山崎豊子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
初めて山崎豊子さんを読む。
4冊はあっという間で、重厚だった
歴史と物語があった。
戦時中日本が中国にしたこと
中国人からしたら本当に本当に許せないだろう
日本政府や日本軍が日本人(長野の農村)にしたこと
ソ連軍の虐殺の人間の盾に使って関東軍は先に逃げて、後の人が逃げられないように橋まで破壊したこと
今も構造は同じで、お国のために、福島は犠牲になった。
中国人が文革で知識人にしたこと
偏った見方で、敵味方を分けて、罪のない人に罪をつけ、疑心暗鬼になり、保身に走る
一心がその苦痛に耐えて、本当に強い以外の何者でもないが、それは愛する育ての両親の愛に応えてまた再会しないとという気持ちがあってこそ。
残留孤児を育てた中国人
一心の両親のように真心こめて育ててくれた人もいれば
一心の妹のように、家畜以下の扱いだった人もいる
両方真実なのだろう
でも家畜以下の扱いを、先にしたのは日本側だ。戦争という影がいつも尾を引く。
戦後、日本の復興と、日中協力
戦争の記憶を持つ双方が、それぞれの考え方の違いや政治の違いや、言葉や、記憶を挟んで、それでもなお耐え抜いて実現した人たちがいること
綺麗事ではなく、そうやって奇跡みたいなことを成し遂げるのもまた、人なのである
国籍故に結ばれなかった初恋。文革の犠牲者故に結ばれた純愛。
戦争さえなければ、文革さえなければ、と思っても、またその中で人間としての尊い行いがあるのもまた、人だと思う。
実の父親が一心を日本に帰らせたいと願って
それでも40年生きた中国の、膵も甘いも舐めた中国の、大自然を目の前に一心は、
「私はこの大地の子です」と泣く
戦争がもたらす虚無
戦争が終わっても終わらない犠牲
作者の静かな怒りが伝わり、それでいてぐいぐい読めた。
山崎豊子さん、ものすごい取材のうえでの執筆だそう。
他にも読みたくなった。
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Posted by ブクログ
山崎豊子さんの名作を読もうシリーズ第三弾。
ソ連による日本人シベリア抑留のリアルと
商社マンによる国を左右するビジネスへの命を賭けた闘い
山崎さんの圧倒的な取材力により、本当に見てきたかのような描写で見せてくれる。
元軍人でシベリア抑留を生き延びた精神力
だからこそ、商社マンでも国益のためにと命かけられる
家族も恋人をも諦めて信念に行きた男という人生
暑いし重苦しいが、戦後はきっとこういう人が日本を復興にいたらせ、奇跡の高度成長を導いたんだろうなあ。
その人たちがもういなくなることを知ってか知らぬか、文字に文学に起こした山崎さんはすごい。
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Posted by ブクログ
やーーーおもしろかったし、つい、事実はどうだったのか、調べてしまった。
国営企業がここまで汚職や政治絡みだったとは。
ちゃんと、労使問題から書いていたのが良かった。事故後に生まれた私たちは全然知らなかったな、今のJALの良いイメージしかないから。
社内権力を盾に好き放題されてるのを見過ごしたり、ある組合に所属していないと昇進できなかったり、臭いものには蓋をする、、という組織が腐るとどうなるか、が描かれていた。
そして結局、労使問題解決されるところは描かれず。JALは御巣鷹以降、死亡事故を起こしていない。でも私たちは時代が下ったので、そんなJALがどうなったかを知っている。
忘れてはいけない歴史があると思った。
知れて良かった。 -
Posted by ブクログ
【近代日本のイデオロギー闘争/左翼活動の背景を知ることが出来るストーリーモノ】
・この物語が書かれたのは1975年、ソヴィエト連邦が健在で米ソは冷戦中、日本国内でも国家のあり方を巡ってイデオロギー闘争が行われていた時期
・主人公の流郷正之は、「良い音楽を安価で聴く勤労者の為の音楽鑑賞団体」(勤音)の企画責任者として、斬新な企画を打ち出しながら会員数を400人から15万人まで増やしていく
・純粋に良い音楽と企画を届けることに情熱を注ぐ流郷だが、会員数が増えていくにつれて「勤音」の影響力が増し、経済界、政界からの干渉に巻き込まれていく
・『蝶々夫人』を上映すればアメリカ帝国主義の肯定と叩かれ、ショスタコーヴィチ『森の歌』の合唱会を企画すれば勤労者の権利主張を懸念する経済界の妨害を受け、ソ連のヴァイオリニストを招けば中国支持政党のフラクションを受け、最後は流郷自身もその身を追われてしまう
