山崎豊子のレビュー一覧

  • 運命の人(二)

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    ネタバレ

    「イギリスの慣例法にクリーンハンドの原則というのがある、人をせめるものは自分の手がきれいなければならない」弓成の手がきれいであったかどうか、弓成の取材方法が適切であったかどうか、一方国民の知る権利は、ニュースソースを明らかにしないという新聞記者のモラルは、女性問題、女性の人権問題。渦巻く問題はそれぞれの見方で拮抗し、身動きがとれなくなる。権力は一方的に報道を抑えこもうとし、三木が弓成を苦境に追い込んでゆく。加速感のある展開に夢中で読み進む。

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    2012年01月03日
  • 仮装集団

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    「労働者の音楽鑑賞団体」の内実は、左思想政党の支持者獲得装置。リアリティがすごくて、身近にこんな組織がごろごろしてそうでこわい。

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    2011年11月10日
  • 仮装集団

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    組織がイデオロギーに動かされて次第に冷静さを失っていく姿がフィクションとは思えないくらいの現実感をもって描かれている。こんなことって、身近な組織でも容易に起こりうるのではないのだろうか(例えば目先の収益見込みをコスト度外視で追う、など)。いつもながらに主人公はcool(この表現まさにぴったりだと思う)。
    筆者のあとがきも秀逸。「純粋に音楽を鑑賞する団体に、音楽以外の目的とイデオロギーが持ち込まれた場合、どのような複雑怪奇な問題が起こり、それが集団の中の人間関係とどう結びつくかを描きたかった」(あとがき)

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    2012年02月25日
  • 暖簾

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    山崎豊子の処女作。
    大阪の昆布屋、「浪速屋」で丁稚奉公から暖簾分けをされるまでの吾平の努力、生きざまと、その息子の孝平の戦後の復興の模様を生き生きと描いている。

    処女作なのにクオリティ高すぎてびっくり。豊子天才だ!

    思ったのは、やはり時代を読める人間でないと、商売はできないということである。環境は日々刻々と変化していく。その中で同じことをやっていては、だめなんだなと。自分は商売をやるわけではないが、同じことが言える。時代の流れを読むこと。環境にアンテナを張ること。そうやって生きていこう。

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    2011年09月19日
  • 運命の人(一)

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    (一巻から四巻まで合わせたレビューです。)

    大好きな山崎さんの(もしかすると最後になるかもしれない)長編小説。

    沖縄返還時の機密文書漏洩事件(西山事件)をテーマに、
    相変わらずの取材力&構成力で読者をぐいぐい引っ張っていきます。

    この分野は完全に無知でしたが、小説を通じて、
    昔の自民党の政治のやり方を目にすることができました。
    主人公の機密文書を入手した手段は、
    倫理的によい方法だとは言えませんが、
    それ以上に、臭いものに蓋をする昔の自民党の政治家や官僚にも、
    沖縄の人たちだけでなく、日本人全員が
    もっと憤りを感じるべきなんでしょう。
    現在も普天間基地移設問題で民主

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    2021年06月24日
  • 暖簾

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    ネタバレ

    社会人になったものの、へこたれそうな毎日を送っている人。ぜひ、読んでほしい。丁稚からたたき上げられた一人の人間が、いかに生きたかが長いスパンで描かれている。


    たたき上げ、という言葉がこの本を読んでから使いづらくなった。簡単にたたき上げと使うと、主人公に怒られそうだからだ。

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    2011年08月02日
  • しぶちん

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    長編が注目される山崎豊子作品。でも短編は、そのあまりの短さに(長編が本当に長い反動もあって)一気に読める。

    船場のごりょんさんを目指す女の生き方、婚約に大金が動くわけ、倹約とは、商売とは何か。人生の生き方の一例がちりばめられた一冊。

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    2011年06月11日
  • 暖簾

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    なにわのあきんどのど根性はすごいなぁー。今はもうこれほど暖簾に誇りとプライドをかけてる船場の商人なんて大阪にはおらんかもなぁ。戦争や震災にあっても裸一貫で立ち上がるこのど根性見習いたいもの。

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    2013年05月09日
  • 大地の子(四)

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    ネタバレ

    一心の選択は良かったと思う。
    二人の父親そして、暖かい家族。
    良かった良かった。
    かつての恋人も潔くていい。
    でも一心の素晴らしさを見抜けなかったのがいけない。

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    2022年07月18日
  • 大地の子(二)

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    一巻は激動の時代と言う感じで、この二巻で物語りが繋がり、急展開します。
    やはり考えさせられるのは中国との戦争ですね。
    日本軍が行った事は事実として恐ろしい事ですし、許される事でもありません。
    やはり日本はもっと、過去行った事の教育が必要だと思います。
    確かに、中国の教育を見る行き過ぎた教育にも思いますが、間違い無く事実です。
    でももっと酷い現実は、アメリカは日本に原爆を落としているのです。

