山崎豊子のレビュー一覧

  • 沈まぬ太陽(三) -御巣鷹山篇-

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    無念。

    搭乗していた方、遺族の方、機長、真摯に仕事をしていた社員。
    この事故で人生が変わってしまった方々の無念や魂のようなものが詰まって、襲いかかってくるような作品だった。

    遺書を読んで感動したみたいな表現があったのだけど、実際は感動とかではなく無念や憎悪だと思うし、
    遺族の会をつくり前に進もうとしているような場面もあるのだけれど、
    物語は終わっても、この話や悲しみは続いているのだと思った。


    もうこのような事故が起こりませんように。
    ご冥福をお祈りします。

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    2023年01月26日
  • 運命の人(二)

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    国家公務員法違反で逮捕された、弓成亮太と三木昭子。

    国家権力と『知る権利』を全面に推し出すジャーナリズムとの対決。

    そして、弓成と三木昭子とのスキャンダルが明らかになる…

    世論は一転し、弓成は窮地に…
    弓成の妻・由里子はスキャンダル記事に惑わされる…

    弓成と昭子の関係が明らかになる…
    が、若干の違和感が残る…
    昭子が嘘をついているのか…
    検察が操作しているのか…

    初公判が始まる。

    弓成は巨大な国家権力に葬りさられようとしているのか…



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    2023年01月22日
  • 運命の人(一)

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    昭和46年、大詰めを迎えた沖縄返還交渉。
    毎朝新聞政治部・弓成亮太はある密約があることに気づく…

    熾烈なスクープ合戦が繰り広げられるなか、外務省の機密文書を手に入れた弓成はある一手を打つ…

    弓成はどうなるのか…

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    2023年01月22日
  • 大地の子(四)

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     全4巻の最終巻。
     宝華製鉄の火入れと陸一心の置かれた厳しい運命を描く。火入れの瞬間はまさにクライマックス。そこに至るまでの流れも様々なトラブルがあり、なかなか一筋縄ではいかない事態ばかり。それでもやはり大事業を成し遂げるというのは感無量の一言に尽きる。
     そして、陸一心にも決断の時が訪れる。このまま中国で中国人として生きるか、日本へ戻って日本人として生きるか。
     中国残留孤児として生きてきた運命に翻弄されながらも、屈することなく生きてきた陸一心の生き様に胸打たれる。

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    2023年01月15日
  • 白い巨塔(一)

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    全巻感想。

    長かったけど面白かった。とにかく財前っていう欲も実力も人以上にあるキャラクターが面白い、嫌な奴だけどラストは痺れた。

    医学的知識が殆どない状態からスタートしたとあとがきで書いてあったけど、そこからここまでの話を作った事に驚く。

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    2022年12月28日
  • 運命の人(一)

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    初めて読む、山崎豊子さんの作品。

    文体に良い意味で女性らしさがなく、作品の内容に合っています。
    沖縄返還協定を巡る政治家の交渉、それに纏わる疑惑を追う新聞記者・弓成を主人公に現代に通じる政治の裏側、巧みながらも誉められるべきではない政治家の手法が描かれています。

    1巻は、外務省から漏れた機密文書の存在が明るみに出たところで終了。
    続きが楽しみです。

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    2022年10月17日
  • 運命の人(二)

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    2巻では、いよいよ裁判へ。

    政府の徹底した秘密主義ととぼけっぷりは、現代と変わらない印象です。
    一方で、主人公・弓成の家庭の状況にも触れており、
    特に妻の心理描写についてはさすが同じ女性、リアルで共感できる内容でした。

    1巻では読者にも伏せられていた事実が明らかになったり、2巻の最後に初登場の人物が現れたりと作者の凄さに感嘆します。

    ますます続きが楽しみです。

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    2022年10月17日
  • 運命の人(三)

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    3巻は、一冊を通して裁判の経過が描かれています。

    地裁から始まり、高裁、最高裁まで、登場人物のみならず読み手の私も驚く判決でした。
    女性事務次官の手記には、同じ女性として辟易しましたが、そういった人物像を作り上げた作者が凄いと思いました。

    いよいよ次で最後。
    どんな結末を迎えるのでしょうか。

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    2022年10月17日
  • 大地の子(三)

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    日本人の戦争孤児・松本勝男こと陸一心。
    日本人という出自故に、過酷な運命を辿ってきた。

    日中プロジェクト『宝華製鉄』のメンバーとして、日本の地を踏む。

    しなのふじ…
    長野…
    少しずつ記憶が…

    政争に巻き込まれ、『宝華製鉄』建設プロジェクトは中止に…

    夏国峰にババをひかせたという、鄧平化、恐るべし。その後、あっさり再開とは…

    松本耕次は、『宝華製鉄』建設プロジェクトの上海事務所長として、多忙な日々を送りながら、残留孤児となった勝男とあつ子の行方を探していた。

    巡回医療を続ける妻・江月梅から張玉花というあつ子に年齢が近い、残留孤児がいることを知り、張玉花に会いに行く陸一心…

    そこには

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    2022年10月17日
  • 大地の子(二)

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    日本人の戦争孤児・松本勝男こと陸一心。
    その出自故に、冤罪により、労働改造所に囚われ、想像を絶する過酷な日々を送っていた。

