山崎豊子のレビュー一覧

  • 白い巨塔(五)

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    改めて、作家としての山崎豊子さんてよくも医者でもなく弁護士でもないのにこのような作品を書かれたことに取材や勉強をされたのと思いすごい人だと思った。
    本の感想は、私個人としては、里見さんのように生きたいです。難しいですね、色々しがらみがあって!

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    2025年11月05日
  • 大地の子(四)

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    4巻通してaudible で聞いた。
    終わって安堵感。
    良い終幕だった。これ以上一心に辛いことが起きないことを願うのと、小説が終わったことでその出来事から解放されるような気持ちに似た安堵感だと思う。
    それほどまでに辛い内容だった。
    一心や妹のあつ子のような境遇の残留孤児はたくさんいたのだろう。子供の頃にテレビで見ていた残留孤児のニュースを思い出す。
    残留孤児の話と製鉄所建設の話が絡み合いながら、当時の日本と中国の世情もよくわかる。

    あとがきには、当時中国側に取材した時の様子もあり、好意的だった指導者から、政治が変わると、一変して取材不可になったりと苦労の様子が伺える。

    二つの祖国と大地の子

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    2025年10月31日
  • 白い巨塔(二)

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    財前教授ついに誕生!
    ドラマ観てたから小説では意外と早く教授になるんだなとやや驚いた。
    最終決戦で財前派、菊川派はどうなるんだろうと思っていたところキーパーソンはまさかの野坂教授だったかー。しかもどちらの派閥にも仲間と思わせて自分の保身をキープするあたり1番役者だし頭いいよね。でも飲み会常にハシゴで大変そう。笑
    菊川教授を推薦してくれた舟尾さんは権力誇示、財前派はお金ばら撒きで贈賄に満ちた選挙で大変刺激的でした。ページを進む手が止まらない。

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    2025年10月17日
  • 白い巨塔(三)

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    財前教授と患者の裁判が中心。
    後半あたりの癌専門の教授の言葉が印象に残った。
    本件は患者と医師の信頼関係が構築されていなかったこと、また医師の倫理観の欠如によって引き起こされたものという言葉。確かにそうだなーとついうなづいてしまったほど。
    手術したけど残念ながらなくなってしまうことは今でも起こりうる。それでも医者が懸命に寄り添ってくれたのかどうかによって患者やその家族の心象は異なり、死後に解剖、ましてや裁判などの行動は起こさないかと思う。
    どんな職場でも信頼関係が大事。
    裁判では術前に検査を行ったのか、癌の転移の可能性に気づいていたか等の医学専門的なところで論争が絶えないが結局1番大事だったの

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    2025年10月17日
  • 白い巨塔(一)

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    面白い!
    唐沢寿明主演のドラマが大好きなので原作を読んでみた。ドラマは概ね原作に忠実に描かれていたんだなー。不倫相手のケイコさんが関西弁を話すことに少し違和感はあるけど。
    第一弾では次期教授戦の話がメイン。
    腕のいい部下だけどプライドが高く性格が気に食わないためにどうしても次期教授にさせたくない、東教授。義父親、部下、お金、何を使ってでも教授のポストが欲しい財前。教授などの地位には全く興味なく、学問を追求することだけに目を向けている里見。自分の次のポストを狙い動く、舟尾や鵜飼。
    様々な考えを持つユニークな登場人物が描く人間物語。中でも東教授は最も人間らしいなと感じる。気に入らない人に自分の後任

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    2025年10月06日
  • 大地の子(三)

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    一心を取り巻く人間関係と、製鉄所建設の話とが入り混じり物語が進むにつれ引き込まれていく。
    国策としての開拓団、そして国が起こした戦争の被害者となった多くの孤児達の話は読むだけでも胸が苦しくなる。
    一巻の一心の時も辛かったけど、妹の話になるとさらに辛い。引き取られた養父母によっても境遇は大きく異なる。
    今、こうして小説として読んでいるけれど、たくさんの人が同じ思いをしていた歴史があったことを思うと辛すぎる。

