山崎豊子のレビュー一覧

  • 不毛地帯 第二巻

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    第二巻では壱岐もすっかり日本のサラリーマンになってしまったと思わせる一方で仕事上での鮫島や里井など他者との戦いに元軍人らしさも見え隠れしていた。第三巻以降会社という新たな戦地でどう戦い振る舞うのか楽しみになってきた。

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    2024年06月08日
  • 不毛地帯 第一巻

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    詳細な描写からシベリア抑留を深く知ることができた。壮絶という言葉には収まり切れない凄まじい体験がそこにあったこと。また戦争は絶対にやってはいけなく、やるからには勝たねばいけない。このことが深く突き刺さる思いで、当時の人たちの心情に思いを寄せようとしても平和な時代に生まれ育った自分には想像だにできない。このことを小説で読めることに感謝したい。

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    2024年06月02日
  • ぼんち

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    「ぼんち」(山崎豊子)を読んだ。
    
これは凄いな。
船場ってのはもう独自の世界だったんだろうな。
非大阪人には理解し得ない大阪人だけの独特の響きを持った場所なのか。
『封建的な一種の特権階級』(本文より)というわけだ。
    
もし私が同じ立場に生を受けたとして、いやぁとってもこんな甲斐性は無いだろうと思う。
気が小さいんで絶対に「ぼんち」には成れんわ。
    
《大阪船場、かつてそこには独自の生態を頑なに守り続けた驚愕の種族が存在していた》
    
なーんてね。
    
終わり方も見事でした。
    
あー面白かった!

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    2024年05月24日
  • 大地の子(四)

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    胸が張り裂けそうになりながらも、読破。

    主人公、陸一心の人生は苦難の連続で、その度に自身の努力や周囲からの助けで這い上がってきた。これから自分の人生にどんなに辛いことがあっても、陸一心ほどのことではないだろう。

    戦争が市井の人にもたらした影響の大きさや、家族の絆について考えさせられた。

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    2024年05月19日
  • 沈まぬ太陽(五) -会長室篇・下-

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    ネタバレ

    背帯の文言
    「この国を覆う、おそるべき良心の不在。恩地元最後の闘い」
     今回も読んでいて、腹がたった。
    国民航空、関連会社「国航開発」の政・官・財界との癒着、私腹を肥やす利権等、魑魅魍魎が蔓延するデタラメぶりがあまりにひどい。
     この物語が単なるフィクションであるなら、腹も立たないだろうが、登場人物の氏名は実在の人物の名前をもじったもので、実在する人物だからだ。
     ここで登場する自由党の竹丸副総理など、政界のドンとして君臨し、汚職事件で逮捕されたあの人だ。
    現在も政治家の金権体質は、あいも変わらず変わらない。
     本書で、架空の人物である、常務にまで成った行天四郎の行動がひどい。
     客室乗務員と

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    2024年04月22日
  • 沈まぬ太陽(五) -会長室篇・下-

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    全巻読み終えました。
    当初、先入観無しに読み進めましたが、筆者の長きに渡る取材からの小説との事。
    圧倒されました。
    これが小説と言う設定なら、最後のくだりが無情すぎます。
    しかし、忠実に再現した内容なら人の残酷さがよく分かります。
    通勤時に読んでましたが、何度も泣きそうになりました。
    おすすめの作品です。

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    2024年04月18日
  • 大地の子(一)

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    読書会の課題本

    否応なしに引き込まれる。第一巻は、「もうそんなにまでして一心をいじめないで…」と祈りながら読み続けた…

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    2024年04月17日
  • 沈まぬ太陽(五) -会長室篇・下-

