山崎豊子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
【感想】
とても面白かった為、かなりのスピードで2巻目も読破。
2巻目は、外科の次期教授選挙が描かれていました。
ドラマや原作を読んでいない僕でも、「財前教授」というワードをどこかで聞いたことがありましたので、「問題なく教授になるのだろうな~」と構えて読んでいましたが、教授選の過程がエグイ・・・笑
次期教授の決定には他診療科の教授の投票によって決まるのですが、そこには清い1票などというモノなど殆ど存在せず、それぞれの教授個人のメリットや思惑、今後の考えなど欲望が渦巻いており、生臭い工作が沢山行われていて権力者たちの汚さがかなり生々しく描かれていました。
そこに巻き込まれてしまった菊川先生とかは -
Posted by ブクログ
全4巻通してのレビュー
毎朝新聞政治記者、弓成亮太。
政治家・官僚に食い込む力は天下一品、自他共に認める特ダネ記者だ。昭和46年春、大詰めを迎えた沖縄返還交渉の取材中、弓成はある密約が結ばれようとしていることに気づいた。
熾烈なスクープ合戦の中、確証を求める弓成に、蠱惑的な女性の影が……。
読み進めていくうちに、久しぶりに胃がキリキリした。
裁判に向けた準備や法廷でのシーンは特に圧巻。
国家権力のあり方、外務省の伏魔殿ぶり、個人のあり方…どれもこれも、いつの世も変わらないものである。
最も本質的なことが隠し立てされ、最も多くの被害を被った方々がいつまでも救われない世の中。
山崎豊子氏の