山崎豊子のレビュー一覧

  • 大地の子(三)

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    ネタバレ

    陸一心はようやく妹との再会を果たすが精神的にも身体的にもやつれ果てたあつ子の姿は読んでいてつらいものがある。日本人でありながら、中国語でしか通じ合えない兄弟。なかなか父子であることに気づかない二人。あつ子は父と巡り合うことができるのか。最終章に続く。

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    2023年06月09日
  • 不毛地帯 第五巻

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    ネタバレ

    不毛地帯最終章。
    長かった主人公の商社マンとしての第二の人生が終わりを告げる。

    社運をかけた中東のオイルビジネスはどうなることかとハラハラさせられたが、結果的に物凄い量のオイルが見つかり、会社に多大な利益をもたらすことになった。
    主人公は社内で更に評価を上げる。

    他方で、大門社長は相場で莫大な損失を出す。
    年のせいで判断能力は衰えているのに、本人は現役のままでいるつもりだから、周囲の意見に全く耳を貸さない。これぞ老害。

    社長の存在は会社にとって、もはや邪魔であると判断した主人公は社長に辞任を迫る。
    最初は納得しなかった社長も徐々に諦め、主人公と一緒に会社を去る。

    オイルビジネスが成功し

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    2023年06月08日
  • 不毛地帯 第一巻

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    山崎豊子先生の超大作にして代表作。
    一巻は主に、主人公のシベリア勾留から商社に入社するまでの話。
    日本敗戦濃厚と見るや、条約を破って満州に進出し、戦後のどさくさに紛れて捕虜を強制労働に従事させたロシアは本当に卑劣である。
    この問題こそ、戦後何十年経った今でも賠償請求をして許されるのではないかと思えるほどに理不尽。

    主人公のモデルになった人物が、ここまで清廉潔白な人物だったとは思わないが、シベリア勾留、日本の戦後復興について非常に勉強になる。

    内容は難しいはずなのに小説だから読みやすい。そして、引き込まれるストーリー構成は、さすが山崎豊子先生。

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    2023年05月25日
  • ぼんち

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    1ページ目から映像が浮かびます。
    映画を丁寧に読んでいる感じ。
    しかし、どの国のいつの時代や!と言いたいくらい異次元。

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    2023年05月23日
  • 二つの祖国(三)

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    東京裁判のモニターとして、法廷に臨む賢治。

    裁判長、連合国側の検察官、日本人の被告、日本人の被告を弁護する弁護士。
    太平洋戦争への様々な思惑がみえてくる。

    アメリカ国籍を持ちながら、日系二世でもある自らの存在をもとに、限りなく公平にモニターとしての職務に徹しようとする賢治。

    それが賢治を悩やませ、苦しませる…

    日本兵が連合軍の捕虜や女性に行った残虐行為。アメリカが日本の敗戦がほぼ決まった中での広島、長崎での原爆投下。
    どちらも許されない。

    日本にだけ非があるとするのではなく、日本をそこまで追いやった側の非も追求する日本側弁護団の正義。

    戦争、そこに至るまでの経緯…
    一方だけに非があ

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    2023年05月13日
  • 不毛地帯 第二巻

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    二巻は航空機の結末から新章に向けたさわりが記載。
    商社の泥臭く、対応範囲の広い行動に驚かされる。国際情勢、政治、利権等々が渦巻いていた。
    三巻以降は中東情勢がメインとなるようで、一旦休憩。

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    2023年05月11日
  • 白い巨塔(五)

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    一気読み。

    財前の孤独が際立った最終章。
    権力にら執着して、結局残ったものは何なのだろうか。

    遺書が少しだけ救いというか、
    医者としての尊厳みたいなものを感じられた。

    根っこの部分は癌の究明だったろうにどこからこうなつてしまったのか。

    作者のものすごいエネルギーを感じた。

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    2023年05月07日
  • 白い巨塔(四)

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    傲慢と過信に加速がかかった財前教授。
    それと対比させられるようなヨシエ一家の転落が寂しし、無情。

    時代的にしょうがないのだけど、
    東さえこって何してるのかしら。

    仕事もせず家事手伝いで、凛としてるようにかからてるけと婦長の家に綺麗なかっこで訪れて、
    教授の娘だからといって年上に対する態度ではない気が、、、

    父上はすごいかもしれないけど、娘とは切り離してと思ってしまった。

    なんかモヤモヤ

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    2023年05月07日
  • 二つの祖国(二)

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    米軍の語学将校となった賢治。
    アメリカへの忠誠を示し、米軍に志願し、欧州に向かった勇。
    日本で、帝国陸軍兵士として、出征した忠。

    戦争は3人の兄弟を、家族を巻き込んでいく…

    ドイツ軍からテキサス大隊の救出にあたっていた勇は…

    戦闘の激しさがます、フィリピンで賢治と忠は…
    賢治の恐れていたことが…

    そして、8月6日、広島…
    もう日本の敗戦が決まっているというのに、広島に落とす必要があったのか⁇
    戦争とはいえ…
    たくさんの一般市民を犠牲にする必要があったのか。

    2度とあってはならない。

    賢治と忠はどうなっていくのか…

    東京裁判は賢治の行く末にどんな影響を与えるのか。

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    2023年05月07日
  • 二つの祖国(一)

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    アメリカで生まれ、アメリカ人として育てられた日系二世。

