山崎豊子のレビュー一覧

  • 二つの祖国(一)

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    1980年~ 山崎豊子

    相変わらず山崎豊子の小説は長い、重い。
    日系二世の苦悩を描いています。第二次世界大戦勃発後、収容所に入れられ、アメリカ人として戦争に行き、たまたま日本に帰ってた弟は日本軍として参加し。
    終戦後の東京裁判までアメリカ人なのか日本人なのか苦悩、どちらからも差別され、苦しめられ。
    想像を絶する苦労をしたことでしょう。

    主人公の天羽賢治、忠の兄弟は実在の兄弟がモデルになっているようです。

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    2019年01月25日
  • 運命の人(四)

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    実際に起きた西山事件を元に、30年に渡って描かれた大河小説。第3・4巻は沖縄での米軍基地問題を主として取り上げているが、この問題の根深さをあらためて感じる。これは本土にいては十分に理解できない点だろう。

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    2018年12月07日
  • 花のれん

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    山崎豊子さんが確か大阪の商人の出で、「女系家族」もすごく面白かったので。朝ドラ「わろてんか」のヒロインのモデルとなった、吉本興業を興した吉本せいさんの物語。かなり前に読んだので、「わろてんか」と「あさがきた」が混ざってしまってるけど・・どっちも旦那さんがそうとうダメ夫だったよねえ。腹上死したのはどっちだっけ?たしかせいの夫もそうとうダメ夫だった気がしたけど、ドラマでは普通にいい夫の部類だったよねえ。いやでも女性が頑張る物語は大好きです!

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    2018年11月10日
  • 沈まぬ太陽(四) -会長室篇・上-

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    "正義感だけでは、世を正すことがとてつもなく困難な様が描かれている。不条理がまかり通る世界で過ごさざるを得ない状態に身を置くことを考えてみた。賢い人は、その組織を去るのだろう。残るにしても気持ちを曲げてまで組織に残らざるを得ない人は病んでいくほかない。清く動けばつぶされる。
    今2012年にこの小説を読みながら、過去にありえたことなのか疑いたくなるほどの世界がここにある。"

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    2018年10月28日
  • 女の勲章(下)

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    ネタバレ

    上巻の後半から面白くなってきて、私にしては一気に読んだ。
    ラストは仕返しして終わるかと思いきやで全体通しても面白かった。
    登場人物が誰も好きになれなかった。
    特に式子が白石教授のどこに惹かれたのか謎でした。

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    2018年10月22日
  • 暖簾

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    大阪商人の気概が臨場感を持って感じられた。山崎豊子の処女作とは知らなかったが、後の活躍が見えるような作品。

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    2018年10月20日
  • 花のれん

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    大正末期~太平洋戦争後の大阪を舞台に旦那亡き後、女手一本で寄席稼業をはじめとする商いの道に邁進していく女性の物語。

    ど根性を地で行く苦労話や異性に対する葛藤等が盛り込まれており、それでも商いの道を貫きとおす生き方にすがすがしい思いがした。寄席等は全くの不案内だが、悪いものではないと思った。活字にした大阪弁はちょっと読みにくかったが。。。

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    2018年09月04日
  • 運命の人(三)

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    弓成被告が逆転敗訴で刑が確定するあたり。
    綿密な取材に裏付けられ、非常に中身が濃いが実在しているモデルが想起しやすい。そのためフィクションの部分については誤った印象を与えている部分はきっとあるのだろうし、当事者にとっては、忘れ去られて欲しい過去をほじくり返されるような思いなんだろうなぁと思いながら読み進める。

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    2018年08月12日
  • 運命の人(二)

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    国家権力の闇を暴こうとする弓成亮太が、スキャンダルという脇の甘さを突かれ苦悶する。
    『クリーンハンドの原則』という言葉が出てくるが、今の国会の野党の追及の光景と妙に重なってしまう。

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    2018年06月26日
  • 運命の人(一)

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    1971年の沖縄返還協定に関する機密情報が漏洩した西山事件がモデル。まだ1冊目なのでとりあえず星4つ。

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    2018年06月24日
  • 二つの祖国(四)

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    ネタバレ

    前巻から続く東京裁判も個人弁論に入り、判決へと向かっていく。
    そして賢治の心は、更に重苦しく重大な展開を見せるモニター、翻訳の仕事と、私生活における葛藤とストレスで次第にすり減っていく。

    二つの祖国を持つという特殊性から、どちらからも疑われ、疎まれ、それでも忠誠を貫こうともがき苦しむ賢治の姿には、もはや悲壮感しか感じない。
    この話自体はフィクションではあるが、天羽賢治のモデルのように、似た苦しみに苛まれて命を絶つことになってしまった人のことを忘れてはならないだろう。

    また、あまり知らなかったアメリカにおける太平洋戦争中の日系人への差別行為、東京裁判について知ることができたのは大きい。
    もち

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    2018年06月14日
  • 二つの祖国(三)

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    ネタバレ

    戦争が終わり、戦争犯罪人たちを裁いた東京裁判が始まる。
    東京裁判のモニター役を任された賢治は、その重圧と家庭や弟との不和から、次第に追い詰められていく。

    今までは賢治たち二世の境遇がメインだったが、この巻からは東京裁判の描写にかなりの比重を置かれている。
    漠然と「戦犯が国際法で裁かれたものだ」と記憶していたのだが、そんな簡単なものでは無いことを思い知った。

