山崎豊子のレビュー一覧
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登場人物が今風
登場人物が今風ですがそれはそれでいいですよ。里見准教授が小腸癌の患者の検査にカプセル内視鏡を使う所は感動ですね。オリジナルなら造影剤を飲ませてXray photoで小腸内の通過障害を突き止めるところだけど。花森ケイ子もきっとかなり色っぽいお姉さんとして描かれると思ってたが現代受けすると思うw
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Posted by ブクログ
収容所を出た賢治は、教官として米陸軍日本語学校の教官となった。
一方、両親と娘は、忠誠テストに背きツールレイク収容所に送られた。
父が夢を見、努力してきたアメリカでの暮らし、日米開戦により家族はバラバラとなり、不幸な形で再会することとなる。
物語だから、賢治とその家族の元にばかり色々なことが起こるのは仕方がないこと。
でも、どれもあちこちで起こっていたことと思うと胸が苦しくなります。
エミーもなんで自分で不幸を呼んでしまうのか。賢治の奥さんなのだから、幸せになれたはずなのにと歯がゆい思いでいっぱいです。
終戦を迎え東京裁判へ。
三巻に続きます。 -
Posted by ブクログ
日本の真珠湾攻撃から太平洋戦争が始まり、アメリカに住む日系二世天羽賢治らの周囲に大きな波が起こり始めた。
ドラマを見て、さらに深く知りたくなり、原作を手に取りました。
ドラマは原作にかなり忠実でした。
日系人にとって、父祖の国と今住む国との戦いという悲劇がどんな不幸なことなのか、恥ずかしながら数年前まで知らずにいました。ナチスのユダヤ人迫害にも次ぐような事実に驚かされます。
「父祖の国日本に殉じるような生き方をするもの
アメリカ人として生きようとするもの
絶えず日系二世としてのアイデンティティを模索し苦悩しながら生きるもの」
一世と違い日系二世だからこその苦悩。
一巻は賢治がマンザナ