山崎豊子のレビュー一覧

  • 女系家族(下)

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    誰もが相手を騙していたと思ったら、最後に待っていたのは。
    1億円も相続できるのであれば、それ以上の欲はかかないと思うが……
    自分には想像もつかない世界。
    まさに、化け物たちの化かしあい。

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    2018年10月09日
  • 二つの祖国(二)

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    1巻でもかなり過酷な状況であった「日系二世」たちだが、戦争が進むにつれ、さらに凄惨の一途を辿る。
    二つの祖国の間で揺れ動く者、片側に阿る者、立場を崩さぬ者、全てに一切の区別なく、その苛烈極まる運命に飲み込まれていく。

    戦争や原爆投下後の生々しい表現等、読むのが辛い場面も多々あったが、それでも先を読みたいと思わせる筆力は流石の一言。

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    2018年06月08日
  • ムッシュ・クラタ

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    ムッシュ・クラタ、人にどう思われても良いとは自分には思えないが、何か強い信念・信条を持って少なくとも人に流されない様にしたいと思わされた。

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    2018年03月29日
  • 不毛地帯 第四巻

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    ネタバレ

    1~4巻までの感想。
    山崎豊子さんの取材力に感服。
    シベリア抑留、航空機、車、石油等、商売と政治の絡みが描かれており今はどうなっているのかと気になった。結局人は金と地位を得ると固執してしまうものなのか。ただ、壹岐さんは違った。国益のために奮闘し、運も味方して事業に成功した結果会社を辞めた。でも亡くなった奥さんのことをもっと考えてほしかった。仕事も家庭もどちらも考えることはやっぱり無理なのかな。

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    2017年11月17日
  • 女系家族(上)

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    舞台は大阪・船場の代々続く米問屋。「御寮はん」だの、「大番頭はん」だの、いつの時代やと思ってたら、なんと昭和34年。戦後!?「わろてんか」に似てるから明治かと思った。主人公は三姉妹。次女が婿を取って家を継ぎ、三女は未婚、長女は・・・出戻り居候・・・うちと似ているところもあるけどこうはならないようにしよう。こわこわ。

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    2017年11月05日
  • 女系家族(下)

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    父が死んだことで残された莫大な遺産をめぐって繰り広げられる、血で血を洗うような相続争い。あーこうはなりたくない。ホンマに。にしても時が止まったような、戦後の船場の老舗問屋。「腐っても鯛」とはこのことか。ほんと、こうはならないようにしよう。そしてなにげに初・山崎豊子。

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    2017年11月05日
  • 不毛地帯 第二巻

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    FX、二次防とアラブ・イスラエル戦での東京商事との激戦、息もつかせぬ攻防だった。
     
    元関東軍の作戦参謀として、
    従来の接待などの饗応作戦や金品ばら撒きでなく、
     
    社長直属、全社的な経営戦略を立案する営業本部を組織しての情報戦を展開していて、
     
    ビジネスマンが命を懸けて働いているのが印象的だった。
     
    舞台が世界に広がって、華僑のエネルギッシュさもすごかった。

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    2016年04月03日
  • 仮装集団

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    昭和42年に発表された山崎豊子作品。安保闘争のはざまの時期、そして、いまだ労働組合の組織率が高く、労組運動も顕在化していたという時代背景もあっての作品。党や労組が、他の団体・集団にいかに入り込んでいくか、といった組織の怖さが描かれている。「オルグ」「フラクション活動」など、いまや死後と化している用語もいたるところで出てくるのも、時代の趨勢ということか?

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    2016年02月20日
  • 華麗なる一族(中)

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    歪んでる一族の関係。
    ここからスッキリとした結末に向かうのか?
    鉄平、二子を個人的に応援してます。
    下巻へ続く。

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    2015年10月29日
  • 暖簾

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    山崎豊子のデビュー作であり、出世作。

    日清戦争後、淡路から裸一貫で大阪の昆布商に丁稚奉公し、苦節10数年、暖簾分けして自らの店を持ち、繁盛させていく主人公の姿が第一部で描かれ、第二部では、主人公の次男が戦災ですべて失った老舗の暖簾を再興していく物語。

    どんなに困難なことがあっても、決して暖簾に傷をつけるような真似だけはしないという船場商人の心意気が十二分に読者を惹きつける。また経済史的背景もしっかりと描かれていて面白い。


    主人公の店(浪花屋)の塩昆布にねこいらずが混入していたとの嫌疑をかけられ、警察に拘留された主人公に家族・使用人が「適当なこと言って出してもらいましょ」と勧められたのに対し、主人公がこう啖呵を切る。

    「阿呆、わいが詐欺や横領したん違うぜ、……わいが按配云うて出ても、暖簾が傷ついたらそんでしまいやないか、……」(74ページ)

