山崎豊子のレビュー一覧

  • 沈まぬ太陽(四) -会長室篇・上-

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    この物語の中で最も面白いと思うのがこの「会長室編」。表と裏のせめぎ合いが凄まじい。一見“表”に見えても、実は“裏”だったりする。

    もっとも、話の通りであれば(過分にフィクションは入っているであろうが)、モデルとなった会社は相当腐敗しているだろうが(その後の顛末を見るとやはりそうだったのかもしれない)。

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    2022年02月13日
  • 沈まぬ太陽(三) -御巣鷹山篇-

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    この物語の1つのハイライトでもある本巻。

    しかしただのフィクションではない。悲惨な事故の記録でもある。

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    2022年02月12日
  • 沈まぬ太陽(二) -アフリカ篇・下-

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    この物語の主人公は極めて優秀、かつ強い信念と正義感の持ち主である。しかし、この正義は全てにとっての正義とは限らない。反対の立場(ここでは経営側)の者も、自分達にとっての正義で対峙している。本巻ではそのせめぎ合いが面白い。

    とはいえ、経営側の正義もまた、全てにとっての正義とは限らない。本巻の後半は、それを明確に描写している。

    また、度重なる事故とそれらへの対応は、間違いなくその後の御巣鷹山への伏線として書かれている。

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    2022年02月11日
  • 女の勲章(下)

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     印象的だったのはパリ、ポルトガルでの描写で、自分の頭で情景を思い浮かべて読んだ。
     上巻を読み終わった時点でこのままハッピーエンドで終わるはずもなく、絶対にどんでん返しが来ると思っていたが、やはり!

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    2022年02月11日
  • 女の勲章(上)

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    ここ(上巻)までは銀四郎の強引なマネジメントと女性陣を束ねるリーダーシップで順風満帆に見える。このままハッピーエンドとなるわけもなく、下巻でいかなるどんでん返しが待ち受けているのかワクワクしています。

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    2022年02月10日
  • 沈まぬ太陽(四) -会長室篇・上-

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    1.著者;山崎豊子さんは、小説家。大阪の老舗昆布店に生まれ、毎日新聞に勤務後、小説を書き始めました。上司は作家の井上靖氏で、薫陶を受けています。19歳の時、学徒動員で友人らの死に直面。「個人を押しつぶす巨大な権力や不条理は許せない」と言っています。社会派小説の巨匠と言われ、権力や組織の裏側に迫るテーマに加え、人間ドラマを織り交ぜた小説は、今でも幅広い世代から支持されています。綿密な取材と膨大な資料に基づく執筆姿勢は有名です。
    2.本書;国民航空の新会長として関西紡績・国見会長が就任。国見は、恩地(主人公)を会長室部長に抜擢。次々と白日の下にさらされる不正・乱脈・腐敗の構造。「今なお航空会社の使

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    2022年01月30日
  • 華麗なる一族(下)

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    途中で銀行内部の画策の嫌らしさに、吐き気が来て、読み飛ばした。
    こんな男たち、いっぱい現実にもいる。小心で自分のポジションしか頭になくて、画策する奴ら。
    高度成長期で、宴会接待が普通だった時代、正直に努力する者はなかなか日が当たらない。あるいは足を掬われる。
    イラッとするけど、現実に体験したことがある。人間は悲しいものだ。
    山崎先生の人間描写が凄い。心の機微の表現に、読む方がドキドキしてしまう。

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    2022年01月30日
  • 華麗なる一族(中)

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    かなりどろどろした家族関係、エリートの結婚は家の財産や家柄が影響する典型。
    長男の実直さと、父親の狡猾さの対比が面白い。
    銀行内部の争いと官僚エリートの嫌らしさ、吐き気がする。山崎先生さすがの筆力。さすがです。

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    2022年01月29日
  • 華麗なる一族(上)

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    長編なので、避けていたけど、山崎先生の作品に挑戦することにした。やはり綿密で読みごたえがある。人の心の機微に、そして政界、家の格式、財産、歴史、どろどろとして、でも引き込まれてしまう。家長の大介、長男鉄平、次男銀平、愛人との確執、三人の娘、どのように展開するか、楽しみ。

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    2022年01月22日
  • 沈まぬ太陽(五) -会長室篇・下-

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    結末にサプライズはなかったが、希望が持てるような終わり方であった。
    計5巻のシリーズですが、御巣鷹山事故についてほぼ無知で読んだため、やはり第3巻御巣鷹山編は衝撃を受けました。
    個人的に国見会長の真面目さ、真摯な人柄にとても惹かれました。読み応えのあるシリーズでした。

