【感想・ネタバレ】ムッシュ・クラタのレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2018年03月29日

ムッシュ・クラタ、人にどう思われても良いとは自分には思えないが、何か強い信念・信条を持って少なくとも人に流されない様にしたいと思わされた。

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Posted by ブクログ 2015年02月06日

山崎豊子氏といえば、どちらかというと何巻にもわたる大作が有名だが、本書は、表題「ムッシュ・クラタ」をはじめ「晴着」「へんねし」「醜男」の中・短編作品が収録されている。いずれも昭和30年代・40年代に書き下ろされた小作品で、どこか淋しく切なく、心揺さぶられる結末になっている。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年08月06日

恥ずかしながら、山崎豊子を読むのは初めて。

表題作「ムッシュ・クラタ」をはじめとする、中短編集。
主人公たちは、ダンディな美男子だったり醜男だったり烈女だったりするが、いずれも強烈で印象的な生き様を見せている。

他の作品もぜひ読んでみたい。

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Posted by ブクログ 2013年10月14日

先日お亡くなりになられた山崎豊子さんの作品を何か読んでみようと思い、近くの本屋さんで長すぎない本と思って探していたら、大長編以外では短編集の本書しか残っていなかったので、これにしてみました・・・。(みんな考えることは同じだ!)
表題作の『ムッシュ・クラタ』のほか『晴着』『へんねし』『醜男』の4編を収...続きを読む録。どの作品も山崎豊子氏を有名にした社会の深層を鋭くえぐる長編小説ではなく、人間の性(さが)をみつめ、味わい深い余韻を残すような作品になっています。

『ムッシュ・クラタ』はダンディであることを身上としパリを愛してやまなかった主人公の倉田氏が、いかに自らを厳しく律しそれを矜持とする生活を全うしたかを、戦前・戦中・戦後という激動の時代を背景に、山崎自身が仮託した女性作家が聴き取り取材にて次第に明らかにしていく物語。孤高に一流を求める倉田氏の、表面は滑稽だが、しかし厳しく貫き通す態度は、読む者を最後には感慨深くさせる迫力を持っている。
最後に収録されている『醜男』はそれとは真逆で、外見は醜いが平凡に生きてきた定年間近の係長の主人公が、美人妻に翻弄され、たかられてもなお妻に未練を残す男の物語で、『ムッシュ・クラタ』とは好対照な作品であるといえる。本の構成上の配置からか、本書の最後の短編になっているが、読後感がその関係上あまり良くないので(笑)、最後に読まないことをお勧めする。(笑)あるいは、妻目線も並行で描かれれば、突然の豹変という腑に落ちない心情もカバーできたかもしれない。「醜」であることから「美」に痛々しいまでに尽くすその姿が切ないが、一方で「美」を求めて止まなかった主人公の最期の言葉は、周囲から思われる「幸福」とは別次元のあくなき男の憧れを痛烈に表しているといえる。
『晴着』は病気である夫から所望され、かつて思い出のある晴着を着用するまでを描いた物語。晴着を着るまでの過程の中で、彼女らの過去のいきさつがしみじみと描かれ、ラストの何となく予感されたシーンへと繋がっていくのだが、構成やシーンが物語としてよく練られていて、小品ながら感慨深い佳作となっている。
『へんねし』は主人公の大阪商家の主が妾をいくら持っても、意外と妻が嫉妬を抱かず、物分かりの良い妻として振る舞っているのだが・・・という物語。冷静以上?な妻の振る舞いがとてもコワい。(笑)
こうしてみると、『ムッシュ・クラタ』の気骨あるダンディズムといい、『晴着』の体格のよい男性描写といい、それとは裏腹の『醜男』の男性像といい、山崎の好みの男性像が窺われるようである。そう、『醜男』の主人公への作者の眼差しはあくまでも冷たい!それとは反対に『晴着』の姑や『へんねし』の妻、『醜男』の美人妻に見られるような女性の内面の冷たさの描きっぷりも凄く、山崎の「男というもの」「女というもの」を見る目はあくまでも鋭い。さらに、氏お得意の関西弁を駆使した会話や、『へんねし』のように大阪商家を背景とした物語など、山崎豊子が描く社会派小説とはまた異なる、氏がもう一方で得意としたテーマや技法を詰め込んだこの短編集はかなり贅沢なのではないだろうか。

いろいろと氏の作品は取り沙汰されることもありましたが、特に社会の暗部をえぐり白日の下に曝したその作品群は、現代社会を生きていく上で未だ忘れてはならないものばかりです。謹んでご冥福をお祈りいたします。

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Posted by ブクログ 2013年02月05日

まだ読んでないこんなに面白い山崎作品があったことが嬉しい。
壮大な作品よりこれくらいの短編や大阪商人もの、面白いなー、うまいなーー。
表題作のムッシュクラタはおそらく、他にあまりないタイプの作品。
フランスかぶれ、おしゃれすぎてかっこつけすぎてまわりに疎んじられていたような主人公の、知られざる半生、...続きを読むと書くと非常に陳腐だなああ。
読後感が損なわれるのでこれでストップ!