    印象に残ったのは、日本側の被告を弁護するアメリカの弁護士である。
    アメリカ人でありながら、日本の弁護に全力を尽くし、ともすれば祖国アメリカの正義にも臆せず疑問を呈す姿に感銘を受けた。

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    2018年06月13日
  • 花のれん

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    ネタバレ

    2017年度後半のNHK朝ドラ『わろてんか』を観て、モデルの吉本せいさんに興味を持ち、ドラマに先立って小説化、映画化されたという、この山崎豊子さんの直木賞受賞作を読もうと思った。
    恐らくは、こちらの作品の女主人公、河島多加さんの方が、現実の吉本せいさんの人物像に近いのだろうと思いながら読んだ。
    実際、おおまかには事実を元に創作を加えて作られていることが、二つのストーリーを比べると実感できる。安来節の扱いなど、その違いを見ると興味深いし、なにより、吉本吉兵衛、通称が泰三という主人公の旦那さんの扱いが、大きく異なっている。いまのドラマは、いわゆる「えげつなさ」を除いて、ファンタジー的に扱っている。

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    2018年03月14日
  • ぼんち

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    市川昆監督の映画ぼんちを観たあとに原作を読んでみた。映画のぼんちよりも、もっとお家はん、御りょうはんの家付き娘の恐ろしさが感じられてよかった。山崎さんは映画ぼんちをみて「主人公はあんな男性ではない」と言ったそうだけど、確かに原作のぼんちは気骨のあるボンボンだった。
    大正から昭和初期にかけての大阪船場の大商家に伝わる、しきたりの数々も圧巻だった。そして、現在の浮気不倫と、当時の商家の旦那として妾をもつことの大きな違いは、女性とそういった関係になるということは、その女性の生涯の面倒を最後まで見るという腹をすえたうえでの関係だということ。それぞれに個性的な五人の女性との関係をまっとうしようとするぼん

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    2017年11月07日
  • 大地の子(三)

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    やっと妹と会えた。。。
    次から次へと色々なドラマが巻き起こり過ぎて、ハラハラドキドキ。

    4巻へ、、、

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    2017年10月22日
  • 大地の子(二)

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    1巻が苦し過ぎたから、2巻の始めで号泣してしまった。
    涙が溢れて止まらなかった。

    1巻のことがあるから、未だに誰も信じることができない私が居る。
    怪しい登場人物が出てくると、また虐められやしないかとヒヤヒヤしてしまう(-_-;)

    2巻は政治的な話が多い為、私のような知識の無いお馬鹿な女にはなかなか読み進めるのが苦痛だった。

    しかし文章はとても好みで、一文、一文にいちいち感動していまう。
    美しい文章を書く作家さんだなぁと、、、

    これからどうなるのか、期待と心配が入り乱れている。。。

    幸せになって!!

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    2017年10月21日
  • 華麗なる一族(中)

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    阪神銀行のオーナー頭取にして万俵財閥の総帥である万俵大介を中心とした万俵家をめぐる物語。長男が実質的に経営する特殊鋼会社を犠牲にしての「小が大を食う」銀行合併、妻妾同衾の乱れた私生活、次々と不幸を招く閨閥結婚など、「華麗なる一族」の裏のドロドロとしつつも深い人間ドラマが描かれている。
    全3巻とボリュームは結構あるが、一人一人の登場人物のキャラクターが立っていて、その濃い人間模様の描写に惹き込まれた。正直、「華麗なる一族」に生まれなくてよかったと感じた。

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    2017年10月03日
  • 二つの祖国(四)

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    ネタバレ

    仕方ないとはいえ、東京裁判の引用のくだりは冗長だと思う。
    また、山崎豊子の作品に共通することだが、あまりにも主人公が生真面目すぎ不器用で、少し現実離れしているかなとも思う。
    まあ主人公の中に葛藤があるから作品が面白くなるので、凡人のようにその場の雰囲気に流されるままならば作品にはならないのだろう。

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    2017年09月18日
  • 仮装集団

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    1966年1月から翌年2月まで週刊朝日に連載された作品。
    大阪勤音(勤労者音楽同盟)に所属し、すぐれた企画力で音楽会を成功させている流郷正之は、組織内部の不穏な動きに気づき始めた。労働者のための音楽鑑賞団体に音楽以外のものが持ちこまれている。

    労働者と経営者の対立、労働者内部での政治的・思想的対立。50年前はこういう時代だったのかと。
    ドラマ化も映画化もされておらず、著者自身も取材が大変だったという作品。
    中途半端に終わったエピソードもあるが、とても面白かった。

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    2017年06月05日
  • 運命の人(四)

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    読み応えのある小説だった。
    主題は国家とジャーナリズム、沖縄問題と骨太なテーマであり、主人公弓成と妻由里子、秘書の三木などをめぐる人間模様もまた濃厚で面白かった。タイトルの運命の人というのは一体どういう意味なんだろうか。

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    2017年06月04日