山崎豊子のレビュー一覧

  • 白い巨塔(五)

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    山崎豊子さん、ありがとう。

    財前に可哀想な終わり方をさせないようにしてくれて。

    主人公が最悪のヒールだったって話の先駆けじゃないかと思うくらい、大長編にわたって積み上げた財前の非道、悪行、愚昧の数々。

    罪に問われなかったらセーフじゃないぞってことだ。

    ざまぁみろ。

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    2025年04月14日
  • 白い巨塔(五)

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    読み終わってしまった。裁判の個所は複雑だったけど、財前の亡くなる個所は何回も読んでしまった。わだかまりのあった里見と東が最期、手を伸ばし、最善を尽くす姿に感動する。
    最期は医師として、正確な診断を遺す財前。教授選、学術選、何か諦めていたら若くして死すこともなく残念。
    本当に良い小説だった

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    2025年04月05日
  • 沈まぬ太陽(三) -御巣鷹山篇-

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    ついに航空史上最悪のジャンボ機墜落事故が起こり、生存者の救助、墜落機の回収と事故原因の調査がはじまる。乗客乗務員、計524人のうち、生存者は4名、250名の死者が出た。被害者遺族への補償交渉、国民航空による説明、事故機を製造したボーイング社の対応。遺族をはじめとする、現場で亡くなった人々と向き合った人間と、そうでない人々との間の温度差に、40年経った今でも、読むと怒りを覚える。

    この期に及んで、まだ体面を保つため、補償交渉に少しでも早く移ろうとする動きや、遺族間が団結することを避けようと、露骨に横の繋がりを切ろうとしてくる会社の動きは、今の感覚としては信じがたい。会社の心理は、今の社会ではど

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    2025年03月25日
  • 沈まぬ太陽(五) -会長室篇・下-

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    外部からやってきた会長が、どうにかしようとするも、本社と政治家の癒着が強すぎで、どうにもならず退任。委員長も、再度ナイロビに飛ばされるという、まったく救われない話。

    この書籍の冒頭に書かれているが、このお話は、「事実を小説的に再構成した」もの。

    事実。これが、事実。
    事実は小説より奇なり。

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    2025年03月17日
  • 沈まぬ太陽(三) -御巣鷹山篇-

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    委員長だった彼が、御巣鷹山の日航機墜落を受けて、ご遺族に寄り添う。一方で、本社は自己保身に走り続ける話。

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    2025年03月17日
  • 沈まぬ太陽(二) -アフリカ篇・下-

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    十年のときを経て恩地が日本に帰国することになったところが、普通に感動してしまった。会社の不当人事について都労委の審問会で、十年間を語るシーンは、すごく印象に残った。一巻を読んだときは、家族を犠牲にしてまで、会社と闘う恩地に、あまり共感できなかったが、ここまで来て初志が貫徹されると爽快感がある。

    それにしても、国民航空管理職の性根の腐った感じが、読んでいて気分が悪くなるくらいに生々しい嫌さを醸し出している。立て続けに起こった旅客機の事故を経ても、現場の労働者たちの労働環境の改善に動かないどころか、彼ら第一労働組合の訴えを不当として、中央労働委員会に再審査を決める八馬と中谷のセリフのところ(p4

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    2025年03月13日
  • 大地の子(四)

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    後書きと解説がまた面白かった。大地の子を書くにあたって大変な取材を重ねたことも、タイミングが違えば書けなかったことも確かに言われてみればそうだなと。こういう現代中国史を書いた本は珍しいなと思う理由に今更思い至って、背景を知れてより凄い作品だったなと思う。

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    2025年03月08日
  • 白い巨塔(四)

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    里見先生が医者としての本懐を腐らせなかったのは素晴らしいと感じた。

    前3巻において、正直、医事紛争についてはよくわからないけれど、法律的な知見についてはある程度分かるので、はっきりしているのは、当時の医療で財前を裁くことは難しかったとは思う。のらりくらりと論う財前に対して、弁護士ともども原告が感情的に動くのは良くなかったと思った。裁判所とは、温情や民意の入り込む余地がないからだ。

    今回は、財前が粘菌に這い寄られるように、足元から身動きを奪われるような内容だった。
    不思議なもので、ちょっと可哀想な気もした。ただただ財前の転落を願うこの作品に。

    山崎豊子さん。これはフィクションなのでしょうか

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    2025年03月06日
  • 不毛地帯 第五巻

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    2025.02.23
    角田さんの生き様は、ごく普通の弱い人間を現していてしみじみと大多数の人間と、究極のサバイバルを生き抜きつづけた主人公や社長との違いが味わい深い。

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    2025年02月24日
  • 大地の子(一)

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    文化大革命の言葉は知っていても具体的に何が行われていたか詳細には知らなかったので冒頭から衝撃的だった。読み終わってこれからまだあと3巻もあるのかと思うと、これから待ち受けている一心の運命の過酷さが想像できて辛くなるが、読み進めたくなる面白さで名著だと実感した。早く次も読みたい!

