山崎豊子のレビュー一覧

  • 運命の人(四)

    Posted by ブクログ

     国家権力vsジャーナリズム、完結編。
     本巻は、今までの法廷闘争が中心の話ではなく、日本復帰後の沖縄の現状に焦点を当てた内容になっている。個人的には全巻通して最も注目すべき内容に思える。ひめゆり学徒隊や鉄血勤皇隊の視点から描く沖縄地上戦の様相(方言矯正・集団自決など)、戦後の基地問題、米兵による少女暴行事件、沖縄国際大学への米軍ヘリ墜落などなど、戦後沖縄が今なお抱える問題の数々。そうした事象から見えてくる沖縄の現実、沖縄県人の思いなどが描かれており、非常に重たい内容ではあるが、しっかりと目を向けなければいけない部分である。

    0
    2021年04月01日
  • 不毛地帯 第一巻

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    300ページ以上続くシベリア抑留が予想以上に長くて若干退屈でしたが、それ以降はかなり面白い!!また、後々シベリア抑留での話がいろいろ伏線にもつながるとの事ですので、続きがかなり楽しみです♪

    0
    2021年03月31日
  • 運命の人(三)

    Posted by ブクログ

     第3巻は法廷決着編。
     もつれにもつれる裁判は地裁から高裁、そして最高裁へ。機密漏洩と言われるが、国家機密とは?ということが常に頭によぎる。国民に知られてはまずい国家の機密?それが漏れることで政府は何を恐れている?裏取引がばれると反感を買うから、結局は自身の保身のためか?知らないことのほうがいい真実という考え方もあるが、どうなのだろうか。
     ただ、本巻を読むと、言ったもの勝ちという現代における論調は拭い去れない。それが真実であろうとなかろうと、注目を集めさえすればそれでよいという風潮は昔から変わっていないのだなと思う。

    0
    2021年03月31日
  • 運命の人(二)

    Posted by ブクログ

     戦後の沖縄密約を通して国家権力とジャーナリズムの戦いを描く全4巻中の第2巻。
     本巻は、記者逮捕から公判までを描く。冒頭にもある通り、事実を取材し小説的に構築したものなので、裁判の展開などは専門用語も多くやや難解。だが、臨場感に溢れ、証人などの表情がありありと伺うことができる。
     沖縄返還というと、歴史の教科書では割と美化されているように感じるが、裏でこのような密約があったことは伏せられている。本書を読むと、すっきりせず、結局何のための返還だったのかなと思ってしまう。日米両政府の体裁のためか?とも思えてしまう。政府のいいように利用されたのではないかとさえ、思えてしまう。それだけに歴史を知る上

    0
    2021年03月29日
  • 運命の人(一)

    Posted by ブクログ

     平成21年、第63回毎日出版文化賞特別賞を受賞した巨編小説。文庫では全4巻。
     戦後の沖縄返還を巡る密約の内実について描かれている。
     ジャーナリストにとって、如何にしてスクープをモノにできるかは人生を左右する大きなことである。しかし、そのスクープがあまりに大きすぎる場合は、どう公にするのかの判断が問われる。公開すると基本である情報源の秘匿が守り通せない。しかし、公開しないと国民に真実を知らしめることができない。
     そしてそれがどのような形であれ公開されてしまうと、一気に歯車が動き出す。今回はそれが政府にとって不都合なものであった。その情報源について政府は記者の逮捕に踏み切り、全力で潰しにか

    0
    2021年03月28日
  • 華麗なる一族(上)

    Posted by ブクログ

    万俵一族。
    一般人には計り知れないドロドロの金持ちの世界。

    「WOWOW」のドラマ化楽しみ。

    馴染みのあるお店や地名が登場するのも嬉しい。

    0
    2021年03月25日
  • 白い巨塔(四)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    裁判の第二審と学術会議選が並行して進む。
    一見自信満々の財前が佐々木に似た患者の前でたじろぐ姿は妙におかしい。
    第二審が必ずしも第1審どおり進まない様相を呈する中で、かつての病棟婦長の証言が大きな意味を持ちそう。裁判の行方は予想がつかない。

    0
    2021年03月12日
  • 白い巨塔(三)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    財前のドイツ訪問のおける成果と佐々木庸平の病状の悪化が並行して記される。そして佐々木庸平がなくなり、遺族が裁判を起こしたところに財前が帰国。
    財前の態度は医師としての倫理に悖るが、里見のような態度が取ることは難しい。
    それにしても、教授選といい、裁判と言い、財前は能力があるとはいえ、自分のためになりふり構わない。潔いとも言える。

