山崎豊子のレビュー一覧

  • 大地の子(一)

    Posted by ブクログ

    読んでいてとても精神的に辛い話だ。しかし、それよりも山崎さんがどれだけ歴史的背景や製鉄の知識を勉強してこれほど壮大な話を構築できたのかと想像すると、頭が下がる思いだった。
    とにかく作者の熱量に圧倒された。
    これほどこれまでの日本と中国の関係性、中国人のものの考え方を理解するに適した小説があるだろうか。
    ドラマを観た時は感動する話として受け止めていたが、小説を読んだ印象は違った。
    感動なんて言葉で表現するのは作者に対して失礼だ。
    日本と中国のこれからの関係性をはかるうえで日本人は皆読むべき小説なのではないだろうか。

    0
    2023年06月11日
  • 不毛地帯 第五巻

    Posted by ブクログ

    前半は戦争のためシベリアでソ連に酷使される悲惨な内容。後半はシベリアから無事帰還し、第二の人生として、商社マンとして、組織や国益を考えながらビジネスの世界に身を置く話。

    前半は、読むのも辛く、ただただこんな残酷なことが本当にあったのかといたたまれなくなる。

    後半は、主人公の実直な人柄が眩しく、大義の為に、こんなに身を削らなくてはならないのかと驚いてしまう。当然かもしれないが、人の上に立つポジションの人は責任と覚悟と志が必要なんだなと、感じ入った。

    0
    2023年06月08日
  • 沈まぬ太陽(五) -会長室篇・下-

    Posted by ブクログ

    最後の1ページまで捨てなかった想いは「救い」だった。
    それは希望だったかも知れない。
    「正義は最後には必ず勝つ」の想いだ。

    何度胸糞悪い思いをしつつも、国見会長や恩地、旧労組、ご遺族係や御巣鷹山事故支援班など会社に僅かに残る良心が報われることを信じ、願い、読み勧めた。
    その結果はもちろん伏せるが、これがただのフィクションではない、という事実には驚愕しかない。
    事実を基にした小説だけに、事故後の経緯など、情報は出来るだけ遮断して読んでいたが、ようやく事実と向き合えることを今はただ喜ぶとする。

    最後に、
    全5巻、全く飽きずに楽しませていただいた山崎豊子先生、ありがとうございました。

    0
    2023年06月06日
  • 大地の子(一)

    Posted by ブクログ

    すごい小説だと思います。
    約30年前にNHKのドラマで見た時も面白かったですが、原作も時代の残酷さが伝わってきて、一気に読み終えることが出来ました。

    0
    2023年05月20日
  • 沈まぬ太陽(四) -会長室篇・上-

    Posted by ブクログ

    会社再建のため、総理の後押しを受けて会長就任した国見、
    現場を大事とする、その人格と経営力は社員を変えていこうとするが、、
    待つのは想像以上に腐敗した会社の蛆共だった。

    520人の尊い命を奪った責任など露とも思わず、尚も利権を貪り食う魑魅魍魎

    そして初めて会社からの不当な扱いから解放され、会長室の一員となった恩地元

    前巻で事故の悲惨さ、遺族の悲しみと怒りをまざまざと見せつけられたが、今回は余りに腐敗した一部社員に違う意味で顔を歪ませられた。


    果たして組合統合は成るのかーーー

    続きが気になる!!!

    0
    2023年05月20日
  • 不毛地帯 第一巻

    Posted by ブクログ

    超大作。
    一話は戦中〜戦後のシベリア拘束期間が大半。時代の不遇さと愛国心の強烈さに終始目が奪われた。

    0
    2023年05月07日
  • 白い巨塔(五)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    圧倒的。その一言に尽きる。

    各人の心理と謀略を事細かに表現されてある。

    財前の手術に東教授が執刀し、開腹した場面で得た感情はどんな言葉を使っても表現できない。

    0
    2023年05月06日
  • 不毛地帯 第五巻

    Posted by ブクログ

    素晴らしいの一言に尽きる。
    彼女の作品は、読後の言葉にならない
    高揚感に突き上げられる。
    五味川氏の人間の條件とあい通じるものがある。

    0
    2023年04月27日
  • 大地の子(一)

    Posted by ブクログ

     実は本よりも先にNHKのドラマを見てしまいました。上川隆也のデビュー作!もちろん若い!そして涙なしでは見られない感動巨編。満州での悲惨な歴史を知らない人も多いと推測するが、本かドラマに是非とも触れてもらいたい。最近は漫画版まであるそうで。でも、やはりドラマが素晴らしい。中国の父がとにかく泣ける。

    0
    2023年04月14日
  • 白い巨塔(五)

    Posted by ブクログ

    通勤途中の電車内で読んでいたので、眠い日や飲み会があったりして遅々と進まなかったけど、この巻は勢いよく、外出時は早めに家を出て現地で読んだりしていた。
    今読んでも全然面白かった。
    タイトルが白い巨塔とあったので、大学病院の医療関係者の権力争いの様なものが中心だと思ったが、加えて医事紛争裁判がその割合を大きく占めていた。
    裁判は互いの主張も理解出来るので良い悪いでは簡単に片付けられないけど、原告は進める過程で嘘偽りなく事実を事実として証言し、被告は名誉や権力を得るために事実を捻じ曲げる証言をするが、自分だったらどうだろう。
    この様な選択は多くはないけど何度かあった。
    普段の生活でも思いもしていな