    日本による真珠湾攻撃により、太平洋戦争が勃発。
    アメリカに残る日本人、日系人には過酷な試練が待っていた。

    日系二世たちはアメリカ人として生きるか?
    日本人として生きるか?問われる…

    天羽賢治も日系二世として、厳しい選択に迫られる…

    どちらを選ぶべきなのか…

    父・乙七は日本人としての、薩摩の郷士としての誇りを。

    弟・勇は、アメリカで生まれ、育ち、日本に対する想いや天皇陛下に対する想いもなく、アメリカ人として生きることを。

    賢治は…

    難しい選択。
    日系二世だとしたら、どう生きるだろうか…
    チャーリーのような生き方はできないだろ

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    2023年05月04日
  • 運命の人(二)

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    第一巻では新聞記者が沖縄返還に関する外交上の機密情報を漏洩した罪で逮捕され、この第二巻では、この裁判が行われる。
    どうやって機密情報を入手したかがミソ。
    やっぱり、この主人公は好きになれない。
    感情移入できないです。

    けど、実際にあった事件を、ここまでドラマチックに書く山崎豊子は流石。
    三巻、四巻、まだ入手してないんだよなぁ。
    ってか、もう発売されたんだろうか?
    買って来なきゃ。

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    2023年05月01日
  • 運命の人(一)

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    第一巻では新聞記者が沖縄返還に関する外交上の機密情報を漏洩した罪で逮捕され、この第二巻では、この裁判が行われる。
    どうやって機密情報を入手したかがミソ。
    やっぱり、この主人公は好きになれない。
    感情移入できないです。

    けど、実際にあった事件を、ここまでドラマチックに書く山崎豊子は流石。
    三巻、四巻、まだ入手してないんだよなぁ。
    ってか、もう発売されたんだろうか?
    買って来なきゃ。

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    2023年05月01日
  • 大地の子(二)

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    陸一心は日中共同プロジェクトの宝華製鉄建設で実父と出会うがお互い実の親子とは全く気付かず、それぞれが国の威信をかけて競り合う。よき理解者である月梅を妻に迎え中国人として生きていこうとする一心であったが、日本人であった頃の「家族」に再会できるか。続きを読まなくては。

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    2023年04月20日
  • 大地の子(一)

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    第二次世界大戦直後に中国で家族と生き別れになった日本人孤児の壮絶な人生。背景には日本人が中国で行ってきた悪行があることは明確であるが、あまりにもひどい仕打ちに読んでいて辛くなる。果たして生き別れた妹との再会は叶うのか。

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    2023年03月25日
  • 大地の子(一)

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    何十年に渡る1人の男の人生を描いているから、いろいろなことが次々と起こり、シーンも次々と変わり、小説としての面白さがある。
    これだけ中国人として生きてきても、生まれた国の日本に惹かれていく主人公や中国残留孤児の方々の描写が興味深かったなぁ。
    無心になって読み進めた一冊。

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    2023年03月21日
  • 運命の人(四)

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    4巻が1番面白かった。
    沖縄返還のため400百万ドルを秘密裏に日本が支払ったことはやむを得ないと思う。
    それを国民が知る必要が必ずしもあるとは思わない。
    沖縄を平和的に返還してもらうことに意味がある。
    沖縄が犠牲になっていることは全国民が知るべきだ。
    沖縄の過去と現在を知ることができる本。

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    2023年03月05日
  • 女系家族(下)

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    全員が誰のことも信用していなくて、少しでも自分が有利になるように画策している。言ってることと思っていることが違うし計算高い。
    最後誰が得するかなと予想しながら読み進めたけど概ね予想通りだった。

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    2023年02月21日
  • 運命の人(四)

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    最高裁への上告を棄却され、家業も失った、失意の弓成は、死地を求めて、沖縄にたどり着く…

    第二次大戦、日本で唯一、地上戦が行われた地・沖縄で、戦争体験者たちから、当時の壮絶で悲惨な話を聞くうちに、立ち直っていく、弓成。

    そして、米軍海兵隊員による少女暴行事件、米軍ヘリ墜落事故…

    現代の基地問題へとつながっていく…

    やがて、機密文書が発見され、弓成の身の潔白も…

    結局は機密情報漏洩を隠蔽するために、弓成を有罪としたのか…
    国家権力がジャーナリズムを押し潰そうとしたのか…

    由里子とも再会を果たし、『長い間、すまなかった』と詫びる…

    『沖縄を知れば知るほど、この国の歪みが見えてくる。それ

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    2023年01月30日
  • 運命の人(三)

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    弓成は無罪、昭子は有罪に。
    東京地裁の判決が下された…

    判決直後に、昭子の手記が週刊誌に公表される。
    窮地に追い込まれる、弓成…

    上告後の高裁の判決は…

    なぜ…
    国家権力の機密情報に触れたことが、弓成をここまで追い詰めるのか⁇

    弓成はなぜ昭子に対して、反論しないのか…
    弓成はなぜ由里子に対して、昭子とのことをちゃんと話さないのか…

    男として、反論をしたくないのか…
    反論が言い訳がましくなるのが嫌なのか…

    これが昭和の男なのか…
    何か自分よがりすぎないか、周囲に対して…

    このままでいいのか。

    弓成に一矢を報いてほしい。

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    2023年01月29日
  • 沈まぬ太陽(三) -御巣鷹山篇-

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    無念。

    搭乗していた方、遺族の方、機長、真摯に仕事をしていた社員。
    この事故で人生が変わってしまった方々の無念や魂のようなものが詰まって、襲いかかってくるような作品だった。

    遺書を読んで感動したみたいな表現があったのだけど、実際は感動とかではなく無念や憎悪だと思うし、
    遺族の会をつくり前に進もうとしているような場面もあるのだけれど、
    物語は終わっても、この話や悲しみは続いているのだと思った。


    もうこのような事故が起こりませんように。
    ご冥福をお祈りします。

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    2023年01月26日