・仮想集団、勤労者音楽同盟、人民党、政治集団の不気味なエネルギー、正直あまり興味をそそられるキーワードではないと思うし、大衆向けの物語とは言えない
・特定の政治的イデオロギーを持つ集団が、一般市民の心の隙間にどう入り込み、音楽等の文化活動を通じて誘導し、影響力拡大を画策するのか、を生々しく描いたとても意義深い小説だと思う
・「各企業における勤労者の所得と余暇の時間が増え、その反面、作業が極度に機械化されて、従来の熟練作業が単純な繰返し作業に変わってきたため、勤労者たちに一種の無力感、孤立感、欲求不満などの人間疎外が起こり、レクリエーション活動の中に、人間解放の場を求めようとする気持ちが多くなっている」「経済企画庁の職場調査によると職場の話題の52%がレクに関することであり、さらにその中の92%がレク活動の施設とその資金に関する話題」「レクの場を会社が与えれば従業員は会社に従属するであろうし、労組が与えれば労組になびくであろうし、外部団体が与えればその方になびくであろう」
このあたりは現代では想像しにくいが、高度経済成長期の日本の雰囲気を伺い知ることが出来てとても興味深い
・しかし、主人公の流郷はベンチャースピリットのある魅力的な人物(だと個人的には思う)なのに、章ごとに「流郷は不安を覚えた」「見えない力が働いているのを感じた」「ある疑問を抱いた」の様な、最後の最後までずっと心配や不安を感じ続けているのが可哀そう(でもあり滑稽でもある)
・彼のことだから、勤音をクビになってもまた新しい活躍の場を見つけて粛々と実行していくのだろう
・テーマがニッチで700ページもある大作なので、読む人を選ぶ小説だとは思うが、こんな難しいテーマでも書ききってしまう山崎豊子さんは流石だと思う
(書き続けるのは相当大変だったんじゃないかな、、)
・イデオロギー離れが指摘される昨今だが、その背景の一つとして理解を深める貴重な材料にもなると思う。感謝 -
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ネタバレこんな濃い話でまだ1巻!
あと4巻!
にしても大地の子にしても、これも壮絶すぎる。今は大地の子を読んだあとにドラマをいま見ている最中で、不毛地帯を読んでいる。山崎豊子一色!昔からシベリア=収容所としか思えない。また赤(文中から)の洗脳が激しく、アホらしいなと何度思ったことか。日本の山岳ベースでの総括のような。頭がおかしくなるような事ばかり。参謀にいただけで(自分は参謀が何かとか軍の地位とか理解してない)こんな扱われかたをされるんだな。きっとそうせざるおえない参謀の人らの振る舞いもあってのこと。終始、眉間にシワをよせながら読んだ。山崎豊子さんの取材力は物凄いですね。壹岐さんこれからどうなるの………さっそく2巻へ。 -
Posted by ブクログ
いつもの様に通勤途中で読み始めた本も一冊が薄いからか早く読み終えたと思う。
沖縄のことは青い空、青い海、見るもの全てが南国位しか知っておらず、仕事で一度行っただけだ。
沖縄の事をもっと知らなきゃ行けないと思ったし、行って色々な戦没者の記念碑を行ける時に訪問しないと行けないね。
物語では被災者の話のシーンよりも主人公が沖縄で生涯新聞記者であるべく立ち直るシーンの方が感銘を受け、流石山崎豊子、また電車の中で涙してしまった。
昔の友人に沖縄出身者がいて、東京に来た時パスポート必要なのとか、ギャグにもならないとんでもない事を言ってしまったと反省している。
無知って怖い。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かったけど、御巣鷹山編からのトーンダウンが否めなかった。
1巻から通して、主人公の恩地元が活かされてないように感じた。
アフリカ篇から、正義感はあるけど決定的な行動力を振るいきれなくて怒りの発散が幼稚でわりとすぐ捨て鉢になって最後まで大企業の巨大な力に翻弄されっぱなしだった。
企業と政府の汚職についてはほぼほぼタッチすらできず、会長室編は主人公の器をすっかり会長に乗っ取られた感じ。
主人公の恩地がばっさばっさと汚職を暴いて会社の目を醒まさせてほしかった、というわけじゃないけど余りにも無力だった。
『不毛地帯』は山﨑豊子のスーパーダーリン壱岐正の魅力がたっぷり伝わったけど、恩地元は力及ばず。
大企業と政府の巨悪の前に個人の力は叶うわけがない、全貌を知ることすらできない、ということならリアルなのかもしれない。そういうジャーナリズムの作品なんだろう。 -
Posted by ブクログ
【選挙活動範囲の拡大と控訴審/人を動かすものは結局何なのか。利か、義か】
・物語は大きく3つの方向へ
1.浪速大学病院を辞めた里見は近畿医療癌センターで研究と診療活動を続け、知見を深めながら信頼出来る仲間を増やしていく
