山崎豊子のレビュー一覧

  • 大地の子(二)

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    陸一心は日中共同プロジェクトの宝華製鉄建設で実父と出会うがお互い実の親子とは全く気付かず、それぞれが国の威信をかけて競り合う。よき理解者である月梅を妻に迎え中国人として生きていこうとする一心であったが、日本人であった頃の「家族」に再会できるか。続きを読まなくては。

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    2023年04月20日
  • 大地の子(一)

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    第二次世界大戦直後に中国で家族と生き別れになった日本人孤児の壮絶な人生。背景には日本人が中国で行ってきた悪行があることは明確であるが、あまりにもひどい仕打ちに読んでいて辛くなる。果たして生き別れた妹との再会は叶うのか。

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    2023年03月25日
  • 大地の子(一)

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    何十年に渡る1人の男の人生を描いているから、いろいろなことが次々と起こり、シーンも次々と変わり、小説としての面白さがある。
    これだけ中国人として生きてきても、生まれた国の日本に惹かれていく主人公や中国残留孤児の方々の描写が興味深かったなぁ。
    無心になって読み進めた一冊。

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    2023年03月21日
  • 運命の人(四)

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    4巻が1番面白かった。
    沖縄返還のため400百万ドルを秘密裏に日本が支払ったことはやむを得ないと思う。
    それを国民が知る必要が必ずしもあるとは思わない。
    沖縄を平和的に返還してもらうことに意味がある。
    沖縄が犠牲になっていることは全国民が知るべきだ。
    沖縄の過去と現在を知ることができる本。

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    2023年03月05日
  • 女系家族(下)

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    全員が誰のことも信用していなくて、少しでも自分が有利になるように画策している。言ってることと思っていることが違うし計算高い。
    最後誰が得するかなと予想しながら読み進めたけど概ね予想通りだった。

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    2023年02月21日
  • 運命の人(四)

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    最高裁への上告を棄却され、家業も失った、失意の弓成は、死地を求めて、沖縄にたどり着く…

    第二次大戦、日本で唯一、地上戦が行われた地・沖縄で、戦争体験者たちから、当時の壮絶で悲惨な話を聞くうちに、立ち直っていく、弓成。

    そして、米軍海兵隊員による少女暴行事件、米軍ヘリ墜落事故…

    現代の基地問題へとつながっていく…

    やがて、機密文書が発見され、弓成の身の潔白も…

    結局は機密情報漏洩を隠蔽するために、弓成を有罪としたのか…
    国家権力がジャーナリズムを押し潰そうとしたのか…

    由里子とも再会を果たし、『長い間、すまなかった』と詫びる…

    『沖縄を知れば知るほど、この国の歪みが見えてくる。それにもっと多くの本土の国民が気付き、声をあげねばならないのだ』
    沖縄を伝えていかなければと、ペンをとる弓成。

    『運命の人』とは、弓成だったのか…
    現代の沖縄が抱える問題をもっと知らしめるという運命にあったのか。






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    2023年01月30日
  • 運命の人(三)

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    弓成は無罪、昭子は有罪に。
    東京地裁の判決が下された…

    判決直後に、昭子の手記が週刊誌に公表される。
    窮地に追い込まれる、弓成…

    上告後の高裁の判決は…

    なぜ…
    国家権力の機密情報に触れたことが、弓成をここまで追い詰めるのか⁇

    弓成はなぜ昭子に対して、反論しないのか…
    弓成はなぜ由里子に対して、昭子とのことをちゃんと話さないのか…

    男として、反論をしたくないのか…
    反論が言い訳がましくなるのが嫌なのか…

    これが昭和の男なのか…
    何か自分よがりすぎないか、周囲に対して…

    このままでいいのか。

    弓成に一矢を報いてほしい。

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    2023年01月29日
  • 運命の人(二)

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    国家公務員法違反で逮捕された、弓成亮太と三木昭子。