    製鉄所建設の話も、これだけ考えの異なる国同士で一つのことを行うのは大変だろうと思わざるをえない。おそらく今日に至っても変わってないのだろう。

    一心と妹がこの先どうなるのか、日本の親に会う

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    2025年10月03日
  • 大地の子(二)

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    陸一心の罪が晴れ、日中合同鉄鋼プロジェクトの技術通訳としてキャリアを築いた段階。
    日本人としてのルーツによって踏み躙られた過去から、逆に今回はチャンスとして転換していくのがまさに時代の流れを感じる

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    2025年09月28日
  • 白い巨塔(一)

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    山崎豊子を大いに感じる一冊です。

    最初は東教授、財前と里見の真っ直ぐな内心が描かれていてとても良いと思っていると

    それ以降は次の教授を誰にするかで、それぞれの思惑が交差し布が織れるのではと言うくらい絡み合っているのに感服する。

    大河内教授、里見の真っ直な信念には憧れる。

    私はフジテレビの唐沢寿明版が第一印象だったで、実際には異なるが、それぞれの配役の役者に当てはめて読むと納得の配役だった。

    全て読み終わったら何度か映像化されてる白い巨塔を見比べたい。

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    2025年09月18日
  • 沈まぬ太陽(三) -御巣鷹山篇-

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    何百人もの犠牲者を出した史上最悪の飛行機事故。
    生々しい事故現場や犠牲者の方々の描写、遺族の方々の悲しみ...心抉られました。飛行機に乗るのが怖くなりました。
    恩地さんの誠実さには心打たれ、苦労が続いて大変な人生で気の毒にも思いました。次巻に進みます。

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    2025年09月16日
  • 沈まぬ太陽(五) -会長室篇・下-

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    最初はなかなか読み進まず挫折しそうになったが、途中からどんどん引き込まれていき5巻まで一気に読めた。

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    2025年09月09日
  • 沈まぬ太陽(五) -会長室篇・下-

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    史上最悪の航空機事故を起こした会社を復活させるべく、関西の紡績会社から社長が送り込まれる。総理や総理の参謀が三顧の礼で迎えた「会長」だが、社長、副社長は古い体質のままで、一向に改善が進まない。関連会社の会長に君臨し、会社の予算を湯水の如く使う者、官僚との癒着に精を出し平社員を奴隷のように使うもの、組合の統合を防ごうと暗躍する労務担当役員など。その中で恩地は被害者に向き合い、労働者の立場で行動するが、金をつかまされたマスコミにも叩かれ、追い込まれる。政治家と結びついた裏金づくりがひょんなことから東京地検に伝わり、役員に捜査の手が伸びるが、恩地はアフリカへの転勤を命ぜられる。事実に近いこと、近いか

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    2025年09月07日
  • 沈まぬ太陽(五) -会長室篇・下-

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    読み終わってびっくりした。
    主人公は何かを成し遂げるものだと思っていたけど、ノンフィクションとはそういうことではない。
    渦中の1人だということを思い知らされました。

    労働環境、安全を第一に掲げた主人公の30年弱のお話しでした。

    自分が生まれる前の事件を元にしているからこそ、どんなことがあったかわからないままでも楽しめる内容になっていました。

    事故から何年というニュースも目にするので、忘れてはいけない出来事として、読んでみても良いものだと思います。

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    2025年09月05日
  • 沈まぬ太陽(三) -御巣鷹山篇-

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    10年近くに渡りアフリカ等にたらい回しにされている恩地。精神的にも限界を迎えつつある。一方日本では、35周年の記念パーティーを開催している中で、ジャンボ機が墜落したとの一報が。史上最悪の航空機事故を起こした会社として、被害者、マスコミ、政府から叩かれる。恩地は被害者窓口対応を命ぜられ、謝罪と慰霊の日々を送るが、会社上層部は変わらず保身と蓄財に走っている。今では考えられないと言いたいところだが、本当はどうなのかと思うと暗澹とする。山崎豊子の小説はだいたいこんな感じなんだよなあ。

