    2024年11月11日
  • 華麗なる一族(上)

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    上、中、下巻の感想です。
    作品名のとおり、華麗なる一族の話。
    途中で想像した結末とは大分違う終わり方でした。
    豪華な世界も良いけど、ドロドロとした部分も多くあり、自分は庶民がたまに贅沢するくらいがあってるなと。

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    2024年11月11日
  • 白い巨塔(三)

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    皆が皆自身の利益のために動く、真実を口にするものは苦虫を噛まされる。

    医療誤診の難しさ、医療理論を基にした辻褄合わせに苦戦する原告一家に同情する。

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    2026年01月18日
  • 不毛地帯 第五巻

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    ネタバレ

    副社長となった壹岐が参謀としての自身の経験を活かし、商社での最後の仕事と決めていた油田開発を成功に収めたが、それを機に社長の大門とともに綺麗さっぱりと退く。それにしても著者の原油採掘の手順の詳細な記載はすごいの一言。あとがきには377名への取材をもとにしたとの著者の言葉があるが、だからこそ小説とはいえ真に迫る描写が可能なのであろう。

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    2024年10月26日
  • 沈まぬ太陽(四) -会長室篇・上-

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    御巣鷹山事故のその後の経過記述の中にも、新会長以前の腐敗した経営体制とその御用組合の真っ黒な人間関係の緻密な描写に気分が悪くなるほど。
    不毛地帯を読んでいるときにも感じたが、どうか結末に救いがありますようにと願わざるを得ない。

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    2024年10月24日
  • 沈まぬ太陽(三) -御巣鷹山篇-

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    御巣鷹山事故の詳細な記述は迫力があり胸に迫る。
    精巧な筆致は本当に読むものの心を掴んで話すことがない。
    主人公自身の話とは少しずれているが、今後の主人公の人生に救いはあるのか、次巻が気になる。

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    2024年10月22日
  • 沈まぬ太陽(二) -アフリカ篇・下-

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    やっと帰国が叶い、ホッとする結末。とにかく一気に読ませる筆致。母なるアフリカの大地に守られた主人公だったのであろう。

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    2024年10月20日
  • 沈まぬ太陽(一) -アフリカ篇・上-

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    組合活動華やかなりし時代を知らない世代に理解はしにくいと思いつつ、企業の組合対策に恐ろしいものを感じた。
    これでもかと海外を流浪する主人公には同情の気持ちばかり。

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    2024年10月20日
  • 不毛地帯 第五巻

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    まさかの大門社長の老いに感慨深かった。素晴らしい経営者であっても、いつかは老い、そして迷走するというところに残酷さを感じつつも、現実とはそういうものと実感させられた。
    最終的には主人公が救われる形に昇華されたことで気持ちも落ち着いた。
    名作

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    2024年10月20日
  • 不毛地帯 第一巻

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    今の多くの日本人が知らないシベリア抑留の話。もちろんこれは小説ではあるが、今を生きる日本人が是非とも知っておくべき事柄。

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    2024年10月20日
  • 不毛地帯 第一巻

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    ネタバレ

    シベリア抑留が過酷さ、いつ帰れるかもわからない希望がない状況で、寒さと飢えに耐え忍んできたかを実感した。一人だけで他の場所に移動させられ取り調べを受けたり独房に入れられたりと、そんな時も途中で会った日本人に気遣うところは、なんと人間のできた人だと感心した。途中、堀が自死するところはなんともいたたまれず、若いが故の咄嗟の判断なのか、もっと泥臭く生き抜いて欲しかった。
    人間は、ある意味どんな時も最後は精神力の強さが必要だと平和ボケしている普段の生活を考えさせられた。

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    2024年10月20日