    国家権力と『知る権利』を全面に推し出すジャーナリズムとの対決。

    そして、弓成と三木昭子とのスキャンダルが明らかになる…

    世論は一転し、弓成は窮地に…
    弓成の妻・由里子はスキャンダル記事に惑わされる…

    弓成と昭子の関係が明らかになる…
    が、若干の違和感が残る…
    昭子が嘘をついているのか…
    検察が操作しているのか…

    初公判が始まる。

    弓成は巨大な国家権力に葬りさられようとしているのか…



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    2023年01月22日
  • 運命の人(一)

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    昭和46年、大詰めを迎えた沖縄返還交渉。
    毎朝新聞政治部・弓成亮太はある密約があることに気づく…

    熾烈なスクープ合戦が繰り広げられるなか、外務省の機密文書を手に入れた弓成はある一手を打つ…

    弓成はどうなるのか…

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    2023年01月22日
  • 運命の人(一)

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    初めて読む、山崎豊子さんの作品。

    文体に良い意味で女性らしさがなく、作品の内容に合っています。
    沖縄返還協定を巡る政治家の交渉、それに纏わる疑惑を追う新聞記者・弓成を主人公に現代に通じる政治の裏側、巧みながらも誉められるべきではない政治家の手法が描かれています。

    1巻は、外務省から漏れた機密文書の存在が明るみに出たところで終了。
    続きが楽しみです。

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    2022年10月17日
  • 運命の人(二)

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    2巻では、いよいよ裁判へ。

    政府の徹底した秘密主義ととぼけっぷりは、現代と変わらない印象です。
    一方で、主人公・弓成の家庭の状況にも触れており、
    特に妻の心理描写についてはさすが同じ女性、リアルで共感できる内容でした。

    1巻では読者にも伏せられていた事実が明らかになったり、2巻の最後に初登場の人物が現れたりと作者の凄さに感嘆します。

    ますます続きが楽しみです。

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    2022年10月17日
  • 運命の人(三)

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    3巻は、一冊を通して裁判の経過が描かれています。

    地裁から始まり、高裁、最高裁まで、登場人物のみならず読み手の私も驚く判決でした。
    女性事務次官の手記には、同じ女性として辟易しましたが、そういった人物像を作り上げた作者が凄いと思いました。

    いよいよ次で最後。
    どんな結末を迎えるのでしょうか。

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    2022年10月17日
  • 大地の子(三)

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    日本人の戦争孤児・松本勝男こと陸一心。
    日本人という出自故に、過酷な運命を辿ってきた。

    日中プロジェクト『宝華製鉄』のメンバーとして、日本の地を踏む。

    しなのふじ…
    長野…
    少しずつ記憶が…

    政争に巻き込まれ、『宝華製鉄』建設プロジェクトは中止に…

    夏国峰にババをひかせたという、鄧平化、恐るべし。その後、あっさり再開とは…

    松本耕次は、『宝華製鉄』建設プロジェクトの上海事務所長として、多忙な日々を送りながら、残留孤児となった勝男とあつ子の行方を探していた。

    巡回医療を続ける妻・江月梅から張玉花というあつ子に年齢が近い、残留孤児がいることを知り、張玉花に会いに行く陸一心…

    そこには過労で病に倒れた張玉花が…

    もう少し早ければ…

    同じように探されることもなく、日本人として、日本に戻れなかった人はどれだけいたんだろう。

    満洲開拓団とはなんだったのだろうか⁇

    何の罪もない弱い人たちを置き去りにするなんて…

    残留孤児の中には、あつ子のように極貧の生活で家族にも会えず、日本にも戻れないまま、中国で亡くなっていった人はどれだけいたのだろうか。

    しかし、なんでも金、金という中国人には言葉がない…

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    2022年10月17日
  • 大地の子(二)

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    日本人の戦争孤児・松本勝男こと陸一心。
    その出自故に、冤罪により、労働改造所に囚われ、想像を絶する過酷な日々を送っていた。