    養父・陸徳志や親友・袁力本の支援により、冤罪が認められ、ようやく釈放される。

    釈放後も日本人が故の差別を受けながらも、日中共同プロジェクト『宝華製鉄』建設チームメンバーに選ばれた。また、同時に共産党員への推薦も受けることになった。

    一方、かつて満洲開拓団として、満洲に渡った松本耕次は、敗戦により家族と生き別れになっていた。

    開拓団として、多くの犠牲者を出したことに贖罪の日々を送っていた松本耕次。
    『宝華製鉄』建設プロジェクトの上海事務所長の辞令が下りる。

    同じ頃

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    2022年10月16日
  • 二つの祖国(二)

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    賢治が迷っている様子がわかる。▼第二次世界大戦において私は在米の日系人の立場における戦争の視点を欠いていた。
    折りに触れて、日系人のWWⅡについても考えていきたい。このことは今起こっている戦争についても、そのような立場の人々がいるという視点をもって考慮しなければならないと思った。▼

    祖父の国の日本、日系2世アメリカ人としての立場、アメリカ市民として米軍人として求められるもの、日本軍で戦う忠、米軍に入隊しヨーロッパ戦線で戦死した勇、何を選択すれば最善かわからない中で前線へ志願する。
    ▼日本降伏後、広島に入り賢治は日本のために何か成すべきだと決意する。▼極東国際軍事裁判の通訳モニターを使命と考え

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    2022年09月02日
  • 約束の海

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    特殊潜航艇の搭乗員で、太平洋戦争時、日本人初の捕虜となった酒巻和男氏、氏をモデルにして書かれた小説ということで読んでみた。
    しかし、読めども氏であろう人物が一向に登場しない。
    実は、山崎豊子最後の小説で、それは完成されることなく未完だった。
    取材もだいぶ終わっていたようで、完成した作品を読むことが出来ずとても残念だ。
    けれども、本書の主人公花巻朔太郎(モデルの息子という設定の人物)を通して、自衛隊とは何かという問題を改めて考えることができた。
    ただ、それを考えると続きが読めないことがより一層悔やまれる。

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    2022年08月26日
  • 不毛地帯 第一巻

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    実在の商社マンをモデルとした本書。

    戦時中参謀長として何十万もの兵士を動かしていた主人公が、敗戦後11年間もシベリアに抑留され、拷問や労働など過酷な生活を強いられたことが第一巻で細かく描写されていた。

    この過酷な抑留生活に耐えて、日本に帰国したあと、彼の第二の人生が始まる。どんな商社マンになっていくのか、次巻が楽しみ。

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    2022年08月03日
  • 暖簾

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    戦後の動乱期、ビジネスモデルが激変する中で創意工夫する商人の姿は、時代は違えど、現代に通じるものがあると感じた。
    現代は戦後と同じくらい、激変期にあるのではないか。
    船場商人→戦争→統制経済→闇市→百貨店の台頭→ネットの台頭→百貨店の衰退→現時点

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    2022年06月26日
  • 華麗なる一族(上)

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    初めての山崎豊子作品として、本作を選び、あっという間に読破する。時代設定は昭和中期頃であり、読み始める前には、現代とのGAPを感じるかと思っていたが、全くそんなことはなかった。
    今の時代にも通じる処世術であり、父子の関係が丹念に描かれていて、非常に楽しむことができた。
    最初と最後の対比が、ゴッドファーザーにも通じる描かれ方になっており、最後まで楽しむ事が出来る作品です。次は白い巨塔です。

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    2022年06月19日
  • 白い巨塔(四)

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    ネタバレ

    裁判の描写が面白い。
    周りで静観する医師たちの態度-持論とそれを裁判で述べることはしない(できない)姿勢は、あまりにリアル。

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    2022年07月10日
  • 白い巨塔(三)

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    財前が時折見せる人間らしい感情と欲にまみれた姿が絶妙なバランスで描かれている。
    社会人を20年もやっていると、財前側の気持ちも分かる。理想と現実のせめぎあい、何を正とするか。難しいね。答えは死ぬときに分かるのだろうか。

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    2022年07月10日
  • 白い巨塔(二)

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    ネタバレ

    再読。

    教授選後半から裁判の原告の手術まで。

    財前の嫌な性格は腹立たしいけど、母親を思う気持ちと苦学生だったころの描写が、財前の人間らしさを表現している。

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    2022年07月10日
  • 華麗なる一族(上)

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    今までトライしては挫折してきたけど、満を持して再トライして読破。時代設定は多少古いけど、今にも通じる権謀術数が描かれていて、一般人でも処世術の参考になると思い、楽しみながら読めました。最初と最後の対比が、ゴッドファーザーにも通じる描かれ方をしていて、本当におススメです。

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    2022年06月14日
  • 女系家族(下)

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    面白くて夜更かしして読んじゃいました。
    相続の権利を強くする人って、相続について詳しくないことが多い気がします。

    しかし嘉蔵お父さん遺言書でしか意見が通らないって、どんだけ弱い立場なんでしょうか。
    三人のお嬢さんは、本当に嘉蔵さんの娘さんなんでしょうかね。
    なんか違うドラマを想像してしまいました。

    とはいえ、このお話は特に下巻の主人公は嘉蔵さんだなと思いました。
    亡くなっているので登場してくるわけではないのですが、商家に婿入りし大番頭の言いなりとはいえ、みているところはきちっと見極めていて、どのように采配すれば万事治まるのかまで段取りしていったのは、なかなかの商才だと思われます。

    今夜は

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    2022年06月14日