2.裁判に勝利した財前は、権力拡大に向けた鵜飼医学部長の思惑もあり、注力研究領域や予算等を議論する日本学術会議への立候補を決め、控訴審と並行して政治活動を進める(*注力分野や予算を議論する「医者の国会議員」に当たる)
3.手術で亡くなった佐々木庸平の遺族は、残された佐々木商店の経営と控訴審の準備に奔走する。経営状況が日々悪化し生活が追い詰められていく中、裁判に勝つことを支えに何とかやりくりする
・医師票を集める為に他病院や医局で積極的に政治活動を展開する財前だが、若い医局員の劣悪な労働環境や経済状況など不満の燻りが明らかになっていく
・控訴審が開始され、被告側は引き続き診断・医療行為に間違いは無かったと主張する。原告は胃癌摘出手術が肺癌進行を早めた可能性、化学療法の可能性などを深堀りすることで更なる誤診の根拠作りを行うが、これは一審同様有罪を確定する論拠としては決定打に欠ける状況
・そんな中、当時の財前の横柄な態度や肺診断を蔑ろにしたことを目撃していた元婦長が、友人の説得もあって(東元教授の娘)、証言台に立つことを決心する
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・今回の見どころは人間ドラマだと思う。控訴審に向けて、原告側が生活が日々悪化する中で戦い抜く姿や、想いを共有する者が静かに仲間集めに走る姿、最後の最後に人の心が動く姿がはっきり目に浮かぶように感じられた。
・学術会議員選挙は正直そこまで面白いとは思わなかったが(教授選と違って財前の意思が入っていないからかな)、当時の若手医師の置かれた環境や不満について理解が深められた(今でもよく聞く話ではあるし、現在の「チョクビ」問題の背景の一つではあるだろう)
・佐々木庸介を思い出して手術がスムーズに行かない、謎の追加不倫(物語的に意味があったか?読み落とした?)など、財前にも疲れが見え始める。
・元婦長が証言台に立つ展開は胸アツで、今までの物語に無いエンターテイメント性を感じ「山崎豊子さんどうしたの!?」と思った。何かあったのかな。
・裁判も選挙も、どちらも財前側は終始周到な根回しをしているわけだけど、これってどこまで意味があるのだろう?特に利害よりも感情が入り込む裁判においてはどうなのか?と終始考えさせられた。最後はその根回しが財前側の狙いと逆に働いてしまうわけだし。「人は利害で動くもの」という(自身の利の為なら平気で頭も下げられる)財前側の単純な思い込み自身に、最後は足元を掬われるのかもしれないし、掬われないかもしれない。 -
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【医事裁判の難しさ/正義とは何か】
・ドイツ出張中に、短時間での胃癌摘出手術を成功させ賞賛を受け、ドイツ外科学会の名誉会員資格を得る等、最高の成果を獲得したかに見えた財前は、自身の誤診を訴えられた医事裁判に帰国直後から向き合うことになる
・『①断層撮影等の検査を怠り肺転移を見逃し、②また適切な手術・術後治療を行わなかったことにより患者が死亡した』と誤診を訴える原告と、『③転移の可能性を理解しながら肺結核の名残りと合理的に診断し、④手術・術後治療の指示も適切に行った』という被告(財前)双方の主張が真っ向から対立、夫々の主張を裏付ける為の、別大学医学部教授の専門的意見、証言をコントロールする為の根回し、真実を知る者の心の葛藤が描かれる
・誤診の証明は非常に難しく、①③X線の陰影だけで肺癌への転移を診断しきることは難しく専門家でも意見が分かれること、②④手術後の症状をもって術後肺炎か胃癌かの診断可否についても専門家意見が対立すること等から、財前が誤診をしたとは証明されなかった。結局、財前は「同僚の注意喚起や要望があったにも関わらずすべき検査を行わなかった怠慢」について叱責されるに留まり、財前は全面的に勝訴した
・原告側は控訴の方針を固め、財前の一連の怠慢や癌の肺転移の見逃し(誤診した)を証言し続けた財前の同期里見は、浪速大学病院から地方病院への異動を命ぜられ、辞表を提出する
・大変な話だった。「誤診」という言葉の重み、それを証明することの難しさ、医師間でも分かれる知見・意見、良心と悪意、原告/被告双方の立場、法定外での戦い(根回し/政治)、各人物の背負う正義や物語、等多くのテーマを、医事裁判という器で見事に一つに纏め上げた
・誤診を主張したい遺族の気持ちは痛い程分かるが、医師としては診断・治療の在り方、所属する組織、等多くのことを背負っており絶対に負けられない、という気持ちも分かる。教授になって人格がぶっ飛んでしまった財前の良心の無さには全く共感出来ないものの、誤診ではなかったという財前側の主張が全く理解出来ないかというとそうではない
