山崎豊子のレビュー一覧
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人を想い筋を通す。それ故に心が弱る。僻地盥回しの不当な人事などで時折り人の醜さを感じるが、それでも筋は曲げず人を想い続ける恩地元という素晴らしい人間性に惹きつけられた。Posted by ブクログ
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陸一心はようやく妹との再会を果たすが精神的にも身体的にもやつれ果てたあつ子の姿は読んでいてつらいものがある。日本人でありながら、中国語でしか通じ合えない兄弟。なかなか父子であることに気づかない二人。あつ子は父と巡り合うことができるのか。最終章に続く。Posted by ブクログ
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二巻は航空機の結末から新章に向けたさわりが記載。
商社の泥臭く、対応範囲の広い行動に驚かされる。国際情勢、政治、利権等々が渦巻いていた。
三巻以降は中東情勢がメインとなるようで、一旦休憩。Posted by ブクログ -
一気読み。
財前の孤独が際立った最終章。
権力にら執着して、結局残ったものは何なのだろうか。
遺書が少しだけ救いというか、
医者としての尊厳みたいなものを感じられた。
根っこの部分は癌の究明だったろうにどこからこうなつてしまったのか。
作者のものすごいエネルギーを感じた。Posted by ブクログ -
陸一心は日中共同プロジェクトの宝華製鉄建設で実父と出会うがお互い実の親子とは全く気付かず、それぞれが国の威信をかけて競り合う。よき理解者である月梅を妻に迎え中国人として生きていこうとする一心であったが、日本人であった頃の「家族」に再会できるか。続きを読まなくては。Posted by ブクログ
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第二次世界大戦直後に中国で家族と生き別れになった日本人孤児の壮絶な人生。背景には日本人が中国で行ってきた悪行があることは明確であるが、あまりにもひどい仕打ちに読んでいて辛くなる。果たして生き別れた妹との再会は叶うのか。Posted by ブクログ
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何十年に渡る1人の男の人生を描いているから、いろいろなことが次々と起こり、シーンも次々と変わり、小説としての面白さがある。
これだけ中国人として生きてきても、生まれた国の日本に惹かれていく主人公や中国残留孤児の方々の描写が興味深かったなぁ。
無心になって読み進めた一冊。Posted by ブクログ -
4巻が1番面白かった。
沖縄返還のため400百万ドルを秘密裏に日本が支払ったことはやむを得ないと思う。
それを国民が知る必要が必ずしもあるとは思わない。
沖縄を平和的に返還してもらうことに意味がある。
沖縄が犠牲になっていることは全国民が知るべきだ。
沖縄の過去と現在を知ることができる本。Posted by ブクログ -
全員が誰のことも信用していなくて、少しでも自分が有利になるように画策している。言ってることと思っていることが違うし計算高い。
最後誰が得するかなと予想しながら読み進めたけど概ね予想通りだった。
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