【感想・ネタバレ】大地の子(一)のレビュー

あらすじ

松本勝男は、敗戦直後に祖父と母を喪い、妹と生き別れた。戦争孤児となった少年は、死線をさまよう苦難を経て、中国人教師に拾われ、中国人「陸一心」として育てられる。しかし、成人した一心を文化大革命の波が襲う。日本人の出自ゆえにリンチを受け、スパイの罪状で労働改造所送りに。終わりのない単調な重労働に明け暮れる日々、一心が思い起こすのは、養父・陸徳志の温情と、重病の自分を助けた看護婦・江月梅のことだった。NHKでドラマ化された山崎豊子の感動巨編。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

中国人に育てられても日本語は一言も話せなくても元は日本人だと言う事で吊るし上げられ寃罪を着せられる。過酷な労働を強いられる。
中国歴史ドラマもよく見るが寃罪はよくあったことのようだ。
だったはず、のようだった、聞いた話だ、と言うだけで何の証拠もなく人間の扱いもされなく精神崩壊寸前まで働かされる。
だ一冊目、早く育ての父に会ってほしい。

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2026年05月19日

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第1巻を読み終えた。中国残留日本人となった主人公一心が、過酷な運命により、魂が削られるような悲惨な境遇に陥るさまは、読んでいて胸が苦しくなった。満州開拓団と文化大革命はどちらも歴史的な事実であり、国家という巨大な装置による個人の運命の蹂躙である。一心のように、国の都合によって不条理な悲劇に見舞われた人々が多くいたのだと思うと、個人の努力や幸福など、奔流に飲み込まれる木の葉に過ぎないのだと気づかされる。
しかし、そんな奔流のなかでも、輝く希望がある。残留孤児であった一心を無条件に愛した養父・陸徳志の愛情とその愛に報いるために生き続ける一心の報恩の精神だ。どんなに悲惨な状況にあろうと、この二人の精神は折れない。フランクル『夜と霧』に、「人間からすべてを奪うことはできるが、与えられた環境でいかにふるまうかという、人間としての最後の自由を奪うことはできない」というような言葉があったことを思い出した。

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2026年04月26日

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冒頭から読んでいて辛くなる極限状態が描かれる。「夜と霧」に似ている。人はこれほどまでに残忍になれるものかと、悲しくなる。

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2026年04月05日

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かつてNHKのドラマを観て感動した大地の子。読みたいと思っていた作品。戦争孤児となった勝男は学校教師陸徳志とその妻淑琴に慈しまれ育つ。敗戦直後に人買いによって奴隷のように扱われる日々、徳志に息子一心として育てられながらも小日本人鬼子といじめられる少年時代、大学は優秀な成績を収めるも研究室には残れない理不尽さ。鋼鉄公司で技術者として誠実に務めるも文化大革命の折、日本人というだけでスパイの冤罪で囚人としての辛い日々を送る。とにかく救いがないくらい悲惨なのである。養父陸徳志がとにかく素晴らしい人、名前のとおり徳の塊。
そして、内蒙古の労働改造所で破傷風にかかり生死をさまよう一心を看護してくれた江月梅の心配りと勇気。
目を覆いたくなるような酷いことばかりが陸一心に何度も降りかかるのだか養父や江月梅のような清らかな心の持ち主も登場してほんの少し救われる。
「二つの祖国」「不毛地帯」に続いて捕虜としての非人道的な虐待とも言える扱いは酷い。でも、日本人も同じことをしているのだろうと思うと戦争は倫理観を奪い、人として正しく考える力を削ぎ、狂わせるものなんだと思う。
まだまだ第1巻、今はただただ「陸一心よ、とにかく養父母と再会するために生き延びろ」と叫びたい。

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2026年03月24日

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この作品は、山崎豊子さんが約8年かけて取材・執筆し、300人もの中国残留孤児への聞き取りを重ねて生まれた小説です。

戦前戦後の混乱の中で中国に取り残された残留孤児の過酷な運命を背景に、主人公の陸一心が歴史や政治に翻弄されながらも尊厳を失わずに生き抜く姿が描かれ、強く心に残りました。

入院中に読み、退院後に時間が空いても即物語に入り込めるほど引き込まれ、私の人生で「過去イチの作品」になりました。主人公の苦難に満ちた人生を知り、人生への向き合い方に深く感化されました。

舞台化もされていますが、まずはNHKのドラマを観て、感動をもう一度味わいたいです。取材の軌跡を記した本も読んでみたいと思います。

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2026年03月12日

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どこまでが事実なのか分からないけど、中国残留孤児と、日鉄の製鉄所合弁事業の現実にやっぱり中国嫌いとなったが、日本も日本だったのよね…
最後の主人公の選択がとてもよかった!大地の子!!