    0
    2023年03月31日
  • 沈まぬ太陽(一) -アフリカ篇・上-

    Posted by ブクログ

    久しぶりの小説だったが、全く飽きずに一気読みしてしまった。

    組合と会社の対立、溝の深さはそのまま見応えとなっている。
    恩知の頭のキレの良さ、弁の立ち振りの格好良さと言ったらない。


    …一言、
    「ナショナル・フラッグ・キャリアか知らんけど、
    自分だったらこんな会社、即辞めてるね!」

    0
    2023年03月25日
  • 暖簾

    Posted by ブクログ

    現代から見れば時代遅れな部分も多々あるかもしれないけど、仕事をする上での気持ちの根幹部分を教えてくれる作品だと思う。
    儲けを得る事の難しさや、時代の流れを考える事の重要性等何も考えずに働いちゃいけないと思った。
    明治、大正、昭和の大阪商人のど根性と言うかそう言ったものを見せてもらえる名作だと思う。

    0
    2023年03月16日
  • 大地の子(四)

    Posted by ブクログ

    中国残留孤児の主人公が日中共同製鉄所建設プロジェクトに奔走する話。中国という国の融通がきかないお国柄に呆れるシーンは多々あるものの、そのような困難に何度も立ち向かっていくシーンは非常に勇気づけられる。養父母との関係や実父、妹との再開が主人公への感情移入を促進させられる。最終的にどちらを選ぶのか気になるところだったが、タイトル回収にて締めくくる様は納得の一言である。
    中国特有の難解な表現は多いものの、ストーリーは圧巻で目を見張る作品です。このような作品は個人的に避けていた節がありますが、また読んでみたい作品の1つです。

    0
    2023年03月12日
  • 不毛地帯 第五巻

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    この小説を書くのに、著者はどれくらい取材したのだろう。 経済や石油開発の細かな情報は、正直ピンと来ない部分も多くあったが、その背後に膨大な取材、調査があったことが想像できる。いまいちわからない専門的な話があっても、全体として面白くて中盤以降は一気読みした。

    登場人物のなかでは大門が一番魅力的だった。当初は豪胆な社長として壱岐を抜擢し会社を成長させるも、終盤は綿花相場にのめり込んで部下を発狂させてしまう。壱岐との関係が悪化すると、かつて自ら切り捨てた里井に本社復帰を要請するなど、なりふり構わない。壱岐が私情を排して淡々と仕事をこなすぶん、終盤に至って弱みや焦りをさらけ出す大門が魅力的に見えた。

    0
    2023年07月05日
  • 沈まぬ太陽(五) -会長室篇・下-

    Posted by ブクログ

    やっと読み終わった。現実にあった話とは思えないほど衝撃だった。最後に報われていたことが救いだったが、その後のどんでん返しも読みたかったかも。どこかで見たけど、人間の欲望はほんとうに怖い。でも欲望がないと成長できないので、自分のしてきたことに胸を張れる人になりたい。

    0
    2023年03月10日
  • 不毛地帯 第五巻

    Posted by ブクログ

    圧倒的なスケール感。これまで多くの作品を読んできたが壱岐正は1番かっこいい小説の主人公かもしれない。とても学ぶことが多い作品だった。

    0
    2023年03月05日
  • 沈まぬ太陽(四) -会長室篇・上-

    Posted by ブクログ

    華やかにみえる航空会社でも、機長は髪が1週間で白くなることがあったりと、どの仕事にも想像を絶する大変なことがあるのだと感じた。正論だけを言ってもまかり通らないこともあるのかもしれないが、自分の信念をもって自信と責任を持って発言・行動できるようになりたいと思った。今の社会にもこのように頑張ってくれている人がいるのだと思うと自分がぬくぬくしすぎだと思わさせられる。

    0
    2023年02月21日
  • 沈まぬ太陽(三) -御巣鷹山篇-

    Posted by ブクログ

    事故は死んだ者だけでなくその一家も破壊するという言葉がささった。ここまで事故処理や対応が大変ものだとは思っていなかった。国民航空の反省しない態度も嫌になる。でも世界的大企業の実情や一部が知れてよかった。はやく報われてほしい。

    0
    2023年02月08日
  • 大地の子(一)

    Posted by ブクログ

    知らないこといっぱい。いい悪いではなくてそういう考えで生きてきた、そういう支配で生きてきた体制、を持つお隣の国。

    0
    2023年02月05日
  • 沈まぬ太陽(三) -御巣鷹山篇-

    Posted by ブクログ

    10年以上前に読みました。
    当時は仕事のトラブルが続き、読書好きでも無いのに何かを変えたく気まぐれに手に取った作品。
    謝罪を通じて遺族に何かしらの提案をする姿勢は、以後仕事への姿勢に影響を与えてくれた印象深い作品です。

    0
    2023年01月30日