    結局、主人公の推察が当たって無事に放免となるのだが、このあたり、ユーモアもあって良い。中身はネタバレになるので書きませんが。

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    2015年07月25日
  • 運命の人(三)

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    ネタバレ

    これぞ山崎豊子の真骨頂。
    難解な裁判内容ですら1日で読みきらせる筆力。
    一審での無罪判決を勝ち取るも、控訴審での逆転有罪判決、上告棄却、絶たれた記者生命、堕ちていく弓成氏・・・
    三木昭子の下劣極まりない手記は裁判の結果に等しいほど世論が弓成氏を裁いた。そして家族も・・・
    「ママはまだ夏の真ん中だ」なんて慰めてくれる息子の優しさに落涙を辞さない。
    安っぽい勧善懲悪ではなく、国に楯突くとはどういうことか、厳たる現実を前に様々な考えを巡らさざるを得ない。

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    2015年05月28日
  • ムッシュ・クラタ

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    山崎豊子氏といえば、どちらかというと何巻にもわたる大作が有名だが、本書は、表題「ムッシュ・クラタ」をはじめ「晴着」「へんねし」「醜男」の中・短編作品が収録されている。いずれも昭和30年代・40年代に書き下ろされた小作品で、どこか淋しく切なく、心揺さぶられる結末になっている。

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    2015年02月06日
  • 不毛地帯 第四巻

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    ネタバレ

    自動車会社の提携話を土壇場でひっくり返されたり、イランでの石油開発に苦労したり、と商戦の裏側のとてつもない熾烈な闘いを描いている第4巻。
    ストーリーとして、最終巻でのフィナーレに向かってゆきます。

    それにしても想像するだけでも大変な世界・・・

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    2015年01月08日
  • 不毛地帯 第三巻

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    ネタバレ

    湾岸戦争で成果を挙げ、アメリカの自動車会社と日本メーカーとの提携に奔走する主人公。

    仕事が国際的になってくるにつれ、陸軍時代とはやり方は異なるが、常に国を背負って仕事に取り組む決意を固めていく。

    そんな中で不意に起こる悲劇・・・
    いったい、何のために働くのか、そんなことを考えさせられる第3巻でした。

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    2015年01月08日
  • 女系家族(下)

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    女系家族による遺産相続。欲望に突き動かされた者に罰が下る。婿養子となった先代は外に女を作り、子供を死前に認知し、のれんを継がせるほど憎んでいた。

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    2014年11月27日
  • 不毛地帯 第四巻

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    アメリカの大手自動車会社との提携もライバル会社にかっさらわれ、次に浮上してきたには、イランの石油採掘。が、公社の思惑通り、他の総合総社とも共同事業で権利は微細に抑えられる。次なる一手出ようとするも、大博打の感は拭い去れない。千里との関係も、最終巻に向けてどうなるのか?

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    2014年11月02日
  • 不毛地帯 第三巻

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    新車種の製造・販売が裏目裏目にでる日本の弱小自動車会社。一方、日本進出の足がかりを求めるアメリカ巨大自動車メーカー。そんな矢先に、主人公の愛妻が突然の事故死。愛娘は、競合商社のライバルの息子と結婚。息子は、財閥系商社に入社し、インドネシアへ赴任。
    傷心しきった主人公は、ニューヨークに転勤し、心機一転し、上記、日米の自動車会社の提携など尽力する。そして、主人公のプライベートも新たな局面が。

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    2014年10月26日
  • 不毛地帯 第二巻

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    防衛庁の戦闘機選定商戦に勝利するも、陸軍時代の親友を亡くす主人公の壱岐。そして、時間は一気に経過し、中東戦争の時代に。嘱託から常務に昇進した壱岐、商社を取り巻く様々な暗い影が、ヒタヒタと忍び寄ってくる。

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    2014年10月23日
  • 不毛地帯 第二巻

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    ネタバレ

    不毛地帯2巻。
    商社に入社した主人公が、葛藤を抱えながらも、いくつかの商戦で活躍してゆく。

    卓越した分析能力や人脈を駆使しながら勝ってゆく姿にはわくわくするものの、それにまつわる人と人との闇のようなものに、どこか悲しい気持ちになります。

    しかし、これが現実なのかもしれませんね。

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    2014年10月06日
  • ムッシュ・クラタ

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    ネタバレ

    恥ずかしながら、山崎豊子を読むのは初めて。

    表題作「ムッシュ・クラタ」をはじめとする、中短編集。
    主人公たちは、ダンディな美男子だったり醜男だったり烈女だったりするが、いずれも強烈で印象的な生き様を見せている。

    他の作品もぜひ読んでみたい。

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    2014年08月06日