山崎豊子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
伊藤忠商事瀬島元会長がモデル。
ロシア勾留の記述、関東軍、満州の記述、日ソ中立条約、国際条約をも破り、捕虜規定を顧みず、対米のための安い労働力として酷使するロシアの卑劣さ。
第二次世界大戦、誰も得しない、その揺り戻しが大きい日本。憲法に"軍備を保有せず"を誓いながら、朝鮮戦争時にアメリカの要請で自衛隊を作る。一方、論理的なドイツ等とは異なり、憲法では軍備廃棄の文言を残したままという、矛盾に満ちた国家。説明できないことを、空気で説明する日本の悪文化を感じた。
商社エピソードについては、仕立戦の書き振りがリアルで面白い。実弾か空売りか、大勢をどう味方につけるのか。
また -
Posted by ブクログ
2001年(発出1999年) 484ページ
2巻を読み終わって感じたことは、モデルである日本航空の御巣鷹山墜落事故、そして、日本航空経営破綻をニュースで見聞きしていた過去の経験から、ナショナル・フラッグ・キャリアにはこの先も暗雲が待ち構えているのだと教えてあげたくなるような気持ちです。この小説が書かれた頃は倒産はしていないけど、さもありなんと思わせるような中身の濃い2巻でした。3巻の御巣鷹山編は心して読もうと思いました。
私事ですが、風邪をひいて小説を読むのも辛かったのですが、この2巻目は途中をAudible で聞きました。Audible といっても聴き流しでは内容が入ってこないのである程度 -
Posted by ブクログ
2001年(発出1999年) 410ページ
『この作品は、多数の関係者を取材したもので、登場人物、各機関・組織なども事実に基き、小説的に再構築したものである。』
小説の冒頭にあるとおり、この物語は日本航空と日本航空社員・小倉寛太郎氏をモデルとした作品です。山崎豊子さんの小説は初読みですが、綿密な取材によるリアリティ、スケールが大きくまた美しい自然の描写、しっかりとした人物造形、骨太な文章で、1冊目でとても好感を持ちました。
モデルとなった時代背景や登場人物も古風な趣きを感じさせますが、魅力的な人物が多かったです。
主人公の恩地、私は大好きです。確かに、立ち回りは下手くそで家族・親戚を悲し