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    2025年08月30日
  • 沈まぬ太陽(二) -アフリカ篇・下-

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    エリート社員だった主人公が、思わぬ不本意な形で労働組合の委員長を引き受けることになる。元来の真面目さ、誠実な性格で、末端の社員の賃金引き上げなどの処遇改善を掴み取るが、一本気な進め方が災いし、また、たまたま首相フライトを交渉の材料に使ったということで、経営陣との対立が決定的となる。その報復人事とばかりにパキスタン、イラン、ケニアの駐在として10年間のいわば流刑に処される。この間、良い出会いもあるのだが、家族も疲弊、出世もおぼつかず、さまざまなハードシングスで発狂寸前まで追い込まれる。大企業や保身に走り自分のことしか考えない役員の嫌なところを煎じ詰め、煮詰めて、かたまりにしたような話。現代であれ

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    2025年08月27日
  • 沈まぬ太陽(二) -アフリカ篇・下-

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    主人公の強い正義感に対し、会社や周囲がそれを抑え込もうとする姿勢から、現代の日本社会にも通じる闇を強く感じました。

    物語は何十年も前の出来事を描いていますが、今もなお変わらない企業文化が根付いていることを痛感させられます。

    主人公のまっすぐな信念は会社には疎まれ、結果として海外転勤が延長されるという理不尽な扱いを受けます。

    その姿に胸が締め付けられる一方で、現実にも似たような構造が存在するのではないかと考えさせられました。

    企業の事業の裏に潜む矛盾や不条理を描き出す描写はとてもリアルで、社会を鋭く切り取った小説であると強く感じました。

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    2025年08月24日
  • 沈まぬ太陽(一) -アフリカ篇・上-

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    第1巻は壮絶な物語の幕開けでした。
    主人公が直面するのは、10年に及ぶ海外転勤という過酷な運命です。
    現代の価値観から見れば非人道的とされるような人事異動ですが、彼はその不条理に抗い、不屈の信念を持って挑み続けます。
    その姿は私の想像をはるかに超えるものであり、強い感銘を受けました。
    さらに、主人公には家族がありながら、アフリカで長期滞在を強いられるという厳しさも描かれており、読んでいて胸が締め付けられる思いがしました。
    なぜ周囲が止めることもなく彼を送り出したのかと疑問に思いましたが、それは当時の時代背景や価値観に深く根付いているのだと感じました。
    この章は単なる導入ではなく、壮絶な試練の序

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    2025年08月24日
  • 大地の子(一)

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    大地の子といえばすぐに上川隆也を思い浮かべるくらい印象深いドラマだった。
    この作品を舞台化すると知り、そういえば小説は読んだことがなかったと思い、今回audible で聞いた。
    audible の朗読は声も速さもちょうど良く聞きやすかった。

    時節柄、映画も戦争関係作品を目にする機会が多い。
    こういう時代があったのだと刻んでおかなければならない。
    中国残留孤児のニュースは子供の頃、よく目にしていた。
    記憶の片隅にあったその言葉を小説で思い出す。
    日本軍の大陸での行い、残された子供達がたどったその後。
    小説だけでも辛すぎる。

    山崎豊子さんの凄さが身に沁みる。

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    2025年08月21日
  • 白い巨塔(五)

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    イッキ展開の最終巻。
    あんなに憎たらしいと思ってた財前が何故か愛らしく感じられるラスト。
    自分の身体も定期的にしっかりと点検しなければと思う。

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    2025年08月18日
  • 沈まぬ太陽(三) -御巣鷹山篇-

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    『沈まぬ太陽』全5巻の中の3巻。だがこの1巻だけでも、読んだーという感じ。御巣鷹山篇である。作中では国民航空となっているが、記載されているのは、あの日航ジャンボ機墜落事故の全貌である。

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    2025年08月17日
  • 不毛地帯 第一巻

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    シベリア抑留という言葉しか知らなかったが、この不毛地帯第1巻を読んで、その過酷さに驚く。小説ではあるが作者の取材力を考えれば実際に起きたことを再現していることは理解できる。

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    2025年08月16日