    養父・陸徳志や親友・袁力本の支援により、冤罪が認められ、ようやく釈放される。

    釈放後も日本人が故の差別を受けながらも、日中共同プロジェクト『宝華製鉄』建設チームメンバーに選ばれた。また、同時に共産党員への推薦も受けることになった。

    一方、かつて満洲開拓団として、満洲に渡った松本耕次は、敗戦により家族と生き別れになっていた。

    開拓団として、多くの犠牲者を出したことに贖罪の日々を送っていた松本耕次。
    『宝華製鉄』建設プロジェクトの上海事務所長の辞令が下りる。

    同じ頃、松本耕次は、信濃開拓団の大沢咲子が残留孤児として、生き残っていたことを知り、勝男とあつ子が生きているかもしれないと…

    生き別れた父と子が中国で遭遇する…
    幼少期の記憶がほとんどない陸一心…
    陸一心が我が子とは気づかない松本耕次…
    もどかしい…

    日本の技術を欲しがる中国。
    納期短縮、値下げ要求をする中国。
    40年以上前からその姿勢は変わらないのか…

    それに合わせてしまう日本…

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    2022年10月16日
  • 二つの祖国(二)

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    賢治が迷っている様子がわかる。▼第二次世界大戦において私は在米の日系人の立場における戦争の視点を欠いていた。
    折りに触れて、日系人のWWⅡについても考えていきたい。このことは今起こっている戦争についても、そのような立場の人々がいるという視点をもって考慮しなければならないと思った。▼

    祖父の国の日本、日系2世アメリカ人としての立場、アメリカ市民として米軍人として求められるもの、日本軍で戦う忠、米軍に入隊しヨーロッパ戦線で戦死した勇、何を選択すれば最善かわからない中で前線へ志願する。
    ▼日本降伏後、広島に入り賢治は日本のために何か成すべきだと決意する。▼極東国際軍事裁判の通訳モニターを使命と考えた賢治は東京裁判をどう評価し関わっていくのか?

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    2022年09月02日
  • 約束の海

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    特殊潜航艇の搭乗員で、太平洋戦争時、日本人初の捕虜となった酒巻和男氏、氏をモデルにして書かれた小説ということで読んでみた。
    しかし、読めども氏であろう人物が一向に登場しない。
    実は、山崎豊子最後の小説で、それは完成されることなく未完だった。
    取材もだいぶ終わっていたようで、完成した作品を読むことが出来ずとても残念だ。
    けれども、本書の主人公花巻朔太郎(モデルの息子という設定の人物)を通して、自衛隊とは何かという問題を改めて考えることができた。
    ただ、それを考えると続きが読めないことがより一層悔やまれる。

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    2022年08月26日
  • 不毛地帯 第一巻

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    実在の商社マンをモデルとした本書。

    戦時中参謀長として何十万もの兵士を動かしていた主人公が、敗戦後11年間もシベリアに抑留され、拷問や労働など過酷な生活を強いられたことが第一巻で細かく描写されていた。

    この過酷な抑留生活に耐えて、日本に帰国したあと、彼の第二の人生が始まる。どんな商社マンになっていくのか、次巻が楽しみ。

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    2022年08月03日
  • 暖簾

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    戦後の動乱期、ビジネスモデルが激変する中で創意工夫する商人の姿は、時代は違えど、現代に通じるものがあると感じた。
    現代は戦後と同じくらい、激変期にあるのではないか。
    船場商人→戦争→統制経済→闇市→百貨店の台頭→ネットの台頭→百貨店の衰退→現時点

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    2022年06月26日
  • 華麗なる一族(上)

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    初めての山崎豊子作品として、本作を選び、あっという間に読破する。時代設定は昭和中期頃であり、読み始める前には、現代とのGAPを感じるかと思っていたが、全くそんなことはなかった。
    今の時代にも通じる処世術であり、父子の関係が丹念に描かれていて、非常に楽しむことができた。
    最初と最後の対比が、ゴッドファーザーにも通じる描かれ方になっており、最後まで楽しむ事が出来る作品です。次は白い巨塔です。

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    2022年06月19日
  • 白い巨塔(四)

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    ネタバレ

    裁判の描写が面白い。
    周りで静観する医師たちの態度-持論とそれを裁判で述べることはしない(できない)姿勢は、あまりにリアル。

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    2022年07月10日