    0
    2021年02月28日
  • 白い巨塔(四)

    Posted by ブクログ

    話の展開がいよいよクライマックスへと向かっていきます。

    この徐々に状況が変わっていく様を、登場人物それぞれの心境を背景に映し出されていくのがたまらなく面白いです。

    最終巻も今読み始めていますが、あっという間に読み終えそうです。

    0
    2021年01月29日
  • 華麗なる一族(中)

    Posted by ブクログ

    2007年のドラマでは長男の鉄平が主人公で描かれていたので、原作でも父である大介よりも鉄平寄りで読んでいます。中巻は阪神特殊鋼への次から次へと襲いかかる危機に何もここまで...とすら思ってしまいます。家族の歪みがあちこちで軋んできている印象を受けます。大介の野望はどうなるのか...下巻に続きます。

    0
    2021年01月28日
  • 白い巨塔(三)

    Posted by ブクログ

    いよいよ財前の立ち位置が怪しくなっていく。

    国立病院という場がいかに政治的で、私利私欲に満ちた医師ばかりが集まる場所かということがまざまざとわかる。

    小説だから架空の話だけど、事実、組織が大きければ大きいほどこのような体質を持つようになるんだと思う。

    ここからいよいよクライマックスの序章が始まるので、今後が楽しみです。

    0
    2021年01月26日
  • 白い巨塔(二)

    Posted by ブクログ

    前回からすぐ2巻も読みました。

    自分の地位に溺れ、どんな手を使ってでもさらに上を目指そうとする者と、医者としての役割、在り方を貫き、患者に寄り添う者が今後どのような道を歩んでいくのか、先々が楽しみになる1冊でした。

    0
    2021年01月26日
  • 華麗なる一族(上)

    Posted by ブクログ

    金融界、官僚、政治家などを巻き込んだ万俵一族の物語。筆者もインタビューで答えているが、執筆当時の金融界は新聞も書けなかった聖域だったとか。 主人公、万俵大介は様々な策を練り自身の野望を果たすために周囲の人々を利用してゆく。家族も然り。頭取である銀行の合併がどうなるかは次巻に続く。

    0
    2021年01月15日
  • 運命の人(四)

    Posted by ブクログ

    返還後も続く沖縄の戦後。そして、運命の人とは、最後まで心がつながっていた、それを信じて長い刻を待っていた。その描写が、よかった。

    0
    2021年01月09日
  • 運命の人(一)

    Posted by ブクログ

    綿密な調査をもとにしたリアリティの高い作者ならではの作品。新聞記者を主人公にどう展開してゆくのか楽しみ。そして、運命の人とは。

    0
    2021年01月03日
  • 約束の海

    Posted by ブクログ

    さすが山崎豊子作品。
    当たり前だけど壮大なプロットがあって作られてるんだと改めて認識。最後まで読めなくて本当に残念。

    0
    2020年12月30日
  • 華麗なる一族(下)

    Posted by ブクログ

    名作。本音を言うと、巻末の展開の続き、つまり阪神銀行のその後、万俵大介のその後が見たかった。高須相子も。

    3つの本で下巻が1番面白い。ハラハラドキドキするのが止まらなかった。

    この本では悪人が勝つようなストーリーだが、最後の最後でそのどんでん返しの兆しを残して終わっている。

    1人の人間の死をきっかけに、家族に変化が見られるのも見もの。どんなに悪党も所詮は人間。

    また時間が経ってしばらくしてから読み直そうと思える本。

    0
    2020年12月07日
  • 二つの祖国(四)

    Posted by ブクログ

    とても勉強になる本でした。
    日系二世の差別、語学兵の苦しみなどこの本で初めて知りました。
    昔、「不毛地帯」はドラマで観ましたが小説でも読んでみようと思います。

    0
    2020年11月12日
  • 運命の人(四)

    Posted by ブクログ

    西山事件の表層のスキャンダラスな事柄に終わらず、沖縄戦・沖縄の少女暴行事件・米軍ヘリ墜落事件まで沖縄の問題を深く描いている。未だに沖縄の米軍基地問題は解決していないことに虚しさを覚える。山崎豊子作品には珍しく救われるラスト。

    0
    2020年11月05日
  • 女系家族(上)

    Posted by ブクログ

    ずいぶん前に買ったままだった本。
    思い出して読む。
    ドロドロしていて、一昔前の昼ドラマのよう。
    いわゆる善い人は出てこない。大阪モノだが、笑うシーンも無し。
    調べたら、ドラマ化されていたそう。
    役者に、かなりの力量が求められると思った。
    秋の夜長に、充分楽しませてもらった。

    0
    2020年10月28日