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2026年01月11日

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山崎豊子『大地の子(一〜四)』

現在の日中関係を考えるうえで、本作は中国という国の性質を理解するための格好の教材だと言えます。中国共産党の中枢まで克明に描写できたのは、胡耀邦元総書記による取材協力があったからこそでしょう。これほど深く内情に踏み込んだ著作は、今後二度と現れないのではないでしょうか。

かつてNHKでドラマ化された際や、山崎豊子さんの著作であることは以前から知っていましたが、どこか暗いイメージを抱き、敬遠していました。そんな私が本書を手に取ったきっかけは、2024年7月の日経新聞の記事です。「中国宝山との合弁解消」というニュースに接し、「『大地の子』半世紀に幕」という言葉に強く惹かれました。

文庫版全4巻という長編に圧倒され、しばらく後回しにしていましたが、読み始めると一気に引き込まれました。主人公・陸一心と実の妹が再会するシーンでは、通勤電車の中にもかかわらず、思わず涙が溢れそうになりました。

来年2月下旬には明治座で舞台化されるとのこと。観劇に行こうかどうか、真剣に迷っています。

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2025年12月30日

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『大地の子』を読んでみました。
『華麗なる一族』に続いての山崎豊子作品でしたが、中華人民共和国という国の恐ろしさ、そして知識人に向けられる異様な圧力が印象深く描かれていたと思います。読んでいて胸が締めつけられるような場面も多く、ここから物語に救いがあるのか気になっています。

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2025年11月25日

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大地の子といえばすぐに上川隆也を思い浮かべるくらい印象深いドラマだった。
この作品を舞台化すると知り、そういえば小説は読んだことがなかったと思い、今回audible で聞いた。
audible の朗読は声も速さもちょうど良く聞きやすかった。

時節柄、映画も戦争関係作品を目にする機会が多い。
こういう時代があったのだと刻んでおかなければならない。
中国残留孤児のニュースは子供の頃、よく目にしていた。
記憶の片隅にあったその言葉を小説で思い出す。
日本軍の大陸での行い、残された子供達がたどったその後。
小説だけでも辛すぎる。

山崎豊子さんの凄さが身に沁みる。

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2025年08月21日

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文化大革命の言葉は知っていても具体的に何が行われていたか詳細には知らなかったので冒頭から衝撃的だった。読み終わってこれからまだあと3巻もあるのかと思うと、これから待ち受けている一心の運命の過酷さが想像できて辛くなるが、読み進めたくなる面白さで名著だと実感した。早く次も読みたい!

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2025年02月22日

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日本人残留孤児とはどのような存在だったのか深く考えさせられる。残留孤児という言葉すらほとんど聞くことすら無くなった現代において、自分達の歴史を認識する意味でも価値のある小説である。主人公の人生に寄り添うことや共感することすらおこがましい平和な現代に生まれ生きる自分にとって大きな学びを与えてくれる。

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2025年02月09日

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日本人であるが故に様々な苦難が待ち受けている。
そんな中でも味方になってくれる人は必ずいる。
中国と日本の歴史観、歴史教育も違う、日本人も酷いことをしてきたこと、歴史観は双方からみて初めて理解できるのだと感じた。

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2024年07月06日

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読書会の課題本

否応なしに引き込まれる。第一巻は、「もうそんなにまでして一心をいじめないで…」と祈りながら読み続けた…

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2024年04月17日

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読んでいてとても精神的に辛い話だ。しかし、それよりも山崎さんがどれだけ歴史的背景や製鉄の知識を勉強してこれほど壮大な話を構築できたのかと想像すると、頭が下がる思いだった。
とにかく作者の熱量に圧倒された。
これほどこれまでの日本と中国の関係性、中国人のものの考え方を理解するに適した小説があるだろうか
ドラマを観た時は感動する話として受け止めていたが、小説を読んだ印象は違った。
感動なんて言葉で表現するのは作者に対して失礼だ。
日本と中国のこれからの関係性をはかるうえで日本人は皆読むべき小説なのではないだろうか。

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2023年06月11日

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すごい小説だと思います。
約30年前にNHKのドラマで見た時も面白かったですが、原作も時代の残酷さが伝わってきて、一気に読み終えることが出来ました。

