山崎豊子のレビュー一覧

  • 不毛地帯 第三巻

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    アメリカ近畿商事の社長に抜擢されたところでまた新たな大きな問題や課題が発生。

    昭和のトップのビジネスパーソンの一例として読み進めていたが、あまりに過酷すぎる。

    読んでいる私自身が疲れてしまった。

    リアルすぎるが故、ほんとの誰かの事実を読んでいるような錯覚に陥ってしまう感覚があった。

    会社の内外のライバルを打ち負かすことの壮絶さを見ることができた。

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    2025年07月24日
  • 不毛地帯 第二巻

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    シベリアから帰還して商社に入社したけど、ここもある意味で戦場ですね。

    ロッキード事件を題材に描かれている本作は商社と国家同士の大きなスケールで迫力があります。

    登場人物、一人ひとりの感情の迸りを強く感じます。

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    2025年07月24日
  • 大地の子(一)

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    生き別れになった松本耕次と陆一心。
    本書では、陆一心が中心に描かれている。日本人としてのアイデンティティが確立されていない一方で、周りからは日本人として差別を受ける。
    この自己認識と社会的アイデンティティの齟齬がどれほど彼を苦しめたのか。
    彼のアイデンティティはどこへ向かうのか?

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    2025年07月22日
  • 白い巨塔(四)

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    控訴審と学術会議会員選。
    金と権力により物を言わせない権力論争へと流れていき、裁判に至っては口裏合わせと事実の歪曲を推し進める財前サイド。細やかな部分ではあるが、ドラマとは少し設定が変わっていて、こちらが原作なのは承知の中でも『フムフム』しながら読めるのは楽しい。
    さあ、最終局面だ。どんな終わりを迎えるのか。

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    2025年07月21日
  • 白い巨塔(三)

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    裁判が始まり終わった。
    財前側の勝訴に終わり、里見が病院を去る。
    正義とは何なのだろうか。
    さあ、先へ進もう。

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    2025年07月21日
  • 二つの祖国(四)

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    大地の子ですら壮絶な半生を通して行き着いた結論があったから予想していなかった胸糞悪い終わり方に思わず声が出た。正直、賢治の心情(山崎豊子さんの東京裁判への解釈)に100%共感できるわけではないし、自分の祖国がアメリカと日本と2つあってその間で苦しむ気持ちが想像しがたい部分もあって入り込めないところもあったが、フィクションとはいえ当時を追体験するようなリアリティで面白かった。
    山崎さんが書く本の圧倒的な取材量に基づく重厚さは今もこれから出てくる小説にももうないんじゃないかと思う。景気の影響とか本がもっと読まれていて権威を持っていた時代だったとかいう要因もあるのかな。

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    2025年07月13日
  • 白い巨塔(二)

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    財前五郎が教授になった。
    この作品の核となるストーリーがこの巻に凝縮されていると言える。個人的に一番好きなとこ。
    さあ、先に進もう。

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    2025年07月11日
  • 白い巨塔(一)

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    さあ、ようやく読み始めたこちら。積読から引っ張り出してきましたよ。
    TVドラマ(唐沢の財前の方)で初めて観てからかなりの年月が経っているかと思いますが、私の中の最高傑作です。私のヒューマン系好きの起源がこの作品です!
    小説にすると全5冊ですかね。中々の長編です。でもTVドラマに無い細部を知れるので、ワクワクが止まらないです。よーし!楽しもう!