・運転や創薬など、人命に関わることの機械化が加速し続けていく中、医療診断・医療行為でも今後より機械化が進んだ先の責任は誰がどの様に追うことになるのか。自動運転が普及すると被告は法人になり賠償額が巨額になるだろうと予見されるが、同じ様なことが進んでいくのだろうか
・この封建的、閉塞的な白い巨塔の根本的な要因は何なのだろうか、医学部教授というポストが限られていて属人的に決まることか、国家予算配分という限られたパイを奪い合わねばならない構造によるものか、成果に応じた立場や報酬が得られないことか、市場が限られていて広がりがないことか、保険制度が異なる国(米国など)ではどうなっているのか
・大きなテーマについて考える機会を与えてもらえて深く感謝
・さて、白い巨塔を読み始めた理由が「医療関係の知人が増えてきたこと」であることを思い出したけど、そのままではネタにしにくい、、「やっぱり政治が大変なんですか?」「教授選ってどんな感じですか?」「さすがに今は違う感じですか?」なんて無邪気に聞いてみようかなw
・もともとこの三巻で白い巨塔はいったん完結して連載ストップ。その後「責任をもってこの社会的テーマを書き切ってほしい」という要望を受けて、残りの2巻を書き切ったらしい。ここで終わったら終わったで、もの凄い論争を生んだだろうな -
Posted by ブクログ
【権力を手にした人間がどう変わるか/人の顔が変わるとはどういうことか】
・3人の候補者(財前、菊川、葛西)が教授選に出揃い、一回目の投票では誰も総票数30の過半数を取れず、選挙は決選投票にもつれ込む
・選考委員長の大河内教授に「不正と欺瞞に満ちた気配が濃厚な選挙」と喝破された教授選を財前は2票差で勝利し、晴れて教授になる
・その決め手になったのは、1回目で落選した葛西に投票した野坂派7票であり、それが財前、菊川夫々に割れたもの
・財前陣営に対して野坂はおめでとうと言い、敗れた菊川(東)陣営にはその参謀(今津教授)の力不足だと非難し、絶妙なバランスで切り抜ける
・教授となった財前の態度は尊大になり、かつての上司東を蔑ろにし、手術は難易度と施術時間記録を追い求め、優先度低と判断した患者を雑に扱う様になる
・そんな中ドイツへ講演に出掛け名声を得るも、自身が診断し癌転移を見逃した患者が出張中に亡くなってしまう
・教授選編が完結。とても読み応えがあった。人を動かす為にあえて棄権するパフォーマンスを見せる東にも、財前/東陣営双方から働きかけを受けつつ漁夫の利を得る野坂、公明正大で通す大河内教授にあえて賄賂で真っ向勝負する財前の舅など、全ての登場人物が得手不得手を総動員して、人間性を剥き出しにして戦う様を目撃した
・選挙後の財前はどんどん尊大・横柄になっていく。1ページ1ページ財前の顔が醜く変わっていく様な感覚があり、まだ人の心が残っている彼がどこまで行ってしまうのか、図らずも彼に引っ張られて一気に読んでしまう
・とある集まりで「政治家は政治家の顔(コミットしない約束のギリギリを詰める顔)」「投資家は投資家の顔(安く買って高く売るを追及する顔)」「コンサルはコンサルの顔(フレーム抽象論から仕事を取る営業の顔)」へと顔が変わっていくのだ、という話になり、まさに財前の変容していく顔と重なった *全員がそうではない
・苦労した分権力を手にした時の振れ幅が大きく自分を制御出来ないのか、仕事で関わった人が皆権力を振りかざす理不尽上司だったのか、権力を獲得して見返したい人がいるのか、何が財前を突き動かすのか、十分に理解は出来ていない
・いつか必ず足元をすくわれるはず、と思いつつ、山崎豊子さんの小説はそんなに単純なものでもないよな -
Posted by ブクログ
最終巻は、沖縄の話。私自身、まだ沖縄に行ったことはなく、沖縄の地上戦や米軍基地、米兵の暴力問題などは、新聞やニュースである程度の知識はあっても、どこか他人事でした。
4巻を読んでいる時に、6/23の沖縄の慰霊の日をニュースで目にし、日本人として現地に行って、沖縄の歴史を学ばなければ。。。と思わされました。
最後に、弓成と由里子が再会し、ハッピーエンドとは言えないが、夫婦愛も感じられたのは良かったと思います。
著者 山崎豊子さんのあとがきに、ご自身の戦時中やひめゆりの塔にお参りした体験が綴られ、「基地の統廃合には、日本の外交、防衛のありようが集約されている。再び取り返しのつかない不幸な事故が起きない前に、国民一人一人が真摯に考えてほしい、というのが私の切なる願いであり、拙著がその万分の一でも役立てば幸せである」と記されており、感慨深かったです。
全巻を読み進めるにあたり、難しい部分もたくさんありましたが、この作品を最後まで読んだことは、私自身の勉強になり大変良かったと思います。