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    2022年01月15日
  • 沈まぬ太陽(二) -アフリカ篇・下-

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    本当に読みごたえのある素晴らしい作品や。どんどん面白くなってくるな・・・恩地が報われてほんまに良かった!信念を貫き通す男にはやっぱええ仲間がおるな・・・
    しかし、次からどんな展開になるのか不安すぎて楽しみ❗

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    2022年01月12日
  • 沈まぬ太陽(一) -アフリカ篇・上-

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    昔の会社にはほんまにこんな組合闘争があったんかな・・・腹立ちすぎてやばいな。
    しかし、これこの勢いで全五巻とか、どうなるんやろ?
    なんとか恩地には報われて欲しい・・・

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    2022年01月12日
  • 沈まぬ太陽(四) -会長室篇・上-

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    重い・・・本当に重い。これ、あと一冊で終わるんか・・・?でも、とりあえず御巣鷹山の山場は越えて前に進んでるから読めるわ・・・・

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    2022年01月12日
  • 沈まぬ太陽(三) -御巣鷹山篇-

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    今までで一番読むのしんどかったかもやな・・・単純に忙しかったんもあるけど、御巣鷹山の話はやっぱりしんどい・・・

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    2022年01月12日
  • 白い巨塔(一)

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    ネタバレ

    この作品は、主人公の財前は悪役として、財前を告発した患者さん家族の味方となった里見は正義として描かれているが、実際には、財前はむしろ被害者であって、本当の悪人は里見なのではないか。

    物語の序盤、財前は、手術した患者さんの肺転移を見逃す。まわりはそれに気がつきつつ、誰もそれを財前に進言できないままに状態は悪化する。里見もまた、財前に「これは肺転移だ」と進言したはずだけれど、結局生検は行われることなく、患者さんは亡くなってしまう。

    患者さんの経過において、もちろん責任者は主治医であった財前だけれど、患者さんは結局亡くなってしまったとはいえ、訴訟を回避できた可能性は無数にあった。肺転移した胃癌に

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    2021年12月30日
  • 沈まぬ太陽(二) -アフリカ篇・下-

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    ちょっと自業自得だよなと思いながらも、物事をよくしようとする恩地のパワーはすごいなあと思った。それと同時に今では考えられないような労働条件があったことを痛感した。
    そう考えると、この時代に生まれてきた自分はラッキーなのかな。それとも未来はもっとホワイトな会社で溢れているのだろうか。
    この時代に戦ってくれた全ての労働者に感謝

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    2021年12月23日
  • 大地の子(四)

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    あらすじ
    太平洋戦争の敗戦によって、満州で残留孤児となった主人公・陸一心(中国名)が、中国人養父母への愛情と日本の実父との愛憎に揺れながらも、文化大革命の荒波を越え、日中共同の製鉄プラント事業を完成させるまでの物語。
    感想
    これが山崎豊子かって感じがした。

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    2021年12月09日
  • 不毛地帯 第五巻

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    終わりは意外と潔い(呆気ない)。組織の腹黒さというか、総合商社の熾烈な出世争い等のリアルな人間模様を描き切っている所が、この本が名著である故と思料。生馬の目を抜く───。

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    2021年10月31日
  • 運命の人(四)

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    3巻までは国家権力とジャーナリズム対立が中心の内容ですが、最終巻では沖縄戦史から現在にまで至る苦悩が一気に書かれています。
    胸を抉られる思い、また知らなければならないという思いで読みました。

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    2021年10月30日
  • 沈まぬ太陽(二) -アフリカ篇・下-

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    1.著者;山崎豊子さんは、小説家です。大阪の老舗昆布店に生まれ、毎日新聞に勤務後、小説を書き始めました。毎日での上司は作家の井上靖氏で、薫陶を受けました。19歳の時に、学徒動員で友人らの死に直面し、「個人を押しつぶす巨大な権力や不条理は許せない」と言っています。社会派小説の巨匠と言われ、権力や組織の裏側に迫るテーマに加え、人間ドラマを織り交ぜた小説は、今でも幅広い世代から支持されています。氏の綿密な取材と膨大な資料に基づく執筆姿勢はあまりにも有名です。「花のれん」で直木賞を受賞後、作家業に専念し、菊池寛賞や毎日文化賞を受賞しています。
    2.本書;3編(アフリカ篇2冊、御巣鷹山編1冊、会長室編2

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    2022年04月16日