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    2025年07月09日
  • 二つの祖国(一)

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    主人公達の立場よ過酷さ、話のスケールの大きさに夢中で読み進めている。そして主人公がカッコ良すぎる。
    こういう小説は令和の今にはなかなか生まれないし、こんな漢気のある主人公もお見かけしない。
    (百田尚樹さんの小説くらいだろうか) まだ一巻しか読んでいないが、読み継がれていってほしい本だと思う。

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    2025年07月06日
  • 不毛地帯 第一巻

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    シベリア抑留。
    日本史ではあまり取り上げられていないが、本当に非人道的な行為であることをこの本を通じて知ることができました。

    主人公の壮絶な人生をこれから一緒に歩んでいこうと思います。

    テーマが重くて読んでるだけでも苦しいのです。

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    2025年07月06日
  • 華麗なる一族(上)

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    歪んだ家族の物語の序章パート。
    これから中巻、下巻に向けて、ありとあらゆる大波小波の出来事が起こるのだろうという予感が十分に理解できる展開だった。

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    2025年07月05日
  • 華麗なる一族(中)

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    中巻ということで、起承転結でいうところの転のパートなのだろう。

    ジェットコースターのようにあれやこれやと事態が起こり、ページを捲る手が止まらない。

    現実の親子関係ではまず起こらないであろうフィクションだと分かっていても、こんなゾクゾクするような親子、家族関係が本当はあるのかも?と思わされてしまう筆致の素晴らしさ。

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    2025年07月05日
  • 女系家族(下)

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    最後、これは痛快と言えるのかどうか…このような家族形態が通用してしまうこの時代背景にとてつもなく居心地の悪さを感じた
    しかし、読み物としては大変面白く興味深く読み終えた

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    2025年06月24日
  • 不毛地帯 第三巻

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    昭和40年代の日米交渉の話は、令和7年でも
    プレイヤーや商材は変わっても、続いているのに驚く。
    戦後のへなちょこ教育を受けた今の政治家や、官僚はMAGA大統領の相手にはならんじゃろう。

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    2025年06月24日
  • 花のれん

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    新しい寄席を買う場面で、お多加はん、今度はちょっと高うおまっせ、という金沢亭に対して、いきなり 女なぶりは、きつうおます、なんし、後家の細腕一本でっさかい、と応じる多加、丁々発止のやりとりであります。金沢亭、そんな汚い女勘定言わんときなはれ、と言い、対する多加は、わての筒一杯の手銭だす、と腹を決めての対応、この辺りの言葉のやり取りが素晴らしく(確か、林真理子さんもここが凄いと書かれていたような)、☆四つです

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    2025年06月21日
  • 女系家族(上)

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    山崎豊子氏の筆致はとてつもなく力強く、グイグイと読み進めることをやめられない。
    人間の欲深さ、罪深さを容赦ない筆致で書かれた物語はすでに上巻だけで圧巻の内容。
    宇市のえげつなさに正直辟易してしまった。下巻で救いがある結末になると良いのだが、どうだろうか。

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    2025年06月24日
  • 仮装集団

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    以前に読んだときはあまり記憶に残らなかったが、面白く再読できた。1960年代は音楽が経営、政治、宗教に利用されていたとは複雑な時代であった。忘れてはいけない歴史である。

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    2025年06月16日
  • 白い巨塔(四)

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    読んだ本 白い巨塔4 山崎豊子 20250613

     なんだろう、一回3巻までで完結して、続編として再開したってことなんだろうか。どうにも既視感のあるストーリー。教授選→学術会議選、医療過誤裁判→再審ってな置き換えで進んでいくんだけど。登場人物もほとんど変わらず、少しマンネリ感がありますかね。とはいえ、これまで読んできたお話の結末がどうなるかの興味は全然薄れることがない展開で、善と悪じゃないけど、それこそ傲慢と善良みたいな対比がより際立っている。
     ドラマで観たはずなんだけど、なんかすっかり忘れてるみたいです。

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    2025年06月14日
  • 約束の海

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    この調子で完結できるのか疑問に思いながら読んでいたら、遺作だったのですね。

    本来なら3部構成だったとありました。
    続きが読みたいです。
    非常に残念です。

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    2025年06月12日
  • 女系家族(上)

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    木綿問屋の養子が亡くなったことをきっかけに娘、不倫相手、問屋の大番頭らが繰り広げる相続争いの一部始終。怖いぐらい欲深い人たちがあれよ、あれよとどんでん返しに合う結末は爽快でした。

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    2025年06月11日