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    2025年02月22日
  • 白い巨塔(一)

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    年末ドラマがやっていて気になって初めて読む。
    設定も古いけど、やっぱり名作とあって一気に引き込まれた。
    今の時代財前みたいな野心を持って働ける人なんて少ないだろう。
    一生懸命働いて、技術も知識も申し分ないし、何が問題なのか…
    人事は水物っていうのはいつの時代も変わらないのだな

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    2025年02月18日
  • 沈まぬ太陽(一) -アフリカ篇・上-

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    1985年の日航機墜落事故を中心に、日本航空がモデルになっている小説であるということだけは知っていた。どこまでをフィクションとして、どこまで事実として読んでいいのか分からないけれども、読めば読むほどに、大事故が起こりそうな会社の体質に、腹が立ってくる。

    平成生まれの人間から見ると、職場の人間関係や実際の仕事の中に、まだ、戦前の名残りが大きく残っていることのリアリティが、印象的だった。共産党員に対する警戒心や「アカ」というレッテル。治安維持法で捕まり転向した転向者。学生運動をしていた経歴。第二次大戦時に戦闘機の整備をしていた整備士や、パイロット。元華族出身であることのステータス。今の人間からす

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    2025年02月17日
  • 大地の子(四)

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    国家間の争いに巻き込まれ、大地の子となり人生を変えられた主人公陸一心の生涯に胸を引き裂かれる思いになった。なぜ戦争はなくならず、誰が誰のために戦争をするのか考えさせられた。見えずらいかもしれないが、戦争での被害者は本来何も知らずに生涯を送れるはずだった陸一心のような普通の人物なのだと思う。
    このような歴史を小説から学べることに著者に感謝したい。

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    2025年02月17日
  • 大地の子(三)

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    戦争が引き裂いだ兄妹の絆と国策に翻弄される主人公ら残留孤児の物語に胸が締め付けられる。たとえそれが一方からは負の歴史であったとしても、歴史を知ることは必要であり、そのためにも意義のある小説を読んでいると感じている。

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    2025年02月16日
  • 不毛地帯 第五巻

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    壱岐正と里井副社長のやりとりが読んでいて面白く、最終的には大門社長との軋轢を生む形となるのも凄く惹き込まれる要因であった。最後の大門社長と一緒に退陣するシーンは今までのストーリーや情景と合間って感情移入できて感動した。部下の海部や八束、石油の兵頭と優秀な人材が大きいとも思う

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    2025年02月14日
  • 大地の子(二)

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    残留孤児の立場から国家重要プロジェクトに関わっていく陸一心とその親子の絆のようなものを感じられた。日本人であるがゆえの苦悩や苦難が報われつつあると思いながら、殆どの人には記憶にも体感も残らなくなっている中国現代史に通づる歴史を小説から学べることは感謝すべき事なのかもしれない。

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    2025年02月11日
  • 大地の子(一)

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    日本人残留孤児とはどのような存在だったのか深く考えさせられる。残留孤児という言葉すらほとんど聞くことすら無くなった現代において、自分達の歴史を認識する意味でも価値のある小説である。主人公の人生に寄り添うことや共感することすらおこがましい平和な現代に生まれ生きる自分にとって大きな学びを与えてくれる。

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    2025年02月09日
  • 白い巨塔(五)

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    裁判と学術会議の選挙の両方を渡り歩いていた財前だが、選挙は鵜飼教授の政治もあり見事当選を果たす。一方裁判の方は、元病棟看護婦長の亀山や佐々木の受け持ち医の柳原らの証言により敗訴となる。その後財前は体調を崩し気づいた時には進行胃癌となり病に伏す。

    総じてとても面白かった。医療小説であり政治小説でもある。当時の大学病院で行われていたあらゆる駆け引きが描かれており、手に汗握る展開だった。改めて感じたのは医者と患者の関係の大切さで、財前が訴訟されたのも術後診察もせずしっかりと説明をしていなかったからで、仮にそれをしていたら肺転移に気づかなかったとしても遺族は納得していただろう。現代だったらありえない

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    2025年02月08日
  • 白い巨塔(五)

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    医事裁判というテーマの5巻に及ぶ大作を読み切って、今更ながら著者山崎豊子さんの取材力に感服する。医療と裁判という2つの専門領域を描かれている。一方で、名声と医学者としての誇りを併せ持つ財前という男を憎くもあり、神々しいとも思った。これほどのスケールと高潔な社会派小説はそうそう巡り会えないと思う。

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    2025年01月21日
  • 不毛地帯 第二巻

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    商社マンにとって、パーティは社交は名目、情報収集がメイン。不可抗力等万一も考慮して契約するのが商社マンのイロハのイ。

    商社は数字が人を殺すのだと実感したという文章、ぎくりとくるものがある。

    絶対ランクAからB、当社もそんな基準があるんだろうか、、。商社の海外支店は、ニッポン交通公社とか呼ばれてるんだろうか、、。

    動線とTODO、気を使うとは、動線を把握し、そこで立ち止まるポイントを少なくし、スムーズにする 言葉遣い。

    次期戦闘機、僕に見当違いな詰問する前に、防衛庁が取り組むべきと返すが、選挙がらみ資金がらみで国防の重要事項が決まる実態。今の日本はどうか?

    大本営参謀の思考法、どんな複

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    2026年01月18日