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2023年05月20日

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 実は本よりも先にNHKのドラマを見てしまいました。上川隆也のデビュー作!もちろん若い!そして涙なしでは見られない感動巨編。満州での悲惨な歴史を知らない人も多いと推測するが、本かドラマに是非とも触れてもらいたい。最近は漫画版まであるそうで。でも、やはりドラマが素晴らしい。中国の父がとにかく泣ける。

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2023年04月14日

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知らないこといっぱい。いい悪いではなくてそういう考えで生きてきた、そういう支配で生きてきた体制、を持つお隣の国。

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2023年02月05日

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二つの祖国と同じ時期に読んだ。陸親子の過酷なまでの人生を悲しいほどの現実を泥水の如く浴びせながら、戦争のもたらす悲惨さを描く。

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2026年05月10日

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社会人になって久しぶりに読んだ山崎作品。残酷な話から前を向く話への起承転結がすばらしい。悪者を偏って悪者に描く嫌いはあるものの、丹念な取材と構築力はよむものを唸らせる。

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2025年11月27日

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81/100

秒で吸い込まれる
理不尽さ、そしてやるせなさのもと少しの希望や幸せを見いだして生きることへの執着が伝わってくる
何がいいって日本人を美化せずに中国人と日本人の関係性を忠実に書いてくれるからこそしっかりと作品に向き合うことができる

中国行く前に読み始めたからドキドキしながら旅行スタートした笑

陸先生まじいい人

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2025年11月09日

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 中国を侵略した日本は満洲国を建設するにあたり日本から開拓団を募集して100万人以上の移民を派遣したのだが、終戦時には多くの移民を取り残して関東軍は無責任にも帰国してしまうのだ。その撤収にあたり関東軍は敗戦の2ヶ月も前から司令部を日本に近い朝鮮半島付近に移し、橋を爆破して破壊したというのだから驚きだ
 しかも数十万人の規模で残された戦争孤児たちを救出する動きは日中国交回復するまでは全く起こっていないのだから呆れてしまう。ドイツ人は東ドイツに残された棄民を5年以内に全て救出したというのだから、日本人はどうなんだろうと思ってしまう。考えてみれば、インパール作戦や太平洋の離島で飢餓死した多くの日本兵の遺骨さえほとんど収拾していないのは周知の事実だ。モンゴルやシベリアにも多くの日本人の遺骨が散逸したままになっている。
 この作品は山崎豊子の著作の中でも日本人として必読の書であると思った。

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2025年09月29日

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『不毛地帯』に続く山崎せんせの大作にチャレンジ!『不毛地帯』でのシベリア抑留シーンもえぐかったのですが、今回舞台の中国ではあの産業革命に次ぐ、画期的な大改革と謳われる文化大うんこ革命真っ只中、そして噂の収容所シーンもやっぱりえぐかったですね。私なら耐えられずに〇〇してます。

主人公である中国残留孤児のルー・イーシンくん、モデルとなる方がいらっしゃるとの事ですが、当時現地での日本人への扱い方は地獄であったようで、あらためて戦争は憎しみしか生まないと、戦後80年の今、熟読するべき小説ではないでしょうか。

そう言えば昨日家族で盛り上がった例のユーチューバー『バッパー翔太』氏。新疆ウイグル自治区取材後音信不通となり、2ヶ月後無事帰国しましたと動画をアップするも、どうみても中国なんですがね・・・・^^;右目の青タンの後もうっすら確認され、そして目も死んでおりました。いかがお過ごしでしょうか。
翔太くんもまずこの作品を熟読していたらそこに行かなかったのではと、中国の怖さもあらためて感じる秋の夕暮れでございます。早く日本に帰られるといいね。

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2025年09月23日

Posted by ブクログ

読んでいて辛いけれど、北京にいる今この空気を吸いながら読んでおきたい。中国の近代史を学ぶ一つの手段でもあると思っている。
一心がどうなっていくのかとても気になる。

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2025年03月10日

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ネタバレ

私がルーイーシンならこんな生きることに頑張れるのかなってなった。最後、義父からの手紙がルーイーシンの元に届いた時、込み上げるものがあり泣けた。中国の名前が分かりづらいことがあった。

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2024年08月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

