山崎豊子のレビュー一覧
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いつになっても色あせない、本物のプロ山崎豊子さんの遺作。あとがきまで読んで本当に感動。
プロであるのはもちろん、本当に好きだからこそ物書きができることの喜びを感じる。Posted by ブクログ -
「取り落した仕付け糸の端を、ぴいと抜き取った」
155頁は感激で深い意味を持つと感じ入った。
白の喪服・・・・もはやこの日本には、これを着る人は居ないだろうと思う。その意味を知る人も…
山崎さんはド根性物は書けても恋愛ものはきっと書けなかっだろうナ 唐突的に登場する伊藤でそれを感じるPosted by ブクログ -
親子と気づかないままでいる2人が歯がゆい。どうやって再会が果たされるのか気になる。
中国の歴史、社会、そこから生まれる文化、人間性を知る上で、とても勉強になる。Posted by ブクログ -
小学生のころ、この事故の生存者発見のニュースを別の空港で見ていたのを思い出す。
この巻はまるでノンフィクション。事故の惨状、遺族の苦しみにたじろぎながらも一気に読んだ。巻末の章はとても切ない。Posted by ブクログ -
「空の安全」をないがしろにし、利潤追求を第一とした経営。御巣鷹山の墜落は、起こるべくして起きた事故だった。政府は組織の建て直しを図るべく、新会長に国見正之の就任を要請。恩地は新設された会長室の部長に抜擢される。「きみの力を借りたい」。国見の真摯な説得が恩地を動かした。次第に白日の下にさらされる腐敗の...続きを読むPosted by ブクログ
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パキスタン駐在を終えた恩地を待ち受けていたのは、さらなる報復人事だった。イラン、そして路線の就航もないケニアへの赴任。会社は帰国をちらつかせ、降伏を迫る一方で、露骨な差別人事により組合の分断を図っていた。共に闘った同期の友の裏切り。そして、家族との別離―。焦燥感と孤独とが、恩地をしだいに追いつめてい...続きを読むPosted by ブクログ
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アフリカ編を読み終えました。時代感があるのですが、その古さが心地良い(文面)。歴史や社会の勉強になり貴重な本だと思う。実話なのかはとりあえず置いといて、孤独に打ち勝つ力や真面目さが非常に感銘を受けた。Posted by ブクログ
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シベリア抑留の過酷な様子が伝わってきた。
1945年に戦争は、終わったけど、ずっと苦しみ続けていた人たちがいたことを知った。
壱岐正が、第二の人生を商社マンとして、一から歩もうとする真摯な姿を見て、
自分も、自分の仕事や人生と真っ直ぐに向き合っていきたい。と思った。Posted by ブクログ -
父親が満州の実状を知る場面、兄の妹と再会する場面、涙がこぼれそうになった。この辺は大筋はドラマと変わりないが、妹の環境は更に深刻であった。
政治的な問題も色々あり読み応えあった。Posted by ブクログ -
里見先生、大学を去るが大河内教授のはからいで研究は続けられる環境で良かった。。。財前教授は教授選挙が終わったと思ったら今度は学術会議選挙戦に駆けずり回ってまたもや辟易。。。この巻は若手医師の労働環境や国の癌政策、国立大学の閉鎖性、医療裁判の難しさなど、たくさんの社会問題が浮き上がり読み応え十分。Posted by ブクログ