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    渡辺謙主演の映画、沈まぬ太陽を観て感動したため原作を読んでみた。
    山崎豊子さんは十年に1作書かれるということで
    すごく時間をかけられたのが、よくわかります。
    印象に残ったこと葉
    ニューヨークの動物園の鏡の間の鉄格子に埋め込まれた鏡があり、人間の上半身が映る仕掛けになっていて、その鏡の上には
    世界で最も危険な動物
    と記されていた。
    そしてもう一つは最後に
    何一つ遮るもののないサバンナの地平線へ黄金の矢を放つアフリカの大きな夕陽は荘厳な光にみちている。
    それは不毛な日々にあった人間の心を慈しみ、明日を約束する、沈まぬ太陽であった。
    なお、この小説に出てくる行天は白い巨塔の財前五郎の弟分として四郎と

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    2024年04月08日
  • 沈まぬ太陽(四) -会長室篇・上-

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    ネタバレ

    本の背帯の文言
    もう一度闘う決意をした恩地。企業を蝕む「闇の構図」を暴くことはできるのか

     利根川総理のたっての願いで、新会長に関西紡績の国見正之会長が国民航空の会長を兼務することになった。
    恩地は国見会長に説得され、会長室の部長に抜擢される。

     新生国民航空の会長である国見が以下の新役人事を発表した。
     社長に、前の運輸事務次官で顧問の海野昇、副社長に、もと常務の三成道夫を指名した。
     はじめは国見の意見に同調していた社長、副社長も、やがて、厳格な国見から離れていく。

     今回も読んでいて非常に、むかむか来た。
     国民航空の関連会社である国航開発のワンマン社長の岩合宗助は、ゴルフ、夜のク

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    2024年03月30日
  • 白い巨塔(五)

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    最後泣けた
    呆気なかった
    財前が権力へなびきながらも、時折不安になったりするところが細かく描かれていて、里見派か決め難かったな

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    2024年03月25日
  • 沈まぬ太陽(二) -アフリカ篇・下-

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    ネタバレ

     恩地が去ってからの本社には、会社の御用組合である第二労働組合ができる。
     第二労働組合は第一労働組合から人員を引き抜いた為、第一組合へ残る組合員はわずかな人員となった。
     恩地が後を託した第一組合の委員長の沢泉からの郵便メールで、現在の第一組合の実情を知らされる。
     かつての労働組合の幹部は劣悪な環境の売却資材倉庫や資料管理室へ追いやられた。第二組合に移籍しない、第一組合員は、第二組合の人間の監視のもと、支店に日がな一日椅子に座らせられて、無為に過ごすことを強制されていた。
     話を聞かされた恩地は憤り、本社への不当人事に対抗する憤りを募らせた。

     パキスタンからイラン、そしてケニアへと、僻

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    2024年03月17日
  • 白い巨塔(五)

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    今も何度もテレビで再放送されており、以前買ってあった原作を読みたくなり手にとった。
    やっと5巻まで全て読み終えた。
    財前が主人公だが、里見のどんな困難があっても
    自分の信念を曲げない生き方が好きです。
    特に4巻からは夢中になって読みました。
    なお4巻5巻は読者の声によりできた続編だそうです。
    題名の白い巨塔とは患者の死の経緯について正しい証言をしたものが大学病院を追われ、患者の診察に誤りを犯したものが、大学病院の名誉と権威を守るという美名のもとに、大学のあらゆる力を結集して誤診を否定し、大学にとどまる不条理とのこと。3巻より。

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    2024年03月12日
  • 大地の子(四)

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    ネタバレ

    ようやく再会した妹だったが、重い病に臥せっており間もなく亡くなってしまう。
    そして、妹臨終の場で実の父と再会する主人公。
    お互いに、仕事の立場の違いからすぐに打ち解けることはできない。

    出張で日本に行った際、主人公は父の自宅を訪れ、母や妹達の仏壇に手を合わせることで父と打ち解けることができた。
    しかし、このことが原因でライバルに足を引っ張られ、主人公は左遷されてしまう。

    1年あまりを経て主人公の冤罪は晴れるが、その窮地を救ったのが元カノというのが意外だった。

    悲願であった日中共同の製鉄所もようやく稼働することができ、終始仲の悪かった日中間も和解する。

    そして、物語の終盤、主人公と日本の

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    2024年03月08日
  • 大地の子(四)