山崎豊子先生の戦争シリーズ。
不毛地帯は、日本とソ連。二つの祖国は日本とアメリカ。本作は日本と中国が舞台。

毎回そうだが、本作でも主人公の置かれた境遇はかなり過酷なもの。
冤罪で労改送りになり、謂れのないリンチや暴力、過酷な労働はシベリア拘留を彷彿とさせる。

一巻では、戦争孤児の主人公が小学校教師の父に拾われて養子となり、大学進学、就職、労改送りになったところまでが描かれている。
歴史背景は、日本の敗戦、中国において共産党が国民党に勝利し、中華人民共和国を建国。
毛沢東の大躍進政策、失敗、そして文化大革命までの話。

この後、中国と日本を取り巻く環境は大きく変わるが、そこに主人公がどう関わってくるのか楽しみである。
そして、生き別れになった妹と再会することができるのかも気になるところ。

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2024年02月12日

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第二次世界大戦直後に中国で家族と生き別れになった日本人孤児の壮絶な人生。背景には日本人が中国で行ってきた悪行があることは明確であるが、あまりにもひどい仕打ちに読んでいて辛くなる。果たして生き別れた妹との再会は叶うのか。

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2023年03月25日

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何十年に渡る1人の男の人生を描いているから、いろいろなことが次々と起こり、シーンも次々と変わり、小説としての面白さがある。
これだけ中国人として生きてきても、生まれた国の日本に惹かれていく主人公や中国残留孤児の方々の描写が興味深かったなぁ。
無心になって読み進めた一冊。

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2023年03月21日

Posted by ブクログ

敬愛する俳優の上白石萌歌さんが、2026年2月からの舞台『大地の子』に出演するということで、読み始めた。彼女の役柄は“江月梅”。公演の発表が2025年8月で、当時彼女は舞台『震度3』に、まだ出演中だったと思う。今年、2025年の彼女は映画に舞台にTVドラマやバラエティ番組などの他に、adieu名義での歌手活動としてライブ開催、写真集の発売など、それはそれはめまぐるしい大活躍を遂げた年だった。フォロワーとしても、大いに喜ばしい限り。折しも2025年の年末である。
上白石萌歌さま。今年は、もとい今年も、よくがんばりましたね。なにとぞ年末年始くらいは、ごゆるりとお過ごしください。
舞台『大地の子』ぼくは早々にチケットを入手することができた。2026年3月に観劇の予定。舞台上の彼女を観るのは初めての機会なので、悔いの残らないよう、しかと彼女の存在感を確かめてくる所存。舞台は演者と観客の共犯関係の芸術という。ぼく自身、気の引き締まる思いがしている。
 
さて。
『大地の子』である。
なんとも苦しさばかりの物語。五感をもって陸一心の境遇を想像した。生命にすら直結する試練の連続で、乗り越えても乗り越えても、乗り越えても襲いかかるケダモノのような運命。よくぞ心折れずに生への希望を捨てなかったものだと。生命力や精神力の強さで表すことは容易いけれど、ぼくはどうしても「もし自分だったら」との考えを避けることができなかった。あくまでも想像の域を越えないけれど、実感までには至らなかった。もし、一心に襲いかかる運命の一端でも実感しようものなら、ぼくは生命の危機への恐怖で、どうにかなってしまったのではないか。あまりにも過酷。あまりにも理不尽。耐えることなどできただろうか。
行きつ戻りつしながら、ようやく読み終えた第一巻。さて、次巻の試練とは。
心して表紙を開く所存。
 
これだけの物語を舞台で、演劇で表現するというのだ。いったいどのような演技が繰り広げられるのだろうか。江月梅役の上白石萌歌さん、役柄のイメージにぴったりだと思う。
たのしみで仕方がない。

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2025年12月28日

Posted by ブクログ

序盤、中国のことがスッと入ってこなくて読み進まないが、中盤からサクサク読める。
時代背景も中国のこともあまり知らなかったが、描写が素晴らしいので、想像しながら読めた。

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2025年12月21日

Posted by ブクログ

 1991年第39回菊池寛賞受賞作。「不毛地帯」「二つの祖国」と共に著者の戦争三部作と呼ばれている。本書は全4巻の1巻目。
 中国で日本人戦争孤児となった陸一心(ルー・イーシン)が主人公。働いていた鋼鉄工場からスパイの容疑で労働改造所に送られ使役の日々を送る。中国では毛沢東政権下の文化大革命の嵐が吹き荒れていた。
 本書では、自分がなぜ戦争孤児となったのか、そんな自分を救ってくれて大学まで送ってくれた養父・陸徳志(ルー・トウチ)の温情、容疑をかけられ使役の日々をいかに耐えてきたかを中心に歴史的背景と共に描かれている。

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2023年01月04日

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