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Posted by ブクログ 2012年07月18日

「ムッシュ・クラタ」。フランス狂いの男の生涯を追った短編。

汗と血の流れないダンディズムは、おかしみしか生まないってことがわかる。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年04月16日

収録作品
*ムッシュ・クラタ/晴れ着/へんねし/醜男

表題作『ムッシュ・クラタ』は著者の実際の出来事を元に紡がれたお話かな?という印象を受ける。

*****

“私”は以前職場で要職についていた倉田玲氏の訃報を新聞の紙面にて知る。
フランス料理店でフランスの詩について、歴史、文化、雑学-日本人で...続きを読むある彼がたっぷり語ったこと、ダーク・スーツに帽子と手袋を装着して出勤し、仕事中はパイプをいつもくゆらせていたこと…そんな彼の姿が頭にあったが、通夜で訪れた彼の住まいはいつもの彼のイメージとは程遠い、こじんまりとした慎ましい家屋であった。
この差異から倉田氏という人物そのものにひかれる“私”。
10年経った後にふとしたきっかけからその想いを再燃させ、取材へ乗り出すのであったが…。

*****

“私”や職場でのみ倉田氏と付き合っていたような人間が抱く、派手好きだとかキザだとかカッコつけだとか、そういう印象がぐるりと角度を変えてゆく様が非常に面白かった。
取材対象者が入れ替わってゆく度に倉田氏の“私”が知らなかった生き様が見えてき、氏がいつも大切にしていた揺るぎのない信念が見えてくる。
そこから見えてくるのは着飾ることが好きなただのフランスかぶれの男性ではない。
読み始めと読み終わり、“ムッシュ・クラタ”が浮き彫りになっていく過程が良い。

『晴れ着』、『へんねし』、『醜男』は少し雰囲気が違う作品。
現代物ではないけれど、読み始めると一気読み。『晴れ着』は切ないし、『へんねし』はちょっと怖い。
『醜男』は哀しい。
ラストは「宏め!」となってしまった。
ドロドロし過ぎないけれど、さらさらでもない、3作品。

『白い巨塔』などのメジャー作品はまだ読んだことがないので、そろそろ読んでみようかしら。

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Posted by ブクログ 2016年01月14日

山崎豊子の短編を初めて読んだが、秀逸。表題作もいいし、へんねしもいい。最後のブ男は自分の器量を見定めろとの教訓を感じた。

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Posted by ブクログ 2014年09月11日

読み終わったのはだいぶ前。でもムッシュクラタことは今でも、はっきりと脳裏に甦る。こんな人が居てもいい、と思わせる存在感があるムッシュクラタ。

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Posted by ブクログ 2011年06月12日

山崎豊子を長編小説の人と思っていた私は、短編集を読むとまるで別人が書いているんじゃないかと思うほど、毛色の違う作品に驚かされる。

長編大河とはまた違った、一話完結型の物語は、山崎作品を読破しようとするときのいいアクセントになると思う。

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Posted by ブクログ 2010年11月28日

山崎豊子作品は『女系家族』に続いて2作品目。
短編4作品からなるこの本ですが、表題の『ムッシュクラタ』はほかの3作品とは異なる感じでした。
一人の人物を違う人の目で見るという書き方。
人によってこんなにも違う、しかし同じ人物。

・・・・・
こんなにレビュー書くのが難しいとは。。。

...続きを読むうなってしまうと読んでくださいとしか言いようがない気がします。
たぶん、感じ方も人によって違うと思いますし、読んでいる時の気持ちのあり方で捉え方も違うのですから。
山崎豊子作品はもっと読んでみたい作家の一人になりました。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

社会派小説を書くことに定評のある山崎豊子であるが、この短編小説も非常に面白い。
どろどろした人間関係を克明に描き出している、というか怖い。

一番気に入ったのはやはり「ムッシュ・クラタ」であろうか。あんまりどろどろした人間関係を描いているのは好きではないというのがありますが^^;
もちろん全て...続きを読む読みましたけどね。

結構薄いので、初めて山崎作品に手を出す人にはちょうどいいかもしれません。

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Posted by ブクログ 2020年04月10日

大好きな山崎豊子さんの中、短編集です。
大阪の商人の生活や男女の艶かしい話を書くのが上手。社会派な小説家のイメージが強いけど、長編の有名な作品たちだけでなく、短編や中編も違った路線で面白いので読んでみてほしい。

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Posted by ブクログ 2014年07月07日

短編は今回初めて読みましたが、しっかり読み応えがありました。長編に躊躇されてる人に是非オススメしたいです。

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Posted by ブクログ 2012年10月01日

表題作が★3つ、他は★2つないしは1.5。伊根浦の美しさ(一度行ったことがあるが非常に良い風景)に免じて★3つ。
多分この作家にとっては異色の中・短編集だろうと思うが、異色と出来は一致しない。表題作はそこそこ面白かったが、もう少し深堀りできる素材だという気がする。
山崎豊子の作品は総じて面白いけど深...続きを読むい味わい・読後感はないと個人的には思っている。その意味で(良質な)エンターテインメントに徹している訳だが、表題作もその系譜に連なっていると言える。

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Posted by ブクログ 2012年05月30日

女の怖さや粘着質なところがよく描かれている短編集です。

僕は、山崎豊子は短編よりやはり長編の方が好きです。

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Posted by ブクログ 2011年09月29日

あら?ムッシュクラタは実在の人物だとばかり思っていましたテレビで見たような気がしたんだけどなぁフランスかぶれもここまで極めればもうフランス人かもしれないなただの”かぶれ”でないことは後半の戦争体験のところでも明らかにされるしダンディズム!短編集なのでほかのお話もへんねし は大阪弁だと思って読んでたら...続きを読むそういうことなんだこわ〜w

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

戦後のフランスかぶれと周囲から冷たい視線をあびせられ,ムッシュ・クラタと呼ばれた男.でもその彼がフランスにかぶれた風体をしているのは決してフランスを愛していたがためだけでなく,強い信念を持ってのことであったことが筆者と思われる「私」の取材をもとに明らかになる.そのほか3編は短編は山崎豊子がその昔よく...続きを読む書いていたといわれる大阪物.どれも女性の強い思いをそれとない形で描いていてよかった.

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

ここまで華のある男性は最近少ないような気がする。ただ、ムッシュ・クラタが近くにいたら難しそうで、関わりたくないと思うのも本音。

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