山崎豊子のレビュー一覧
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やるせないな...
虚無感に陥った賢治は、はっと、パズルのピースが全てハマったようにw、死へのピースを自ら埋めてしまったのだな。引き返す機会もあったが、椰子という心の支えを失った賢治には終焉へ一直線だった。
これを読んで、第二次世界大戦や原爆などへの受けての考え方が微かに変わった気がする。▼インドのパル判事「戦争を犯罪として裁く法律が国際間に出来ない限り東京裁判の被告を戦争犯罪者とすることは出来ない」と東京裁判という名の政治を批判したように、現在は戦争犯罪を裁く国際法や国際法廷等が設置されているが、国連自体が安保常任理事国の拒否権で機能不全である。
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Posted by ブクログ
最終巻。
予想だにしていなかった方向へ話が展開していく驚きを感じながらも小説としてまとまりのある作品となっていることに脱帽しました。
外務省機密漏洩事件を機に、沖縄に関心を持ち続けていた主人公が移り住んだ沖縄で目の当たりにした現実。
決してフィクションではない重みがひしひしと伝わってきました。
私は沖縄には行ったことはなく、行きたいと思う理由はリゾートとして、という気持ちが大半だったけれど
沖縄の歴史を学ぶことの大切さ、また軽々しく触れられないほどの、その歴史の持つ重く暗い意味に胸が締め付けられる思いでした。
一方で夫婦の絆の強さについても、清々しい気持ちで学ぶことが出来た作品。
ずっと読み継がれてほしいと思います。 -
Posted by ブクログ
東京裁判は戦争犯罪を裁く場ではなく、敗戦国の指導者に責任を取らせる裁判だった。
戦争は置かれた環境や所属によって意思とは関係なく相応の仕事を求められ巻き込まれるのだとつくづく思った。
親ガチャが取り沙汰されているが、私は国籍ガチャもあると思う。
▼ヒトは区別分類することができるが、すなわち差別も生まれる。
人種差別が無くならないように戦争も無くならないなら、
ルールを決めた戦争を行なってもらいたいものだ。
例えば、戦闘予定地域への民間人完全退避の徹底、
民間人を巻き込まないプロの戦闘員による陣取り戦争。
ルールの上で戦争して人道違反を戦勝国、敗戦国を平等に評価する体系を作っていって欲しいと願う。 -
Posted by ブクログ
2代に渡る大阪商人を描き、ビジネスのあらゆる場面を凝縮したような作品。
小説ではあるけれど、ビジネス書としても読めます。
下積み時代、毎日の単調なただのランプの煤掃除から、
ランプが綺麗になれば昆布(商品)を美味しそうに照らすと語り、
旦那様に魅入られ、丁稚から格上げされるというシーンがあります。
有料の講習会に出席させても「何も身になることはありませんでした」とレポートを出す若手社員に読ませてやりたい!と思わず本を握る手に力が入りました(笑)
話は変わりますが、昔の大阪を舞台にしたドラマとかで、
「いとはん!」と小僧さんかなんかが呼ぶシーンがありますが、
これまでずっと「イトさん」という名前なんだと思ってました(笑)
「お嬢さん」って意味だったんですね。
奥さんのことを「御寮さん」
どちらも、この本で知りました。
商売をやっていれば災害や戦争など様々なトラブルに見舞われます。
今もコロナで苦労しているわけですが、先人達が困難に立ち向かう姿勢を読むと、きっと乗り越える道はある!と思える作品です。