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    ひたすら心に重く、戦争への怒りでいっぱいで、読むのがつらかったです
    これが今からそう遠くない昔のこととは。

    運命の過酷さを受け入れられない、納得できないと思いながら読み続け、最後の最後でもう全身に衝撃なほどの納得と涙が
    この世から戦争がなくならない限り、今もどこかの紛争地で同じような人たちがいるかと思うと、本当につらいです。

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    2024年02月25日
  • 白い巨塔(五)

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    五巻に及ぶ長い小説が遂に完結。
    胸が締め付けられる。なんとも言えない辛い気持ち。
    気づいたのですが、財前教授に感情移入し過ぎて、もっと活躍して欲しい。もっともっと困難に打ち勝って自信に満ちた物語を見せて欲しい。そう願いながらこの小説を読んでいたようです。
    最期まで誇り高い態度で人生を駆け抜けた財前五郎に本当に感動した。
    ありがとうございました。

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    2024年02月21日
  • 沈まぬ太陽(三) -御巣鷹山篇-

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    年始の羽田空港での事故をきっかけに読んでみようと思った作品。御巣鷹山の123便墜落事故が起こったことは知っていましたが、詳細は知りませんでした。

    123便がレーダーから消え、墜落、炎上するところから、事故地点の確認、ボイスレコーダーやフライトレコーダーの捜索、機体の残骸の回収、原因究明。一方で、生存者の有無や救出、遺体の検視、遺体確認、遺族の方のお世話、お通夜や葬儀の手配、補償まで細かく描かれいます。

    直接的な原因は整備不良ですが、その背景にある企業体質も大きな問題だと感じました(責任を感じていないようなJALの態度に苛々)

    520名の命を一瞬にして奪うだけではなく、遺族の人生も狂わせる

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    2024年02月18日
  • 不毛地帯 第五巻

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    『不毛地帯』第5巻。

    近畿商事・副社長となった壱岐正。
    商社マン最後の仕事として、イランでの油田採掘に奔走する。

    先手を打つも、政界、競合からの巻き返しにより、独立系石油メーカー・オリオンオイルとの共同で入札に挑むことに…

    なんとか、採掘権を得たものの、第4井まで石油の出る兆しはなく、窮地に…

    一方、社長・大門は綿花相場で莫大な焦付きを抱えていた…

    壱岐の見事な商社マンとしての生き様だった。
    異例の昇進に対する周りからの嫉妬にも臆せずに自分を貫き通した、壱岐の強さ。

    『国家のために』を判断基準とし、最初は大本営参謀として、第2の人生では、近畿商事の企業参謀として、常に戦いの中に身を

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    2024年02月11日
  • 女系家族(下)

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    上巻の終わり方から、最後に妾のほうから逆襲があるとは思っていたが、こんなにも鮮やかなどんでん返しになるとは、、遺産相続を舞台に、相続される側の骨肉の争いの中で、自分だけは損したくないという醜さとともに、相続する側の積年の恨みの深さ、関係者もすべて自分の利得のために動き続ける醜さを、これほどまでに生々しく、ありありと描かれていて、山崎豊子の真骨頂だと感じた

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    2024年02月07日
  • 白い巨塔(三)

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    前半に描かれている、ドイツの風光明媚な自然、城、街並み、レストランと財前教授の感性にはうっとりとさせられた。羨ましいほど絶頂期を迎えた男の姿が活き活きと描かれていた。
    変わって、後半はドロドロの裁判戦。流石にもうダメか、と思われるところまで追い詰められ、ドキドキがとまらないまま一気に読み切ってしまいました。
    読み応えのある第3巻でした。

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    2024年02月06日
  • 白い巨塔(二)

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    教授になり益々政治力を身につけた財前が魅力的。著者は他の作品でもそうですが、権力に魅せられ翻弄される人物を本当に活き活きと描かれる。
    面白い一冊。

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    2024年02月01日