    物語は奇跡的に社会的地位を作った、陸一心が表舞台に出始めます。
    それぞれの過去を抱えつつ人間関係も複雑に絡みます。
    本当に傑作です。

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    2010年12月06日
  • 運命の人(二)

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    山崎が超高名な作家でありながら、「ユーザ数」が伊坂や村上に比べて異様に少ないということは、Mediamarkerを使う人は、TVドラマ化された作品か、わざわざ自分たち世代向けにオピニオンリーダ?やマスコミが宣伝してくれる小説しか読まないということか・・。

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    2018年10月14日
  • 女系家族(下)

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    実は私も船場生まれ。こいさんですぅ。米倉涼子主演のドラマで興味を持ち読みました。山崎豊子さんは人間の欲とか書かせたら天下一品です!

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    2010年11月27日
  • ぼんち

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    2010/02/12

    初 山崎豊子。

    船場の古いしきたり
    関西人は野暮だと聞くけど、これは粋な文化だと思った。

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    2010年03月15日
  • 沈まぬ太陽(一) -アフリカ篇・上-

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    ネタバレ

    やばいやばいやばい。
    おもしろいおもしろいおもしろい。

    山崎豊子さんの本は、「白い巨塔」「女系家族」「華麗なる一族」などを読んで来ましたが、なんとなく文章(特に会話の部分)に古さを感じて、おもしろいんだけど読むのに疲れる…という感じでした。
    しかし、しかし! (一人盛り上がる)これは、比較的最近に書かれた物だからなのか、その古臭さがまるでなく、もう夢中で読みました。
    恩地元のやってることは正しい、まっすぐで正しくて、こうあるべきなんだろうけど、やっぱり私は妻と子供の母親としての目線で見てしまうので、「私たちのためを思うなら、もうちょっと妥協しても…」と感じてしまう。
    でもそれじゃあダメなんだ

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    2023年09月20日
  • 女の勲章(下)

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    そうなのか?これはひょっとしてそうなのか?と思ってたら、
    やっぱりそういう結末。
    わかっているのにとまらない。

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    2009年10月07日
  • 女の勲章(上)

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    そうなのか?これはひょっとしてそうなのか?と思ってたら、
    やっぱりそういう結末。
    わかっているのにとまらない。

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    2009年10月07日
  • 女の勲章(上)

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    山崎豊子の一番最初の新聞連載小説だったという「女の勲章」。
    新聞連載ものだけあって短いスパンでヤマが設定されており、
    一気に読まずにはいられない内容でした。
    しかし・・・衝撃のラストに愕然。
    いつこの「男性マネージャー」が痛い目をみて主人公が女性の
    幸せを掴むのかが気になって気になって、
    一気に朝まで読みふけってしまったのに、
    最後がこれじゃ、あまりにも悲しすぎる・・・・。



    解説によると、山崎豊子は「究極の現実主義」なのだそう。
    結局現実はオンナを弄びながらビジネスのダシに使って、
    上手く立ち回る者の勝ちなのか???
    ・・・悲しすぎる(涙)


    でも、ビジネスの世界を知る

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    2009年10月04日
  • 女の勲章(下)

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    式子は、銀四郎の強引なまでの求愛を受け入れる。だが銀四郎は、なぜか三人の弟子たちとも次々に関係を結ぼうとする。そうしたなか、式子は学院の理事に招請した銀四郎の恩師の静謐なたたずまいに心を奪われるのだが・・・。銀四郎の辣腕で、服飾デザイナーの頂点に昇りつめる式子。愛人の死亡記事をも広告料に換算する銀四郎。不照りのたどる愛と打算の相克をリアルに追った野心作。

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    2009年10月04日
  • 女の勲章(上)

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    大阪船場に生まれ若くして両親を失った大庭式子は、三人の若い弟子たちと甲子園に聖和服飾学院の新校舎を建設する。一方、学院に出入りし、さまざまな場面で式子をサポートする八代銀四郎は、東京の名門大学を卒業し、一流会社に就職しながら、一年でサラリーマンに見切りをつけた経歴の持ち主。銀四郎の商才にたけた巧の手腕で、式子は虚飾のファッション界の階段を昇っていく。

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    2009年10月04日
  • 大地の子(四)

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    読破。といった感じ。
    陸一心の最後のセリフ「大地の子です」で、なんともいえない感情になった。
    自分自身も周りの家族や友人も純日本人しかいないので、自身の祖国はどこなのか、ルーツはなんなのかという点を深く考えたことがなかった。
    が、この本を読んで、改めて自身のルーツや祖国、故郷があるということは、心理的に大きな安心感をもたらすものなのだと知った。
    生活していく中で、差別を受けたり、奇異な目で見られたりしながら、常に緊張感を持たなければならないことがどれほどストレスなのだろうか。
    今日本にいる移民の方々に思いを巡らせた。

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    2026年02月21日