山崎豊子のレビュー一覧

  • 花のれん

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    船場のグウタラ亭主に嫁いだ多加
    呉服店がうまく行かなくなったところで 道楽だった芸事を本業にと提案
    最初は夫も懸命に働くがお金がまわる
    ようになると妾をつくり妾宅で死ぬ
    多加は白い喪服で葬儀を行う

    以後は商売に邁進
    通天閣を買うほどになる
    しかし戦争が始まり
    噺家も亡くなり小屋の再興もうまく
    いかない中
    命尽きる

    人との関係やきっぷの良さ
    世話になった人は惜しみなく尽くす
    そしてよく働く
    これ大事よね
    最後は再び立ち上がるかと思ったけど
    亡くなった
    なんだか悲しい気持ちで読み終えた

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    2025年06月01日
  • 華麗なる一族(上)

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    登場人物の整理で一苦労。

    山崎豊子氏の著書の特徴としてこの最初の話の背景、下地を理解すること。

    ここが整えばあとはめちゃくちゃおもしろいエンタメに変貌します。

    中巻から楽しみ。

    鉄平はイケメンだなとしみじみ。生き様含め。

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    2025年05月29日
  • 白い巨塔(一)

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    とんでもない世界。

    人間の私利私欲とは底知れないものだなと感じました。

    山崎豊子の医療に関する深い情報収集や大学病院の教授選挙をめぐるリアルさがありありと伝わってくるようです。

    それにしても医師ってほんとに体力おばけですよ。

    体力があるから医師ができるのかもですが。

    次巻も楽しみです。

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    2025年05月17日
  • 白い巨塔(一)

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    こんなに長編を読んだのは初めて

    正直教養の為に読んだみたいなとこある。教授選では応援してたちょっとダークな財前、第一審では利己的で嫌いになった。最後癌で苦しむ第二審ではやっぱり好きになって最後解剖されるとこは泣けた。文章難しすぎたけど今後の教養の為にも読んでよかったと思う。

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    2025年05月03日
  • 沈まぬ太陽(三) -御巣鷹山篇-

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    ネタバレ

    読み終わって調べてみるとこの本は事実とは異なる部分もあり主人公を美化しすぎとの批評もあった。ただ、小説として面白いことで多くの人の関心を呼び、例えば飛行機事故を知らない世代が知るきっかけに役割もあると思うので、「あくまで小説」として広く楽しまれるのは良いと思う。

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    2025年04月26日
  • 花のれん

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    ネタバレ

    良い。
    山崎豊子さんにしては短い作品。
    借金からスタートし、一大娯楽を生み出した女性のお話。
    男女関係が昭和ぽい。
    大阪の古き良き時代。

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    2025年04月26日
  • 沈まぬ太陽(一) -アフリカ篇・上-

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    ネタバレ

    一気読みできる。現実を忘れて、読書を楽しみたい方におすすめ。主人公がどこかで報われて欲しいと思いながら読み進める。

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    2025年04月23日
  • 運命の人(四)

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    最終巻。沖縄での戦禍の様子が、様々な人の証言や情景描写で浮かび上がってくる。最後どう行き着くのかな...と気になりつつ読んだ。
    密約をめぐる事件に始まり、最終の着地は沖縄ということで、話の広がりが想像より幅広いため読者によって好き嫌いが分かれそうだけれど、沖縄を知る、という意味では読めて良かった作品。
    丹念な取材や調査に基づいて、膨大な史実や証言を小説という形に仕立て上げる山崎豊子さんの手腕がこの作品でも光り輝いてて、ただただ凄い。

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    2025年04月17日
  • 大地の子(二)

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    2巻でも一心の人生は激流のよう。にわかに政治味が増して、中国と日本のそれぞれの思惑が描かれている。その中で一心親子がどうなっていくのか気になるところ。
    大地の子を読んで中国の思想がどんなものか少しずつ分かってきたけど、やっぱりこの国とは考え方が違いすぎる。分かりあうのは難しいよ。

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    2025年04月03日
  • 白い巨塔(四)

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    他の巻より量的に分厚い気がして読み応え十分だった。
    欲にまみれて選挙に進みながらも心の何処かに裁判の後ろめたさを感じる描写が上手い。
    時代設定が古くても(大学病院の病棟婦長まで務めた人が結婚して引退して、掘っ立て小屋みたいな所で生活する?)本当に普遍な名作。次の最終巻が待ち遠しい。

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    2025年04月02日
  • 二つの祖国(一)

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    戦争さえ終わればなくなるわけでもない人種差別が苦しみの根幹にあるのが今の自分と地続きにある話に思えて、こんな苦しい本があと3巻も続きあるのか……と思うと憂鬱

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    2025年03月30日
  • 花のれん

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    ネタバレ

     ドラマ化されたものを観て原作が気になり、読んでみました。人の半生を2時間にまとめたドラマは展開が速く、中には突拍子ないと感じた場面もありました。しかし小説では、同じように展開は速いものの、まったく違和感なく受け入れられました。おそらく、ほんのわずかな文章量で、登場人物や背景を充分に描ききれているからなのでしょう。
     特にそれを感じたのが、吉三郎が女遊びを始めた第三章の、「何時も、何となく遊んでいないと気のすまぬ吉三郎は、芸人道楽の妙味を無くして来ると、そろそろ女遊びに興味をもつようになった。」という一文です。この一文だけ読めば、「そんな無茶苦茶な!」と思うのでしょうが、第二章まで読んできてこ

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    2025年03月27日
  • 沈まぬ太陽(五) -会長室篇・下-

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    オーディブルにて。
    1巻の感想にも書いたが、倍返しが起こらないのが山崎豊子作品。それがまた歯痒くもリアルで面白い。
    国見会長が来てくれてこれで安心だと思ったのに…。不憫すぎる。そして恩地も。結局また飛ばされるんかい!もうこんな会社辞めてしまえ!

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    2025年03月18日
  • 運命の人(四)

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    4巻はこれまでの知る権利を戦った沖縄返還情報漏洩事件ではなく、主人公を沖縄に住まわせ、戦後の沖縄の問題に切り込んでいる。想像していない話の展開に驚いたがうまく繋がっていて著者山崎豊子の構成力あっぱれと思う。あとがきを読むとやはりこの2つのテーマ(沖縄が共通なだけで全く違うテーマなのだ)を一つの小説に仕上げることには苦労されたようだ。
    そして、タイトル「運命の人」の意味も最後にやっと分かりスッキリした。

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    2025年03月18日
  • 運命の人(三)

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    新聞の政治記者として駆け回っていた弓成亮太が高裁で有罪判決を受け、引き継いだ青果卸会社も衰退の一途となり競合に吸収合併される。競馬に明け暮れる亮太の自堕落ぶりが哀れであり情けなくもある。それにしても三木昭子は何をしたいのか?

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    2025年03月15日
  • 運命の人(二)

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    弓成亮太の逮捕の場面から始まる第二巻、新聞社の政治記者としてのプライドもなにもなく犯罪者扱いに屈辱を覚える事情聴取は緊迫感があった。
    この小説で登場する弓成亮太の「情を通じた女性」である三木昭子は捉えようのない女性のように描かれている。山崎豊子の取材力によるリアルな女性事務官なのか、小説の中の想像なのか、と訝しみながら読んだ。

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    2025年03月15日
  • 白い巨塔(三)

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    あっという間に読めた。
    それぞれの人物像が魅力的。ドイツのユダヤ人の虐殺には心を痛めながら1人の患者を見殺しにする対比も財前という人間の像が分かる。
    名作ってこういうのだなと、山崎豊子さんにハマりそう。

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    2025年03月15日
  • 大地の子(一)

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    読んでいて辛いけれど、北京にいる今この空気を吸いながら読んでおきたい。中国の近代史を学ぶ一つの手段でもあると思っている。
    一心がどうなっていくのかとても気になる。

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    2025年03月10日
  • 白い巨塔(三)

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    舞台は院内政治から変わって誤診裁判。
    最終的には財前の勝利に終わった裁判だったが終始緊迫感があってとても面白かった。
    初めのドイツ研修からは似つかない展開と、裁判と親しみのない話題でも読者を楽しませる山崎さんの技量が伺えた。

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    2025年03月07日
  • 白い巨塔(二)

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    読みやすくって引き込まれてしまう。
    財前の、腕の良さと共に横柄さと傲慢さが際立ってくるのが凄く良く描けていて、流石名作。
    自分が患者だったらこういう医者に手術してもらいたいけど、経過はちゃんとみてほしい。
    術者(財前)の権力が強すぎて、周りが良かれと思っている事が出来ない組織体制が問題だと。
    この後の裁判も気になる

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    2025年02月28日